アリーナでは専用機、白式を纏った春人が地面に下りて待っていた
春人「随分と僕を待たせてくれたじゃないか」
アラン「・・・」
アランは腕輪のようなアイテムを左腕に装着し、目玉のようなアイテム、ネクロムアイコンのスイッチを押した
『STANDBY』
ネクロムアイコンを左腕の腕輪、メガウルオウダーにセットし、ユニットを起こし、横のボタンを押した
『YES,sir』
『LOADING』
待機音声が流れるのと同時に、パーカーのようなものがメガウルオウダーから出て来た
春人にはそのパ-カーのようなものが見えていないようだ
春人「ま、当然だよね、あんな出来損ないと仲良くしているんだ、優秀な僕よりも劣っているに違いない」
アラン「貴様……二度とその口を叩けない様にしてやろう……変身!」
アランはメガウルオウダー上部、リキッドドロッパーにあるスイッチを押した
『TENGAN NECROM MEGAULOUD!』
『CRUSH THE INVADER』
雫の音が鳴り、素体アーマーが形成され、その上からパーカーのようなモノが覆いかぶさり、ネクロムの姿となった
アラン「アラン・G・ネクペクター…『ネクロム』…行くぞ…」
二人は空に飛び立ち、そして、試合が開始された
春人は日本刀型のブレード、雪片弐型で斬りかかったが、アランはそれを片手で受け止めた
アラン「何だ? 軽い一撃だな…重い一撃とはこういうものだ…!!」
アランは開いていた方の手で春人を殴りつけた
その際、うっかり力加減を間違え、壁まで殴り飛ばしてしまった
春人「な、何で!?」
アラン「悪いな…力加減を間違えた…思わず本気で殴ってしまった」
春人「ふ、ふざけるなぁぁぁぁぁ!!!」
春人はなりふり構わず、アランに雪片弐型で斬りかかったが、アランはそれを簡単に躱し、カウンター式で殴り、着実にダメージを与えていた
その時、白式の第一移行が完了したが、それでもアランの一方的な蹂躙は止まらなかった
そして、一定のダメージを与えた後、アランはもう一度ユニットを起こし、横のスイッチを押した
『DESTROY!!』
アラン「終わりにしよう…」
アランはリキッドドロッパーのスイッチを押した
『DAITENGAN! NECROM OMEGAULOUD!』
アランの後ろに目玉のようなものが浮かび、それがアランの右腕に集まり始めた
アラン「ハァ!!!」
アランは拳を前に突き出し、エネルギーが解放され、春人を地面に叩きつけた
春人の白式のSEは空となり、アランの勝利が決まった
アラン「ふっ……結局この程度か……つまらん奴だ…」
アランは地面に降り立ち、変身を解除すると、そう言い捨てて、アリーナを後にした
ピットに戻ると、レックとハイタッチを交わした
アラン「次はまた君の試合か…」
レック「まぁね、」
アラン「では、次は君の試合だ、君らしく戦ってくれ…」
アランはそう言って出て行った
そして、レックは腕輪を前に突き出した
レック「【白銀の大地を総べる王、凍えし闇を喰らい、穢れた現世に裁きの時を…
腕輪から真っ白な狼が現れた
レック「
真っ白な狼が白い光になり、レックの武装に変わった
白い狼を模った頭部装甲を持ち、赤いマントを羽織った陣馬織と西洋の甲冑を合わせた全身装甲の機体
レック「
レックはピットから射出され、アリーナに出た
それと同時に、ナツキも出て来た
レック「君と戦うのは久しぶりかな?」
ナツキ「二百四十五回目で今回こそは勝たせてもらうぞ!?」
レック「さあ、雅で激しく…」
レック・ナツキ「「舞い踊ろうか!!」」
試合開始のブザーと共に、レックは扇形ブレード、紅雪を構え、ナツキは出雲を構え、斬り合いは始まった。
二人の斬り合いはすさまじいが、何処か美しく、見るもの全てを魅了していた
箒達は観客席からその光景を眺めていた
途中、クラスメイトの相川と鷹月が声を上げていた
相川「綺麗…まるで日本舞踊を見ているみたい…」
鷹月「二人が一緒に踊っているようにも見える…」
箒「…とある舞踏家は言った…『本当の舞踏家の戦いは相手も周りも全てを魅了し、舞いきる…』とな…」
相川「篠ノ之さん?」
箒「礼儀正しいのは良い事だが、箒と呼んでほしい、姉と名前が被るからな…」
箒は苦笑しながら話していた
箒「ナツキの師はレック本人だ、言ってしまえば、これは師弟対決と言ったところだ」
箒の一言に相川と鷹月は唖然としていた
試合の方は互角のように見えるが、若干、ナツキが押され始めていた
そして、二人は距離を取った
ナツキ「なかなかやるな、レック!!」
レック「ナツキこそ、そろそろ、とっておきでも見せてあげるよ!!」
レックはそう言って腰に備え付けられたバトンサイズの棒、カリバーンを両手で持ち、空に掲げた
ナツキはそれを見て、狐月を取り出し、居合切りの構えを取った
二人の武器から凄まじいエネルギー波が発生し、空気を震わせていた
だが、発動することもなく、試合終了のブザーが鳴った
勝敗は僅かにレックが勝っていたのでレックの勝利となった
レック「ああ…せっかく盛り上がったのに…ま、いっか♪」
ナツキ「レックの最大技に打ち勝つ自信があったんだが…まあ、俺は奥の手を使ってないけどな?」
レック「言ってくれるね」
そんな会話を交え、地面に降り立ち、ISを解除した
二人の近くにはシラコとシロシバがいた
二人は観客に一礼してからそれぞれの相棒と共に控室に戻って行った
その後、アランとレックの試合がすぐに行われ、アランも善戦したが引き分けになり、その次のセシリアと春人との試合はセシリアが辛勝で終わった
さらに、レック対セシリアはレックの勝利、セシリアはレックの舞いに見とれて動けなくなっていたのが敗因だ
アランとナツキの試合はアランの勝利で終わった
そして、残る試合はレックVS春人、ナツキVS春人、アランVSセシリアだけとなった