インフィニット・ストラトス 宝石と宙   作:在原昴

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異界の力、最弱と最強

臨海学校が終わり、レックとアラン、ナツキは学園長室に呼ばれた

学園長室には轡木十蔵と麻耶がいた

 

レック「これはどうも、学園長…こんなに早く呼び出しが来るだなんて…」

十蔵「申し訳ありません、どうしてもあなた方の素性を調べておかないといけないものでして…」

アラン「良いだろう…信じてもらえるかは微妙なところだからな…」

麻耶「大丈夫です、もう散々と見てきたので並大抵のことでは驚きません!」

 

麻耶は自信満々に言っているが、レックはすぐに溜息を付きながらナツキに任せた

 

ナツキ「俺等は異世界から来た人間です」

麻耶「へ~……え?」

アラン「厳密に言えば、ナツキは異世界から帰還した人間、私とレックは異世界からナツキの護衛の為に来た人間です」

十蔵「異世界ですか…信じるにも些か証拠が…」

アラン「だと思いましたので、良い物をお見せしましょう…ソフィ、入ってこい」

ソフィ「は、はい!!」

 

その時、扉が開き、ソフィが入って来た

だが、ソフィは何もないはずの段差で転び、その際、着ていた服の一部が破れた

 

麻耶「大丈夫ですか!?」

ソフィ「は、はい」

 

麻耶はソフィの元に来て、ソフィの手を取った

麻耶はソフィの手を取った時、違和感を感じた

 

麻耶「え? 冷たい」

ソフィ「・・・」

 

ソフィは袖をまくり、腕を見せた

その腕は無機質で、関節は球体のようになっていた

 

アラン「彼女が証拠です…彼女は見ての通り、人形です」

麻耶「嘘!? あ、でもどこかに電源が…」

ソフィ「ありませんよ…私は錬金術で創られた人形、動力源はありますけど、それが壊れない限り永遠の時を生きる…それが私です…」

 

ソフィはそう言い終えると、十蔵は彼女を信じられないと言わんばかりの顔で見ていた

 

レック「僕らの世界ではISは男女共に使えます、ですけど…ISは僕たちにとっては弱い部類に入ります」

麻耶「えぇ!?ISが弱い部類に入るのですか!?」

アラン「ええ、私達にはISよりも強い存在を使える者がいます、それに魔術もあります…資源と時間を消費するISよりも魔術のほうが強いのです…」

 

アランは簡潔に説明するが、いまだに信じられなさそうな顔をしていた

 

ナツキ「なら試してみますか?」

 

その瞬間、レックとナツキの背後から白い狐と白い狼の幻が現れ、十蔵と麻耶は冷や汗をかいた

 

レック「あ、言っておきますが山田先生ではなく…さっきから盗聴している教師三人に向けて言っています」

 

その言葉と共に、ラファールを纏った教師が三人入って来た

三人の目は血走っていた

 

教師1「ISを上回るなんてありえない!!」

教師2「全部出鱈目よ!!」

教師3「神聖なISを弱い扱いするなんて、何処までISを汚せば気が済むの!?」

 

十蔵は思わず頭を押さえてしまった

レックはそんな三人を見てとあることを思い出した

 

レック「あ、あんた達は確かクラス対抗戦で避難せずに逃げ出した教師部隊じゃないか」

ナツキ「そう言えばそうだったな…」

アラン「…面倒事になりそうだな…レック…ドグマを呼んだか?」

レック「うん、いざという時の為にユキに連絡を入れてね」

 

その瞬間、レック達異世界組とラファールを展開している三人は何時の間にかアリーナにいた

そして、レックは妖のような姿、ナツキは髪が白く、道着を着て、七本の狐の尾を持ち、頭に狐の面を着けた姿になった

 

ナツキ「この姿になるのは久しぶりだな…」

レック「ええ、僕なんて三回くらいはなっているけど?」

アラン「私も戦わねばならんのか?」

レック「う~ん…じゃあ、よろしく」

アラン「良いだろう…どうせこうなることは予期していた」

 

アランは溜息をつき、相手を見た

 

アラン「かかってこい」

教師1「この!!」

 

教師の一人が斬りかかるが、アランは紙一重で躱し、そのまま蹴りで脚部装甲を砕いた

それを合図に、レックとナツキは残り二人の元に走り出した

 

教師3「この!!」

レック「遅いね」

 

レックは撃ち出されたアサルトライフルの銃弾を両手で掴み、それを握りつぶした

教師3はISの腕でレックに殴り掛かったが、到着する前に凍りつき、レックに触れた箇所が砕け散った

 

レック「どんなものも凍ってしまえば脆い…」

教師3「ば、化物…」

レック「化物とは心外だなぁ…一応血が流れている人間なのに…まあ、僕達からすれば女尊男卑主義者の方が化物のように思えるけど?」

 

レックは教師3の胸部装甲をめがけて回し蹴りを放ち、そのままダイヤモンドで創った扇でアサルトライフルを切り刻んだ

 

ナツキの方は七本の狐の尾でラファールを殴りつけていた

 

教師2「な、何で!?ISは最強なんじゃ…」

ナツキ「それがこの世界の限界だ…【アマツキツネ】」

 

ナツキの体が光に変わり、教師2を高速で攻撃し始めた

ラファールは全身にヒビを作り、今にも壊れそうになっていた

教師達は一か所に集まり、レックは指を鳴らしていた

 

レック「言ったでしょ? 僕達の世界にはISよりも強い存在がいるって…さて、お片付けだ」

ナツキ「おい、何だか悪人になってないか?」

 

ナツキはそう言っているが、居合切りの構えを取っていた

レックは両腕を空に掲げ、力を集めていた

 

レック「ダイヤモンドエクスカリバー!!」

ナツキ「金剛叢雨一閃!!」

 

ナツキは光の太刀、レックはダイヤモンドの大剣でISを切り裂いた

搭乗していた教師達はアランが召喚した死霊で保護していたため無事だった

 

アラン「レック、もう少し威力を加減できないのか? あと少し遅れていたらこいつらを一刀両断していたところだぞ、ナツキは加減したから良い物を…」

レック「ええ~…これでも手を抜いたほうだよ?」

教師2「何なの…この強さ…」

レック「受け入れろ、これが運命(さだめ)だ」

 

レックは背を向けて言い放つと、麻耶達の方を見た

 

レック「これでおわかりですね?」

十蔵「ええ…ISがまるで玩具のように思えました…」

アラン「では、こちらの教師達は私達の方で預かります」

 

アランはそう言って死霊で教師三人を持ちあげ、去って行った

レック達も去ろうとしていたが、十蔵に止められた

 

十蔵「最後に一つよろしいですか?」

レック「何でしょうか?」

十蔵「フェイリスさんは異世界の人間ですか?」

ナツキ「俺はこの世界の人間ですよ…ただ異世界で過ごしただけですよ…」

 

ナツキはそう言うと、アリーナを去って行き、レックもその後に続いた

それを見ていた麻耶と十蔵は二人の背中を見ることしかできなかった

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