ナツキは不思議な空間に来ていた
空は曇り一つない空、足元は水が張っていて、目の前には一本の剣が突き刺さっていた
ナツキ「ここは一体」
?「お待ちしておりました、主様」
ナツキの前に白い九尾が佇んでいた
ナツキ「お前は…シラコ!?」
シラコ「はい、主様、シラコです」
シラコは人の言葉を話し、ナツキに頭を下げた
ナツキ「でも何でここに…」
ルルー「…私が呼んだから」
ナツキ「!?」
ナツキが振り向くと、そこにはルルーがいた
ナツキ「お前は何者だ!?」
ルルー「私はルルー…創造と調和を司る神の宝獣…カーヴァンクルよ」
ナツキ「本物の神様かよ…それで、その神様が俺に何の用だ?」
ルルー「貴方に力を授けに来た…」
ルルーはそう言うと、剣を指さした
ルルー「その剣を引き抜きなさい…そうすれば新しい力をあげる…」
ナツキ「…良いぜ? 悪魔だろうが神様だろうが、その話乗ってやる!!」
ナツキは剣を両手でつかみ、引き抜こうとした
その時、ナツキの体にこれまでにない激痛が走った
ナツキ「ガァァァァァァ!!!!」
ルルー「…でも、それを引き抜くときには激痛が走るの…無理だと思うから、諦めて眠って…私はこれからレックとのことに行くから…」
ナツキ「舐めるなよ…俺は…俺は…!!」
ナツキは激痛に耐えながら、少しずつ剣を引き抜き始めた
ナツキ「俺はあの日から折れないと決めたんだ!!」
ナツキは剣を引き抜き、天に掲げた
ルルー「…嘘…あの剣は…絶対に抜けるはずが…」
ナツキ「…レックは言っていた、出来ないじゃない…やってやるんだって、それくらいの勢いで行かなきゃ、世界は面白くないだろ?」
ルルー「…シラコ…だったかしら? その子ともう一人、貴方の相棒がいるから、その子と一緒に行きなさい…」
ルルーはそう言って、その場を去って行った
そして、近くには白いワンピースの少女がいた
ナツキ「お前は…いったい…」
?「私は…シロナ…白式のISコアの人格で白式の意思です…」
ナツキ「…白式って…春人のか!?」
シロナ「…私は彼をもう見放しました、それに…本来なら、貴方様の剣として戦おうと心に誓っておりましたのに…」
シラコ「シロナ…もう良いでしょう…」
シロナ「そうでしたね…我等が主、織斑一夏、いいえ、ナツキ・フェイリス…貴方に絶対の忠誠を交わします」
シロナはシラコと共にナツキと融合し、ナツキの体から閃光が走った
目が覚めると、ナツキは客室の一室で生命維持装置を取り付けられ、点滴を打たれていた
ナツキは点滴を外し、生命維持装置を外した
ナツキ「…」
束「ナツ君!?」
ナツキ「束さん…行ってきます」
束「え、待って!!」
ナツキ「すみません、どうやら、俺とレックは似た者同士のようで…」
ナツキはそう言って、シラコを呼び出し、歩き出した
その時の束にはナツキの姿が、七尾の大きな狐に見えた。それと同時に、レックが目覚め、自分の体に針を刺し、無理やり回復させた
レック「さっきの奴とは違うけど…この気配は…もう一体いるね…」
レックはワイシャツを羽織り、出ていこうとしたが、本音がドアの前に立っていた
レック「…本音…どいてくれないかな?」
本音「ダメ!!レクレクが死んじゃう!!」
レック「大丈夫、僕は死なないって! それにいざとなったらあの姿に…」
レックはこの先に言う言葉で前のことを思い出し、少し言い淀んだ
そして、笑って通って行った
束は本音を真剣なまなざしで見た
束「本当に、レッ君もナツ君も、無茶ばっかり…心配させられる身にもなって欲しいな…」
本音「え…篠ノ乃博士!? 」
束「束でいいよ、レッ君の戦いを銀の福音《シルバリオ・ゴスペル》見に行きたかったら行けばいいよ、束さんは止はしないよ」
本音はそれだけ聞くと、レックの後を追った
その時、シャルロットとばったり会い、レックの後を追った
箒達はレックが封印した
箒「これが…
アラン「ん?黒い狐が見当たらない…まさか…!?」
鈴音が近づいた瞬間、いきなり氷が割れ、すっかり変貌を遂げた
黒い狐の尾に狐の面、機体から禍々しいオーラが溢れ、箒達は冷や汗を掻いていた
アラン「銀の福音《シルバリオ・ゴスペル》を飲み込んだのか…」
簪「構うか!! こいつはアタイ達が叩き潰す!!」
ラウラ「…どこまでいけるか知らんが…足止めはできるだろう…」
鈴音「来るわよ!!」
銀の福音《シルバリオ・ゴスペル》は狐の尾から、エネルギーを放ち、それを振り回した
箒達はそれを躱し、攻撃に移ろうとした瞬間、ラウラ以外の人間が頭を押さえて苦しみ出した
アラン「何だ…これは…!?」
鈴音「煩い…酷い音…」
簪「音だぁ…? 聴こえねぇぞ!?」
箒「…私もだ…!!」
銀の福音《シルバリオ・ゴスペル》は銃口を鈴音に向けた
海岸で誰かが何かを拾い上げていた
それと同時にレックがやって来た
レック「…この気配…彼奴と似ている…いや、さっき会った奴よりも強力…」
?「わっちの分身がえらい世話になってありんすな」
レック「君…何者? ノウンと気配が似ているようだけど?」
?「わっちは天亡様の欠片、黒狐太夫、三尾ともうしまする」
その人物、花魁のような格好で黒い狐の尾をうねらせていた
三尾「白銀の夜叉の始末はわっちの仕事ではないんが、今宵で命も終わりとなりんす」
レック「悪いけど、まだ終われない、例え観客がいなかろうが、僕は踊り続ける…最後の時まで!!」
三尾「なら、最期の舞でありんす」
レックはISの武装である紅雪を展開し、戦闘態勢に入った