レックが更識邸に来てから二日後、レックの携帯電話が鳴り、レックは携帯を開いた
レック「…もしもし…」
ロラン『俺だ…レック…』
レック「ロラン…何か用?」
ロラン『何があったのかは聞かないが…ラウラに服を買ってくれないか?』
レック「…何で…?」
ロラン『ラウラは軍服と制服以外を持ち合わせていないのだ…』
レック「…そうみたいだね…」
レックはラウラを見た
ラウラの今の格好は黒兎隊の軍服だ
ロラン『彼奴ももう年ごろの娘だというのに…おしゃれに興味が無い…』
レック「わかったよ…で、報酬は?」
ロラン『そうだな…レゾナンスの近くにクレープ屋がある…そこにはメニュー表には載っていないが、幻のミックスベリー味が存在していると聞いた…値段は少し高いだろうな…なければブルーベリーとストロベリーでも奢ってやろう…』
レック「よし乗った」
レックはすぐに承諾し、電話を切った
そして、シャルロットを抱えてどこかに向かった
次の日、レックとシャルロットはラウラを連れてレゾナンスに来ていた
ラウラの秋の私服を購入するためだ
だが、こうしてみると、三姉妹にしか見えない(長女=シャルロット、次女=レック、三女=ラウラ)
丁度、ブティックに入るや否や、女性店員はそんな美人三姉妹(男一名)を見て、セールスチャンスだと思った
店員「いらっしゃいませ!!」
心の良い店員の挨拶を聞きながら、レックとシャルロットはラウラの服を選ぶため、服を選んでいた
シャルロットは数着ほど服を選び、ラウラに着せていた
ラウラも元がいいので何を着ても妖精のような可愛さがあるのでとても似合っている
だが、先ほどからレックがなかなか来ないので、何かあったのかと思い、シャルロットは心配になっていた
レック「だから違いますって!!」
店員「ですから、お客様のサイズではありませんので、こちらのほうが…」
レックと店員がもめていて、シャルロットは何事かと思い、駆け寄った
レック「あ、シャル、よかった来てくれて! この人が僕のサイズじゃないとか言ってさ……ラウラの靴を選んだだけなんだけど!?」
シャル「あ~…成程、そういうことなんだ…あ、彼は友人の靴を選んでいただけですので…」
シャルロットが店員に事情を話し、そして買い物が終わったのはそれから数時間後の事だった
レック「酷いよね? 第一僕男なんだけど…?」
ラウラ「無理もない、お前は所見じゃ女にしか見えん…それも美人に入る程だ…」
シャル「でもさ、レック、気にしなくていいよ、僕がちゃんと男だって教えてあげるから」
レック「うん…ありがとう…」
三人はレゾナンスにあるカフェテリアで休憩を取っていた
レック「さて…なにを頼もうかな」
「ねぇ、君達、ここでバイトしてみない?」
レックがメニュー表を見て何を頼もうかと選んでいる時、この店の店長に話しかけられ、三人は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた
レック「…はい、どうぞごゆっくり」
レックは執事服を着ながら紅茶を注ぎ、女性客相手に手慣れている様子で受け答えをしていた
客たちも、レックの女性よりの顔つきでの笑顔は女性受けが良く、皆レックを呼んでいた
現在、レック達はカフェテリアでアルバイトをしていた
因みに、レックにメイド服を渡そうとしたが、渡した瞬間、レックが怒り狂って大暴れする恐れがあったので、シャルロットが何故か自分に渡された執事服を渡したことでこと無きを得た
シャル「はい、お待たせしました、ホットケーキのセットでよろしいですね?」
客1「ありがとうございます!!」
シャルロットが笑顔で客に接客した後、ひそひそと、男性客や女性客はレックやシャル、ラウラを目当てに何度も注文していた
レックは特に男女問わずに指名され、一番大忙しだった
そんな中、いきなり武装した覆面集団が押し寄せてきた
強盗1「お前等動くな!!大人しくしろ!!」
シャル「(強盗!? )」
強盗達は店の中にいた人間に銃を向けた
警官『お前達は包囲されている、おとなしく投降しろ』
警官は形式的交渉を始めたが、レックは犯人たちの目を見て、逆効果になると悟った
レック「(これじゃあ彼等を余計刺激するだけだな……シロシバさえ使えれば楽なんだけど…)」
強盗2「おい、そこのお前!! お前を人質にする!!」
レック「(人数は五人…銃を持っているのは二人…仕方が無い…シャルロット…合図をしたらよろしく)」
レックは指のジェスチャーだけでシャルロットに指示を出し、強盗がレックに近づき銃を突きつけようとした瞬間、レックは鋭い回し蹴りを放った
強盗達は一瞬、驚き、動けなくなっていた、その隙を見逃さず、シャルロットが拳銃を拾い、強盗の一人が持っていた拳銃を撃ち落とし、それをラウラに渡し、ラウラはその拳銃を受け取ると、残りの強盗の拳銃をシャルロットと共に撃ち落とした
レック「…さて、大人しく投降してくれる?」
強盗3「こ、こうなったらお前等も道連れだぁぁぁぁぁ!!!」
強盗のリーダーらしき男が体に巻き付けた爆弾を見せ、起爆スイッチを押そうとした瞬間、爆弾のコードが全て切れた
レックが透明な針を投げつけ、コードを切り裂き、起爆スイッチにも突き刺した
レック「まだ…やる…?」
レックは優しい顔して、黒いオーラを立ち上らせながら、強盗のリーダーに問いかけた
リーダーは一瞬で気絶してしまい、レックはつまらなそうな顔になっていた
その後、強盗達は逮捕され、レック達も事情聴取のため少しだけ警察に聞かれていたが、店にいた人たちの証言で何とかその場をしのぎ、その場を去った
何とか店から離れたレック達はロランから聞いたクレープ屋の前に来ていた
レック「あ、そうだロランからここにミックスベリーのクレープがあるって聞いたんだけど」
シャル「それなら聞いたことがある! カップルが一緒に食べると幸せになれるって噂があるけど」
レック「へぇ~、幸せか~」
レックは子供みたいな顔をして、クレープ屋のワゴンの前に立った
レック「ミックスベリーを三つ…」
店主「申し訳ありません、当店では取り扱っておりません」
レック「そうなんですか…あ、それじゃあ、ブルーベリーとストロベリー…ラウラは?」
ラウラ「そうだな…チョコバナナを頼もう」
店主「かしこまりました」
店主はクレープを作り始め、暫くすると、出来上がり、三人に手渡された
レックはストロベリーのクレープを思いっきり頬張った
レック「おいしい!!」
シャル「僕にも食べさせて」
レック「それじゃあ、あーん」
レックは自分が食べていたストロベリーのクレープをシャルロットに食べさせ、シャルロットはおいしそうに食べていた
シャルロットもレックにブルーベリーのクレープを食べさせた
完全にカップルのあれであり、見方を変えれば同性愛にしか見えない
そんな時、ラウラが口を開いた
ラウラ「成程、それでミックスベリーか…」
レック「どういうこと?」
ラウラ「お前が頼んだストロベリーのクレープ、そして、シャルロットが頼んだブルーベリーのクレープ…それを食べさせあえばミックスベリーになる…そういうことだ」
ラウラに言われた二人は何故だか納得してしまい、よく考えてみれば、あの屋台にはそのようなメニューは無かった
二人は甘い雰囲気を醸し出しながら食べさせあいをした
その後、レック達はくじ引きで新しくできたというレジャー施設のファミリー券を見事に引き当て、皆を誘うことを考えながら帰宅した
因みに、ラウラはシャルロットから貰った着ぐるみタイプ(黒猫)を着せられ、からかわれたのは言うまでもない…
今年はこれで終了です、では皆さま、よいお年を…