陣龍はE-3甲のゲージ割で自然回復域まで粘るも結局重巡棲姫を沈める事が敵わずにE-3乙へと
転進して海域攻略しました。…アレですね『運命力』とやらが足らなかったのでしょうかね…
因みに現在E-2にて朝霜を捜索していますが、E-3乙攻略中に来た沖波二号が着任して来ました。どうしよう
「・・・それで、君たちは、えっと、その・・・駆逐艦『桜風』のクルー・・・って事で、良い、のかな?」
『はい!』『初めましてですね艦長!』『うわぁー、艦長の髪、スッゴイ奇麗・・・』『お肌もスベスベ~』『艦長!頭乗って良いですか!?』『じゃあ俺は艦長の胸の谷間n』『やらせねーよ!!?』
駆逐艦『桜風』が自身の艦艇の艦橋で意識を取り戻した時、先ず目の前に飛び込んできたのは艦橋のガラス越しに見えた奇麗な『青空』と『大海原』。そして艦橋内に『雪山の如く積み上げられた二頭身の変な生物』だった。当然ながら『桜風』の知識に『二頭身で饅頭顔の生き物』の存在は無く、未知の存在に思考停止していた『桜風』は、『雪山』を崩してバラバラになった後、次々と起き上がって自分の職種を報告してきた彼ら(?)にもみくちゃにされるがままであった。
「それと、あう・・・なんで君たちは私の事を『艦長』って呼ぶの?駆逐艦『桜風』の艦長は、わふ・・・シュルツ大佐、だよ?」
『何言ってるんですか艦長!』『艦長は艦長じゃないですか』『シュルツ大佐は確かに良き艦長でした。ですが今の艦長は貴女です!』『よし今の内に艦長の鎖骨w』『はーい変態妖精さんは此方でーす』『な、なにをするきさまらー!』
もみくちゃにされながらもこの『二頭身の小人』に『艦長』と呼ばれる事に疑問を抱いた『桜風』が問いかけるも、返って来た答えは『『今』の艦長は『桜風』だから』と言う事であり、否定しても『小人』は納得しないどころか『じゃあ認めるまで艦長に纏わりついてやる~!』等と言いだす者もいる始末であり、結局『桜風』はこう言うしかなかった。
「わ、分かった!私が艦長!『桜風』が艦長だから!だからもう身体からちょっと離れてお願いだから!」
総計して30分ほど経過してからようやく彼女ら(?)から解放された『桜風』は、この『二頭身の饅頭顔』が『妖精さん』と言う存在である事を、その『妖精さん』から説明を受け、理解した。深く考える事を止めただけとも言うが。とは言え『桜風』は『超兵器』と言う常識と不条理を水平線の彼方へとかっ飛ばす化物と戦ってきた過去も有り『そういう存在も有るんだな』とすんなりと受け入れる事が出来た為、特に気持ち悪く見える等の悪感情は起きなかった。
「・・・じゃあ、皆は職場に戻って現状報告をお願いします。どういう訳か念じるだけで自分の『艦艇(身体)』の状態が分かるけど、一応ね」
『了解でーす!』
鶴の一声にて蜘蛛の子を散らす、と言う表現がスムーズに出て来るほど小気味よく『妖精さん』が散らばって行く中、『桜風』は艦長席に恐る恐る座りながら、否正確にはスッポリと収まりながら、自分が何故此処にいるのか、何故自分は人の身体を持って此処に存在するのか、これからどうするべきなのかを考え始めていた。
―――私は確かにあの時意思を持ってシュルツ艦長たちの目の前に出て、皆に別れの言葉を伝えた。・・・肉声じゃなくて探照灯による発光信号でだったけど、その点はこの際関係無い。
―――・・・やっぱり、意識が消え去る時に聞こえた、あの『少女』と『猫』が何かを『桜風』にやったと考えるのが妥当・・・馬鹿馬鹿しい。あの深海で『生物』が存在出来るはずがないし、今そんな事を考えても仕方が無い。
―――・・・今は故国のウィルキア王国や同盟国の日本やアメリカに如何にかして辿り着いて、私が『桜風』で有る事を証明して保護を求めるしか無い・・・けど、信じてくれるかなぁ・・・
『艦長ー!現状把握終わりましたー!』
「いやいやいや、仕事早いね、妖精さん。私がここに座ってそんなに経って無いよ?」
『艦長、我等妖精さんは駆逐艦『桜風』を知り尽くしたクルーです!』『現状把握程度、早期に完璧にこなせないでなにが妖精か!』『はーい、慢心している妖精さんはしまっちゃおうねー』
初対面での印象と変わらずに相変わらず楽しそうに掛け合う妖精さん達。現状を本当に把握しているのかいないのか分からない位にお気楽で楽しそうな様子に、思わず『桜風』が無垢な笑顔になって一部の妖精さんに対して一撃轟沈級の打撃を与えながら、妖精さんから差し出された現状報告書を受け取り、目を通し、そしてこめかみを押さえる事となった。
―――えーと・・・燃料弾薬は消耗皆無、現在艦艇に据え付けられている設備や艤装も問題無く使用可能。今すぐ戦闘になったとしても大丈夫、か。
―――・・・でも、艤装内容がおかしい。『桜風』が最後に装備していたのは『280mmAGS三連装砲』や『新型超音速酸素魚雷』『ASROC III』だったのに、何で『15.5㎝75口径4連装砲』や『61㎝7連装酸素魚雷』『新型対潜ロケット』にグレードダウンしているの・・・?
―――機関も本来は『核融合炉Ⅳ』と『駆逐タービンε』の組合せだったハズなのに『駆逐ボイラーε』に代わっているし・・・まあしっかりと煙突が付いているのは良いとして、いや本当は良くないけど・・・
―――極めつけは対空火器。なんでよりにもよって『RAM』と『40㎜4連装機銃』の組合せに?『対空ミサイルVLS III』は何処に?『35mmCIWS』も無い・・・どうして・・・
『艦長ー?』『艤装が何時の間にか全部格下げ装備になりましたからねー』『一応防御重力場は有りましたよ!Ⅳ型でしたけど』『はぅー・・・悩むお姿も御綺麗ですー』『はーい、目をハートにしている妖精さんはしまっちゃおうねー』『大丈夫です!例えこの装備でも、艦長ならきっと敵艦隊を殲滅出来ます!』『シェルドハーフェンの時見たいに無数の航空戦力が襲い掛かってきたら詰むけどな』
外野の妖精さんはお気楽に言いたい放題だが、当の『桜風』は改めて現実を突き付けられて焦っていた。補助兵装として取り付けられていた『無限装填装置』も『防御重力場β』も『電磁防壁β』も存在せず、機関も『核融合炉Ⅳ』から『駆逐ボイラーε』へと変わっていた為に、早期に補給拠点を確保しない限り『桜風』は、何時か燃料切れでこの大海原を漂流する事になる。そうなったら完全に『詰み』だ。船体こそ変わらず『日本フリゲート艦Ⅱ』のままだったのが不幸中の幸いでは有ったが、こんな中途半端な装備で改大和級や長門級、改加賀型の様な戦艦どころか、改ノーフォーク級や神風辺りと遭遇したら下手を打てばあっさりと撃沈されるのが目に見えていた。
「・・・副長、今の我が艦の現在位置は分かる?」
『自沈処分されたあの場所と代わりありません。・・・ただし、GPSなどの装備が無い為に天測して位置を計算した結果でありますが』
「じゃあ決まり。駆逐艦『桜風』は直ちに同盟国の日本へと向かいます。このままこの場所に居ても何の利益もありません」
『サーイエッサー!!』『いや正確にはマム!イエスマム!じゃなかったっけ?』『細けぇこたぁ良いんだよ!』『よーし!妖精さんの初仕事だー!』『いざ行かん!日本へ!』
一回目と同じく元気に彼方此方に駆けていく妖精さんを尻目に『桜風』は、自分の兵装や性能を副長から受け取った書類とボールペンを使用して記入し始めた。日本海軍艦艇と接触した時に、自分が駆逐艦『桜風』である事を証明する為である。・・・とは言え、駆逐艦『桜風』はあの時、シュルツ艦長の手によって確実に自沈処分されている。沈んだ筈の駆逐艦の名前を名乗る国籍不明の艦艇が現れた場合、普通ならば相手の艦艇が戦闘する意思が無い事を確認した上で接舷移乗して艦内を確認するはず。そして艦内で発見するのは『妖精さん』を自称する『二頭身饅頭顔』と『桜風を名乗る少女』である。どう考えても研究所送りが関の山であるが、かといってこのまま大海原を漂流する訳にもいかず、結局『日本に助けを求める』以外の選択肢は浮かばなかった。せめて機関が『原子炉Ⅰ』であったら、日本を素通りしてウィルキアに戻れたのだろうが・・・
「・・・こんな装備で大丈夫かなぁ・・・?」
『大丈夫です。問題ありません』
「親指立てながら根拠も無い事言わないの、副長・・・」
『桜風』に対して無駄に良い笑顔でサムズアップする副長妖精に頭を抱える『桜風』。この先彼女と妖精さんの関係が一体どうなるのかは現時点では見当も付かないが、少なくともこの様子を見る限りは、『桜風』と妖精さんはそう険悪な関係になる事は無いであろう。・・・まあ『桜風』が一方的に妖精さんに弄ばれるのはどうなるかは分からないが。
【駆逐艦『桜風』報告書より抜粋】
現在確認されている駆逐艦『桜風』に搭載されている艤装並びに簡易的性能表
主砲:『15.5㎝75口径4連装砲』4基
備考…15.5㎝75口径砲の単発火力は20.3cm50口径砲に相当
雷装:『61㎝7連装酸素魚雷』4基
艦艇後方部の片舷に二基ずつ搭載
対潜兵装:『新型対潜ロケット』4基
前艦橋側主砲を挟んで2基、後部艦橋近くに2基配置
対空火器:『40㎜4連装機銃』並びに『RAM』多数
対空火力に不足が見られるため、可能な限り更新する事を望む
補助兵装:『音波探信儀Ⅴ』『電波探信儀Ⅴ』『自動装填装置Ⅵ』『電波照準儀Ⅴ』『自動迎撃システムⅡ』『防御重力場Ⅳ』『ナイトビジョン』『発砲遅延装置Ⅳ』
備考…補助兵装スロットには未だ二つの空きが有り
航空機:現在搭載機無し。
使用弾頭:近接炸裂弾、新型徹甲弾、新型弾頭装甲
速力:50ノット強
防御装甲:25㎝完全防御方式
駆逐艦『桜風』の総評:全般的に自沈直前の兵装よりもダウングレードしており、早急な改装がなされる事を願う。
タイトルの付け方は基本頭にポッと浮かんだものをそのまま使っています。
その為センスのかけらも無い物ばっかになりそうです
追記:記載漏れの航空機と使用弾頭を記述し、そして雷装を誤記載していた物から本来のものに変更しました。甲板上の兵装がギッチギチに詰め込まれていますが、鋼鉄の咆哮プレイヤーなら7割以上は重量制限が許す限り隙間無しに詰め込むモノです(小並感)
うん、今の『桜風』、正直言ってだいぶ弱い(確信)
【挿絵表示】
NFS様が駆逐艦『桜風』をポータブルにて再現して下さいました。コレを見て『こんなに艤装を積み込んで大丈夫?』と考える人と『対艦火力が異常に低いが大丈夫?』と考える人のどちらかによって鋼鉄プレイヤーか否かがわかると思う(小並感)