ラフコフのせいで(おかげで)一目惚れ   作:ランたまご

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第7話

56層のアクティベートをして後始末をエギルたちに任せて俺とアスナはセルキのところに向かっていた。

 

「セルキ!」

「キリト、生きてたか。」

「軽口はいい。それより何があったか説明しろ。」

「外でいいか?」

「…ああ。」

「セルキくん、無事だったのね。良かった。」

「アスナ、悪かったな。」

 

「さて…簡単に言うとシリカがPohに襲われた。俺のせいだ。」

「シリカ?」

「俺の奥さんだ。」

「ええっ!?セルキくん結婚してたの!?キリトくん並みにボッチなのに!?」

 

やめてくれ、レイピア並みにチクチクくる。

 

「コイツがそう言い張ってるだけだよ、こないだ迷いの森で会った女の子のこと。」

「手続きを踏んでないだけで俺の気持ちは既にお婿さんだ。」

「向こうがお嫁さんの気持ちじゃなきゃ意味ないだろ…」

「ゴメン、私から話そらしといてたけどなんでPohが出てくるの?」

「アイツは俺とキリトを嫌ってるみたいだな。俺をおびき寄せる為にシリカが丁度いいって判断したんだろ。」

「その為だけに…なんて人…いえ、マトモな人じゃないのはわかってたわね。」

「で、シリカは無事なんだな?」

「ああ。助けれてなかったら今ごろスカイダイビングでもしてるさ。」

「シャレに聞こえないな。」

「だってシャレじゃないもん。」

 

実際ホントにやっただろうし。

 

「まあ理由はこんなとこだ。討伐隊の団結を乱すような真似をして悪かった、その点については反省してる。」

「そういう事情じゃ責めるに責めれないな。」

「そうね。ただ逃げただけならこれからの士気にも影響してくるけど、人命救助のためならね。」

「ほんとにスマン、今回はケジメとして経験値以外の報酬は全部寄付するわ。」

「了解しました、一応団長のところに今度来てもらえる?弁明…というか説明をしてもらいたいから。」

「わかった。」

 

「話一段落ついたカ?」

「おお、アルゴ。」

「キー坊、またLAとったんだってね。後で見せてよ。」

「相変わらずの情報力だな。了解。」

「毎度どうも。そろそろ中入りなヨ。」

「そうだな。」

─────────────────────

「シリカちゃん、ね。始めまして。アスナです。」

「は、は、始めまして!シリカと申します!」

「シリカちゃん、そんなに畏まらなくていいぞ。二つ名と外面が有名すぎるだけで中身はちょっと世間知らずのフツーの女の子だから。昔はピリピリしてたけど今はホヨンホヨンしてるし。」

「セルキくんが言うことでもないと思うんだけど…でも、シリカちゃん、閃光とかは気にせず気楽にお願い、私、女の子の友だち欲しいから。」

「は、はい!よろしくです!」

 

「素直なシリカちゃんマジ天使。」

「色ボケ、ピナは?」

「殺られた。」

「はあっ!?お前、そんな冷静に…」

「お前、蘇生アイテムの話してたよな。」

「ああ、そうか…プネウマの花か…いやでもアレ〇〇の心ってアイテムないと蘇生させれないぞ」

「ぱーどぅん?」

「ピナの心、シリカに聞いてないか?」

 

「ピナの心、ですか。」

「ああ。大至急探してくれる?」

「コレのことですよね?」

「あったあああああああああああ!!!!!キリト!」

「よし、これなら大丈夫だ。」

「何が大丈夫なの?」

「シリカはビーストテイマーでな。ピナって相棒がいて、ソイツを蘇生させる。」

「そうだったの。」

「キー坊、プネウマの花のことダロ?」

「ああ。早いとこ行かないとダメなんだよな?」

「そうだネ。形見に変わる前に行かないと。」

「よし、セルキ、シリカ。さっさと取くぞ。」

「ピナ、生き返るんですか…?」 

「うん。46層に蘇生アイテムがある。それを使えばいい。」

「46層にあるのか。シリカちゃん、レベル足りる?」

「足りません…」

「なら俺達だけで行くか。」

「決断が早い。」

 

シリカちゃんをこれ以上危険に晒してたまるかボケ。

 

「それに俺達だけで行ってもダメなんだよ。な、アルゴ。」

「ビーストテイマー本人が行かないとネ。でもレベリングしてる暇もないから少し厄介かもナ。」

「なら、装備を豪華にしたら?」

「なるほど!アスナ、天才!ってことでシリカちゃん!お兄さんがいいものをあげよう!」

「台詞だけ見たら警察事案ね。」

「軍に連行してもらうか。」

「もう呼んだヨ。」

「ちょっとお!若干一名おかしくないですか!?」

「ほかは二人はいいのカ…安心しな。アインクラッディアン・ジョークだヨ。」

 

自覚はあるからな。あと語呂の悪さ。

 

「さてさて、そんなこと言ってる間に準備完了と。シリカちゃん、着けてみて?」

「えっ、でも私お金ないですよ!」

「いいんだよ。この装備はシリカちゃんの為にとっておいてあったって今わかったから。」

「こないだストレージの肥…ムグッ」

「黙れ斬られたいのか。」

「むぐぐ…」

「ってことでシリカちゃん、着けてつけて!」

「は、はい…」

「さあ!」

「あの…」

「うん?」

「見てたら着替えられないでしょ!ほら、男は出て行きなさい。」

 

なるほど盲点だった。

 

「まだ肌を見せるのは早いです…」

──────────────────────

「「おおー。」」

「似合いますか?」

「うん。」

「最高。それ以外の言葉は無いね。」

「そ、そうですか!ありがとうございます!」

「キリトくん素っ気ないね。セルキくんは若干気持ち悪いけど。」

「「うるさい。」」

「あはは…」

「さて、準備もできたし行こうぜ。」

「ああ。」

「私も行っていい?」

「え?」

「シリカちゃんはもう友達だから!」

「そっか、よし!一緒に行こうぜ!な、キリト!」

「そうだな。行こうか。」

「アスナさん!ありがとうございます!」

「オイラは留守番してるヨ。PoHが来たら逃げるけどネ。」

「頼んだぜアルゴ。さ、出発!」




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