お待たせしました!
あ、ぐだ子の名前は誤字じゃないですよ
「やれやれ……俺は、よほど戦場に縁があるようだな……」
彼、防人裕也は燃え盛っている街並みを見ながら、そう呟いた
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
人理継続保障機関、カルデア
それは、特殊な魔術装置を使ってタイムシフトを行い、何らかの要因で歪んだ歴史を修復し、人類を存続させる機関だ
そして、そのカルデアである壮大な計画が実行されようとしていた
作戦名は、グランドオーダー
2016年12月より先が観測出来なくなった人類の未来を取り戻すために、観測された歴史の歪みを修復される計画だ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「…………ださい……起きてください。先輩」
「む……?」
自分の体が揺すられる感覚に、裕也の意識が急速に覚醒した
そして閉じられていた目を開くと、目の前には眼鏡をかけた一人の少女が居た
「君は……?」
「すいません。質問には後でお答えします。今は、もう一人の先輩を起こさないと」
裕也の問い掛けに少女はそう答えると、少女は裕也の前を横切り、後ろに回った
そこには、赤い髪の少女が倒れていた
健やかな呼吸の音から察して、どうやら寝ているらしい
赤髪の少女を眼鏡を掛けた少女が起こしに向かったので、裕也は立ち上がって周囲を見回した
そして、自分が居るのがカルデアという施設だということを、廊下の壁に描いてあるエンブレムから把握した
そのカルデアという名前に聞き覚えがなく、裕也は首を傾げながら
(何故、俺は生きている?)
と思った
裕也は世界の行く末を決める戦争で、使えば死ぬと分かっていた魔道具を使って、敵を打ち倒した
そして、味方の勝利の歓声を耳にしながら死んだ
その筈だった
しかし、どういう訳か生きている
しかも、壁にあったモニターに表示されていた年号を見て驚いた
(2016年だと? 約四十年前にタイムスリップしたのか?)
裕也が生きていたのは、2055年だった
しかし、気がつけば2016年
驚くな、という方が無理な話しだった
(狐にでも化かされた気分だな……)
裕也はそう思いながら、内心で嘆息した
その時だった
「フォーウ……キュウ?」
と不思議な鳴き声が聞こえた
足下を見ると、そこには不思議な生き物が居た
白い毛並みで、リスと猫を足して二で割ったような見た目だった
裕也は、片膝を突くと
「こいつは……?」
と生き物を見ながら、首を傾げた
「その方は、フォウさんです」
その声に顔を向けると、眼鏡を掛けた少女が近くに居た
その僅か後ろには、赤い髪の少女も居た
赤い髪の少女はまだ眠いらしく、目元を擦っている
「フォウ?」
「はい。このカルデアの中で活動している特権生物です。フォウさんに案内されてここまで来たら、先輩方が寝ていたんです」
眼鏡の少女の説明を聞きながら、裕也はその生物
フォウの頭を優しく撫でた
フォウは裕也に撫でられた後、赤い髪の少女に近寄った
赤い髪の少女は、裕也と同じようにしゃがむと
「可愛いね、フォウは」
と撫でた
その光景を見ていた眼鏡の少女は
「フォウさんが私以外に近寄るのは、珍しいですね」
と言った
「恐らくは、先輩方が優しいと分かったんですね。これで、フォウさんのお世話係、二号と三号の誕生です」
((勝手に決められた……))
眼鏡の少女の言葉を聞いて、裕也と赤い髪の少女は同じ事を思った
すると、眼鏡の少女は姿勢を正して
「申し遅れました。私は、マシュ・キリエライトと言います。先輩方の名前を聞いてもよろしいですか?」
と言った
それを聞いて、裕也はまだ名乗ってないことを思い出した
「俺は防人、防人裕也だ」
「あたしは、藤丸立華」
二人が名乗ると、マシュはパーカーのポケットから携帯端末を取り出して操作を始めた
すると、そのタイミングで三人の真ん中に居たフォウが何処かに駆けていった
「あ、フォウが……」
「フォウさんは、自由ですからね。色々な所に行きますね」
立華の言葉にマシュはそう返すと、端末の操作を辞めた
そして、画面と二人を交互に見てから
「確認出来ました。一般枠で採用されたマスター候補者ですね」
と言った
「マスター候補者?」
(マスター……使い魔の主のことか……? いや、まさか……文献で見た、あの伝説の儀式か?)
マシュの言葉に立華は首を傾げたが、裕也は嘗て知った儀式が頭に浮かんだ
「はい。人理修復のために、サーヴァントを率いるマスターです」
マシュのその説明を聞いて、裕也は確信した
(聖杯戦争か……)
聖杯戦争
それは、あらゆる願いを叶える万能の杯たる聖杯を廻って七人のマスターが使い魔たるサーヴァントを率いて行う儀式だ
ただの儀式ならば、何の問題もないのでは?
普通だったならば
ならば、何故聖杯戦争と呼ばれるのか
それは、この儀式が殺しあいだからだ
あらゆる願いを叶える万能の杯たる聖杯を廻って、七人のマスターが一人ずつサーヴァントを率いて争う
そして、生き残った最後の一人に聖杯が与えられる
それが、聖杯戦争だ
だが、裕也が読んだ文献によれば、聖杯戦争は2004年を最後に、二度と観測されなかった筈だった
(何がどうなっている?)
と裕也が悩んでいたら
「マシュ。こんな所に居ていいのかい?」
と男の声が聞こえた
三人が視線を向けると、緑色のスーツを着た一人の男が居た
その男を見て、マシュは笑みを浮かべながら
「フォウさんに案内されて来てみたら、この先輩方がここで寝ていたんです」
と説明した
それを聞いて、男は二人を見て
「ここで寝ていた?」
と首を傾げた
そして、少しすると二人を見て
「ここで寝ていたのは、間違いないのかい?」
と問い掛けた
「はい、間違いありません。ただ、その原因が思い出せないんです……」
「右に同じだな」
立華に合わせて、裕也はそう答えた
それを聞いて、男はふむと頷き
「恐らくは、レイシフトが原因だね。あれは、慣れないと脳に負担が掛かるからね」
と言った
すると、男は何かを思い出したように
「そう言えば、まだ名乗っていなかったね。私の名前は、レフ・ライノール。ここカルデアの技師だ」
と自己紹介しながら、右手を差し出した
それを聞いて、二人は順番に握手しながら
「藤丸立華です」
「防人裕也だ」
と名乗った
だがこの時、裕也はレフに対して並々ならぬ警戒心を抱いていた
何故かは分からない
だが、裕也の直感がレフを信用してはいけない。と警鐘を鳴らしていたのだ
すると、立華が手を上げて
「あの……マシュが私達を先輩と呼ぶのは、何故なんですか? ここに居る時間なら、マシュの方が長いですよね?」
と問い掛けた
それを聞いて、レフは
「だそうだよ、マシュ。どうしてだい?」
とマシュに問い掛けた
するとマシュは、言葉で表し難いんですが。と前置きしてから
「私がこのカルデアで出会った誰よりも、先輩方は人間らしいんです」
と言った
それを聞いて、レフは含み笑いをしながら
「なるほどな……このカルデアに居るのは、大抵が一癖も二癖もある奴ばかりだからな」
と言った
それを聞いて、立華は首を傾げた
だが、裕也は内心で
(俺が、人間ね………兵器たる俺がか)
と思った
するとレフは、懐から取り出した懐中時計を見ると
「マシュ、彼らを講堂に連れていってあげなさい。時間だ」
と告げた
それを聞いて、マシュも端末を見て
「あ、本当ですね。では、失礼します。レフ教授」
マシュはそう言うと、二人を連れて移動を始めた
どうやら、講堂に案内するようだ
そして数分後、二人は講堂に案内された
だが、はっきり言って状況は最悪だった
まず、その場には他の47人のマスター候補者が既に揃っていたこと
次に、講堂の壇上にはこのカルデアの所長の少女
オルガマリー・アニムスフィアが居たこと
そして最後に、二人が開始予定時間より遅れてきたことと二人の席が最前列の真ん中だったこと
それにより、二人はオルガマリー・アニムスフィアに睨まれていた
そして説明が始まり、最初は立華もちゃんと聞いていた
しかし、数分後に横を見たら、立華は寝ていたのである
それに気付いた裕也は、慌てて立華を起こそうとした
だが、時既に遅かった
気付けば、オルガマリー・アニムスフィアが目の前に居て
「二人供、出ていきなさい!」
と裕也と立華を叩き出したのである
裕也は完全に巻き添えだ
「藤丸……?」
「正直、ごめんなさい……」
裕也が半目で睨むと、立華は申し訳なさそうに頭を下げた
すると、立華は裕也に視線を向けて
「私のことは、立華でいいわ。藤丸だと、男みたいだし」
と言った
それを聞いて、裕也は
「分かった。俺のことは、裕也でいい」
と返した
そして、二人が握手し終わった時
「あ、先輩方。ここに居ましたか」
とマシュが現れた
「マシュ?」
「どうした?」
二人が問い掛けると、マシュは
「所長に、先輩方を部屋に案内するように言われて来ました。付いてきてください」
と言って、歩き始めた
そして数分後、マシュに案内されて二人は居住区に到着した
「ここが、先輩方の部屋です」
マシュのその言葉に、立華が首を傾げた
「先輩《方》?」
二人の視線を受けて、マシュは言いにくそうにしながら
「非常に申し訳無いんですが……こちらの手違いで、先輩方の部屋はこちら一つだけなんです」
と言った
それを聞いて、立華は顔を赤くしながら
「つまりは……同居ってこと?」
とマシュに問い掛けた
それを聞いて、マシュは無言で頷いた
すると立華は、ゆっくりと裕也に視線を向けた
はっきり言って、裕也はかなりの美形だ
スラリとした体躯にキリッとした顔立ち
服越しだというのに分かる、鍛えられた体
はっきり言ってしまえば、立華の好みだった
そんな裕也と同じ部屋で過ごすのを想像して、立華の心臓は高鳴った
「申し訳ありません……なるべく早く、別の部屋を用意しますので……」
「当面は、同じ部屋という訳か」
「はい……」
マシュの言葉を聞いて、裕也は頷いてから
「ミスは誰にでもある。仕方ないさ」
と言ってから、立華を見た
「すまんな、立華。男と同居はイヤかもしれんが、我慢してくれ」
裕也のその言葉を聞いて、立華は慌てた様子で両手を振りながら
「ううん、大丈夫! これからよろしくね、裕也」
と言った
するとマシュは、時計を確認してから
「では、私は中央管制室に行きますね。これから、第一レイシフトの手伝いをしなければいけないので」
と言って、元来た道を戻ろうと振り向いた
その時だった
「あ、マシュ!」
と立華が声を掛けた
呼び掛けられて、マシュは振り向いた
すると、立華は笑みを浮かべて
「えっと……頑張ってね!」
と応援した
それを聞いて、マシュは微笑んで
「はい!」
と返事をすると、駆け出した
それを見送ると、二人は部屋に入った
そして、固まった
何故ならば、部屋の中には先客が居たのだ
白衣を着て長い茶髪をポニーテールにした若い男性だった
しかも、部屋の真ん中にある机の上にはケーキの箱とコーヒーが入ってるカップが置いてある
「ちょっ!? ここは僕のサボり部屋だよ!?」
二人が入ってきたことに驚いた様子で、男性は大声を上げた
服装から察するに、カルデアの医療関係者だろう
「あの……私達、ここが部屋だって言われたんですが……」
「え? ここがかい?」
立華の言葉を聞いて、男性は部屋を見回した
そして
「あ、本当だ。荷物があるよ……やれやれ、これで僕のサボり部屋が無くなってしまったか」
と言った
すると男性は、二人に視線を向けて
「この時間に部屋に来たということは、所長に怒られたかな?」
と言った
それを聞いて、立華は気まずそうにした
その光景を見て、男性は立ち上がると
「まあ、立ち話もなんだし……」
と言いながら、壁のコーヒーサーバーからコーヒーを新しいカップに注いで
「ケーキ、一緒に食べるかい?」
と言った
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「なるほどね、最初にやるレイシフトで疲れてしまって寝坊。マシュに起こされたけど、所長に怒られたか」
「はい……」
ケーキを食べながらの説明を聞いて、ドクターロマンことロマニ・アーキマンは納得した様子で頷いた
「レイシフトは、慣れないと脳に負担が掛かるからね。と、そう言えば、レイシフトのことは誰から?」
「レフさんから聞きました」
立華の言葉を聞いて、ドクターロマンは納得したように頷いた
「なるほどね、レフから聞いたか。そう言えば、レフは自分のことは、なんて言ってたかな?」
「えっと……レフさんは、自分のことを、技師だと」
立華のその言葉を聞いて、ドクターロマンは軽く笑いながら
「技師とは、謙遜した言い方だね。彼は技師なんかではないさ。彼は、このカルデアの根幹を成すシステムの一つ……近未来観測レンズ、シバを開発した魔術師さ」
と語った
それを聞いた立華は感心したように頷いたが、裕也は
(魔術か……こうなると、俺が居た世界とは違うと思ったほうが良さそうだな。並行世界か)
と思っていた
そのタイミングで、ドクターロマンは立ち上がり
「さてと、そろそろ僕は
と言って、使っていたカップと皿を持って流し台に向かった
その時だった
ドクターロマンが腕に着けていた腕時計のような機械
通信端末が鳴った
「はい。こちら、ドクターロマンだよ」
ドクターロマンが通信端末を操作してからそう言うと、ホロウィンドウが開いて
『ドクターロマン。すまないが、中央管制室まで来てくれないかな? これからレイシフトを行うんだが、慣れてるAチーム以外に緊張が見られるんだ』
とレフが言った
それを聞いて、ドクターロマンは顎に手を当てて
「うん、分かった。今から行って、鎮静剤を注入しよう」
と返答した
『頼む。今は医務室だろ? 医務室からならば、二分以内には来れる筈だ』
「分かった。なるべく急ぐよ」
ドクターロマンことそう言うと、通信は切れた
だが、ドクターロマンは固まっている
そんなドクターロマンを見て、二人は
「ここ、医務室じゃないですよね?」
「それに、先程歩いてきた感覚からすれば、どう頑張っても、二分では着かないな」
と言った
それを聞いて、ドクターロマンは乾いた笑い声を出しながら
「ま、まあ、少し位の遅刻は許してくれるさ」
と言いながら、皿とカップを洗い始めた
そして、洗い終わると
「それじゃあ、僕は行くね」
と言って、ドアに歩み寄った
その時だった
部屋の電気が消えた
その直後、轟音と共に部屋が
否、施設全体が揺れた
ドクターロマンは柱を掴んで耐えたが、立華は倒れそうになった
だがそれは、裕也が支えた
「な、なに!? 停電!?」
「まさか! このカルデアで!?」
二人が言い合ったタイミングで、スピーカーからノイズ混じりで
『緊急事態発生! 緊急事態発生! 中央管制室及びレイシフトルーム、地下発電施設で爆発発生! 繰り返す!』
と放送がされた
それを聞いて、立華は顔を青ざめて
「待って……中央管制室って、マシュが居るはず……」
と呟いた
それを聞いた時、裕也は既に動いていた
ドアから半身を出すと、廊下を見回した
爆発と聞いた時点で、テロを警戒したのだ
そして、テロでの常套手段は爆破直後に実働戦力を投入するパターンだ
しかし、銃声も何もしない
(単独犯か?)
裕也がそう考えていると、ドクターロマンと立華が出てきた
すると
「僕はこれから、中央管制室に向かう! 君達はここに居るんだ!」
と言って駆け出した
それを見ると、立華は胸元で拳を握り締めると追い掛けるように駆け出した
それを見た裕也の選択は早かった
「
と短く言うと、一気に駆け出したのだ
その速度は、普通の人間に出せる速度ではなかった
裕也は一瞬にして立華に追い付くと、立華をお姫様抱っこして駆け出した
「わっ!?」
立華は顔を赤くしながら驚くが、止まっている余裕はない
そして、あっという間にドクターロマンに追い付いた
「ドクター、跳んで!」
裕也の言葉に、ドクターロマンは従った
その直後、裕也は小声で
「
と唱えた
すると、ドクターロマンも裕也と同じ速度で追随してきた
「これは……」
ドクターロマンは不思議そうにするが、今は向かうことを最優先にしたようだ
無言で裕也の隣を走っている
そして、二分位で中央管制室の前に到着した
だが、中央管制室のハッチが大きく歪んでいた
「これは、酷い……ハッチが」
「ドクター! 他には無いんですか!?」
立華の言葉にドクターロマンは少し考えたが
「ここだけだね……壊したいが、このハッチは対魔術加工がされてるから、簡単には……」
と答えた
「そんな……」
それを聞いた立華は、絶望した表情で踞った
だが、裕也はハッチを数回叩くと
「この厚さならば、イケるか?」
と呟いた
そして、ドクターロマンと立華を見て
「二人供、離れて」
と促した
二人は不思議そうにしたが、言われた通りに離れた
すると裕也は、右腕を突き出して
「右腕解放、雷の投擲!」
と唱えた
その直後、槍の形をした雷が扉を貫通
破壊した
「な、これは……」
「す、凄い……」
二人はその光景に固まっていたが、直ぐに気を持ち直して中央管制室の中を見た
中央管制室は、地獄絵図だった
中は火の海となっていて、床や壁は崩れ、レイシフトの時に入るコフィンが倒壊していた
「そんな……」
「酷い……生存者は絶望的か……」
二人は絶句していたが、裕也は匂いを嗅いでいた
(この特徴的な匂いは……アンホ爆弾か?)
裕也がそう考えていた時、再び放送が掛かった
内容は、地下のメイン発電施設に異常が発生
サブ発電施設のスイッチを入れてくださいというものだった
「僕はサブ発電施設に向かうから、二人は避難するんだ!」
ドクターロマンはそう言うと、中央管制室から出ていった
二人はドクターロマンを見送ると、中に入った
この時、二人の脳裏にはマシュの安否だけが気がかりだった
だから二人は、中央管制室に入った
そして、マシュの名前を呼びながら歩いていた
その時、フォウの鳴き声が聞こえた
二人はフォウの鳴き声に導かれて、歩いた
その時、二人の視界に悲劇的な光景が見えた
確かにマシュが居た
しかしマシュは、崩落してきたらしい岩塊の下敷きになっていた
「マシュ!」
「あ……先……輩……」
「待ってて、今助けるから!」
立華がそう言った時、既に裕也が動いていた
裕也は手が焼かれるのを無視して、マシュを潰している岩塊の下の僅かな隙間に手を入れた
そして、顔を真っ赤にしながら岩塊を僅かに持ち上げた
「立華っ!」
「うん!」
裕也に言われて、立華はマシュを引っ張った
だが、マシュの下半身は血で真っ赤に染まり、下半身はグチャグチャになっていた
「そんな……」
「つっ……」
立華は顔を青ざめて、裕也は拳を床に叩き付けた
その時、三度放送が掛かった
延焼を防ぐためか、予備のハッチが閉まったようだ
「ハッチが……」
「すいません……先輩方……私の……せいで……」
マシュは謝罪してきたが、二人は首を振った
「マシュのせいじゃないよ」
「俺達は、自分の意思で来たんだ」
二人がそう言うと、マシュは嬉しそうに笑顔を浮かべた
そして、二人を見ながら
「先輩方……お願いが……あります……」
と言ってきた
「なんだ?」
「言ってみて?」
二人がそう言うと、マシュは恥ずかしそうに
「手を、握ってください……」
と言った
それを聞いて、二人は快諾
裕也がマシュの右手を
立華が左手を握った
「ありがとう……ございます……」
マシュが嬉しそうに言った
その時
レイシフトを開始します
予定ポイント、特異点F
マスター登録……
コフィン内部のマスター候補者の体調が規定値を満たしてません
検索……
発見
マスターナンバー48、藤丸立華
マスターナンバー49、防人裕也
マスター登録……完了
レイシフトスタート
こうして、三人の少年少女達の人類の未来を守る壮大な作戦
グランド・オーダーが始まった
予定では、R-18
さらには、複数のオリジナルクラスや他の作品のキャラをサーヴァント化します