レックは本音にこの世界の事を教えた後、ナツキの修行のために庭に出た
修行ではレックは扇を広げ、舞い踊るかのようにナツキの攻撃をいなし、足払いで態勢を崩し、喉元に指を突きつけた
レック「これでお終い、でも、だいぶ良くなってきたよ?」
ナツキ「まだまだ、俺の理想とは程遠い…」
本音「なっつー、もレクレクも凄い戦いだったね~」
レック「そうかなぁ?僕はかなり手を抜いていたつもりだったんだけど…」
ナツキ「あれで手を抜いていたのかよ…お前は…」
ナツキは冷や汗をかきながら苦笑いしていた
レック本人はカラカラと笑いながらシロシバを召還した
本音「私もシロちゃんみたいなのが欲しいなぁ~」
レック「うぅん…ほしいって言われても…宝獣は人を選ぶからねぇ…契約に値するかどうかを何処からか見ているから、もしかしたら君を選ぶかもね…」
レックはそう言いながら、シロシバを撫で、ナツキもシラコを呼び出した
本音「そうなんだ~、私も選ばれるかな~」
ナツキ「可能性はゼロではない、だが、期待通りになるとは限らないぜ?」
レック「中にはものすっごくごつい宝獣も存在しているから、あんまり期待しない方が良いよ?」
本音「でも、レクレクのは可愛いじゃん」
ナツキ「そうなんだがな…」
ナツキは少し苦笑いしながらシラコの頭を撫でた
その時、シャルロットがやって来た
シャル「レック、はい、これ」
レック「ありがとう、シャル、気が利くね」
シャル「えへへ…」
レックはシャルロットの頭を撫で、シャルロットは嬉しそうに笑った
それを見た本音はムッとした顔をして、レックの右腕に抱き付いた
レック「WHAT!?」
シャル「布仏さん、レックが嫌がっているけど?」
本音「えぇ~、そんなことないよね?」
レック「えっとね…TPOをわきまえてくれるとありがたいのだけれど…」
レックは少女二人にもみくちゃになり、ナツキはその様子をただ見ることしかできなかった
ナツキ「モテるな、レックは」
レック「モテるのはナツキの専売特許じゃないか!?」
ナツキ「そんなわけあるか!?」
レック「だって真実じゃないか!? この色男!!」
レックは泣きながらナツキに思ったことをぶつけ、ナツキはどこかからか小太刀を取り出した
ナツキ「レック、ここはやっぱり殺り合わないとな」
レック「同意するよ…」
二人はそれぞれのアクセサリーに手を触れ、臨戦態勢に入っていた
今にも喧嘩が始まりそうなとき、金色のティラノがレックとナツキの頭にかぶりついた
ナツキ「何だ!?」
レック「喰われてない!?」
ユキ「ドグマ、ありがとう」
ユキがいつの間にか来ていて、ドグマは二人を解放した
レック「イタタ…」
ユキ「二人とも、喧嘩しちゃだめ…!!」
レック「はい…おっしゃる通りです…」
ユキ(十二歳)に説教されているレックとナツキ(十六歳)の構図が出来上がり、何とも言えない状況に陥っていた
レック「酷い目に会った…」
ナツキ「全くだ…まさかこんな日が来るとはな…」
シャル「あはは、二人ともドンマイ」
シャルロットは苦笑いしながらレックの頭を撫でていた
レック「うぅ…」
ナツキ「お前どんどん子供っぽくなっていないか?」
レック「なんか失礼なこと言われた!?」
レックはナツキに子供っぽいと言われ、少し落ち込んだが、すぐに立ち直り、ズボンに付いた砂を払い落とした
レック「さてと、この世界の王都に行こうかな…でも、あそこ嫌いなんだよなぁ…特にあそこの人の目が…」
ナツキ「そうだな…」
シャル「うん…レックにとってはそうかもね…」
本音「どうして~?」
レック「…行けばわかるよ…アランも王都の近くに住んでいるから丁度いいかもね」
レックはそんなことを言いながら、扇を指の上でくるくる回し、屋敷に戻って行った