インフィニット・ストラトス 宝石と宙   作:在原昴

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舞台上の悲劇?

レック達男性陣は生徒会室の前に来ていた

何故呼ばれたのか疑問に思い、レックとアラン、ナツキは警戒し、カイトは何だろうと首を傾げていた

そして、中に入ると楯無が座っていた

 

楯無「ごめんなさいね、いきなり呼び出しちゃって」

アラン「御託は良い、要件を言え」

楯無「実はね、生徒会主催の観客参加型の催し物を開こうと思っていたんだけど…人手が足りなくて…」

レック「僕達に手伝ってほしいと?」

楯無「exactory!!」

ナツキ「発音が良いな、オイ!!」

アラン「それで、私達はどうすればいい?」

 

アランが問いかけると、楯無は衣装を四人に渡した

 

楯無「それを着てステージに上がるだけでいいわ」

カイト「分かりました!!」

レック「了解!」

 

レックとカイトは何の警戒もなしに衣装を持って更衣室へと向かい、アランとナツキは疑いながらもレック達の後を追った

 

 

四人は王子様のような恰好で頭に王冠を載せてステージの上に立った

 

レック「そう言えば、何をやるんだろう?」

カイト「確かに…」

アラン「少しは疑問に思ったらどうだ…君は…」

ナツキ「あ、始まるみたいだ」

 

ブザーが鳴り響き、幕が上がった

ステージにはスポットライトが当たり、割と本格的なセットが組まれていた

 

楯無『昔々、あるところに優柔不断でなかなか相手を決めようとしない四人の王子様がいました

困った王様はどうするべきかと考えに考え「そうだ、王冠をとった者を妃にしよう」という結論に至りました』

レック「…何だろう、いやな予感が…」

楯無『そして、王様は早速各国の猛者たる少女達、「シンデレラ」を呼び寄せました

今宵、少女達の可憐で塵一つすら残らない舞踏会が開かれる!!』

 

その瞬間、純白のドレスを着た女子生徒達が一斉に襲い掛かってきた

 

アラン「しまった!!」

レック「何でこうなるんだ!?」

カイト「逃げましょう、出来ればバラバラに!!」

ナツキ「地獄でまた会おうぜ!!」

 

四人はバラバラに散り、女子生徒達から死に物狂いで逃走劇を開始した

 

アラン「行け!!」

 

アランは死霊を召喚し、女子の進行を止めていた

死霊はアラン以外には見えていないので見えない何かに止められているように普通の人間は思っていた

 

アラン「こっちは何とか片付いた…あとはこのふざけた催し物を開いた馬鹿をしばくだ…!?」

 

アランの足元にゴム弾が飛んできた

すぐに飛んできた方角を見ると、スナイパーライフルを構えたセシリアがいた

 

アラン「チッ!! 狙撃は厄介だな…出てこい!!」

 

アランは再び死霊を呼び出し、彼らはアランを高いところに投げ、そのままアランは逃走劇を繰り広げた

 

 

 

レックの方は武器がないので抜き足で移動して逃げ回っていた

 

レック「何でみんな追いかけるんだ!?」

シャル「レック、こっち」

 

レックはシャルロットの手招きで誰にも見つからない死角に隠れた

 

シャル「ここなら安全だから」

レック「助かったよ、シャル、武器がないからもうだめかと思ったよ…」

シャル「あ、逃げるんだったら王冠を置いて行ったほうが良いよ?」

レック「そっか、わかっt…あ、そうだ…」

 

レックは王冠に手をかけようとしたとき、急に意地の悪い顔になった

シャルロットは自分のたくらみを感づかれたのかと思い、焦った

 

レック「ねえ、この王冠を手に入れたらどうなるの?」

シャル「え、えっと…」

レック「教えてくれないかな?」

 

レックは子犬のような目でシャルロットの目を見た

シャルロットは罪悪感に訴えられ、教えることにした

 

シャル「一緒の部屋にしてくれるって…生徒会長が…」

レック「なるほど…じゃあ…」

 

レックはそう言いながらシャルロットに自分がかぶっていた王冠をかぶせ、そのままシャルロットの唇を奪った

シャルロットはいきなりのことで何もできず、レックはさらに舌を入れ、口内を蹂躙した

しばらくして離れると、銀色の糸が滴り、プツンと切れた

 

シャル「れ、レック…?」

レック「ここは舞台の上だけど死角…どうしようかなぁ?」

 

レックの目は完全に肉食獣の目になっており、シャルロットは期待と不安に満ちた表情を浮かべていた

そしてレックがウェディングドレスに手をかけようとしたとき、矢がレックの近くの壁に刺さった

矢が飛んできた方角を見ると、本音がボーガンを持って立っていた

 

本音「何しているのかな~?」

レック「ほ、ホンネ…さん…?」

シャル「…せっかくいい雰囲気だったんだけど、邪魔しないでくれないかな?」

 

シャルロットは少し頬を膨らましながら本音と睨みあった

 

本音「あれれ~? でもさあ~、人気のない場所に誘い込んで王冠をねだるって~、何か違うわよね?」

 

本音は気の抜けるような話をしてたが、突然ユニゾンし、シャルロットと火花を散らした

 

本音「この際だから、ここで決めた方が良いと思うわ…」

シャル「へぇ…良い提案だね…良いよ…」

 

シャルロットはそう言いながら拳銃を取り出した

 

レック「やばい…逃げた方が良いかな…」

 

レックはそう言って逃げようと思ったが、何かが彼をその場に束縛していた

動いてはいけない

頭の中で逃げてはいけないと言ってくる

その後、二人のリアルキャットファイトが始まり、爆発が起きた

後にレックはこう語った

 

『生きた心地がしなかった』

 

 

ナツキはなぜか王冠が無くなっているカイトと共に逃げ回っていた

割と本気で

壁を走ったり、空中で連続跳躍したりで、現在隠れていた

 

カイト「僕たちどうなってしまうんでしょうか?」

ナツキ「やめろ、考えたくない」

ラウラ「何故だ?」

ナツキ「何故って、そりゃ確実にヤバい目に…ん?」

 

ナツキが後ろを見ると、ラウラが当たり前のように立っていた

 

ナツキ「アイエェェェェェェ!!? ラウラ、ラウラナンデ!?」

ラウラ「ふむ、せっかくだから皆と手合わせをしようと思っていたが…まあ、頼まれごとは終わったからな」

 

そう言いながらいつの間にかその手には王冠が握られていた

カイトがナツキの頭を見ると王冠が消えていた

 

ナツキ「い、いつの間に…」

カイト「あ、この後に起こる壮絶なキャットファイトが見えた…」

 

その言葉と共に遠くで大爆発が起こった

 

 

楯無はと言うと

王冠をくるくると回しながら眺めていた

 

楯無「虚ちゃん、私言ったわよね? 出来レースだって…いやぁ、カイト君の王冠だけルトを変形させて作って本物はここ…動かずして手に入れる…これでカイト君と同じ部屋ね♪ フフフ、悪いけど残りの三人には頑張ってもらおうかしら…」

アラン「そういうことだったのか…」

レック「なんかおかしいと思ったら…」

ナツキ「覚悟はできているんだろうな…?」

 

楯無が油の切れたブリキのおもちゃのようにギギギと音を立てて後ろを向くと色々とボロボロになっているレックとアランとナツキが立っていた

レックの手にはダイヤモンドでできた王冠が握られていた

 

楯無「え、えっと…レック君? その王冠は?」

レック「フフフ…はい、どうぞ」

 

レックはそう言いながら楯無の頭に王冠をかぶせた

そして、携帯電話を取り出し、どこかに連絡を入れた

 

レック「もしもし、ミリア、タテナシが放送室にいるから来ていいよ…あ、楯無のかぶってる王冠を取ればタテナシを好きにできるらしいから…」

楯無「げ!? ミリア師匠!?」

 

レックが電話を切ると同時に放送室に霧が立ち込め、ミリアが現れた

 

ナツキ「それじゃ、俺達はこれで…ミリアさん、ごゆっくり」

 

その言葉を聞いた楯無の顔が絶望に染まり、ナツキ達はそっと扉を閉めて猛ダッシュでその場を去った

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