インフィニット・ストラトス 宝石と宙   作:在原昴

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黒獅子咆哮

ラウラは瞑想していた

その時、シャルロットがやってきた

 

シャル「ラウラ、そろそろ試合だよ?」

ラウラ「わかっている…まだ見せていなかったものがあるからな…それを見せてやろう…」

 

ラウラはそう言ってアリーナに向かった

 

 

 

 

アリーナでは春人とその相方が空を飛んでいた

しばらくすると、地上にラウラとシャルロットがやって来た

 

ラウラ「『黒き獣よ、沈黙の中より愚かなものに死をもたらしたまえ…黒曜獅子(オニキス・レオネス)』!!」

シャル「『現世に現れたる騎士よ、愛するものを守るための剣となれ!!石榴一角獣(ガーネットユニコルノ)』!!」

 

シャルロットのペンダントからユニコーンが現れ、ラウラの持っていたナイフから黒い獅子が現れた

 

ラウラ「宝獣装着(アームド)!!」

シャル「宝獣装着(アームド)!!」

 

二匹の獣が光となり、二人を包み込みながら上空に上がった

 

春人「君たちにはがっかりだよ…今からでも遅くはない、僕と一緒にいないかい?」

シャル「遠慮させてもらうよ、僕にはレックがいるからね…」

ラウラ「私も同じくだ…下郎が…」

春人「僕にはわかんないな、あんな落ちこぼれと女々しい弱虫と一緒にいる理由なんて」

 

それを聞いたラウラとシャルロットの堪忍袋の緒が切れた

そして、試合開始と同時に、二人は一瞬で春人の相方を倒した

 

ラウラ「逝くが良い…」

シャル「レックを馬鹿にしたね…」

 

春人は雪片弐型で斬りかかった

ラウラはそれを睨みつけて動きを封じた

その隙に、シャルロットはガンブレード、『ラビリオ』で撃ちながら急接近していた

 

シャル「ハァ!!」

 

シャルはラビリオで春人を切り裂き、そして、距離を取った

ラウラは春人を解放するのと同時に両肩の超電磁砲を撃ち、距離を取った

 

ラウラ「ここで時間を取られるわけにはいかんな…」

春人「こ、この!!」

 

春人は零落白夜を発動させ、ラウラに急接近しだした

ラウラはそれを見ながら、背中からワイヤーブレードを展開した

 

ラウラ「冥途の土産だ…喰らえ…」

 

胸部装甲の獅子の顎が開き、其処に途轍もないエネルギーが発生していた

よく見ると、ワイヤーブレードが高速で振動し、熱が発生していた

 

ラウラ「『シュバルツェア・クーニッヒ』!!」

 

ラウラの胸部装甲から黒い一筋の光が放たれ、春人を飲み込んだ

それをくらった春人の機体のSEは殆ど空となっていた

だが、降参することは許されなかった

光が収まると共に、シャルロットが右腕にパイルバンカーを装備して殴り掛かった

 

シャル「ドリャァァァァァ!!!」

 

アッパーのように繰り出されたパイルバンカーの一撃はSEを削り、春人を地面に叩き付けた

春人は動かなくなり、二人は地面に降り立った

 

ラウラ・シャル「「チェックメイト…いや(じゃなくて)…受け入れろ、これが運命(さだめ)だ」」

 

二人はそう言うと、アリーナから出て行った

 

 

 

 

 

 

レック「シャル、お疲れさま♪」

シャル「レック!」

 

控室に戻る途中で、レックと遭遇し、シャルロットはレックに抱き付き、レックはシャルロットの頭を撫でていた

 

レック「アハハ、シャルは甘えん坊だなぁ」

シャル「だって、レックって抱き心地が良いんだもん」

ラウラ「…これがクラリッサが言っていた百合展開と言うものか…」

ロラン「おい…またか…言っておくが間違っているからな…」

 

何時の間にか来ていたロランは冷静にツッコミを入れ、溜息を付いた

 

ロラン「…鼠はまだ尻尾を出さないが…ラウラ…その機体のチェックは済んだか?」

ラウラ「ええ、奥の奥まで調べました…異物が混じっていたのでそれを切除した後、破壊しましたが…」

 

ラウラはそう、淡泊に言い捨てると、自動販売機からホットココアを購入し、飲んだ

 

ラウラ「さて…父上、その鼠の目的はなんでしょうか?」

ロラン「…俺が独自のルートで調べたんだが…VTシステムのテストらしい…」

ラウラ「…愚かな…だが、どの機体に搭載されているのかがわからないのであろう?」

ロラン「ああ…恐らくはお前の機体に搭載されていたのだろうが…お前はもう気が付いて破壊した…だから…誰かの機体に潜り込ませようとしたのだろう…」

 

ロランはあらかた言い終えると、ブラックコーヒー缶を一口飲んだ

 

ロラン「だが、これはドイツの一部の者が上層部に無断で行ったことだ…」

ラウラ「そうか…」

レック「でもさあ、それってうまくいかなかった場合、証拠隠滅として襲撃されるよね…」

 

レックがいつの間にか、シャルロットの抱き付きから解放され、ロランに訊ねた

 

ロラン「だろうな…アランが色々と嗅ぎまわってくれているが…」

アラン「…君はロクな言い方をしないな…」

 

アランがいきなりロランの背後に現れ、ロランはとっさにナイフをアランの喉元に突き付けた

 

アラン「相変わらずだな…君は…」

ロラン「…悪かったな…」

レック「アラン、何かあったのかい?」

アラン「ああ…今回、機体の装備品をメンテナンスした人間の国籍を調べて貰った…」

 

アランはそう言って、資料を見せた

 

レック「成程…ことが起こるとしたら二回戦目かな…」

アラン「ならば…私も準備をしておこう…」

 

アランはそう言ってその場を去って行き、レック達も控室に戻って行った

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