インフィニット・ストラトス 宝石と宙   作:在原昴

36 / 69
第36話

レックは本音にこの世界の事を教えた後、ナツキの修行のために庭に出た

修行ではレックは扇を広げ、舞い踊るかのようにナツキの攻撃をいなし、足払いで態勢を崩し、喉元に指を突きつけた

 

レック「これでお終い、でも、だいぶ良くなってきたよ?」

ナツキ「まだまだ、俺の理想とは程遠い…」

本音「なっつー、もレクレクも凄い戦いだったね~」

レック「そうかなぁ?僕はかなり手を抜いていたつもりだったんだけど…」

ナツキ「あれで手を抜いていたのかよ…お前は…」

 

ナツキは冷や汗をかきながら苦笑いしていた

レック本人はカラカラと笑いながらシロシバを召還した

 

本音「私もシロちゃんみたいなのが欲しいなぁ~」

レック「うぅん…ほしいって言われても…宝獣は人を選ぶからねぇ…契約に値するかどうかを何処からか見ているから、もしかしたら君を選ぶかもね…」

 

レックはそう言いながら、シロシバを撫で、ナツキもシラコを呼び出した

 

本音「そうなんだ~、私も選ばれるかな~」

ナツキ「可能性はゼロではない、だが、期待通りになるとは限らないぜ?」

レック「中にはものすっごくごつい宝獣も存在しているから、あんまり期待しない方が良いよ?」

本音「でも、レクレクのは可愛いじゃん」

ナツキ「そうなんだがな…」

 

ナツキは少し苦笑いしながらシラコの頭を撫でた

その時、シャルロットがやって来た

 

シャル「レック、はい、これ」

レック「ありがとう、シャル、気が利くね」

シャル「えへへ…」

 

レックはシャルロットの頭を撫で、シャルロットは嬉しそうに笑った

それを見た本音はムッとした顔をして、レックの右腕に抱き付いた

 

レック「WHAT!?」

シャル「布仏さん、レックが嫌がっているけど?」

本音「えぇ~、そんなことないよね?」

レック「えっとね…TPOをわきまえてくれるとありがたいのだけれど…」

 

レックは少女二人にもみくちゃになり、ナツキはその様子をただ見ることしかできなかった

 

ナツキ「モテるな、レックは」

レック「モテるのはナツキの専売特許じゃないか!?」

ナツキ「そんなわけあるか!?」

レック「だって真実じゃないか!? この色男!!」

 

レックは泣きながらナツキに思ったことをぶつけ、ナツキはどこかからか小太刀を取り出した

 

ナツキ「レック、ここはやっぱり殺り合わないとな」

レック「同意するよ…」

 

二人はそれぞれのアクセサリーに手を触れ、臨戦態勢に入っていた

今にも喧嘩が始まりそうなとき、金色のティラノがレックとナツキの頭にかぶりついた

 

ナツキ「何だ!?」

レック「喰われてない!?」

ユキ「ドグマ、ありがとう」

 

ユキがいつの間にか来ていて、ドグマは二人を解放した

 

レック「イタタ…」

ユキ「二人とも、喧嘩しちゃだめ…!!」

レック「はい…おっしゃる通りです…」

 

ユキ(十二歳)に説教されているレックとナツキ(十六歳)の構図が出来上がり、何とも言えない状況に陥っていた

 

 

 

 

レック「酷い目に会った…」

ナツキ「全くだ…まさかこんな日が来るとはな…」

シャル「あはは、二人ともドンマイ」

 

シャルロットは苦笑いしながらレックの頭を撫でていた

 

レック「うぅ…」

ナツキ「お前どんどん子供っぽくなっていないか?」

レック「なんか失礼なこと言われた!?」

 

レックはナツキに子供っぽいと言われ、少し落ち込んだが、すぐに立ち直り、ズボンに付いた砂を払い落とした

 

レック「さてと、この世界の王都に行こうかな…でも、あそこ嫌いなんだよなぁ…特にあそこの人の目が…」

ナツキ「そうだな…」

シャル「うん…レックにとってはそうかもね…」

本音「どうして~?」

レック「…行けばわかるよ…アランも王都の近くに住んでいるから丁度いいかもね」

 

レックはそんなことを言いながら、扇を指の上でくるくる回し、屋敷に戻って行った

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。