艦隊これくしょん~提督は仮面付き~   作:露湖ろこ

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今回は前回の続きでサイレントラインに進行します。
つまり戦闘回です。
お楽しみにっ!
前回と同様で読む前に前話を読むことをオススメします。


サイレントライン進行

「お~れ~はファットマ~ン♪せ~んじょ~のはこびや~♪」

 

ファットマンはラジオでDirty Workerを聴きながらいつもの替え歌を歌っている。

とてもこれから誰も脚を踏み入れたことの無い戦場へ赴いているようには思えない風陰気である。

 

「ファットマン……もう少し静にして」

 

音程の外れた歌っているを歌うファットマンにマギーは言った。

このヘリはファットマンとマギーが交互に交代しながら操縦している。

マギーはどうやらファットマンの歌で気が散るらしい。

コンテナに取り付けられたテレビ電話はつけたままになっていて二人の会話が聞こえて来る。そんな二人の会話を聴きながら俺達艦隊戦闘の準備をしていた。

俺達の艦隊はヘリの下部に取り付けられたコンテナの左右にある椅子に座っている。

右側の椅子が第1艦隊、左側の椅子が第2艦隊だ。

テレビ電話の画面に映し出されたファットマンがこちらを向く。

ファットマンの後ろではマギーが不機嫌そうな顔をしながらヘリを操縦している。

 

『聞こえるか?提督さんよ。もうすぐサイレントラインだ!お前になら出来ると思うけど無理すんじゃねぇぞ。敵がいたら俺達も回収できねぇからな』

 

「あぁ分かってるさ」

 

『よし!サイレントライン近海だ。コンテナハッチを開くぞ。風は無いから飛ばされることも無いさハッハッハ!』

 

ファットマンはそう言うとテレビ電話の映像を切り、コンテナハッチを開いた。

 

「第1艦隊、俺に続け!第2艦隊はヴェンジェンス、お前に任せる」

 

「わ、私ですか?………わかりました!」

 

ヴェンジェンスは戸惑うが自分が期待されていると感じ嬉しくなる。

 

「よし!第1艦隊出撃するぞ!」

 

提督は開いたコンテナから背中を向け降下する。

それに続いてホワイト・グリント、フォックス・アイ、ゲルニカ、吹雪、熊野の順で降下する。

 

「第2艦隊の皆さん!私に続いてください!」

 

ヴェンジェンスはそう言うと背中を向け降下する。

 

「上等だぁ!」

 

「いいーじゃん!盛り上がってきたねぇー!!」

 

「いざ参りますよー!」

 

「出撃しまーす」

 

「三日月出撃します!」

 

他のメンバーもヴェンジェンスに続いて降下していく。

 

『よし、それじゃあ敵が片付いたら連絡してくれよ!』

 

ファットマンはヘリに備え付けられたスピーカーで提督達に言うと旋回して陸のある方向へ飛んでいく。

 

「よし、第1艦隊は俺に着いて来い。第2艦隊は俺の合図と同時に突っ込め」

 

提督はそう言いOBでサイレントラインへ突っ込む。

それの後ろをホワイト・グリントとフォックス・アイもOBで着いて行く。

さらにその後ろをゲルニカと吹雪と熊野が着いて行く。

提督がサイレントラインの境界線を過ぎるとミサイルが飛んで来る。

提督はPAでミサイルの攻撃から身を守る。

 

「攻撃か……サイレントラインは一筋縄では行かなそうだな」

 

提督はさらにOBでサイレントラインを進んでいく。

 

ーこれ以上こちらへ近づくなー

 

提督の脳内にエコーのかかった声が響く。

 

ーこれ以上こちらへ近づけば貴様を撃破するー

 

その忠告を無視し提督はさらにサイレントラインを進んでいく。

 

ーこちらの忠告を聞く気は無いようだなー

 

そう聞こえた時、提督の目の前の海が緑色に輝く。

海面から出てきたのはN-WGⅨ/Vだった。

機体の各部がオレンジ色に輝きながらコジマ粒子を撒き散らしている。

 

ーこの海に入ってはならないー

 

そう聞こえた時N-WGⅨ/VはOBで急接近して来る。

 

「ホワイト・グリント!フォックス・アイ!援護してくれ!」

 

ホワイト・グリントとフォックス・アイは顔を見合わせるとN-WGⅨ/Vへと向かっていく。

ある程度接近するとホワイト・グリントはミサイルをN-WGⅨ/Vへ撃ち込む。

N-WGⅨ/Vはミサイルを発射しホワイト・グリントのミサイルを迎撃する。

N-WGⅨ/Vがミサイルに気をとられている間にフォックス・アイも超大型ミサイルをN-WGⅨ/Vへ向かって発射する。

N-WGⅨ/Vの全身を包む爆発。

 

「やったか……!?」

 

フォックス・アイは自分の発射したミサイルがN-WGⅨ/Vに直撃したのを見るとそう言った。

しかし、フォックス・アイの発射したミサイルは有効弾にはならなかったようだ。

N-WGⅨ/VはPAを張っていた。

このN-WGⅨ/Vは通常の物とは明らかに違う。

 

「PAだ!まずはPAを減衰させろ!吹雪!熊野!援護頼む!艦の砲撃を与え続ければPAを減衰させられるはずだ!」

 

「わかりましたわ!ひゃぁっ!」

 

「いっけぇ!」

 

熊野は20.3cm連装砲を吹雪は12.7cm連装砲を連続でN-WGⅨ/Vに撃ち込む。

この間にゲルニカも前回の戦闘でACを撃破した時の威力のレーザーをチャージしており、チャージが完了するとN-WGⅨ/Vにそれを放つ。

全弾命中、N-WGⅨ/VのPAは減衰した。

PAが減衰したN-WGⅨ/Vはその場で一瞬動かなくなり、この隙にホワイト・グリントはN-WGⅨ/Vに急接近しAAを展開し0距離で命中させる。

しかしN-WGⅨ/Vはそれでは倒れなかった。

N-WGⅨ/Vはホワイト・グリントを手で掴み握りしめる。

 

「ぐっ……ぁあ……」

 

「ホワイト・グリント!」

 

提督はKARASAWA-MK2をN-WGⅨ/Vの頭部に向けて放つ。

KARASAWA-MK2の放った弾は特有の音を立ててN-WGⅨ/Vの頭部に命中する。

N-WGⅨ/Vは手に握られていたホワイト・グリントを放す。

ホワイト・グリントは海面に落とされた。

N-WGⅨ/VはOBで提督に近づきコジマ粒子をチャージし始める。

提督はAAが来ると分かり、全速力でN-WGⅨ/Vから離れる。

離れた次の瞬間緑色に輝く光が視界を埋めつくす。

 

「あっぶね……………第2艦隊突撃しろ!」

 

「了解です提督!」

 

「ギャハハハハ!いいねいいねー!」

 

「上等だぁ!いくぞぉおおおおお!」

 

「この勝負、睦月がもらったのです!」

 

「えぇい!」

 

「よく見えますねぇ!」

 

ヴェンジェンス、ハングドマン、トールハンマーはスピードを上げてN-WGⅨ/Vに接近する。

睦月は12cm単装砲を、三日月は12cm単装砲を、青葉は20.3cm連装砲をN-WGⅨ/Vに連続で叩き込む。

N-WGⅨ/Vに接近したトールハンマーとヴェンジェンスはバトルライフルを撃つ。

だがハングドマンだけはN-WGⅨ/Vへ向かっていく。

 

「ハングドマンさん!何やってるんですか!?」

 

「いやいやwwwちょーっとねwwwwwwギャハハハハハハハハ!!」

 

ハングドマンはさらにスピードを加速させN-WGⅨ/Vの目の前で跳躍する。

金属がぶつかり合い擦れる音が黒い海に響き渡る。

ハングドマンに蹴りを入れられたN-WGⅨ/Vがバランスを崩し転倒する。

 

「ギャハハハハ!いいねいいねー!盛り上がってきたねぇー!!」

 

ハングドマンはさらに海面に手を突っ込む。

 

「見せてやる……私の本当の力をさぁ………」

 

そう言うとハングドマンの海面に入れた手が光り始める。

N-WGⅨ/Vが起き上がる。

これと同時にハングドマンは海面から手を引きずり出す。

引きずり出した手には塩の柱を中心に空き缶やドラム缶、流木など様々な物で構成されたマスブレードが接続されていた。

 

「提督……少し壁になってくれないかなぁ………」

 

そう言うとハングドマンはスピードを上げ提督に向かって突進する。

ハングドマンが提督の目の前まで来たときBDをするように提督を蹴る。

跳ぶ瞬間に提督を蹴った事によってさらにスピードを上げる。

N-WGⅨ/VはAAのチャージをしており動きが止まっていた。

N-WGⅨ/Vの目の前まで来たときハングドマンは手に接続されたマスブレードを振りかぶる。

N-WGⅨ/VはAAはいまさら無理だと判断したようで素手で殴りにいく。

 

「そうよ!それでいいぃ!!」

 

マスブレードはハングドマンに向かってきた拳を叩き潰し、さらに胴体を凹ませる。

 

ー力を持ちすぎた者は全てを破壊するー

 

この声はサイレントラインにいる全員に聞こえた。

 

ー修正が必要だー

 

その瞬間赤と黒で統一された深海棲艦が現れる。

レ級が1隻、ヲ級が2隻、チ級が5隻、ACが1機。

そのACを見た瞬間、提督は絶望した。

 

「ナインボーライザー…………」




え~ラストに絶望的な物が出てきてますが、勿論皆さんナインボーライザー知ってますよね?
後、最後に出てきた深海棲艦の数は⑨対です。
時間も戦闘回なのでお楽しみにっ!
それじゃあまったのぉ~
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