異世界滞在二日目、セシリアは蒼き雫を纏い、草原に出ていた
そこに、ユキがやって来た
セシリア「ユキちゃん…あなたの専用機はどんなのですの?」
ユキ「えっと…それじゃあ…行くよ…?」
ユキはそう言って祈るような動作を取った
ユキ「【運命を司る者よ、因果を統べ、全て喰らう龍よ、我が声に応じよ!! 宝獣王!!】」
ユキの背後から門が現れ、そこから金色に光るティラノが現れ、ユキを飲み込んだ
そして、消滅すると、金色の龍のような巨大な機体を纏ったユキがセシリアを見据えていた
ユキ「『
その瞬間、セシリアの背後に何かが襲い掛かって来た
セシリアが振り向くと、鮫の牙の形をした七千のビットが浮いていた
セシリアは少し冷や汗をかいていた
ユキ「…子の一…寅の五…丑の六…」
し
その言葉と共に、ビット…スメラギを指示しながら、セシリアを攻撃していた
セシリアはBT兵器を操りながら何とかしのいでいたが、スメラギの数が多く、捌ききれず、あっさり負けた
セシリア「な、なんですの…あの数…!? あの数を同時に操作していましたの!?」
ユキ「うぅん…少しだけ時差があるだけで…実際は一つづつかな?」
セシリア「えっと…時差と言うのは…?」
ユキ「…0.1秒くらいかな?」
それを聞いたセシリアの意識が少し飛んだ
箒はツキネと剣を交わしていた
箒「ツキネ様、相変わらずお強いですね」
ツキネ「お主は前よりも強くなったのう、それに一応ナツキから聞いたが、剣道とやらで決勝戦までいったのであろう?」
箒「はい、ですけど誤って相手を怪我させてしまい、棄権しましたが…」
箒は自嘲気味に笑いながら言ったが、ツキネは気にすることなく、話を続けた
ツキネ「そうであったか…お、そろそろ休憩時間じゃ、どうじゃ?二人で湯浴みに行くなんてどうじゃ?」
箒「そうさせていただきます」
ツキネ「…この時間、レックも湯浴みじゃ…どうせなら思いっきり…」
シャル「思いっきり…何かな?」
ツキネの肩をシャルロットが握っていた
ツキネ「ホホホ、これはこれは、シャルロットか…私に何か用かのう?」
シャル「僕の旦那に何しようとしてたのかな…?」
ツキネ「それはもちろん、混浴じゃが?」
その瞬間、シャルロットは何処からかサブマシンガンを取り出し、ツキネも刀を構えて交戦し始めた
簡潔に言ってしまえばレックの取り合いが始まった
箒はその光景に呆れながら風呂場に向かった
因みに、この喧嘩はエドによって鎮圧され、事なきを得た
ひと騒動があった後、レックは服をかなり着崩して屋敷の大広間に来ていた
レック「いやぁ…少しお風呂浴びてたら嫌な予感がして大慌てで出てきたんだけど…シャルもツキネもどうかしたの?」
ツキネ「何でもないのじゃ…」
シャル「うん…」
そんな会話をしているうちに、楯無と簪がやって来た
この二人は楯無が貯めに貯めた仕事を片付けていた為、遅れていた
簪の見張り付きでやっていたため、逃げることもできず、時間がかかってしまったらしい
簪「御免ね…お姉ちゃん、次からはちゃんとやろうね?」
楯無「ハイ…ワカリマシタ…」
箒「楯無さん…ご愁傷さま…」
箒は楯無に憐みの視線を向けた
その時、辺り一面に霧が立ち込めた
レック「…この感じ…なるほど…彼女が来たのかな?」
?「正解だ、若造、うれしいぞ、私の事を覚えてくれているとは…」
その言葉と共に、霧が一か所に集まり、楯無の後ろに立っていた
そして、そのまま…
楯無「ヒャウ!?な、なにを…ミリアさん…!?」
ミリア「相変わらず大きいなぁ…お前さんは、いったい何をすればここまで…」
ナツキ「止めて差し上げろ…ミリアさん…」
ミリアと呼ばれた魔女の帽子をかぶったスレンダーな体系の眼鏡をかけた赤い髪の女性は楯無の胸を揉んでいたが、ナツキに止められ、仕方ないと言わんばかりに、楯無を解放した
ナツキ「ミリアさん、貴方と言う人は…相変わらずのセクハラ癖ですね…」
ミリア「何を言っている、私はこのお嬢ちゃんが気に入っているんだ」
ミリアは楯無を見た
楯無は震え上がり、簪に抱き付いていた
セシリア「もしかして…あの方が?」
レック「そう…『霧の魔術師』…ミリア…霧を操る魔法使いだよ…」
ミリアはセシリアをジッと見て、何もせずに去って行った
セシリア「な、何なんですの…?今の…?」
アラン「…セシリア、君はどうやら助かったようだな…」
セシリア「どういうことですの?」
その瞬間、その場にいた女子達は目を背けた
楯無に至っては顔を赤らめていた
レック「セシリア…君は何も知らなくていいんだ…何も…」
ナツキ「この世には知ってはいけないこともあるんだ…」
レックとナツキはどこか遠い目をしながらセシリアを諭していた
セシリアはますます困惑していた
ナツキ「さて、そんなことは置いておいて…レック…一応、お前の昔話でも話してくれないか?」
レック「あ、そうだね…それじゃあ、話そうかな…」
レックは使用人を呼んで紅茶の用意をお願いした
そして、冷静な顔つきで、自分の昔話を語りだした
次回からレックの昔話ですね…どう書くのかは…お楽しみに…