~転生者深海棲艦奮闘記~前世持ちの姫がチート鎮守府とか相手に頑張るお話~   作:R.H.N

13 / 24
前回の続きです、ついに時系列がラバウル鎮守府側に近づいて来ました。


~第5話~中央泊地総合姫会議とやって来たチート達~

運河棲姫「・・・ありがとう、助かったわ。」

 

 

戦艦水鬼「むしろよくここまで逃げ延びてこれたな・・・」

 

 

運河棲姫「もうこちらの戦力は殆ど残ってないけどあっちも元々太平洋方面へ進出する能力がなかったからね、運河の一部を爆破して逃げてきたの。」

 

 

空母水鬼「それにしても何で敗走したの?あなたの所って相当な戦力があったわよね?」

 

 

ボロボロの運河棲姫を手当を手伝った長達、早速運河棲姫から事の経緯を聞くことにする。

 

 

運河棲姫「元々あちら側は艦娘を使って陸海から攻めてきていたのは知ってるよね?」

 

 

偽航戦姫「え?そうなの?てっきりアメリカはロボットとかでも擁してきたのかと・・・。」

 

 

運河棲姫「あら・・・あなたが噂の?じゃあ説明するわ。

 

 

まずアメリカは元々の戦略として、陸と海の両面から艦娘を多数派遣することで、私の本拠地、パナマ運河要塞泊地に攻撃を仕掛けてきていたの。

 

 

だけど、元々枢軸国の出身の艦である艦娘達と、連合国だったアメリカ国民、そして何より孤立してる状況。何分元から敵対していた同士だからか、内ゲバが激しくて士気や練度はお世辞にも高いと言えない状況だったのよ。」

 

 

偽航戦姫「アメリカにも艦娘たちが出現していたのか・・・。」

 

 

運河棲姫「まぁそのお陰で数の暴力でこれまでは普通に凌げていたんだけど、数ヵ月前、大きな変化があったの。」

 

 

装甲空母姫「大きな変化?」

 

 

運河棲姫「大統領交代と連合国出身艦娘、アイオワの登場よ。」

 

 

戦艦水鬼「アイオワ!?純連合国の艦娘が現れたのか!?」

 

 

偽航戦姫「アイオワ・・・かなり強力な米軍戦艦ですね、それが艦娘になった訳ですか。」

 

 

運河棲姫「そのようね、その前後になんか大きなゴタゴタがあったらしいんだけど、それから彼らはアイオワと新大統領を仲介して急に仲良くなり始めちゃって、一気に敵の質が上がってきたのよ。」

 

 

北方棲姫「ツ級、どういうことかわかる?」

 

 

ツ級(ほっぽちゃん副官)「急激な敵の質の上昇に運河棲姫さまの方が対応しきれず、戦線が崩壊、本拠地を放棄せざるを得なくなった・・・と言うことですね。」

 

 

集積地棲姫「こりゃ大変な事になったねぇ、只でさえ大西洋は失陥寸前なのにここでパナマが落ちたとなったら、時間を掛ければ南北アメリカが実質日本やイギリスとかと連絡できるようになる訳だ。」

 

 

空母水鬼「参ったわねぇ・・・流石にアメリカの国力が加わって艦娘を進撃させられたら太平洋、インド洋戦線も現状じゃ持たないわぁ。」

 

 

北方棲姫「ほっぽ達の居場所が無くなっちゃうよぉ・・・」

 

 

運河棲姫「ごめんなさい・・・、私が不甲斐ないばかりに・・・。」

 

 

戦艦水鬼「気にするな運河棲姫、むしろ敵地のど真ん中と言えるパナマをここまで維持できたんだ、本来のハードさがようやく表に出てきただけさ。」

 

 

泊地水鬼「取り敢えず仮の本拠地は決めてある?取り敢えず地盤を固め直す手伝いはさせてよ。」

 

 

運河棲姫「新本拠地は・・・未定なの、インド洋の方に良さげな支部があるにはあるんだけど、戦線の変化次第だと危険になりそうで・・・。」

 

 

戦艦水鬼「どうするんだ?確か南太平洋にも支部があったはずだが?」

 

 

装甲空母姫「うーん、それにしても困ったわね・・・、このままだと全勢力圏の各泊地が遠からず危険に晒される事になるわ。」

 

 

中間棲姫「後方拠点になりうる泊地が無くなるのは痛すぎる・・・、どうにか出来ないかしら?」

 

 

偽航戦姫「うーん・・・・いっそ全戦力を太平洋に集中させるために、本拠地をここにします?運河棲姫さん。」

 

 

中間棲姫「それは・・・そもそもここは全勢力圏における中立地帯の扱いだし・・・。」

 

 

港湾棲姫「・・・いっそ全勢力圏を統合してここを本拠地にしちゃう?」

 

 

他の長達「!!!!」

 

 

空母水鬼「・・・・・それもありと言っちゃえばアリね、そもそも私達は極端に積極攻勢をかける必要のある目標を持ってる訳じゃないし、合理性を考えるとアリなのよねぇ・・・。」

 

 

偽航戦姫「目標?、そう言えば皆さんって何を目標にして活動されてるんです?」

 

 

話が勢力圏統合の話題へ推移していくなか、偽航戦姫は各勢力の長に、そもそもとして聞いておきたかったことを聞く。

 

すると

 

 

港湾棲姫「そうね・・・・・、各勢力ごとに目的は違うでしょうけど、」

 

 

北方棲姫「ほっぽはねぇ、」

 

 

戦艦水鬼「一番の目的と言えば」

 

 

港湾姫、北方、戦水「自分達の居場所の確立かしら(だよ~)(だな)」

 

 

中間棲姫「私はそれに付け足して、横須賀とかでふんぞり帰っていた外道の始末もあったんだけどね~。」

 

 

ヲ級(中間棲姫副官)「2ヶ月くらい前に処刑されたらしいので、この目的は霧散して結局他と同じですね。」

 

 

偽航戦姫「他も大体おんなじ感じですか?。」

 

集積地棲姫「一度コミケとやらに行ってみたいとかはあるけどねぇ・・・」

 

 

空母水鬼「昔制圧した陸地を捜索するとたまに隠されてる《同人誌》とか言うのが部下達の間で人気でねぇ・・・・・私は同人誌を直接入手したいとか思っちゃうのよねぇ・・・・。」

 

 

運河棲姫「私は人に認められるような一大建築を建ててみたいですねぇ、世界には色んな所に綺麗な建物があるから、深海棲艦の力でそれらに負けない建物を作って見たいとかは思いますね。」

 

 

装甲空母姫「私は平穏な日々が過ごせればそれで・・・・。」

 

 

港湾水鬼「私はこの身で艦娘とお話してみたいわぁ、まぁ、いずれにしても人類と敵対している現状では到底無理な話だけどねぇ。」

 

 

泊地水鬼「私は装甲空母姫と同じね・・・それと、自分達がどんな存在なのかを知りたくもあるわね。」

 

 

戦艦水鬼「偽航戦姫はそこら辺、どうなんだ?なんか決まった目標があったりするのか?」

 

 

偽航戦姫「あ、私ですか?私は駆逐艦や巡洋艦とかの艦娘を鹵獲してじーっくり可愛がってあげたいな~とか思ってますね。」

 

 

空母水鬼「わかるわその気持ち、駆逐艦の娘とか、こっちに襲いかかってくる現実を見ないでおけば、かわいい娘が揃ってるものね~。」

 

 

と、長達が己の目的を話した辺りで、戦艦水鬼が突如振った話題により、長い雑談が始まる。

 

 

 

 

戦艦水鬼「それにしても、我々はどうしてこの世にこんな形で生を受けたのだろうな?なんだかんだ言って、6年前に最初の朝日を目にしてから、どうもこの疑問に対する答えが得られない。」

 

 

北方棲姫「ほっぽも気になっている話ではあるけど、今は答えの手がかりも見つかってないしね。」

 

 

港湾水鬼「何だかんだ言って、最古参の泊地水鬼と装甲空母姫も生まれて直ぐに勢力圏の長になったのは7年前の事だしねぇ・・・」

 

 

集積地棲姫「台湾にあった資料からすると、人間と深海棲艦が戦いを始めたのは10年前、その2年後に艦娘が出現して、その翌年に泊地水鬼と装甲空母姫が勢力圏を確立、だもんねぇ。」

 

 

中間棲姫「その後も新しい勢力圏や深海棲艦が出現するようになったり、艦娘の方も、日本以外の艦艇の艦娘が出現し始めたりと色々起こってるし、何が原因なのかしらね?」

 

 

戦艦水鬼「研究してる深海棲艦達の中でもこれに関する説は多数飛び交っていて確定しそうにないし・・・・。」

 

偽航戦姫「説?、具体的には?」

 

 

港湾水鬼「代表的な説を幾つか並べると・・・

 

 

1、深海棲艦と艦娘は表裏の関係であり、深海棲艦と艦娘はそれぞれ死亡する時、確率で深海棲艦が艦娘に、艦娘が深海棲艦に変化することがある、説。

 

 

2、深海棲艦は元々人間で、死んだ時に、強烈な怨念(的な感じの霊的要素)によって深海棲艦になった、と言う説。

 

 

3、深海棲艦は人間以外の何かの生物が突然変異、あるいは進化して生まれた生物である説。

 

 

4、実は神様とかそんな感じのヤツがテキトーに産み出したのが深海棲艦と艦娘である説。

 

 

5、1と2と4の説を複合し、深海棲艦と艦娘は、元々死んでいる人の魂が何らかの人的要因によって変容し、そのまま転生したりした結果、生まれた存在であると言う説。

この5つかしらね。」

 

 

 

偽航戦姫「割とガチの考察なんですね・・・(私が別世界から転生した存在だってことは黙っておこうっと。)」

 

 

戦艦水鬼「まぁどれも憶測の域を越えてないから、真実はこうだった!な展開もあり得そうなんだがな。」

 

戦艦水鬼「っと、話がずれたな、いい加減本題に戻すとしよう、まずこれからの方針だが・・・。」

 

 

空母水鬼「これから各戦線厳しくなるのが目に見えてるし、さっきの案を利用して、大西洋の残存戦線とインド洋戦線を引き上げてハワイを本拠地に統合の勢力圏作っちゃいましょうよ!技術力共有とかも出来るし。」

 

 

装甲空母姫「それの改案見たいなものだけど、インド洋戦線のどこかに本拠地をおきなおす手もあるにはあるわよ?、今一番勢力的に優勢なのはここだし。」

 

 

港湾棲姫「それは無理じゃ無いかしら?インド洋にはここみたいな中立地帯が無いから候補地選定で各勢力の間のいさかいが起きるかもしれないし、何よりマダガスカルに然り、統合の巨大泊地を建設できそうな所は大方前線に近いじゃない。」

 

 

中間棲姫「それを言ったらここも同じ感じじゃ無いかしら?」

 

 

集積地棲姫「うんみゃ、ここはミッドウェー方面以外は此方が押さえれてるから、ミッドウェーを警戒しとけば何とかなるだろうね、アメリカ西海岸側が本格的に押されてきたらわからないけど。」

 

 

偽航戦姫「これはいよいよ深海棲艦の生存圏確立のタイムリミットが見えてきてしまった感じですかね、私は新参なんであまり視点が広いわけでは無いですが。」

 

 

北方棲姫「相手がハワイを西海岸側とミッドウェー側から挟み撃ちにする手はずを整えるまでにほっぽ達が人類側のどこかしらと有利な形で停戦出来ないと・・・・。」

 

 

泊地水鬼「実質的なGAME OVER、それ以後は深海棲艦は完全に狩られる側になる・・・か、やっぱり、ほぼ大西洋側が壊滅したのが痛いわねぇ。」

 

 

 

港湾水鬼「しかしながら、現状だと相手が停戦に応じる感じは無いわよ?、それにそもそもとして相手と接触して交渉を行えるようにする為のつてが無いし・・・・」

 

 

中間棲姫「生き延びる為とは言え、我々深海棲艦は業を重ね過ぎたしねぇ、時の流れは深海棲艦の破滅をお望みなのかしらね?」

 

 

空母水鬼「言いたい気持ちはわかるけど悲観過ぎるわよ、中間棲姫。」

 

 

戦艦水鬼「取り敢えず聞くが、現状ここを拠点として統合の泊地を作る事に反対意見はあるか?」

 

 

会場が長い沈黙に包まれたのち、戦艦水鬼が再び口を開いた。

 

 

戦艦水鬼「いないみたいだな、それじゃあ泊地建設は決定として・・・現実的な内容の確認などを行うとしよう。」

 

 

装甲空母姫「艦隊の指揮系統、現状の各泊地の扱い、勢力圏統合の後の戦線の引き直し等・・・・やるべき事は沢山ね、偽航戦姫、話の内容についてこれそう?あんまり無理しなくても大丈夫だからね?」

 

 

偽航戦姫「いえいえ、まだ大丈夫です、むしろここからが正念場ですし。」

 

 

運河棲姫「私はしばらくハワイにいることになるのかしらね?取り敢えず細かい内容を詰めますか。」

 

 

そこからは統合勢力圏の詳細についての話に会議はシフトしていく。

 

 

ハワイ諸島の大規模泊地化工事について、インド洋戦線からの引き上げ時期の検討、マダガスカルや集積地棲姫の本拠地である台湾に代表される人類側に近い位置の泊地群の扱い、統合勢力の体制について等多数・・・・・・。

 

 

途中、運河棲姫が「かなり大きな話になっているので意見の幅を広げるべきじゃ?」と発言したのがきっかけで、副官だけでなく各勢力の参謀親衛隊長クラス等まで会議に参加することとなり、会議が長期化し、会場が手狭になってしまう。

 

 

会場を移動したり意見の集約に時間をかけたり、(これ1日じゃ絶対終わらない!)と察し、大急ぎて泊まり込みの準備と各勢力本拠地への連絡、補給物資の確保と各勢力代理指揮官の任命などでかなりの時間を潰したために会議が長期化、本来日帰りで済ませる予定が10数日がかりの大会議に発展し、各勢力の以後の予定が変化、会議が完了するまでは防戦に集中するよう各自が連絡を入れた結果世界各地の深海棲艦がしばらく海域から主だった戦力を引き上げさせる事態にまで発展したのであった。

 

 

そして・・・・・・。

 

 

 

中間棲姫「・・・・やっと終わったわね。」

 

 

偽航戦姫「リアルの政治家達もこんな苦労をしてるんですかね・・・・・・疲れた……。」

 

 

戦艦水鬼「まさかここまで話が大規模になるとは思わなかったぞ、だがこれで、」

 

 

運河棲姫「大方の方針決定は済みましたね、後は実働段階に入るだけです。」

 

 

集積地棲姫「全く、長クラスだけでは収まりきらないからって副官以下の段階でも別途に話し合いが始まるレベルにまでなるとは思いもよらなかったねぇ。」

 

 

空母水鬼「最初は何気ない一言だったのに、それが原因でここまで話が大きくなるとは予想外だったわ。」

 

 

装甲空母姫「そうではあるけど、お陰で本格的に統合する目処がたったしよしとしましょうよ。」

 

 

北方棲姫「ほっぽ疲れた~しばらくヒコーキ作る仕事にもどる~!!」

 

 

港湾水鬼「私も事後処理を済ませたら暫くニートしていたい・・・・・・」

 

 

港湾棲姫「途中、警備の艦隊が何度も交代したり、運河棲姫主導で取り敢えずの泊地機能の建設始めたり、記録とったりと大変だったけど、やった価値はあったわね。」

 

 

泊地水鬼「ようやくこれで一先ずは終わりと・・・・・・。」

 

 

戦艦棲姫(偽航戦姫)、飛行場姫(北方棲姫)「(ドアを蹴破りながら)姫様!大変です(よ!)!!」

 

 

偽航戦姫「どうしたのいきなり?尋常じゃない焦りぶりだけど。」

 

 

北方棲姫「お姉ちゃんもどうしたの?」

 

 

飛行場姫「少し前偽航戦姫のところが最近完成したラバウルの鎮守府を先行で偵察したのよ。」

 

戦艦棲姫「それで、その結果を確認したのですが・・・・高高度偵察機が通常通り撮影したのと、ステルス偵察機が撃墜される前に残した写真にこんなのが・・・・・・」

 

偽航戦姫「どれどれ……!?」

 

中間棲姫「嘘……もしかしてこの艦娘……。」

 

泊地水鬼「ちょっと見せてね……!?、この艦娘は……いままで見たことはないけど・・・・もしかして!」

 

 

飛行場姫と戦艦棲姫が見せてきた写真には

ラバウルの空に多数展開する青い紫電と港の埠頭にいる5人の人物、そして港近くの演習場にて、長門や翔鶴と言った強力な艦娘に混ざって佇んでいる、()()()()()艦娘であった・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

~続く~

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。