ベルが異世界の自分を知ってチートなのは間違いだろうか。 作:暇人
黄金の剣によりアルカナムを封じられたイシュタル。彼女に無慈悲な暴力が襲った。
爪を剥ぎ、指を切断。
徐々に徐々に斬っては火で炙り、斬り落とす。そしてエリクサーとハイポーション。
肉を削ぎ落とせば、ハイポーションをかけながら骨を削られる。
臓物を引きずり出されても、エリクサーとハイポーションと心意によって死なない。
歯を全部抜かればエリクサーを突っ込まれる。
目玉を抉ればエリクサー。そして火を通して口に突っ込まれる。
舌を斬り落とせば、牛タンならぬ神タンになった舌を食べさせられる。そしてエリクサー。耳を削ぎ落とされ、ムカデを突っ込まれる。
そしてその合間に狂信者時代に知識として知っていた、ありとあらゆる薬物が投与され、女神の精神はあっという間に崩壊した。
50階層に主人公と女神は居るが、慈悲は存在しなかった。
__________
ベルは転移結晶でホームの目の前に帰って来た。そして扉を開ける。下に降りる階段前にオッタルが待機していた。
「遅いぞ、ベル・クラネル」
「ごめんね。どうしても片付けないといけない問題がね」
オッタルは意味深な視線を送ると、ベルを急かす。
「フレイヤ様が待っておられる。早く行け」
「了解了解〜」
軽く返事をして、ベルは下に降りる。その先に修羅場という地獄が待っていたとしても。
__________
「ただ・・・いま?」
ベルの目の前には、顔が死んでいるリリルカ・アーデとそれを看病している春姫。ブルブルと震えているナァーザをあやしながらベルの帰りを待っていたミアハ。彼等の共通している事は目が死んでいる事だ。
「おかえりベル君」
「おかえりなさいベル」
「おかえり、ベルたん」
「おかえりベル」
ヘスティア、フレイヤ、ロキ、ヘファイストスの順にベルを迎える。ただし女神達の目は笑っていない。
「ベル君。取り敢えず正座」
ベルに発言は許されない。この場にいる四人の女神が纏う雰囲気がベルを黙らせたのだ。ベルはヘスティアに言われた通りに正座した。
「君の罪は、僕という正妻が居るにも拘らず他の女神との浮気。そして春姫ちゃんから聞いた娼館貸切。春姫ちゃん誘拐。そして最後にアルカナムに似た力をを使用した事だ」
ベルは無言で頷く。
しかし他の女神達は早くヘスティアがベルを追い出す事を期待していた。女神達が反応した所も結局は正妻という部分。アルカナムに似た力を使用なんて彼女達からすればどうでもいい。何故ならベルから直接教えてもらっていたからだ。彼女たちと肌を重ねた時は、ヘスティアがステイタスのロックの仕方を知らなかったのもあるが。
「あら、ヘスティア。ベルが序列を付けたがらない事を知らないの?」
「そうやそうや。ベルたんはハーレム目当てでこのオラリオに来たんや」
「私も聞いたわ。出会いが欲しくてオラリオに来たって。でも養う人が出来たから稼ぐとも言ってたわね」
「君達は口を慎んでくれ給え! これは【ヘスティア・ファミリア】の問題なんだ!」
「なら責任を取って貰わないとねヘスティア?」
「ドチビ覚悟あるんかいな?」
「神友だからと言って手加減しないわよ?」
「ぐぬぬ」
彼女達の言葉はファミリアという部分を出すなら、彼女達もファミリアとして相対するということ。ヘスティアには勝ち目が無い。戦争遊戯以外での話だが。
「ねぇベル。何で私達が居るのに、娼館なんて利用したの? 私達がだって恋する乙女なのよ?」
フレイヤはそう言うが、ベルは心の何処かで神ってBBAじゃないかと思っていたが、口には出さない。
「アマゾネスを抱きたかったです」
「ベルたん。子供出来たらどうするんや?」
「下界の子供の特権よね。私もベルの子供欲しいわ」
それぞれの女神達は思った事を口に出す。ここでは皆、本音を曝け出している。
「それなら大丈夫。妊娠しないようにしたから」
これも心意の応用。
女神達は引っかかる。ロキが尋ねる。
「しないって事は、ベルたんの意思の想いのままってやつかいな?」
「心意の赴くままに」
「それなら逆に言えば、神でも妊娠出来るって・・・ことか?」
「そうだと思う。あくまで持論だけど、神は不変の存在。ロキで言えば、アルカナムでも無乳は治らない。心意も、ある意味アルカナムと同質の力。でも姿形を変えられる。上書きする力なんだ」
それはアンダーワールドでキリトがSAOのアバターを上書きした様に。
ベルが強制的に心意で権能を発動した様に。
「ならうち、可愛い女の子と元気な男の子欲しいわ」
「もしそれが本当なら、私はベルの子供なら何人でも産むわ」
「私も男の子と女の子欲しいわ」
「ロキ、フレイヤ、ヘファイストス!勝手に子作りしようとするんじゃあない! ベル君、今言ったことは本当なのかい?」
「それなら見せてあげるとしますか」
ベルは集中する。思い浮かべるのは・・・ベルの髪は黒のロングヘアーになり、顔つきも変わり胸もある。
「初めましてキリコです♪」
「キリコたんマジかわ!」
__________
リリルカ・アーデは胃が痛かった。改宗の面接をパスして、後は【ソーマ・ファミリア】を抜けるだけなのだが、何故か女神達の修羅場に巻き込まれ、ライバル認定されてしまった。
その後に春姫という極東出身の娼婦が訪れ、爆弾発言。雰囲気は殺伐としていたが、ヘスティアの正妻発言から場の雰囲気が変わった。
(ベル様は訳が分かりません。性別が変わったかと思えば、女神様達に玩具にされてますし。リリの魔法よりも凄いです)
ミアハとオッタル以外の女性陣で、ベルの柔らかな胸を堪能。
「胸、揉まないで!後、下は擦っちゃダメ!」
「胸は僕の方が上だね。でもベル君の立派なアレが無い・・・」
「ベルの胸、なかなかに柔らかいわ」
「ちょっと、ヘファイストス。私にも触らせなさい」
「もうベルたん。キリコたんのままでもええんやで」
ベルに抵抗は許されない。この後女神達に無茶苦茶にされた。
__________
「もう僕。お婿に行けない」
「うちは、ベルたんでもキリコたんでもウェルカムや!」
「弱々しいベルを見ると、バベルの最上階で監禁したくなるわ」
「椿に仕事全投げして、このままベルを愛でたい」
「ベル様。結局、イシュタル様はどうなされたのでしょうか」
訳の分からない流れから、心意を使用してキリコからベルに戻った。そして再びシリアスさを感じさせる雰囲気になる。
「大丈夫。きつくお灸を据えただけから。春姫は安心していいよ」
ベルの屈託のない笑み。しかし、その瞳は笑っていなかった。
「おっほん。なら本題に戻ろうじゃないか。君は僕達女神とどういう関係になりたいんだ?」
「真面目なお付き合いを。カンピオーネは寿命はあるけど、三百年は絶対に生きると思う。神からすれば三百年なんてちっぽけな時間かもしれない。それでも僕は全員を愛し抜く!」
ベルの知っている人物で三百年生きた糞爺ヴォバン公爵。ベルの考えは心意を使えば不老不死ワンチャンという考えも頭の隅にある。
「ベルたん。それ、言葉抜けとるやろ。現在進行形で口説いた女の子全員愛し抜くちゃうんか?」
「三百年あったら子供何人になるのかしら?」
「良かったわねヘスティア。ファミリアが大きくなるわよ」
「君達はうるさい! ハーレム宣言なんて・・・まったく愚かだよ君は!」
結局、女神達はベルを許した。ファミリアを巻き込んで殺し合いなんてものは無粋だからだ。
適当に更新していこうかなと思いますー