インフィニット・ストラトス 宝石と宙   作:在原昴

60 / 69
無謀な愚者と生徒最強

楯無は自分の専用機、霧纏いの淑女(ミステリアス・レディ)を纏い、春人と交戦していた

だが、春人の攻撃は楯無に掠りもせず、楯無は余裕そうな顔をしていた

 

春人「よ、避けるな!!」

楯無「遅いわね、さて、私から行こうかしら」

 

楯無はランス・蒼流旋を拡張領域から取り出し、それを水を噴射しながら横薙ぎに振るい、春人をふっ飛ばした

 

楯無「…『ウォーターダンス』!!」

 

蒼流旋の刃の水が蛇のように動き回り、何度も春人を殴りつけた

 

春人「(げ、原作と違う!! なんだよこの技!?)」

楯無「考えている暇あるのかしら?」

 

楯無は春人の背後に来ており、手のひらをかざしていた

 

楯無「吹き飛びなさい」

春人「うわっ!?」

 

楯無の手から水が放たれ、春人を地面にたたきつけた

春人は何とか立ち上がり、楯無を睨みつけていた

 

楯無「あら、どうしたのかしら? さっきまでの威勢は?」

春人「飛び道具なんて卑怯だぞ!?」

楯無「はぁ…勝負に卑怯? これは剣道なんかじゃないわ…そんなんじゃ貴方…死ぬわよ…?」

 

楯無は春人の言葉を一蹴すると、ホログラムキーボードを操作し始めた

 

楯無「それじゃあ、カイト君がいるから特別に本気を出してあげるわ」

春人「(今ので本気じゃない!?)」

楯無「霧纏いの淑女改め、霧纏いの魔女(ミステリアスウィッチ)、行くわよ」

 

楯無の機体が変化した

装甲の色は変化していないが、武装がさらに増え、まるで法衣のような非固定浮遊部位がスカートのように装備され、そこからナノマシンで覆われた水のヴェールがカーテンのようになっていた

 

楯無「水よ、舞い踊りなさい」

 

下のほうから水流が立ち上り、水滴が春人を取り囲んだ

 

春人「な、なんだ…?」

楯無「『ミストニードルバースト』」

 

楯無が指を鳴らした瞬間、水滴が鋭い針に変わり、春人を襲った

春人はただなすがままにされ、SEを大幅に削っていた

 

楯無「ギブアップ?」

春人「な…なめるな…俺は最強なんだ…最強の千冬姉の弟なんだぞ…」

楯無「最強なのは織斑先生でしょ…? あなたは織斑先生じゃないでしょ? せっかくだから大技で仕留めてあげる」

レック「嫌な予感が…みんな、逃げるよ!!」

 

楯無は蒼流旋のランスを形成している水を消すと、先端に水を集め始めた

 

楯無「『全てを映すは水面

時の流れは激流の如く消えゆく

私は全てを飲み込む水の心』」

 

水はさらに巨大化していき、あたりを飲み込もうとしていた

 

楯無「『アクアケージメトロポリス』!!」

 

蒼流旋の水がアリーナ全てを飲み込み、水のドームが形成された

春人は何が起こったのか理解できていなかった

 

楯無「イッツ、ショータイム」

 

楯無が指を鳴らした途端、春人の近くで爆発が起きた

 

楯無「清き熱情(クリア・パッション)…本当は水蒸気爆発だけど…もう一つおまけ!!」

 

春人は連続で起こる水蒸気爆発にもまれていた

もはや春人に攻撃する手段はなく、SEをどんどん削られていくしかなかった

 

楯無「溺れなさい」

 

ドームの水が春人に向かって伸びていき、春人を叩きつけた

それにより、水が白式に付着し、起爆する

ドームもどんどん小さくなっていき、春人を閉じ込めた

 

春人「な、なんだよ、これは!?」

楯無「フィナーレよ」

 

楯無は蒼流旋にアクア・ナノマシンを集約させ、投擲の態勢をとり、思いっきり投げつけた

水のドームに蒼流旋が当たった瞬間、巨大な水蒸気爆発を起こした

春人はゆっくりと落下していき、楯無が用意していた水のクッションに落下した

 

楯無「これでお終い」

レック「かなりエグイ技だね…それに、その詠唱って…究極技の方だよね…?」

楯無「ええ、修行中に完成させたものよ」

 

楯無はフフンと胸を張って言い張った

 

カイト「タテナシさん、お疲れ様です」

楯無「カイト君!!」

 

楯無はISを解除すると、真っ先にカイトに抱き着いた

カイトはいきなりのことで対応できず、倒れこんだ

千冬はあり得ないものを見るかのような顔をしていた

 

千冬「馬鹿な…」

ラウラ「織斑先生…織斑に何を教えていたのですか? 遠距離戦に対応できていなかったようですが?」

千冬「い、今のは無効だ!! 飛び道具など卑怯な手段を取りおって」

楯無「あら? ISのルールに飛び道具を使ってはいけないなどと言うルールがあるんですか?」

セシリア「皆様、遅れました」

 

ラウラは千冬に冷たい視線を向け、千冬は文句を言っていたが、楯無に一蹴されていた

その時、セシリアがやって来た

 

レック「珍しいね、セシリアが遅れてくるなんて」

セシリア「政府の方々に報告をしていまして…えっと…どういう状況ですの?」

アラン「分かりやすく言うと織斑が勝負を吹っかけてきて楯無に惨敗し、それにそこの無能教師が文句を言っていたところだ」

セシリア「そういうことですか…」

 

アランはただ淡々とセシリアに説明し、セシリアは呆れていた

 

レック「織斑先生、今回のことは学園長に報告はしないでおきますけど、この次勝手な行動をしたら報告しますので…そこで伸びている無謀者の手綱引いてここから去って行ってください…それと飛び道具の使い方も教えておいたほうが良いですよ?」

 

レックはそれだけ言うと春人を片手で軽く持ち上げ、アリーナの外に運び始めた

千冬はそれを睨むことしかできなかった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。