SAO〜鬼神と絶剣と舞姫〜   作:☆シュレリア☆

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第2話になりまーす!


新しい仲間

ギルドを立ち上げてから1週間が過ぎていた。

俺の予想通り・・・いや、予想以上の速さでユウキとランはメキメキと強くなっている。この1週間でユウキはレベル38.ランも37まで上がった。このペースなら、後1週間もレベル上げをすればボス攻略にも参加できるだろう。

ただ、一つ問題なのはレベルは上がっているのだが技術的にはあまり進歩していないことだ。2人は元々高い技術を持っていたけれど、今後は更に高い技術が求められて来るだろうと俺は予想している。

なにか良い方法は無いかと悩んでいると、1通のメッセージが届いた。

 

差出人は・・・アスナか。

 

内容は最近攻略に出ていないみたいだけどなにかあったの?というものだった。

あ、これは使えるか?そう思った俺は、すぐに返事を返す。

 

「35層で有望な人材を見つけてギルドを作った。良かったら育成に協力してくれないか?」

 

メッセージを送ると、すぐに返事が返ってくる。

 

『へ〜!ミハヤ君ギルド作ったんだ!良いわよ。丁度明日は任務もないし、40層辺りで待ち合わせで良いかな?』

 

40層か・・・レベル的には安全とは言えないけど、アスナと一緒なら大丈夫かな。

 

「OK。なら40層の転移門前に10時集合で」

 

『りょうかーい』

 

この後、2人に明日はアスナと狩りをする事を伝えると、『閃光』のアスナと一緒に狩りをすることにだいぶ緊張してしまったみたいだが気合も入ったようで、楽しそうにしていた。

 

次の日ーーー。

 

「ごめーん!待たせちゃったかな?」

 

40層の転移門前で待っていると、10時ギリギリにアスナはやってきた。

 

「いや、時間前だから気にしなくて良いよ。アスナにしてはギリギリすぎるけどな」

 

「本当にごめんね。この人を引っ張って来るのに手間取っちゃって」

 

そう言いながらアスナは後ろにいた男を前に押し出した。

 

「アスナ!俺はまだ行くとは言ってないぞ!?」

 

「ここまで来てまだそんな事言ってるの?」

 

「はは、久しぶりだなキリト」

 

アスナが連れてきたのはキリトだった。こいつは基本的にソロで活動している。ユウキとランと出会う前は俺もソロだったから人の事は言えないが、まあ・・・ちょっと頭のおかしい奴だ。

 

俺はユウキとランに2人を紹介すると、ランが「あれが黒の剣士ですか・・・」と少し驚いたように呟いた。まあ、キリトはあまり良い噂が無いからな。けどそれは、他のβテスターたちのためにキリトが盾役になったからであって、キリト自身は凄く良い奴だ。

 

俺たちは自己紹介を済ませると、早速迷宮区へと出発した。

道中、キリトは憂鬱そうにしていることが気にかかり、こっそりアスナに聞いてみる。

 

「なあ、キリトの奴なにかあったのか?」

 

「それが、私にもわからないのよ。少し前まではいつも通りだったんだけど・・・四日くらいまえだったかな?丁度貴方が攻略に参加しなくなった頃にキリト君も攻略に来なくなった時期があったの。で、四日前に突然戻って来たと思ったらあんな状態で・・・」

 

「ふむ・・・。今回あいつを連れてきたのは気分転換でもさせるつもりだったのか?」

 

「一応ね。あまり効果はないみたいだけど」

 

俺とアスナはもう一度キリトを見る。明らかに覇気がない。これは、少し探りを入れてみるべきかな?

 

「おいキリト。お前なにがあったんだ?」

 

「!?・・・いや、なんでもないよ」

 

「なにもなかったらそんな顔はしねえよ。なんだ、人でも殺しちまったか?」

 

俺は一番あり得ないだろうと思った例を上げたつもりだった。しかし、キリトは肩をビクッと震わせると、恐る恐るといった感じで・・・しかも泣きそうな顔で俺の顔を見ていた。

 

「・・・お前。あ〜なんだ、すまん。まさか当たるとは思わーーー」

 

「ち、違うんだ!」

 

突然大声を出した事で、前を歩いていた3人が何事かと振り返る。俺は手で今は気にするなと伝えると、3人は心配そうにしながらも先に進んで行く。

 

「違うってことは、相手は死ななかったって事だよな?なら、なにをそんなに悩んでる?そいつに何か言われたのか?」

 

最初はだんまりだったキリトだったが、辛抱強く待っていると次第に話し出した。

 

「俺、1週間位前にあるギルドを助けたんだ。それで、そいつらに戦い方を教えて欲しいって言われてさ。少しの間だったけど、仮登録して色々と教えた。みんな気の良いやつらでさ、俺も段々馴染めるようになってたんだ。けど・・・」

 

そのあとは、嗚咽交じりになってしまい要領を得なかったが、リーダーがギルドホームを買いに行っている間に他のメンバーと家具なんかを買うための資金稼ぎに出たらしい。そこで運悪くトラップに引っかかってしまい、なんとか死者を出さずに切り抜けたものの隠していたレベルやビーターである事が知られてしまった。

メンバーからは罵倒を浴びせられてしまい、唯一の女子だった子はキリトを庇ってくれたみたいだけど、そのせいでその女の子まで居場所を失ってしまったのだと言う。

 

「俺のせいで、サチの居場所まで奪ってしまった!」

 

「そのサチって子は今はどうしてるんだ?」

 

「今は、俺が根城にしてる30層の宿に泊まらせてる。けど、あれから顔も碌に合わせてない」

 

「なるほどね・・・」

 

うーん・・・。正直、そこまで重い話ではなかったけど、こいつは変な所で弱いからな・・・。仕方ないここは一肌脱いでやろうかね!

 

「キリト、そのサチって子のレベルは?」

 

「え・・・確か、36だったかな」

 

「OK。なら、お前その子と一緒に俺のギルドに入れ」

 

「ハァ!?」

 

「俺は今腕の立つメンバーわ探してる最中でね。お前がいれば心強いし、たった数日とは言え、お前のレクチャーを受けた子なら是非とも欲しい。最初は上手くいかないだろうけど、その間はお前がその子を守ってやれば良いんだ」

 

「ちょ・・・ちょっと待ってくれ!俺はサチに合わせる顔がないんだ!そもそも、どうしてそういう考えになる!?」

 

内心、お前は馬鹿かと言いそうになった。

 

「あのなぁ、お前が罵倒されている中、その子だけはお前を庇ってくれたんだろう?なら、少なくともその子はお前を嫌ってはいないんだ。それと、居場所がなくなったその子は今どんな思いで過ごしていると思う?毎日たった1人で寂しい思いをしているに違いない。誰かに側にいて欲しいと思ってるに違いない。なら、お前が側に居てやらなくてどうする!唯一味方でいてくれた女の子をお前は見捨てるのか!?もし、このまま押しつぶされて自ら命を絶ってしまったらお前・・・それこそ責任取れるのかよ!」

 

キリトは俺の言葉を聞いている間、ただ目を見開いて聞いていた。そして、一度俯くと、次に顔を上げた時にはいつものキリトに戻っていた。

 

「もう・・・大丈夫そうだな」

 

「あぁ・・・。はは、ホント情けないな俺って」

 

「ま、どう繕ってもお前はまだ15かそこらのガキでしかねえんだ。しょうがないさ。俺もあんま歳は変わらねえけどな」

 

「その割にはお前は大人びてるように思うけどな」

 

「そこは経験の差ってやつだよ。例え数年でも、お前よりは多くの事を経験してるからな」

 

あぁそうさ、俺みたいな経験してる奴なんて他にいてたまるか!

 

キリトはよく分からないような顔をしていたが、いきなり走り出してアスナ達が戦っている敵に躍り掛かって行った。

俺はアスナに近寄ると、小声で喋り出す。

 

「とりあえず、キリトはもう大丈夫だ。ただ、すまない。アスナにとってはあまり良くない方向に向いてしまった」

 

「聞こえてたよ。でも、まだ私にだって勝機はあるわ。こういうのは、実力で勝ち取ってこそだもの。むしろ燃える展開だと思わない?」

 

「はは!流石はアスナだな。多分、俺の勘だけど容姿ではアスナが圧倒的に有利な筈だからそれを使わない手は無いと思うぜ?あと料理!あいつ美味い飯には目が無い。後は・・・まあ、なにか相談したいことがあったらいつでもメッセ飛ばしてくれ」

 

「ふふっ・・・ありがとう。頼りにさせてもらうわ」

 

そう言うと、アスナもキリトを追って前に走っていく。と、今度はユウキとランが近づいてきた。

 

「ミハヤってお節介な性格?」

 

「おいおい、その言い方は酷くないか?」

 

「でも、私達の時もそうでしたし・・・背負わなくてめ良いような事まで背負う傾向がありますよね?」

 

「しょうがないだろ・・・性分なんだから。それより、レベルは上がったのか?」

 

「僕も姉ちゃんも41になったよ!」

 

「ちょっと待て、たったあれだけの時間に?」

 

おかしい・・・俺がキリトと話していた時間は1時間くらいだった筈だ。なんで3レベルも上がってる?

 

「まぁ、やっぱり似たような武器を使ってる人の戦い方の方が参考になったと言いますか・・・」

 

「ミハヤの武器は槍だから参考にできなかったからね〜」

 

あぁ・・・そう言うことか。つまり、2人の技術がなかなか上がらなかったのは俺の所為だと言いたいんだな?俺泣いちゃうよ?

 

その後、ショックで立ち直れなくなりそうな心を敵を倒しまくることで繫ぎとめた俺だったが、その姿を見たユウキとランは何故か少しビビっていた。

アスナとキリト曰く、本気で戦っている時の俺はまるで鬼のようらしく攻略組の間ではいつの間にか鬼神の二つ名で呼ばれているらしい。

って、誰が鬼だ!

 

その後も、俺に負けじと皆んなが競って敵を倒しまくったお陰で俺とアスナとキリトはそれぞれレベルが58.57.59となり、ユウキとランも45と44レベルまで上がり今日だけでボス戦に参加できるレベルまで上がってしまうのだった。

さらに、アスナとキリトの戦い方を吸収したのか技術面でも成長したのは言うまでもない。

どうせ俺だけ長物使いですよ・・・シクシク。

 

街まで戻ると、キリトは早速サチのいる宿まで走って行った。俺たちも流石に気になったので後についていくと、ドアを叩いたキリトにサチが勢い余って抱きつくというハプニングが発生。隣にいるアスナさんの眉間がピクピクしていて物凄く怖かった・・・。

 

落ち着きを取り戻したサチは恥ずかしそうに頬を染めていたが、ふむ・・・素朴な感じではあるけどアスナとはまた違った方向で美少女だな。アスナ・・・頑張れよ。

 

俺たちは自己紹介を済ませると、先程キリトと話していた事を提案。最初は戸惑っていたサチだったが、キリトの「今度こそ君を守りたいんだ」という言葉に打たれたようで、スリーピングナイツへの加入が決定。キリトも加入するという事で、ユウキとランにはキリトが、サチは槍使いという事もあって俺が指導することになった。なぜか両女性陣からは面白くない顔をされたが・・・。サチは分かるけどなんでユウキとランまで?解せぬ。

 

こうして、俺たちは新たな仲間と共に新しいスタートを切るのだった。

 

しかし、俺たちはまだ気づいていなかった。トラブルがすぐそこまで迫って来ている事に・・・。

 

 

 

「キリト君はスリーピングナイツに入るんだね・・・このままじゃサチって子にどんどん離されちゃう。こうなったら・・・待っててねキリト君♪」

 

 

 

ぶるっ!

 

「ん、どうした?キリト」

 

「いや、なんか寒気が・・・SAOに風邪をひくなんて機能あったかな」

 

「いや、ある訳ねえだろ・・・」




はい、どうでしたでしょうか?

あれ、なんか最後アスナせんがヤンデレっぽく・・・気のせいですよね?

というわけで、黒猫団はみんな生きてました。

オリジナル展開のため、時間軸などがズレる場合がありますのでご了承ください。

今回は描きかけで申し訳ないですがユウキちゃんpart2です!剣はその内持たせる予定の物で、私がデザインしたものです。色々資料を参考にデザインしたのでどっかで見たことあるような?と思う方もいるかもしれませんw


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