京勇樹の予告短編集   作:京勇樹

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最新予告です
異世界迷宮でハーレムを
が題材になってます


バカが行く異世界迷宮

「あれ……?」

 

と呟いたのは、垢抜けた少年

吉井明久だった

目覚めた明久は、そこが自分の部屋ではないと直ぐに気付いた

なぜならば、まず見えたのが木で出来た梁と屋根だったこと

そして何より、自分が寝ていた場所が干し藁のウエストだったからだ

明久が寝ていたのは、柔らかいベッドだったはずだと

だが、そもそも

 

「昨日のことが……思い出せない?」

 

と明久は、声に出した

起きた明久は、昨日のことを思いだそうとした

だが、なにも思い出せなかった

私服ということは、休日だったのだろう

だが、何をしていたのか全く思い出せなかった

しかし、それも仕方ないのかもしれない

なにせ明久は、死んだのだから

死んだ理由は、事故

休日に買い物に行こうとした時、酔っ払い運転の車が子供を轢きそうになっていたのだ

それを見た明久は、その子供を助けるために走った

その結果、子供は助けることは出来た

その代わり、明久は車に轢かれてしまい、死んだ

 

「ここ……どこだ?」

 

起き上がった明久は、周囲を見回しながらそう言った

すると

 

「うわっ……馬?」

 

視界にいきなり、馬と文字が表示された

確かにそこには、一頭の馬が居た

 

「今、疑問に思ったら表示された……もしかして」

 

明久はそう思うと、周囲を見ながら

 

「鑑定」

 

と呟いた

すると、視界一面に様々な文字が出た

馬が二頭、柱、壁と次々と表示された

 

「やっぱり……鑑定スキルか」

 

それを見た明久は、そう呟いた

その時明久は、干し藁の中に何か埋まってることに気付いた

それに気付いた明久は、干し藁を掻き分けた

そこから見つけたのは、一振りの刀だった

 

「刀……ん?」

 

明久が持つと、その刀の名前や能力が表示された

 

《妖刀・村正》

攻撃力5倍

HP吸収

MP吸収

詠唱中断

 

「凄い……ん? 他にもう一個ある」

 

刀の能力に驚いていると、明久はもう一個埋まってることに気付いた

そこを探して見つけたのは、指輪だった

 

「えっと……決意の指輪?」

 

《決意の指輪》

攻撃力強化

対人強化

 

「これも、凄い能力だ……って、裸足だ」

 

その時明久は、自分が裸足だということに気付いた

だから明久は、近くにあった革のサンダルを履くことにした

履いた後明久は、一つ思い当たり

 

「鑑定」

 

自分を鑑定した

すると

 

吉井明久

男・17歳

村人LV1

盗賊LV1

装備 革のサンダル

   妖刀・村正

   決意の指輪

 

と表示された

それを見た明久は

 

「盗賊は、勝手に装備を盗ったからだよね……」

 

と言いながら、俯いた

だが明久は、気分を変えて

 

「外に出てみよう」

 

と自分が居た建物

馬小屋から、外に出た

そして見えたのは、明久は知らない光景だった

 

「田舎……なのかな。でも……」

 

確かに、田舎としか言えない光景だった

周りは畑ばかりで、ビル等は無い

その時明久は、近くに人が居ることに気づいて隠れた

 

「刀やらなんやら、勝手に盗ったわけだし……」

 

明久はそう思うと、その人達を見て

 

「鑑定」

 

と呟いた

すると、視界に

 

男・42歳

村人LV15

男・17歳

村人LV5

 

と出た

それを見た明久は

 

「うーん……最高LVが分からないから、判断が難しいなあ」

 

と首を傾げた

念のために、他の村人も鑑定した

その中で一番LVが高かったのは

 

男・35歳

LV25

 

だった

しかもその男性は頼りにされているらしく、様々な人から頼られていた

 

「ただまあ、LVと立場は別みたい……あ、商人も居る……話を聞くなら、商人かなぁ……」

 

と明久が呟いていた

その時、何やら叫び声が聞こえた

その声を聞いた明久は、慌てて物影に隠れた

 

「見つかった!?」

 

と思ったからだ

しかし、どうも違うらしい

一番最初に見た42歳の男性が、慌てた様子で戻ってきて、LV25の男性に何やら話している

ただ、何を言っているのか分からない

 

「何を話してるんだろ……何か、焦ってる……って、剣まで出し始めた!?」

 

村人達は、LV25の男性の指示に従い、剣を持ち革製の鎧を身に付けて一ヶ所に集まっていく

 

「熊でも出た?」

 

その時明久は、遠くで激しく土煙が上がってることに気付いた

 

「なんだ?」

 

と明久が首を傾げると、複数の盗賊という文字が表示された

 

「盗賊が出たのか……しかも、結構居る……」

 

村人達は、台車やら何やらでバリケードを構築し、構えた

やはり、LV25の男性が戦闘の指揮を取るようだ

 

「それで、盗賊は……鑑定」

 

明久はある程度近くなると、盗賊達に鑑定をかけた

 

「装備は、銅の剣ばっかりだし、LVも一桁ばっかりだ……リーダーは……」

 

明久はそう言いながら、更に複数人の盗賊を鑑定

そして

 

「見つけた!」

 

ウーゴ

男・38歳

盗賊LV41

装備 鉄の剣

   盗賊のバンダナ

   鉄の鎧

   革の靴

 

「あいつだけ、LVが異様に高い……間違いなく、あいつがリーダーだ」

 

そして明久は、改めて盗賊達全員を再確認し

 

「次点がLV19か……リーダーに気を付ければ、何とかなるかな?」

 

と呟いた

その間に、盗賊達は村の入り口に集結

村人達と対峙した

 

「人数的には、互角……ただ、あのリーダーがLV高いからな……厄介かな」

 

と明久は呟いた

その直後、盗賊と村人のリーダーが互いに剣を振り下ろし、盗賊団と村人達がぶつかった

激しくぶつかる剣の音が鳴り響き、互いに一進一退の状況が続く

 

「どうしよう……村人達を助けるべきかな……って!」

 

その時、明久はLV25の村人が盗賊のリーダーに押し倒されて、危機に陥っていることに気付いた

 

「やっぱり、LVが16も離れてるのは厳しいか!」

 

しかも、他の村人達は全員交戦中

援軍は期待出来そうにない

 

「しかも、あの盗賊のリーダー……あの人に集中し過ぎで隙だらけだ……けど、僕に出来るの? 人殺しが……」

 

明久は刀を持って葛藤していた

明久は別に、正義の味方ではない

だから、助ける理由は無いのだ

しかし

 

「でも……見捨てられない!」

 

明久はそう言うと、刀をベルトに装着

LV25の男性を助けるために、駆け出した

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