うだるような暑さの中俺は電話の着信で目が覚めた。
は?もしかしてまた!?しかし、周りを見回してみれば普段見慣れた自室では無かった。それに電車の音などがうるさい。そういえば昨日はホテルに泊まったんだったな。それに今回のはメールじゃなくて、電話だし……とりあえず終わっのか。電話誰だ??
「もしもし?」
『もしもし大兎!!どこいるんですか!?ていうか無事なんですか!?何で寮焼けちゃってるんですか!?』
声が大きすぎて思わず携帯を離してしまう。朝っぱらからテンション高いなオイ。
「まぁ、落ち着けよ。質問する時は一つずつだぜ?」
『これが落ち着いていられますか!今どこに入るんですか!』
「○○ホテルだけど?」
『今から行くんで超待っててください!!』
「ちょっと待ー」
ツーツーツー
どうやら絹旗が来るようだ。
けど、服とか昨日のまんまだし、流石に嫌だな。来る時に服買ってきてくれないかな。
ピンポーン
「はやっ!!」
鍵を開けようと扉に向かうと扉が飛んできた。扉が飛んできた。重要なので2回言わせてもらった。
学園都市のホテルだけあって寮などより扉は頑丈に出来ていた。要するに分厚いのだ。こんな物が直撃すれば冗談抜きに死ぬだろう。だが、飛んできた扉が直撃することは無かった。何故なら扉が目の前で止まったのだから……
何を言ってるかわからないと思うが俺にもわからないんだ!
冗談は置いておくとして状況を整理しよう。
まず、俺の目の前には今扉が中を浮いて止まっている。次に玄関には明らかにたった今扉を蹴り飛ばしたであろう体制で止まっている絹旗。そして最後に先程までうるさかったはずなのに突然物音一つしなくなった周囲。
俺は夢でも見ているんじゃないだろうか。試しに頬をつねってみるが痛い。普通に痛い。ということは夢ではないようだ。
俺はこのような現象を漫画で見たことがある。そう、時間停止である。昨日死んだ時に起こったのはこの分だと時間遡行と呼びれるものだと思う。
今更だが、最初に死んだ時の武装無能力集団が俺に能力者と言っていたがもしかしなくてもこれは俺の能力なのではないだろうか?
だが、今までの身体検査にかかった事はない。小萌先生に相談してみるか。
そういえばこれっていつになったら元に戻るんだ?絹旗の綺麗に洗礼された蹴りのフォームを観察する。
なんか怖いぐらいに綺麗なフォームだな。思い返してみれば部活とかやってるのかも聞いたことないな、案外サッカー部だったりして。
そんな事を考えていると緩やかに時が動き出した。少しずつ絹旗が動き出す。
なるほど。こんな感じで時間は進み出すのか。動き出す条件はまだ分からないが今後時間停止と並行して検証しなくちゃいけないな。
動き出した絹旗が驚いたのか後ろに飛び退く。
「きゃっ!!」
「いらっしゃい絹旗。早かったね」
「いきなり驚かさないでくださいよ!超ビックリしたじゃないですか!」
「なら、いきなり扉を吹き飛ばすのは辞めような?」
「それとこれとは超話が違います!」
「違わねーよ!むしろこっちの方が大切な話だわ!いじゃなくて!そうだよ絹旗聞いてくれ!」
「はァ…なんですか?」
「もしかしたら俺能力に目覚めたかもしれない!」
とてつもなく冷めたようにこちらを見つめてくる。
「寝言は超死んでから言ってください。」
やめて俺のライフはもうゼロよ!!というのは置いといて
「マジなんだって!今だって俺突然現れただろ?それこそが証拠だ!」
すると顎に手を当て考えるそぶりを始める。
「ですが、そんな突然能力に目覚めるなんて話聞きませんけどね。因みにどんな能力ですか?」
「聞いて驚け!時間停止的な何かだ!」
「……は?」
何を言ってるんだこいつは、という気持ちがひしひしと伝わってくる。いや、俺自身もそう思いますけどしょうがないじゃん。
「ほんとなんだって!」
「ソ、そうですか」
「絶対信じてないだろ?」
「そ、そんなことありません!超信じてますよ?」
そんなに顔をそらしながら言われても……
「じゃあ、瞬間移動的なのしてやるから見てろよ!」
「ど、どうぞ?」
「はっ!」
……
「はっ?」
「あのーまだですか?」
そう……時間は止まらなかった。大体考えてみれば意識して時間停止を行った訳では無いのだ。
「大兎ー?もしかして大兎の時間が止まってるんじゃないですよね?」
ガクッorz
「不幸だ……」
「そういえば大兎補習行かなくていいんですか?」
「はっ!そうだった!では、行ってきます!!あ、鍵渡しておくわ。んじゃ」
そう言って颯爽と部屋を出ていく。
「はぁ……って!結局何も話聞いてないじゃないですかー!!!」
学校now
結局服は昨日と同じものを着ている。正直気持ち悪いがまぁ、いいだろう。(シャワーは浴びてる)
早速小萌先生に相談してみようと思い職員室にやってきた。
「小萌せんせーいますかー?」
「はーい!せんせーはいますよー!」
声は聞こえてくるのだが先生の姿が見当たらない。
「先生隠れてますか?」
ガタッ
ビクッ
普通に机に座っていたようだ。だが、身長の問題でこちらからは姿形が見えなかったのだ!
「せんせーは隠れてなんかいないのです!」
「すいません。見えなかったもので……ってそうじゃなくてですね!聞いてくださいよ!実は俺能力に目覚めちゃったかもしれません!」
「暑さで頭やられちゃいましたかー?」
「先生って何気に辛口ですよね……」
「そんなことないのですよ!」
「いや、今はそんなことどうだっていいんです!とりあえず、身体検査しましょう!」
なんだかんだ言っても小萌先生ならやってくれるはずだ!
「はぁ…準備してくるので少し待っていてください。」
うおっしゃ!これではっきりするぞ!
身体検査は終了した。
機械の故障という結果で……
「あれー全部故障しちゃったので、どうしても知りたかったらちゃんとした研究所なりで調べてもらってきてください!」
「わかりました。そんじゃ、今日は用事あるんで帰ります!お疲れ様でした!」
言い終わるやいなや、脱兎の如く走り出そうとする。しかし、走り出すことはできなかった。
「せんせーの補習があるから帰れませんよー」
「デスヨネー」
結局補習は最後まで真面目に受けました。
いかがでしたか?久しぶりに書いたのでもしかしたら話がつながってなかったり、同じようなことを書いてたりがあるかもです。そんな時は優しく教えてくれよな!