インフィニット・ストラトス 宝石と宙   作:在原昴

47 / 69
宝獣について3 豹変と想い人

次の日、ナツキは簪から本音がどこにいるのかを聞かれたが、ナツキにもわからず、首を傾げることしかできなかった

一応、レックにも話したのだが、レックも心辺りが無かったので、答えることができなかった

そんな時、誰かが入って来た

 

?「御免なさいね、遠くで動物達と会話していたらこんな時間になってしまって…」

 

その人物は修道女服に身を包んではいるが、頭にかぶる物が無く髪は金色のインテークヘアー、琥珀色の釣り目の少女だった

少女は何処か大人の雰囲気を醸し出しながらナツキに微笑みかけていた

 

ナツキ「えっと…どちらさま…?」

?「なっつー、私を忘れたの?」

ナツキ「その呼び名…あんた、のほほんさん!?」

本音「ええ、そうよ…吃驚したかしら?」

 

本音はクスリと悪戯っぽい笑みを浮かべていた

いつもとは違う従者を見た簪は複雑な心境だった

 

本音「そう言えば、レクレクが見当たらないのだけど…どうかしたの?」

ナツキ「彼奴なら舞の練習して汗をかいたからシャワーを浴びているそうだぞ?」

本音「へぇ~…そうなの…」

 

本音は不敵に笑うと、そのまま去って行った

簪は不穏な気配を感じ、たじろいでいた

 

簪「ナツキ…あたい、何だか嫌な予感しかしないんだが?」

ナツキ「奇遇だな…俺もだ…」

 

二人は冷や汗をかきながら本音を見送ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レックは朝の舞を舞った後、汗をかいた後、シャワールームで汗を流していた

 

レック「やっぱり、夏場は汗を掻きやすいね…本当に嫌だなぁ…」

本音「そうなの?」

レック「うん、そうなんだよね………!?」

 

レックは背後からの声に自然に返したが、すぐに気が付き、振り向かずに誰なのかが分かった

 

レック「その声…ホンネ…さん…?」

本音「ウフフ、正解♪」

 

レックは冷や汗をかきながら後ろを向こうとしたが、その前に背中から柔らかい感触を感じた

 

レック「あの…ホンネさん…? まさかだとは思うけど…その…」

本音「何も着ていないし、何もつけてないわよ?」

レック「やっぱり!?」

 

本音は現在、さっきの姿のままで裸の状態となっていて、レックの背中から抱き付いていた

 

本音「ウフフ、折角だからこのまま食べちゃおうかしら?」

レック「ヒィ!?」

 

 

本音「フフフ、冗談よ、でもあなたが望むのなら襲っても…」

レック「断固として拒否させてもらうからね!?」

本音「あら、それならもっとくっ付いちゃおうかしら?」

 

本音は舌なめずりしながらさらに抱き付いた

レックは完全にヤバいと思い、シロシバを出した

その時の姿は真っ白な狼の姿だった

 

レック「シロシバ!! この空間を凍らせて!!」

シロシバ「バウ!!」

 

シロシバが吠えるとレックの周りが凍り付き、いや、時が凍結し、全ての物が動かなくなった

レックはその隙にシャワールームから脱出し、着替えて食堂に向かった

時の凍結が解除されると、本音からすると、レックが瞬間移動したかのように思えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レック「酷い目に会ったよ…」

ナツキ「…ドンマイ、レック…」

本音「あらあら、ちょっとからかいすぎたかしら?」

レック「勘弁してよ…」

 

レックは溜息を付きながらテーブルの上にへたれ込んでいた

本音はそんなレックを見てクスクス笑っていた

シャルロットはそんな本音を睨んでいた

 

シャル「いつまでその姿なのかなぁ? そろそろ戻ったら?」

本音「それが、戻り方がわからないのよ、それでそのまま過ごしたんだけど…」

簪「え?」

本音「ユニゾンのやりかたは分かったのだけど、戻り方は分からないの」

 

それを聞いたレック達はナツキを見た

 

ナツキ「俺は悪くねぇ!!俺は悪くねぇ!!」

アラン「だが、元に戻らなければいろいろと問題になるな…」

簪「そうね……ユキちゃんに頼むのはどう?」

ナツキ「そうだな、それなら何とかなるな…」

本音「そうなのね…でもちょっと残念だったわね…」

 

本音がそう言うと、皆首を傾げた

その時、本音がレックの後ろから抱き付き、胸がレックの後頭部に当たった

 

本音「普段の私でも出来るのだけれど、こっちの方がリードしやすい物ね…レックは甘えん坊なところがあるし…お姉ちゃんっぽいのが良いかもね」

レック「え…ホンネ…あ、シャル!!待って!!」

 

レックは物凄くいい笑顔のシャルロットに肩をつかまれ、冷や汗をかいていた

そんなシャルロットの片手にはモデルガンが握られていた

 

ナツキ「レック、お前もいっそ重婚すればいいんじゃね?」

レック「ファッ!?」

本音「この世界、そんなこともできたわね…」

シャル「…確かに…でも、僕が正妻だからね…?」

 

また火花が散り、レックはおびえていた

その時、本音はあることに気が付き、ナツキに尋ねた

 

本音「そういえば、ナッツー、他の皆は?」

ナツキ「みんなそれぞれ師匠のところ、セシリアは一旦家に戻るんだとよ」

シャル「で、今ここにいるのは特に用事がない暇人の集まりってところ……」

レック「否定できない」

 

レックはため息をつきながらシャルロットと本音から離れた

 

レック「だって、毎日おんなじことをしているわけだし、今まで戦いと自然しかなかったから家を持った生活がここまで退屈になるだなんて思わなかったんだもん!!」

楯無「でも、暇なことはいいことよ? 仕事も忘れてのんびりできるんだし…お師匠からのセクハラも受けずに済むし…」

ミリア「呼んだ?」

 

その声が聞こえると、楯無は油の切れたブリキの人形のようにギギギと音を立てて振り向いた

後ろにはミリアが手をひらひらさせて笑顔で立っていた

 

ミリア「ハァイ、私の可愛い刀奈ちゃん、元気してた~?」

楯無「ヒィ!? み、ミリア師匠!?」

ミリア「先生でしょう? 刀奈ちゃん、またその柔らかいお尻を叩いてあげようかしら?」

楯無「やめてください、先生!!」

 

楯無はミリアを見て、完全に怯えてしまっていた

その時、楯無の携帯電話に着信が鳴った

 

楯無「あ、もしもし…あ、カイト君!? え、今から? えっと…今、先生が来てて…こっちに来るの!? 待って、分かった、今から行くからどこにいるの? ロレンツォの…え、屋敷から近いわね…と言うか、屋敷の目の前!?」

 

楯無は慌てて、窓まで走り、外を見た、そこには金色の髪の少年が手を振っていた

それを見た楯無の顔は紅くなっていて、思わず窓から飛び降り、ルトの力で水を出し、それをクッションにして地面に着地した

そして、外にいた金色のボサボサだが、髪を後ろで三つ編みにして束ねるほど長く、青いチェストプレートを着けた碧眼の少年の元に駆け寄った

 

楯無「カイト君、いったいどうしたの!?」

カイト「あ、カタナさん、仕事が終わったので連絡を入れたんですが…まさかここにいるだなんて、どうかしたんですか?」

 

カイトと呼ばれた少年は優しく楯無に訊ねた

本音達はその様子を窓越しに眺めていた




大人な雰囲気ののほほんさんもありかなと思った今日この頃…
皆さまはどう思いますでしょうか?
なぜこうなったのかは次回明らかに…
では、また次回……




糖分展開が欲しいでござる…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。