インフィニット・ストラトス 宝石と宙   作:在原昴

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転校生と黒き軍人

学校の朝のホームルーム、レック達は変わらない会話をしていた

その時、麻耶が入って来た

 

麻耶「皆さん、このクラスに転校生が来ます!!それも二人!!」

 

その言葉と共に、生徒たちは期待に満ち溢れていた

 

麻耶「では、どうぞ!!」

 

そして、入って来たのはミニスカートに改造された制服を着たシャルロットだった

 

シャル「シャルロット・フランソワです、GLC社のフランス支部に所属しています、それから、レック・ヴォルフスとは婚約関係にありますので、レックに好意を持っている人は速やかに諦めてね」

 

シャルロットの言葉に、生徒たちは絶望に叩き落とされた

 

春人「(な、何で!?原作ならデュノア社所属の男装で来るはずなのに!?)」

麻耶「あともう一人います」

 

その声と共に何処からか口笛が響いていた、教室の扉が開くと軍服風にカスタムした制服を着たラウラが入って来た

 

千冬「挨拶をしろラウラ…」

ラウラ「…ラウラ・ボーデヴィッヒ…ドイツのシュバルツェア・ハーゼン所属…階級は隊長だ…日本には少々疎いから、間違っていたら教えてくれ…」

 

ラウラは挨拶を終え席に向かうとき、ナツキに近づき、そして、殴りかかったが、ナツキはそれをかわし、喉元にシャーペンを突き付けた

 

ラウラ「…やるな…貴様…」

ナツキ「それはどうも、だが、この挨拶はいけすかねぇな…」

ラウラ「すまなかった…貴様が白銀の夜叉の弟子と聞いてな…」

 

ラウラはナツキに謝罪すると、席に向かった

 

千冬「ラウラ…貴様一体何があった…」

ラウラ「…そうですね…弱さを知った…それだけです…」

 

ラウラはそれだけ言った

その眼はまるで千冬に対しての尊敬の念も無く、ただ見ているだけだった

 

麻耶「あ、そろそろ授業です! 皆さん、ISスーツを忘れないようにしてください」

千冬「ない物は学園指定の水着で構わん、それも無ければ下着でもいい」

ナツキ「(問題大有りだろ!?)」

アラン「(…この学園にいるまともな教師は少ないな…)」

レック「(言っておくけど、男がいるんだから…)」

 

三人は呆れかえりながらも更衣室に向かった

それも女子達に追われながら…

 

レック「何だってこの学校は男に飢えているんだ!?」

アラン「私も知りたいほどだ…」

ナツキ「捕まってたまるか!!」

 

走っていると、春人と合流した

春人も逃げていたようだ

 

レック「ああ!!もう!!奥の手を使うしかない!!二人とも!!ショートカット行くよ!!」

 

その声と共に、レック達三人は開いている窓から飛び降りて、そのまま更衣室に走って行った

春人はその後、女子達に捕まり、時間が掛かったらしい…

 

 

 

 

 

アリーナで、レック達(アラン以外)はISスーツを着て到着した

チャイムが鳴ったのと同時に、春人が到着したが、春人は千冬からの出席簿をくらい、蹲っていた

 

千冬「では、一組と二組の合同訓練を行う前に模擬戦を行う、オルコット、鳳、専用機を展開しろ」

鈴音「はいはい…紅獅龍!!」

セシリア「行きます…」

 

二人は専用機を纏った

 

鈴音「それで、相手は誰? 出来ればレックとか強い奴と戦いたいんだけど?」

千冬「相手は…もうすぐ来るが…」

 

その声と共に、何かが接近していた

それはラファール・リヴァイブを纏った麻耶が急接近していた

減速することも無く、アリーナに突っ込んでいた

激突する寸前で何者かが現れ、麻耶をキャッチした

 

ロラン「大丈夫か?山田先生…?」

麻耶「は、はい!!ありがとうございます…えっと…」

ロラン「ロラン・ヴォーデビッヒ…傭兵崩れのだ…」

レック「ロラン!? 何で君が!?」

 

レックはロランを見て驚き、ロランはレックを気にすることなく銀色のハーモニカを吹きながら去っていった

 

生徒1「今の用務員さん、結構格好良かったよね?」

生徒2「うん…かなりのイケメンだし…」

 

そんな会話は千冬の睨みで収まった

 

千冬「貴様等には山田先生の相手をしてもらう…山田先生は元代表候補生をやっていたから実力はある、何、お前らならすぐに負ける」

鈴音「でしょうね」

 

鈴音はあっさりと言い切り、それを聞いた生徒達は一斉に鈴音を見た

 

鈴音「だってそうでしょ? あたし達じゃまだ勝つ可能性は低いし…」

麻耶「そ、そんなことないですよ!!」

鈴音「…少しくらいやろうかしら…」

セシリア「ええ!!頑張ります!!」

 

結果は鈴音の予想通りだった…

途中まで押していたが、セシリアが油断してしまい、その隙に麻耶からの反撃にあい、あえなく敗北した

 

麻耶「お二人ともやっぱり強いですね、これならすぐに追い抜かれてしまいそうです」

鈴音「ありがとうね、そう言って貰えるだけでも嬉しいわ」

千冬「お前達も教員の強さが分かったら敬意を払うように…」

 

そんな事を言われていたが、レック達は無視して、専用機を纏っていた

 

千冬「貴様等…誰が許可を…」

レック「…時間…早くしないと…」

千冬「フン! まあいい、では専用機持ちは他の生徒たちに教えてやってくれ…」

 

その言葉と共に、女の子たちが一斉に男子の方に群がったが、シャルロットの銃声でみんな静かになった

 

シャル「皆…出席番号順に並ぼうね…?」

 

シャルロットはとてもいい笑顔で言ったが、皆震え上がっていた

無論、春人も怯えていた

 

春人「(シャルってあんなキャラだっけ!?)」

 

そんな事を余所に、始まった

レックやナツキ、アラン、シャルロットとラウラはわかりやすく解説し、スムーズに進んでいたが、鈴音は感覚で教え、セシリアは事細かすぎて質問攻めにあい、箒は一応教えていたのだが、色々と粗削りなところがあり、少し難航していた

春人に至っては教えてはいるのだが、少しアバウトでわかりずらかったらしい

 

昼休み、レック達はラウラとともに屋上で食堂の人に頼んでいた弁当を広げ、会話をしながら食べていた

 

レック「成る程…君はロランの弟子であり、義理の娘というわけなんだね…?」

ラウラ「ああ、それにしても、貴様が白銀の夜叉か…クラリッサに男の娘は実在したと言っておこう…」

レック「それは宣戦布告として受けとるよ?」

ナツキ「レック、落ち着け…お前が暴れると学園が壊れる」

 

レックはふて腐れながらラウラを睨んだ

ラウラは気にせずサンドイッチを頬張った

 

セシリア「ところでロランと言っておりましたが…あの方はどんな人ですの?」

鈴音「レックが言っていた最強の軍人…レックと互角の実力者よ…」

 

セシリアは思わずレックを見てしまった

 

レック「僕を見ても何もないよ? 一応、勝率は五分と五分だけど…今は勝負しようにもできなくなったからねぇ…」

アラン「奴は英雄などとは程遠い人間だ…」

 

アランはロランの悪態をついた

ラウラは気にせず、食事を進めていた

そして、昼休みが終わり、また授業が始まった

 

 

 

 

 

 

放課後になり、ラウラはどこから来たのかわからない黒猫と戯れていた

 

ラウラ「ははは、ナッツ、お前は相変わらず甘えん坊だな」

ナッツ「にゃー」

 

ナッツと呼ばれた黒猫はラウラに甘え、ラウラはナッツの頭を撫でていた

その時、春人が来た

 

春人「やあ、ラウラ、君、猫を飼っているんだ…大丈夫なのかい?」

ラウラ「…誰だ貴様は?」

春人「ひどいなぁ、織斑千冬の弟の春人だよ」

ラウラ「…ああ、そう言えばそう言っていたな…今となってはどうでもいいが…」

 

ラウラはそう言ってナッツと共にその場を後にしようとした

春人は驚きを隠せず、食らいついた

 

春人「ねえ、お前、千冬姉を尊敬しているんだろ? 俺の存在を嫌っているんだろ?」

ラウラ「しつこいな…はっきり言ってやろう…貴様は織斑千冬の後光に縋って来た哀れな男だ…相手にする価値もない…」

 

春人はそれを言われ、頭に血が上り、ラウラに殴り掛かったが、ラウラは振り向くことなく、躱し、睨みつけた

 

ラウラ「…今回は織斑千冬に絡まれると面倒だから何もしないが…次はない…」

 

春人は殺気に当てられ、恐怖で気絶した

ラウラはつまらない物を見る目でそのまま去って行った

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