インフィニット・ストラトス 宝石と宙   作:在原昴

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休みの終わりと嵐前の静けさ

アランはスコールと話していた

 

アラン「どうやらこのアイコンには偉人の魂があるみたいだ」

スコール「錬金銃士の子が設計したのだけど…まさかそんなことになっていたなんて…」

アラン「彼か…彼なら納得がいく…」

 

アランはそう言いながら髑髏の模様が描かれた箱を見せた

 

アラン「このボックスに偉人達の魂が入っている。スコール、このアイコンの設計図を私にくれないか?」

スコール「それぐらい良いわよ…」

アラン「すまない、恩にきるよスコール 夏休みに入る前に多くアイコンを作るとしよう」

スコール「そう…それじゃあ、頑張ってね」

 

スコールはそう言って金色の扉の中に入って行った

 

アラン「…」

 

アランは携帯端末を確認した後、部屋に戻ろうとしたが、背後から気配を感じ、蹴りを繰り出した

その蹴りはただ空を切るだけだった

 

アラン「…今の身のこなし…成程…ロラン、そこにいるのだろう?」

ロラン「ほう…流石だな…死霊術師…」

 

その言葉と共に黒い髪に黒い軍服を着た青年がアランの目の前にいた

 

アラン「貴様もな…『黒の軍人』…だが、貴様とあろうものが気配を気付かれては元の子も無いな……!?」

 

アランの首筋にナイフがいつの間にか突き立てられていた

ひんやりと冷たい金属が首筋を伝い、アランは冷や汗をかいていた

振り向くと、銀髪で眼帯を着けた少女がいた

 

ロラン「止めておけ、ラウラ…」

ラウラ「…申し訳ありません、父上」

 

ラウラと呼ばれた少女はナイフを降ろし、ロランの元に駆け寄った

 

アラン「奴がお前の弟子か?」

ロラン「ああ、ラウラ・ボーデヴィッヒ、俺が生涯一度しかとらんと決めた弟子だ…」

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ…」

アラン「そうか…私はアラン・G・ネクペクターだ」

 

アランはあいさつすると、ロランはそのまま立ち去っていこうとしていた

 

アラン「レックに挨拶しなくても良いのか…?」

ロラン「まだ、会うときではない…次、会う時は俺が向こうに行き奴の弟子を全ての意味で倒す時だ…」

 

ロランは何処からかハーモニカを取り出して演奏しながらラウラと共にその場を去っていった

アランはその姿を見ることしか出来なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリアはBT兵器を動かしながら移動していた

 

セシリア「どうですか?」

ユキ「良いと思うよ…?」

 

ユキは王金の軍師を纏いながら相手を見ていた

 

ユキ「『…ココロカラコロ…ココロカラコロ…

…ココロカラコロ…ココロカラコロ…

糸を繰る音が聞こえる、歯車の廻る音が聞こえる

 

ココロカラコロ…ココロカラコロ…

世界は回る、世界は巡る、運命は踊る…

この世は人に何が起ころうとも何も変わらずに回っていく』」

セシリア「え?」

ユキ「『来ませ…黄金の軍勢(ドラゴニアス)…』!!」

 

ユキの背後に門が現れ、スメラギが門をくぐると、大量の黄金の兵士になった

 

セシリア「す…凄い…」

ユキ「…えっと…その…セシリアさん…貴方はそのBT兵器をどんなイメージで動かしていますか?」

セシリア「どんなイメージ…?」

ユキ「私は…軍隊を指揮するように動かしています…」

 

セシリアは少し考え始めた

 

セシリア「(…青き雫…雫…ハッ!!)」

ユキ「掴めたようならうれしいです!」

 

ユキは嬉しそうな顔をしていた

セシリアは少しクラッとしたが、何とか持ちこたえた

ユキはそれを見て慌てたらしい

 

 

 

 

 

 

 

その夜、レックとシャルロットは同じベッドで寝ていた

その時、レックは目が覚めていた

 

レック「…シャル…あのね…言えなかったけど、僕は君に救われたようなものなんだよ?」

 

レックはシャルロットに優しく触れた

 

レック「あの日…君に出会っていなかったら僕の世界はセピア色だった…君と出会わなかったら…君を大好きになったから今の僕が存在する…もう一度僕に力をくれた…だから絶対に君の手を離さない…だから…」

 

レックはシャルロットの唇に自分の唇を重ねた

 

レック「だから、いま生きている限り君の為にこの命を捧げるから…」

 

レックはそのまま眠りについた

その時、シャルロットは起きていたらしく、顔を赤らめて蹲っていた

 

 

 

 

 

 

ゴールデンウィークも終わり、全員、金色の扉の前に立っていた

 

レック「それじゃあ、僕等は終わり二日前に帰るよ…」

シャル「うん、それじゃあ、また学校で」

ナツキ「ああ、シャル、またな」

 

そう言って、ナツキ達は門をくぐり、もとの世界に戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

元の世界のIS学園の前、ナツキ達はそこに出た

 

ナツキ「到着っと」

セシリア「もう終わりですわね…」

レック「何言っているの?まだ三日しか経ってないけど?」

 

セシリアは今まで見ていなかった携帯を確認すると、本当だった

日付はたった二日しか過ぎていなく、まだ一日あった

 

レック「言ったでしょ? 向こうとこっちの時間は自由なんだから」

箒「だが、少しこの世界に慣れるのには時間が掛かりそうだな…」

鈴音「ええ…あ~あ、あたしの師匠と結局会えず終い…一体どこで何をしているのかしら…」

簪「あの人は…全く…」

?「あの人って誰の事?」

 

その声と共に振り返ると、中学生ほどの身長のスーツを着た少年がいた

 

鈴音「お師匠!?」

レック「キキ!?」

キキ「久しぶりだね、レック」

セシリア「えっと…あの少年が鈴さんのお師匠様ですの?」

キキ「君がユキの…成程、初めまして、僕はキリアライト・キルスティワールヴ、キキなんて呼ばれているから、それでいいよ」

セシリア「あ、はい、私はセシリア・オルコットと申します」

 

キキは素っ気なく挨拶を終えると、そのまま立ち去って行った

 

鈴音「お師匠…相変わらず何考えているのかわからないわね…」

レック「彼は一番気難しいからねぇ…弟子になっただけでもすごい物だよ…」

セシリア「英雄と聞いて…それも稀代の音楽家ですから老年の方かと思ってましたが…まだ、子供だったなんて…」

簪「人は見かけによらないのかも…」

楯無「そ、そうね…」

 

楯無はもう、なにも言えなくなっていた

そして、本当の意味でゴールデンウィークは終わった

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