【Jack】グリモア〜Each of destiny〜 作:HAJACANDAM
ヴヴヴ…………
ヴヴヴ…………
ヴヴ……ヴヴ………
ジャック「ん。うの………すけ………?」
よう!君が起きたことは分かってる。今日の昼に私立グリモワール学園に来てくれ。
場所ーー××××××××××××××ーー
ーうのすけー
はは……俺がまさかのグリモアに入学?
んな馬鹿な…………
まあ、理由はそこで聞けるんだろう、まずは行くか。
でもなんか知ってる。この状況。
ーーーーグリモアーーーー
ここがグリモアか。前にも一回来たことがあるような気がするが、まあいい。
「よう!君がジャックか。」
ジャック「うわっ!なんだこのうさぎ!」
背後から………って!しかも浮いてる⁉︎
まあ、魔法学園だし、何があっても突っ込まないでおこう。
うのすけ「ふっふっふ……驚くのは無理はない…ただのウサギとは訳が違うのさ。
このもふもふでキュートなうさぎとはこの俺、うのすけの事さ!(ぱっぱらぱー)」
確かに可愛いけど、女…?男…?そもそもウサギかどうかも怪しい…
浮いてて、喋るウサギって………
あ〜……ついに頭イカれたな。これは。
だけど前にも一回見たことがある。確実に。
ジャック「は、はぁ…」
うのすけ「おい、どうしたんだ?むずかしそーな顔して。」
何を隠そう、これはきっとデジャヴなんだ。
ジャック「すいません…」
うのすけ「…………それでだな、君がなぜこの学園に転校して来たか…。
君は魔法使いではない。自覚はあるかな?」
魔法学園なのに魔法使いじゃない極普通の人間が転入だと。
そんな異例の事態が過去にもあった気がする。
ジャック「いえ…まったく。」
うのすけ「…………そうか。今は念のため話さないでおくけど、いつか話す。」
ジャック「…………」
うのすけ「……実はこの学園の男女比は2:8なんだ」
見た所女子しかいないけど、みんな校舎内にいるんだろ。
ジャック「女子の割合が多いんですよね。ここではたくさん女友達が増えますね。」
うのすけ「よくわかったな。女子の割合が8なんだ〜♪」
俺は何故か分かっていた。わからないはずなのに。
うのすけ「でも非行は許さんからな。彼女らの親代わりなんだから。さ、話はここまでだ。
そこのドアを開けたら、君もグリモアの一員だ。」
な……なんか嬉しい。グリモアの一員って。
ジャック「失礼します。」
うのすけ「ようこそ、グリモアへ。」
ああ〜♪新しい大地に立っているような、なんか新鮮な空気。
さてと、挨拶周りがてら、散歩するか。
誰か来たような気がして、後ろを振り返ると案の定。
ジャック「氷川 紗妃だな。」
げ……さっそく話しかけられたよ……
紗妃「はい…えっと……ジャックさんですか?」
向こうは資料があるとして、何故か知ってる俺が恐ろしい。
ジャック「ああ。」
紗妃「確か、今日入学、ですよね?」
ジャック「ああ。よろしく。」
紗妃「はい。ところで、デバイスはお持ちですか?あ、携帯を使用するなら許可いたしますが…。」
デバイスの方が良かった気がする。
ジャック「じゃあデバイスで。」
紗妃「ではこちらをどうぞ。では、失礼しますね。くれぐれも非行を行わないように。」
ジャック「………これが、デバイスか。」
初めてのスマホ?の様な端末!興奮する!とりあえず初期設定とかしたいから自室は行こうっと……
自由「お兄さーーーん!危なーーーーー………」
さっと避けたが、自由は転んだ。
自由「失礼しました………」
ジャック「ごめん、怪我はない?」
あれ、どこかで見た覚えが…………
この黄色い瞳、輝く銀髪、箒………
もはやデジャヴじゃない。
すぐに俺は自由の膝や服に付いた土をはらった。
自由「すいませんっす。自分、小鳥遊 自由っす。」
なんか違う気がするが………
ジャック「俺はジャックだ。」
自由「あ、よろしくお願いっす〜♪ジャック先輩〜♪」
あれもこれも全て体験したようだった。
姫や刀子と話したことも、この影にあったことも。
???「久しぶりだね。ナンバー000。」
俺をナンバー000などとまたおかしなことを言い出した。
ジャック「お前は!」
???「ドッペルゲンガーさ。」
ジャック「ドッペルゲンガー…」
???「君は霧が取り付き、身体を蝕んでいる。いち早く楽になって欲しい。」
また訳の分からない話を…………!
ジャック「誰だか知らねぇがお前には関係ない!」
びっくりした様子で自由が起きた。
自由「…?先輩?」
ジャック「……はぁ……はぁ……」
嫌な予感がしてならなくて、動揺が止まらなかった。
自由「今、誰と話してたんすか?」
心配そうに語りかける自由に嘘をついた。
これ以上心配かけてはいけない気がして…
ジャック「誰とも。独り言だ。」
自由「…そうっすか。じゃあ、一緒に寝ましょ?自分が守りますから。」
自由はベットを半分空け、こっちきてというようにポンポン叩いた。
ジャック「いや、いい。寝ない。」
とても寝れるような気分じゃない。
自由「なんでっすか?身体が疲れますよ。」
ジャック「なんでもない。ただ、この月を見ていたいんだ。」
なんて分かりやすい嘘をついた。
自由「月っすか?ふぅーん。月好きなんですか。」
自由は少しも疑いはしなかった。でも今は自由を見ていると何故か落ち着く。
ジャック「見てると心が落ち着くからな。」
自由「ちょっと眠いかも…先輩の肩借りますね。」
そう言って肩に頭を乗せてきた。少し素直になれずにいた。
ジャック「……やめてくれ。こんな2日3日の仲の友達と寄り添うなんて。」
自由「………」(ぎゅーっ)
自由は急に抱きついて来た。
ジャック「!?おい、自由…///」
自由「先輩は、友達以上。自分の大切な宝物。………だから、守ってあげたい…
先輩は心を癒してくれる……それだけ……それでも、ダメっすか……?」
確かに俺のとっても自由にとってもお互い、宝かもしれない。
だけど俺は彼女に迷惑をかけている罪悪感に苛まれていた。
前にも同じようなことが………
ジャック「守るって……何を根拠に……」
自由の目には涙が浮かんでいた。
自由「先輩……やさしいし………頼りになるし………笑顔が素敵だし……自分にとって癒しなんすよ。だから、安心して………」
この後俺はクエストに行くんだよな。自由と共に………
ジャック「なぁ。こうして前も抱かなかったか?」
自由も困るだろう。無いとわかっているのに…………
自由「無いに決まってるっす。あったら怖いっすよw」
ーーーーーーーー
そんな時、魔物の咆哮が響き渡る。
グゥォォォォォォォォォォ!!!
自由「先輩…!今のは⁉︎」
おかしい…前はなかったはずだ………
俺は自由に誘われてクエストを受けたはずだ……………
ジャック「………………」
自由「先輩!?どこ行くんすか⁉︎」
何かを変えて欲しいのか………?
それなら、走るだけだ。
ジャック「頼むぜ、ライドチェイサー。」
自由「先輩!どこ行くんすか!先輩ー!」
キキーーーッ!
何も考えず走ってきたが、
ここで合っているのだろうか。
ジャック「ここか?霧の魔物は。」
キシャァァァァ!!!!
ジャック「うわっ!」
ブレイクガンナーで変身しよう。
この間に誰も来ないといいが…………
「……変身!!」
瞬く間に体が霧に覆われ、強力な鎧になった。
死神「雑魚どもが……かかってこい!」
魔物(ギャオォォォ!!!)
死神「はっ!ふっ!てやぁ!」
蹴りが当たり、魔物の一部が吹っ飛んだ。
魔物(キュウゥゥゥ!!!)
死神「はぁぁぁ………てやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
魔物(ァァァァァァァッ!!!)
そんな時、グリモアの生徒たちがここに向かっていた。