ベルが異世界の自分を知ってチートなのは間違いだろうか。   作:暇人

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原作崩壊開始。


神の宴 x ソーマ・ファミリア x 歓楽街

「ベルさん遅いです。私、かなり待たされたんですけど。責任とってくださいね」

 

「そんな事、言われても。でも弁当ありがとうございます」

 

リリとベルが【ヘスティア・ファミリア】のホームに向かってる途中に、たまたま豊穣の女主人の前を通り過ぎようとした時に、店員のシル・フローヴァに声を掛けられた。どうやらベルが寄り道して待ち合わせ場所に向かった為、シルは長い時間待たされることになったようだ。

 

「それより何で、その子と手を繋いでるんですか?」

 

「リリの手が小さくて、とっても柔らかいからかな」

 

シルはリリを見て、不満な顔を浮かべていた。ベルはシルをからかうようにリリの手をしっかりと握る。

 

「ベ、ベル様!?」

 

「へぇ。お二人とも仲がよろしい事ですね」

 

シルはベルを睨みつけても無駄だと悟ったのか、リリを威圧していた。

 

「それじゃあ、僕達はこれで。後で食べに来ますね」

 

「絶対に来てくださいね。待ってますから」

 

シルは笑顔で手を振り、ベル達を見送るが目が笑っていなかった。

 

 

 

 

 

___________

 

 

 

 

 

「ここが僕のホームだよ」

 

二人はここまで手を繋いで歩いてきた。今、リリの目の前には寂れた教会が建っており、ベルに続いてリリも中に入って行く。

 

そこには古臭い長椅子が綺麗に並べられており、二人は真ん中を歩いて奥にある隠し通路を降りた。

 

「ヘスティア。ただいま」

 

「ベル君おかえり!って、その手を繋いだ女の子は何なのかな?」

 

リリはベルより一歩前に出る。

 

「神ヘスティア様、初めまして。私の名前はリリルカ・アーデと言います。今日は貴女様のファミリアに入りたいと思いまして・・・」

 

「よく来てくれた! 僕とベル君の【ヘスティア・ファミリア】へ。さあさあ中に入りたまえよ」

 

ヘスティアに付いて行き、リリは中に案内されて椅子に座る。ヘスティアはベルを隣に呼び、リリを見下ろすようにベットに腰掛けた。

 

「今から、君の面接試験を始めようか。まず初めに自己紹介。そして何で僕の【ファミリア】に入りたいのかな?」

 

神に嘘はつけない。この世界の常識だ。だから、リリは正直に話す事にした。

 

「私は【ソーマ・ファミリア】所属のリリルカ・アーデです。このファミリアを入りたい理由は、ベル様との冒険が楽しいからです。だからもっと一緒に居たいと思いました」

 

ヘスティアは嘘じゃないと確認した。しかし、ヘスティアは分かってしまった。彼女が敵だという事を。

 

「な、なるほどね。ベル君と冒険がしたいからか。単刀直入に聞くけど、ベル君の事はどう思っているのかな?」

 

ヘスティアは腹黒い笑みを浮かべていた。彼女の目の前にはベル本人が居る。彼女が本気か試したのだ。

 

「ベル様の事は・・・嫌いじゃないです」

 

リリは少しだけ声が上がり、頰が赤くなった。ヘスティアは確信した。彼女はベルの事が好きだと。

 

「ふむふむ。じゃあ最後の質問だ。君は今まで誰にも言えない罪を犯した事はあるかい?」

 

「あります・・・」

 

「ヘスティア!」

 

「ベル君。少し黙っていてくれ。これは大事な事なんだ。君は今までの罪に、後悔や反省はしているかい?」

 

「ありません。生きていく為には仕方の無い事でした」

 

「それでは、これで面接を終わるよ。また明日ここに来るといいよ。その時に採用か不採用か決めさせてもらうね」

 

「はい。ありがとうございました」

 

リリは立ち上がり、丁寧にお辞儀をして階段を上って行った。

 

「ベル君。君は彼女が悪人には見えるかい?」

 

「見えない。寧ろ虐げられてきた弱者にしか見えない」

 

「【ソーマ・ファミリア】について知ってる事は?」

 

ベルは一ヶ月前にエイナに聞いた事を思い出して自分なりの知識を話した。

 

「金に執着が強いファミリア。ファミリアの主神は酒の神のソーマ。ここから推測すると答えは酒だな。団員達は酒に魅了されている。そしてソーマの酒は出回ってはいない。団員規模はかなりの筈だから金が必要なのは、ノルマを達成しないと飲めないからだ。【ソーマ・ファミリア】はただのゴミ溜めだ。そしてリリなら直ぐに抜けてる筈だ。それが出来ない事を推測する限り、脱退金が設定されてる筈」

 

ベルは話を続ける。

 

「リリは僕達に助けを求めているんだ!ヘスティアのアイデンティティなら見捨てない。僕は信じてる」

 

ベルはヘスティアを真っ直ぐに見据える。神はアイデンティティに比例する。草薙護堂だった時の知識だ。

 

「ベル君がそこまで言うなら、僕は君の言う通りにするよ。金ぐらいで彼女を助けられるのなら、全然構わない」

 

この時、ヘスティアはベルが金を払うと思っていた。しかしベルは屑に払う金など一文たりとも存在していなかった。

 

二人はその後も話を続けて、リリの事を話し合い続けた。ヘスティアも彼女を助ける事に賛成した事で、気が付けば昼前だったので豊穣の女主人に食事に行く。

 

その時にシルから名前を聞いた、エルフのリュー・リオンを見ると深雪では無くて、サチに見えたが気のせいだったのだろうかと、ベルは一人で納得した。

 

昼食を取った後に、買い物デートに出掛けた。

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

神の宴。

自由気ままな神達が、好きな時に好きな場所で開催される宴。神の自由さを表したようなもの。

 

今回の神の宴はガネーシャが主催している。会場は【ガネーシャ・ファミリア】のホームで行われる。ホームの入口がガネーシャの股間を潜るという変なセンスをしている。

 

そこにヘスティアは居た。

深い青色の足首までのロングドレスを着て、ドレスに合わせた髪留めでツインテールに青いヒールを履いていた。今日、着ている物はベルに買ってもらったものだ。

 

普段の貧乏な雰囲気を放っているヘスティアから、優雅でお淑やかな雰囲気を纏っている。その姿を見た神々は驚いていた。

 

ヘスティアが上品にテーブルの食事を食べていると、彼女に声を掛けた神が居た。

 

「ようやく見つけたわよ。ヘスティア。探したわよ」

 

「ヘファイストスじゃないか! 今日はどうしたんだい? 」

 

ヘファイストスはヘスティアの横に来る。

 

「今日は貴女に用があったの。ベルを私に来れない?」

 

「えっ? 何を言ってるんだ、ヘファイストス。ベル君は、まだ君に紹介していない筈だ・・・まさか!」

 

ヘスティアの勘が訴えていた。ヘファイストスの凛としている顔が惚気ていると。ベルとヘファイストスの間に何かあったに違いないと考えていた。

 

「ヘスティア。貴女も来ていたのね」

 

その二人の間に入るように、迷宮都市の一の女神フレイヤが会話に入ってきた。

 

「フ、フレイヤじゃないか。何だい、僕が来ていたら悪いとでも言うのかい?」

 

「違うわ。寧ろ逆よ。私は貴女がここに来てくれた事が嬉しいの。貴女に用があったから」

 

ヘスティアは嫌な予感がした。これも女の勘だ。

 

「フレイヤまで・・・一体何の用かな?」

 

「ベルを私に頂戴?」

 

「君もかぁぁ!」

 

ヘスティアの絶叫が会場に響き渡る。その言葉を聞いたフレイヤはヘファイストスと見つめ合う。そして二人の女神はお互いが敵だと一瞬で分かった。

 

「おーいファイたん!フレイヤー!ドチビ。よぉ」

 

ヘスティアは入口から、一番聞きたくない声の主が来た事に思わず、ゲッと唸ってしまった。

 

「本当に久しぶりね、ロキ。ヘスティアやフレイヤにも会えたし、今日は珍しいこと続きだわ」

 

「ヘファイストスの言う通りだわ。この面子が揃うなんて、そうそう無いわね」

 

「何しに来たんだい、君は・・・!」

 

最後の最後で一番会いたくない奴が、来たことにヘスティアは、この流れから嫌な予感しかしなかった。

 

「なんや、理由がなきゃ来ちゃあかんのか? 残念だったなドチビ。ウチにはちゃんとした理由があるんや。ウチにベルたん寄越せ」

 

「もう、僕には訳が分からないよ!」

 

ヘスティアは現実逃避してしまった。

 

「あのロキが男ねぇ。意外だわ。まさかフレイヤまでとは思わなかったけど」

 

「それならヘファイストス、貴女もよ。私は別に問題ないわ」

 

「まさか、ファイたんとフレイヤもベルたん狙いか!」

 

現実逃避をしているヘスティアを置いて、三人の女神の三つ巴が始まった。が・・・

 

「見つけたぞ、ヘスティア。ベルの事で話が・・・」

 

最後に来たミアハのせいで、四人の女神達にベルのバイセクシャル説が流れたのは、必然だった。

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

どれだけ空が味わった体験を繰り返せばいいんだろう。

 

どれだけ、サチやユージオが死ぬ所を見続けなければいけないんだ。

そして光を浴び続けなければいけないんだろう。

 

どれだけ、ナジェンダさんに想いを告げられず拷問されて、足掻いて死ねばいいんだろう。

 

どれだけ、クソ悪魔にコケにされて、身体を改造された挙句に、斬り殺されればいいんだろう。

 

どれだけ、新ソ連の兵士を殺さなければならないんだろう。

何回、司馬達也に敗北すればいいのか。ていうか完全にあいつが主人公でしょ!

 

様々な僕には素敵なヒロイン達が居る。一週間前はヒロイン達とイチャついていたが、ここ最近は胸糞悪い夢ばかり。

 

楽しい夢を見ても、イライラしてくる。

不幸だった僕が嫉妬しているから。

 

胸糞悪い夢を見ても、イライラしてくる。思い出したくない事実を、思い出させられるから。

 

 

時刻は夕方。

ベルはヘスティアを会場まで送った後、一人で豊穣の女主人に居た。席は安定のカウンター席だ。

 

「注文はなんだい?」

 

「酒とツマミ全部」

 

ベルは酒!飲まずにはいられないッ!と叫びたかったが抑えて、酒を飲みまくった。

 

ベルはリューを見ていた。その姿や声が、やはりサチと深雪に被るからだ。

 

デスゲームでの己の無力さを。

自分が彼等にビーターだと告げて、ステータスを偽らなければサチ達は死ななかった。

 

一条の時は、ただ可愛くて一目惚れ程度だが、それでも一条の心に深く刻み込まれている。

 

「ベル。どうしたんだい? さっきからリューの方ばかり見ているけど、うちのリューにでも惚れたのかい?」

 

ミア母さんが、僕を心配してわざわざ声を掛けにきてくれた。

 

「彼女の事が気になるだけです。お会計をお願いします」

 

今日はやる事がある。ゴミ屑の異教徒共をお掃除しないとね★

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

ベルは一度帰宅して、外出の準備をしていた。

 

「キリトが死銃のコスプレってマジワロス」

 

心意を利用して、服装を完全再現した。心意の力ってスゲー。後は殺すだけだな。エイナちゃんのお陰で場所に目星はつけているから、早速ゴミ掃除に出掛けよう。そうしよう。あ、完全ステルスを発動しないとね!

 

ベルはホームから出た。

 

「空飛んで行っちゃお!」

 

そして不可視の死神は、数秒でソーマ・ファミリアのホームに着いた。

 

「第一死亡者、発見〜。異教徒共は皆殺し安定だわ」

 

ベルは十字を切って、その冒険者に空砲の銃の引き金を引く。すると、その冒険者は突然胸を押さえつけ、倒れてしまった。

 

「無色のファフニールって糞チートじゃん。問答無用で即死させるとか直視の魔眼かなぁ? どんどん逝ってみよぉ〜★」

 

ベルはソーマ・ファミリアのホームに正面から進入して、手当たり次第に探索して、冒険者を見つけては引き金を引き続けた。

 

手当たり次第に部屋を回っていたベルは、一番豪華な部屋に進入した。そこでは男と女がヤッていた。

 

「でたでた。こんな奴が小物の悪党って決まりだから、こいつがザニスちゃんかぁ? あ、女の子意外に可愛いじゃん。ムカついた。ザニスちゃん即死させるの止めて、拷問しちゃった後に女の子を抱こうかな?」

 

ベルは完全ステルスで騎乗位で突かれている女に接近して、手刀で気絶させた。

 

ザニスは突然気絶した女を見て、自分のテクニックと勘違いして笑っていたが、突然意識を刈り取られた。

 

そしてザニスはベルがインベントリから取り出した、あるアイテムにより拉致られた。

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

「ここは・・・?」

 

「はーい。お目覚めですか迷える子羊ちゃん? 」

 

声の主はザニスよりも幼い少年だった。

 

「貴様!この拘束を解け!」

 

ザニスは意識が覚醒したのか、自分が置かれている状況を確認した。

 

ザニスは座らせられて手足を拘束されていた。

 

「嫌だなぁ。今から僕は超COOLな遊びをするんだから!名付けて、悪魔も泣き叫ぶ教会直伝の拷問大会!」

 

ベルはインベントリからある虫を取り出した。

 

「止めろ! そいつを俺に近づけるな!」

 

「え〜ヤダ。今からこのムカデを耳の中に突っ込んで、ヤモリの兄貴を超えるんだ! あっ、超えるには幼女の目玉に水銀打ち込んだアニメみたいに、目玉を抉ってムカデを入れた方がいいよね? うん、そうしちゃおう」

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

「はぁ、ショック死するとかマジかよ。つまんね。カドモスの餌にゴーシュート。超エキサイティング!」

 

ベルは今、50階層の拠点に居た。前の冒険中に心意で作成した転移結晶でザニスを拉致して拷問していたのだ。

 

「なんか不完全燃焼だわ〜。あ、嫌になっちゃう。ヘスティアを抱こうかな〜」

 

ベルは鼻をほじりながら、そんな事を考えていたが、不意に嫌な予感がした。ホームに帰ったら修羅場に気がしたのだ。神の宴で、他の女神達がヘスティアに話し掛けてバレても仕方ない事だった。

 

「これがカンピオーネの勘ってやつかぁ? あの巨乳を思い出すとムラムラしてきたから、歓楽街で女でも抱きに行こうか!」

 

そんなベルは再び、転移結晶で転移した。

 

ベルが出てきた場所は、バベルの塔の頂上。空を飛ばない限り、たどり着けない場所だ。

 

「歓楽街は向こうか! 待ってろ可愛い子ちゃん達! 今すぐ行っちゃうぜ〜」

 

ベルは完全ステルスを発動させ、歓楽街に飛行で向かった。数秒で到着するのが当たり前だ。

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

「来ちゃったぜ。【イシュタル・ファミリア】!これは進まざるを得ない!」

 

ベルは適当な所に降りて【イシュタル・ファミリア】のホーム、女主の神娼婦殿に来た。ベルが中に進むと扉をくぐる。すると受付嬢が居た。

 

「女の子全員買いに来た!金ならある!見た目とアレにも自信がある! 貸切だ!」

 

ベルはインベントリから数千万ヴァリスを出して、受付嬢に本気度を示す。

 

「少々、お待ちを」

 

すると受付嬢はベルを待たせて、建物の奥に消えていく。

 

「若い男の匂いがするよぉ〜」

 

ベルが受付の前で待たされていると、2メートルは超える巨漢じゃなく巨女が現れた。肉体は筋肉の塊。横幅に広くてずんぐりとした体型に手足と釣り合っていない胴体。まるで相撲レスラーだ。

 

更にヒキガエルのようなブサイクすぎる顔に、耳障りな声にベルはキレそうになった。

 

「ゲゲゲッ!これは可愛い坊やじゃないか!アタイの好みだ!押し倒した身体に跨って、その可愛い顔を無茶苦茶にして・・・そそられるじゃないかぁ〜」

 

ベルは耐えられなかった。そう、それはまるでメロスのように。

 

「黙れブス」

 

ベルは魔力を爆発させ、一瞬で後ろに移動して後頭部に全力の蹴りを決めた。目の前のブスは反応出来ずに、蹴りの直撃を受けて倒れて、意識を失った。

 

すると丁度、受付嬢が女神やアマゾネス達を連れて来た。

 

「女神イシュタルか・・・」

 

「へぇ。ゾクゾクするねぇ。この感覚、気になるねぇ?」

 

カンピオーネは神と接近すると、臨戦態勢に移る。

 

だが、イシュタルの背後にいた大勢のアマゾネス達は倒れたブスを見て驚いていた。

 

「ねぇ、もしかしてフリュネ倒したの君?」

 

一人のアマゾネスがベルに尋ねる。

 

「ブスを抱く趣味ないからな。このブスがしつこいから気絶させた」

 

その言葉を聞いたアマゾネス達は、イシュタルなんて無視してベルに群がった。この場にいたアマゾネス全員が、ベルの子供を産みたいと思ったからだ。

 

しかし、ベルはイシュタルの背後に控えているただ一人の獣人が気になっていた。

 

そして【イシュタル・ファミリア】に語り継がれる事になる、伝説の夜が始まった。




ここから先はR18だから、あっち系はキングクリムゾン。

R18は需要があるなら書こうかなぁと思ってる。
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