(以下作者が調子のって語ります。不愉快だ!とか聞きたくない!って方は読み飛ばして本編へどうぞ。)
いやはや。
二話でもうお気に入り2つ目ですよ。
本当に有難いですねえ。
…え?少ないだって?人気のある作品はもう一話で100いっちゃうって?
UAも相も変わらず少ないって?
…でもね、文才の欠片もないくせにこうして粋がって自己の欲求のために小説をかかせていただいてる僕からしたら一人でも読んでくれているだけで有難いんですよ。(←しみじみ)
…はい。…べ、別に同情とか要りませんよ!
いやむしろこうして少ない人達だけでワイワイやる感じってよくないですかね?
オレたちだけの作品♪みたいな?
なんか愛着沸きますよね。そういうの。
ほら、部活とかでも大規模で人気のある運動部とかより地味で人数の少ない文科部のほうが活動してて楽しいとかあるじゃないですか?(意味不)
とかいう僕はサッカー部だったんですけど…笑
本編どうぞ。
「おーい。起きろボケ。」
誰かがオレの耳元で叫ぶ。
「…あと1時間。」
「何バカなk……。」
「このくだりは前回やっただろーが。危うくまた【ここロンドンだぞ】ルートに入るところだった。」
ちっ。つれない野郎だ。
こっちに来て4日目。
超高速で過ぎ去っていった3日間だったけどオレには一つ一つの場面がまるで画像のように鮮明に記録されている。
そして今日はこっちに来てはじめての仕事となる。
そう。就任会見だ。
今日という日を区切りとしてオレの人生はガラリと変わることになる。
恐らく数日間かはクラブとオレに対する批判が記事を飾ることになるだろうけど。
「ふぁぁ。おはよ。敬多。」
シュバシュバする目を擦りながら敬多に挨拶。
これにもだんだんとなれてきた。
「んで。今日の会見は何時からなんだ?」
「午後の1時からだ。その30分前にはクラブハウスについていたいから12時にはここを出よう。」
現在は8時30分。
今から朝飯を食うとすると昼飯は帰ってきてからになりそうだな。
「よし。じゃあ朝飯食うか。」
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ザワザワ…
「うおー。やべぇ。緊張してきたー。」
オレはクラブハウスの会見場で会見時間までを裏で過ごしていた。
オレとアーセナルフットボールクラブ会長のクリスさんがどうやら会見に出るようだ。
「シンゴ。多分記者からはまだ無名の君にたいしてもしかしたら辛辣で失礼な質問を投げかけるかもしれない。だとしても冷静に対応をしてほしい。いいかい?これからの君のここで仕事をする上でも大切なことだ。メディアに惑わされない。」
「は、はい。大丈夫です。」
クリスさんの言葉にたいして冷静を装って返す。
なんか幹部とのランチ以来だな。この緊張感は。
ここにきて不安が緊張とともにピークに達してくる。
よく考えたらそれもそうだろう。
なんといっても監督経験0。まだ25歳。日本人。プロ選手経験もない。無名。
そんな人が世界的なビッグクラブであるアーセナルの監督になるのだ。
世間からのプレッシャーは当然ある。
1試合負ければ解任の要求がファンから出るだろう。
というかこの会見の後にはもう選手やファンからクラブに苦情が殺到するかもしれない。
考えれば考えるほど不安要素があふれでてくる。
「よし。時間だシンゴ!いくぞ!」
かつてない緊張と不安をかかえて、オレはメディアの前に姿を表した。
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ザワザワ…
パシャッ パシャッ
『おいおい肝心の監督がいねぇぞ?』
『つーか左は会長のクリスだが、隣の日本人は誰だ?新入りの幹部か?』
オレが姿を表したのと同時にフラッシュがたかれた。
と同時に会場がざわめきに包まれた。
「ゴホンゴホン。アーセナルフットボールクラブ会長のアーロン・クリスです。お久しぶり。」
クリスさんが喋り始める。
しかし記者たちの目線はクリスではなくオレに向けられている。
明らかに蔑むような、疑うような、ただ好意的な視線ではないことは確かだ。
「今日はテオ・アンダートン監督勇退に従い、来シーズンよりチームの指揮をとる新監督の紹介をしに参りました。では、監督。どうぞ。」
ザワザワ
パシャッ パシャッ
クリスさんがオレにふる。
最初が肝心だぞ最初が。
「はい。私がアーセナル新監督の王俚 新悟で…。」「シンゴ。英語で喋ってくれ。」
会場が笑いに包まれる。
しまった、緊張し過ぎてつい日本語で喋ってしまった。
『おいおい。通訳はいないのかぁ?』
そんな野次が飛ぶ。
「ゴホンゴホン。えー。失礼しました。私がアーセナル新監督の王俚 新悟です。」
英語でしっかりと喋る。
「私はプロサッカー選手の経験はありません。アーセンのように日本で監督をやっていたというわけでもありみせん。それにまだ25歳です。ちなみに以前はバイトやってました。」
『何?監督経験がない?』
『じゃあどうやってこいつを見つけたんだ?』
『それに監督できないだろ?こいつ。』
会場にどよめきが起こる。
「しかし安心してくださいファン。そして記者の皆様。私の就任を機にアーセナルが弱くなるなどといったことはありえません。期待をしていてください。」
続けてもっと込み入った話題にもっていく。
「選手の皆様も不安に感じる部分があるでしょう。しかし安心してください。2044-45シーズンの目標は三冠、ノルマはタイトルの獲得です。これを掲げることができるほど私は自信に溢れています。実力もすぐに理解していただけることと思います。」
まだまだ!
「では、私の行うサッカーについて説明させていただきましょう。…テーマは«NO STOPPING FOOTBOAL»ボールも人も90分間フルに動かし続けます。基本コンセプトはこんな感じですね。スタイルとしてはショートパスを多用するポゼッションフットボールを土台としつつも守備に切り替わると同時に守備ブロックを形成してボールに一番近い選手がファーストコンタクトをかけに行き、ショートカウンタを狙う。幸いこのチームにはそれを可能とするスタミナと若さがある。」
記者の目が変わったな。
少し興味を持っていただけたようだ。
「新時代の到来です。新しいガナーズをお見せしましょう。」
パチパチ
拍手がおこる。
「では質問にうつりましょう。」
クリスさんが仕切る。
『なぜアーセナルの監督になったのか?』
根本的なことだな。
確かに普通の人であれば断っていただろう。
無論。オレも初めは断っていたがな。
でもそれを受けたのは…
「このチームなら成功できると感じたからです。素晴らしい選手が揃っていますし、ファンの応援も心強い。このチームでなら私を受け入れてくれるのではないかと思いましてね。今は無名ですが。いずれはチームのレジェンドになりたいですね。まぁこれがユナイテッドやトッテナムからでしたら受けてはいなかったでしょう。」
最後はリップサービスでしめる。
一見偉そうだが自分からやりたいといってアーセナルの監督になったわけではない。それに頼まれたのだ。強気に出ないとなめられる。
『新シーズンであなたの軸となる選手は?』
これは答えても答えなくてもいい質問だ。「手の内を去らすわけにはいかない。」なんて言って煙に巻いてもいいだろう。
しかしここはあえて答える。そうすることで選ばれた選手はいざ仕事をするときに積極的に慕ってくれるだろう。
もちろんここでプライドの高い選手や仮に選ばれなかったら疑問をもたれてしまうような選手は選ぶ。
答え方によってはチームの士気を下げてしまいかねないが、上手く利用すれば仕事をする上でプラスになりえる。
「FWのグレゴリー・マンス、 MFのニンハック、DFのフォト・フォームマン、アイル・バンベ。」
グレゴリー・マンスは来シーズンで4年目となるエースストライカーで、ドイツ代表。今シーズンも現時点で18得点をあげて得点ランキングで3位タイにつけている。小柄ですばしっこく、積極的な全線からのプレスでMFやDFの負担を軽減してくれる。24歳。
ニンハックは27歳のイングランド代表ボランチ。ランパード二世の名を持ち、パスコースの限定や激しいボディコンタクト、時折放つ強烈なミドルでチームの危機を幾度となく救ってきた。
そしてフォト・フォームマンは一昨日に直接契約延長を打診したサイドバック。
アイル・バンベは28歳のフランス代表センターバックで、今シーズンはキャプテンをつとめている。安定感あるプレーと強烈なリーダーシップでチームを引っ張り、ファンからの信頼も厚い選手だ。
『積極的に取り組んでいきたいことはありますか?』
これは«オレ流»をどうチームに取り込むか。ということだろう。
これもやはり下手に規律を重んじる感を出すと選手を不安にさせてしまう。
ほどよい柔らかさを出そう。
「私は選手の父親ではありません。ですからあまり厳しく取り締まることは好きではないのです。しかし、食事だけには注意を施します。」
『なるほど、では、ライバルチームを教えてください。』
「全てのチームに注意する必要があります。実力の拮抗したプレミアリーグでは«ライバルチームに勝てば安心»ということはありません。どの試合も全力で挑む必要があるでしょう。もちろん。ビッグロンドンダービー。ノースロンドンダービーは特に負けることのできない試合には間違いありませんがね。」
こんな感じで定番の質問が続き、約1時間で会見は終了した。
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「ふー。つっかれたー!」
スーツからジャージに着替えながら安堵の声を漏らす。
「ハハハ。初の会見にも関わらず堂々と話せていたよ。シンゴ。」
クリスさんに誉めていただく。
あのあとクリスさんにも、オレの就任を疑問に思うが、という趣旨質問がいくつも出ていたが、うまくやってくれた。
「本当にまぁよかったと思うぞ?日本語で喋り出したときは笑えたけどな。」
ウシシと啓多が笑う。
わざわざクリスさんにもわかるように日本語ではなく英語で話してくるあたりがうざい。
「しょうがねぇだろ?緊張してたんだよ。頭の中真っ白になったぜ。」
「でも、まだまだ安心できないよ?」
クリスさんが言う。
「もしかすると選手から反発の声が上がって移籍を希望する選手が出てくるかもしれない。それにクラブもファンの対応に追われるだろうからそのときにはシンゴからもファンに直接話をしてほしい。」
「了解です。」
その通りだ。ここからが本当の第一正念場と言える。
まずファンや選手に認めてもらって開幕戦を迎える必要がある。
「そこで提案なんですが、テオさんさえよければ来週から練習に顔を出させてもらいたいのですが。そちらのほうが選手と話す機会も増えますし、よりスムーズにチームづくりが進むと思うんです。」
「なるほど。ではテオに連絡をしておきますよ。」
「よし。着替え終わったか?じゃあ帰るぞ。」
敬多が立ち上がって言う。
「そうだな。じゃあ帰るか。クリスさん。ありがとうございました。」
「うん。シンゴもケイタも一緒に頑張っていこう!」
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翌日
【とち狂ったアーセナル。次期監督は学生時代サッカーをやっていたのみの素人。】
【アーセナル。マーケットの開拓にいなんと監督を使用。】
【アーセナル新監督オウリ。誰にもわからず。】
【夢を見た監督。リーグで1勝できるか?】
新聞やネットニュースにはオレのアーセナル就任の話題でもちきりだ。
「散々な書かれようだな。新悟。」
「あぁまったくだ。まぁこの程度は予想していたよ。」
すると敬多が神妙な顔つきでこう言った。
「今日は家の中にいろ、外に出るのはもしかしたらもしかする。」
「なんだそりゃ。」
きっと暴動や質問攻めを避けるためだろう。
「じゃあちょっくら散歩してくるわ。」
「話きいてた!?」
「まぁ。こっちにも考えがあるんでね。」
どうだったでしょうか。
試合を書くのはまだちょっと先になりそうです。