前回の話を読んでから読むことをオススメします。
てなわけで、今回はストレイド川野がACを手に入れます。
それでは始まり始まり~
先ほどの戦闘から一変、サイレントラインはその名の通り静かな海となった。
その海を提督達が進んでいく。
目的地は深海棲艦の基地。
しかし、海上にそんな物は見えない。
「やっぱり水中にあるのか?」
では、どうすればいいのか。
答はすぐに出た。
「この中に潜れるやつは居るか?」
「そんな!私達は潜水艦じゃないんですよ!?」
吹雪が言うと、フォックス・アイも言った。
「水没してしまっては装備が機能しなくなる……ACでも無理のようだ」
「よし!じゃあ全員ここで待機!俺が一人で乗り込む」
「そんな!提督無茶ですよ!」
「そうですわ!生身では流石に無理が!」
「どうやら俺の体は酸素を必要としなくなってるらしいからな大丈夫さ」
「そういう事ではなくて………」
「んじゃあまぁ、まっとけよ!」
そう言うと提督は海へと飛び込んだ。
海上での黒い海とは違い、水中は何もかもが瞬く輝いていた。
提督が奥へ奥へ深く潜っていくと、筒状の巨大な建造物が見えた。
「あれが奴らの基地か……」
提督はその筒状の建物の一番上へと向かう。
建物の一番上には小さいが人が一人通れそうな通気孔のような物があった。
提督はそこから建物内部に侵入した。
建物内部には様々な看板があったが、どれも人間の文字では無かった。
だが、試しにスキャンモードに切り替え看板を見てみると何が書いてあるのか分かった。
『パイロット用更衣室』
部屋の前の看板にはそう書かれていた。
提督はその部屋に入る。
そこは、中央に細長いソファーがあり、壁にはびっしりとロッカーが並んでいた。
中を見てみようと提督は一番近くにあったロッカーを開ける。
ロッカーの中には拳銃が1つと予備のマガジンが4つ、ACの操作マニュアルと書いてある分厚い本、そしてマブラヴの衛士強化装備のような物が入っていた。
提督がロッカーの中を見ていると突然、部屋に入るときに閉めた扉が開く。
提督はロッカーに入っていた拳銃を素早く手に取りリロード、扉の方向を向くと肌の白い少女が3人立っていた。
深海棲艦のようだが艦種がわからない。
おそらくACのパイロットだろう。
そして、ACパイロットの一人が言う。
「貴様何をしている!ここは……」
提督はパイロットが全て言い終える前にそのパイロットを拳銃で射殺した。
弾が貫通した頭部から大量の血が飛び散る。
「動くな!動くと撃つぞ!」
2人のパイロットはその場にひざまずく。
「後、動いてなくても撃つぞ!」
そう言い、提督は残りの二人も射殺する。
「…………強化装備を着てみるか」
提督はロッカーに濡れている服を脱ぎ、ロッカーに入っていた強化装備を着た。
肌に密着する強化装備。
かなりキツい。
「ふぅ……よし………!」
12発、提督はマガジンに入っている弾丸を確認すると廊下へ出る。
常にスキャンモードだ。
今はこの建造物の構造を把握しなければならない。
だからこの建造物内部のマップを探している。
一度通ったルートは頭部のメモリに記録され、いつでも見ることが出来るが一度通らなければ意味が無い。
「外から見たときはかなりでかかったな。つまりかなり深い位置までこの建造物は続いて居るのか……」
そう言っていると丁度良くエレベーターがあった。
提督はそのエレベーターを使うことにした。
そのエレベーターは親切に何階に主に何があるのか書いてある。
提督はそれを見てこのエレベーターで行ける一番下まで得に何も無いと思い、最下層へ向かう。
パイロット用更衣室を出てから敵に一度も遭遇していない。
不気味だ。
エレベーターが最下層へ着く。
しかし、そこは一番下ではなかった。
円形の廊下、中心には大きく穴が空いていてそこには水が満たされている。
中心の穴はかなりの奥まで続いている。
提督は穴に飛び込んだ。
壁には外から海水を取り込む穴が空いている。
さらにその穴を扉で塞ぐこともできるようだ。
下へと続く通路は先ほどの場所と同じように円形に廊下があった。
その廊下は階段があり、それで上り下りが出来るらしい。
通路の一番下へとたどり着いた。
そこにはACのハンガーがあった。
大量に並ぶ深海棲艦仕様のUCR-10、そしてどうやら梱包を解かれたばかりの機体でカラーリングは緑色、スナイパーキャノン搭載型武器腕を装備している。
「Malicious……」
提督は急いでマリシアスに向かう。
マリシアスのコックピットに乗り込んだ提督は早速起動させようとした。
しかし、起動しない。
ーパイロットデータを入力してください。
アナウンスが流れると同時にいろいろと出てきた。
画面に出てきたものを全て入力し終えると次のアナウンスが流れた。
ーパイロットデータを確認しました。ようこそ戦場へ。あなたを歓迎します。
赤く点灯していたランプが一つずつ緑色に変わっていき、エンジン音がコックピットまで鳴り響く。
突然提督は嫌な感覚を感じる。
そして、提督はマリシアスを一気に前方へ移動させる。
移動させた瞬間コックピット内にアラートが鳴り響く。
背後から大破したナインボールが殴り掛かってきた。
左肩部分は爆発で吹き飛んだような後があり、右肩もかなり損傷している。
全身から火花が散っている。
ーハイ除…再カ……いー
ノイズの混じった音声が流れる。
ナインボールは真っすぐこちらへ向かって来る。
提督はマリシアスのヒートマシンガンで応戦する。
弾がナインボールに当たっては弾ける。
ナインボールが目の前まで来たときマリシアスの脚を動かし蹴りを入れようとしたが、突然ナインボールが視界から消えた。
左側からの蹴り。
その攻撃をシールドで防ぐ。
あの一瞬で左側へ移動したというのだ。
「こんな広いハンガー内じゃ勝ち目は無い!」
提督はそう思い降りてきた通路へ向かう。
「ヲ級!今すぐあの通路の水を排水しろ!」
黒い服を着た男は隣にいるヲ級にそう命じた。
ヲ級は一礼してその部屋を後にする。
「何なんだあの男は………ありえない、あんな反応速度…………しかし、あのACでは通路でそううまく飛ぶことはできないだろう」
そう言い男は目の前のモニターに目を移す。
マリシアスはナインボールを視界に捉えながらヒートマシンガンを連射し、後ろを向いた状態で先程の通路へ向かう。
「よし、さっきの通路だ!」
マリシアスは通路を上がっていく。
しかし、途中水がなくなっているのである。
「どういうことだ!?」
壁に目をやると海水を取り込む穴が塞がれている。
マリシアスはそのまま限界まで飛び続けた。
しかし、限界を迎えたマリシアスは通路を落下していく。
真下からはナインボールが来ている。
「どうしたらいいんだ………」
一瞬の思考。
次の瞬間必勝法を思い付く。
マリシアスは落下しながらスナイパーキャノンを展開する。
ナインボールと激突するまで後30秒。
25秒の時マリシアスは壁側の廊下へ着地する。
不完全なナインボールは速度を落とせず、天井近くまで行ってしまった。
充分な隙だ。
マリシアスはナインボールの背後からスナイパーキャノンを叩き込む。
一瞬の閃光と激しい爆発音。
上の階層を巻き込む大きな爆発が起こる。
「やったのか………」
「何なんだあいつは…………!?ヲ級ACのパイロット全員を召集しろ!」
男は言う。
すると、先程のヲ級は今の爆発でパイロットが待機していた場所が巻き込まれ、パイロットは消息不明となっていることを告げる。
「何と言うことだ………」
男は頭を抱え込む。
「よし、最後は外に出てヒトマシで建物に穴開けるか」
そう言うとマリシアスをハンガーに向かわせる。
ハンガーで提督はヒートマシンガンとスナイパーキャノンの弾薬をシールドに大量にくくり付けた。
準備は整った。
建造物の外へマリシアスを向かわせる。
マリシアスは浮上しながらヒートマシンガンを建造物に叩き込む。
建造物には穴が空いた。
恐らく中はかなり浸水しているであろう。
途中、何かに引火したのか凄まじい爆発が起こった。
爆発はマリシアスを押し、マリシアスはかなりのスピードで海上へ向かっていく。
建造物はもう無いだろう。
太陽の光が近づいていく、もうすぐ海上に出る。
提督がモニターを確認すると先程の建造物の爆発はマリシアスにかなりのダメージを与えているらしく、様々な部位が破損している。
提督はファットマンにヘリでの回収を頼んだ。
海上に出た。
飛沫を上げ自分の艦隊の真上に出た。
外部スピーカーで自分の艦隊にこう告げる。
『作戦成功だ!さっさと帰るぞ!』
海は黒色から正常な色へと戻っていた。
そして、水平線の向こうからはファットマン達のヘリが見える。
作戦は成功だ。
艦隊のメンバーはきっと無茶するなとか言うだろうな、変態技術者共にマリシアスを見せたらきっと凄いことになるだろうな、他にもいろいろな事が頭を巡る。
「後でカラーリングとか変えよ」
これが人類初のサイレントライン攻略である。
無事サイレントライン攻略作戦は終了!
次回はのんびりな日常会出来ると良いな~なんて思ってます。
まぁとりあえず、次回もお楽しみに~