SAO〜鬼神と絶剣と舞姫〜   作:☆シュレリア☆

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第6話になります!


新たな力

圏内事件が解決してから1カ月程が経過していた。

現在SAOは68層まで攻略されており、このままのペースなら一年以内には100層を攻略できるだろう。

今日も俺たちは迷宮区の攻略に出てるしな。

 

65層までフィールドボスやクエストを独占していたお陰で、俺たちはスリーピングナイツの平均レベルは95くらいにまでなっていた。更にはクライン率いるギルド『風林火山』と同盟を組み、店を開いているエギルもスリーピングナイツのメンバーとして迎えることに成功。

クラインたちも、途中から俺たちと行動することが多くなったため、今ではレベルが80台後半と他の攻略組の人たちと10レベル程高い数値となっている。

 

エギルには、俺たちが手に入れたは良いけど使わないアイテム類を売りさばいたり、逆に仕入れたり。更には斧戦士として攻略で活躍したりなど、結構忙しかったり。

 

最近ではボス攻略ですら殆ど俺たちスリーピングナイツと風林火山だけで攻略してしまっているので、他の攻略組からの風当たりは更に強くなっていたりするのだが、こちらから言わせればだったらもっと強くなってみせろって感じだ。

それに、一般プレイヤーたちからの人気は更に上がってるしね♪

 

とまあ、絶好調まっしぐらな俺たちではあるのだが、少しだけ問題点がある。

 

1つは、キリトたちに比べて俺の使っている武器が貧弱になりつつあること。この方天画戟、手に入れた頃は魔槍クラスだと思っていたんだけど、実はそこまで大した武器では無いことが発覚。キリトが持つエリュシデータや、ユウキが持つイリス・フルーレに比べるとその差がハッキリと分かる。

 

2つ目は、正直こっちの方が問題かもしれない。キリトのことだ。今だにアスナとサチどちらも選べずにいるようで、ここ最近2人の取り合いが激化してきている。最初の頃はこっそりデートに誘ったりする程度だったのだが、それがこっそり一緒に寝るようになり・・・更にはこっそりお泊りしに行った時に風呂にまで乱入するようになってきたらしい。そして遂には3人で同居・・・。

いや、まぁ俺もユウキとランと3人で暮らしてるから人のことは言えないんだけどさ?俺たちの場合は咎める奴もいない境遇にあるわけだし、けどキリトは違う。あいつらにはちゃんと家族がいるんだからリアルでも3人で同居なんてまず無理だ。

こう・・・なにかきっかけでもあれば良いんだろうけどなぁ・・・と思う。クラインなんかはそろそろ血涙流しそうな勢いだしな・・・。

 

ま、最終的にはキリトが決めなくちゃいけないことだから今は横に置くとして、俺は俺の問題をどうにかしなければ!

 

「というわけで、腕の良い鍛冶屋知らないか?」

 

「ん〜なら、リズベッド武具店かな?僕のイリス・フルーレもそこで作ってもらったし」

 

ふむ、イリス・フルーレは魔剣に片足突っ込んだ性能がある。その鍛冶屋は信用できそうだな。

 

「あ、なら私も行きたいです。今までは強化しながら誤魔化して使ってたんですけど・・・そろそろ限界みたいで」

 

ランはそう言いながら自分の剣を取り出す。そう言えばあれは54層のフィールドボスが落としたやつだったな・・・。

 

「よし!それじゃ今日はそのリズベッド武具店に行ってみるか!」

 

「「おー!」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第48層・リンダース

 

「2人ともここだよー」

 

「へぇ・・・小さいけど、雰囲気の良い店だな」

 

「そうですね。店主は女性かしら?」

 

「リズー!お久ー!」

 

「うん?あぁ、ユウキじゃない。どうしたのよ」

 

「お客さん連れてきた!」

 

「ども、俺はミハヤだ」

 

「私はユウキの姉のランと言います」

 

「す、スリーピングナイツの人たちじゃない!?え、今日はどういったご用件で?」

 

リズと呼ばれた少女はなぜかオドオドしながら聞いてくる。あれ?俺たちってそんな怖がられるようなことしたっけ?

 

「あぁ、実はオーダーメイドをお願いしたいんだ。性能としてはこの槍と剣よりも高いもの。可能であればユウキの剣クラスは欲しい。次いでに、槍は可能な限り軽く・・・注文が多くて悪いが頼めるか?」

 

「ちょっと・・・見せてもらいますね。・・・・・確かに、貴方達のレベルからすればこれじゃ物足りないでしょうね」

 

「そうなんです・・・。それでユウキがここを紹介してくれまして」

 

「OK。ただ、今ちょっと鉱石類の在庫が少なくて・・・できれば手伝ってもらえると助かるわ。もちろん、その分代金は安くするし・・・どう?」

 

「それくらいならお安い御用だよ。あ〜確かギルド倉庫にも在庫あったよな?」

 

「そうですね。なら、私が倉庫の在庫を取ってきます。ミハヤさんとユウキは今回必要になる素材調達お願い出来ますか?」

 

「了解だ。それじゃ早速行こうか!」

 

「「「「おー!」」」」

 

あれ、リズも付いてくるの?

 

 

と、言うわけで俺たちが来たのは62層にある鉱山エリア。普通に武具を作るなら現状ここ以上に良い素材が取れる場所はない。普通の武具ならね。

リズもそれが分かっているのか、怪訝な顔をしている。

 

「さっき来る途中で鼠に聞いたんだけどな。このエリアの山頂付近に隠しエリアがあるらしい。そこはかなりレアな素材が採取できるんだけど、それを守るボスがあまりにも強すぎて今だに誰も素材を持ち帰れた奴がいないって話だ。と言うわけで、今回は助っ人を呼びました」

 

「すまん!待たせたか?」

 

「いや、俺たちも今来たとこだよ。それより悪いなキリト」

 

「構わないよ。話だと、俺の剣も強化出来そうだしな・・・って、リズも来てたのか?」

 

「まぁね〜。そう言えばあんたもスリーピングナイツの一員だったわね」

 

「なんだ、知り合いか?」

 

「あぁリズには少し前にオーダーメイドで剣を作って貰ったんだ。エリュシデータと遜色ない性能なんだぜ?」

 

何故に自慢顔?けど、それならますますリズの腕には期待てきるな。魔剣クラスを1本ならたまたま大成功だった可能性も出てくるけど2本ともなればマグレじゃないんだろう。こいつは楽しみだ。

 

それから俺たちは鉱山の山頂でアルゴに教えてもらった隠しエリアを見つけたのは良いんだが・・・。

 

「キリト行ったぞ!」

 

「おう!・・・おわ!?」

 

「く・・・このぉぉぉ!」

 

絶賛苦戦中でっす☆

 

「ミハヤ!今はふざけてる場合じゃないよ!」

 

「あ、ごめんなさい」

 

ユウキさん、心の声に突っ込まないでください。

 

俺たちが相手にしているのはフロアボスのような巨大な敵ではなく、俺たちと同じくらいの身長の人間。ただしプレイヤーではない。その証拠に、敵の頭上には、

 

UNLIMTED BLADE WORKS

 

と書かれていた。

正直に言おう。茅場のやつなんて敵を出してんだよ!?

 

和訳すると無限の剣製。

何世代か前に大人気だった作品のキャラクターで、作中では中盤辺りで死んでしまうキャラではあるのだが・・・。

 

この世界において、彼の性能は明らかにチート。しかも全てが大文字という規格外。文字通り、無限に剣を作り出してはふざけた速度で射出してくる。

更にはなんとか近づけても両手に握った双剣でこちらの攻撃をことごとく防いでくるのだ。

あれ、なんでこのキャラ中盤なんかで死んだんだっけ?

 

相手のHPバーはボスにしては珍しく1本のみとは言え、1時間も戦って削れたのは2割程度。はっきり言って無理ゲー。リズベッドなんかは早々に転移結晶で離脱させた。

 

これは・・・アスナたちも呼ぶべきだったかな・・・。

 

そんな事を考えている間も敵の攻撃は間断なく降り注ぎ、俺たちを苦しめる。唯一救いなのは、しっかりと武器で守ればHPが削られるようなことはない点だが、あまりにも数が多すぎるため俺たちも全てを捌き切ることは出来ずにいる。

 

なんとかHPを4割削った時だった。守護者は双剣をしまうと新たに弓を取り出す。キリトとユウキはチャンスだと思ったのか一気に距離を詰めたが、俺は全力で叫んだ。

 

「ダメだ!全力で横に飛べ!」

 

俺の声に2人は反射的に飛ぶ。と、その間に目視することすら困難な速度で矢が突き刺さったかと思うと、次の瞬間に大爆発を起こした。

 

「な、なんだそりゃ!?」

 

うん、知らない奴が見るとそう言いたくなるよね・・・。

 

守護者はまた弓を構えるが、俺は左右に飛び回りながら狙いを定めさせないように近づき突きを放っていく。

一撃の威力で言えば、確かに先ほどまでより恐ろしいことになっているが、所詮は弓。サポート無しではむしろ戦いやすくなった。

 

俺たちはとにかく止まらないように注意しながら間断なく攻撃を仕掛けていき、戦いが始まってから3時間後、ようやく守護者を倒すことに成功した。

俺は内心、固有結界がなかったことに安堵していたが、キリトとユウキは疲労困憊と言った感じで座り込んでしまっている。

 

俺は2人にポーションを渡すと、重く感じる体を動かしながらストレージ一杯までありったけの素材を放り込んでいく。しばらくすると、キリトとユウキも動けるようになったようで、俺と同じようにストレージが埋まるまで素材を詰めていた。

 

リンダースにあるリズベッドの店まで戻ると、丁度ランやアスナ、サチと言ったメンバーが大慌てで出てきた所で、俺たちを見るや否や物凄い勢いで飛びついてきた。

 

「ミハヤさん!ユウキ!無事だったんですね!?」

 

「ああ、なんとかね・・・正直、敵が途中で武器を変えてなかったら諦めて帰ろうかと思ったけど、なんとか勝てたよ」

 

「だねー・・・正直、これはダメかと思ったよ・・・」

 

「じゃあ素材は手に入ったんですね?」

 

「ああ、ストレージ一杯まで詰めて来たから俺たちの武器を作っても相当売りに出せる。多少安めに提供しても軽く500kくらいにはなるんじゃないか?」

 

俺の言葉に目を丸くして驚くランは非常に可愛いが、正直かなり疲れているので頭を撫でてあげることくらいしかできなかった。

それでも目を細めて気持ちよさそうにしているランは反則的に可愛い!!異論は認めん!!!

 

隣ではユウキが羨ましそうにしていたので同じように撫でてやると、こちらも気持ちよさそうに目を細める。なにこの姉妹!俺を萌え殺す気か!?あ〜もう、疲れたなんて言ってられるか抱きしめてやる!

と、両手をガバッと広げた所でリズベッドから声がかかり俺は固まってしまった。

 

「あ〜こほん・・・そろそろ良いかしら?」

 

「・・・・・そ、そうだな」

 

俺たちは一度店に移動すると、さっそくリズベッドに武器を作ってもらうために手に入れた鉱石やらなにやらを並べていく。

 

「流石に難易度が高かっただけあって質の高いものばかりね・・・。これならかなり良い物ができると思うから期待してなさい!」

 

そう言うと、リズベッドは幾つかの鉱石を工房へと持って行った。少しすると、カンッカンッ!と規則的な音が響いてくる。

 

30分ほどだろうか?しばらくすると、リズベッドは新しく完成した武器と、ユウキやキリトたち全員の武器を抱えて戻ってきた。てかいつの間に渡してたんだ?

 

「はい、完成よ。ホント自分でも信じられないほどの出来だわ。まずはミハヤの槍は魔槍ゲイボルグ。割と長いから重たく見えるかもしれないけど、今使ってるやつよりもさらに軽いわよ。ついでに特殊効果がとんでもないわね。ピンポイントで相手の心臓に攻撃を当てた場合、ダメージが3倍になり、槍系のソードスキルの威力が1.5倍。あと、これ多分エクストラスキルなんじゃないかしら?『血槍』系ソードスキルの威力が2倍になるって書いてあるわ」

 

「血槍?うーん・・・俺は基本的にソードスキルは使わないからなぁ・・・。でもダメ3倍は凄いな。ちょっと試させてくれ」

 

「ん、はい。次にランさんの剣は多分ユウキちゃんの姉妹剣なのかしらね?名前はリリィ・フルーレ。リリィは百合から来てるんだったかな?ちなみにユウキちゃんのイリスはアヤメね。性能としては、片手剣ソードスキルの威力が1.5倍の硬直時間半減。更に戦闘時回復の回復量が1.25倍になるわ」

 

「僕の剣がソードスキル威力2倍に硬直時間半減に俊敏に+20の補正だから確かに姉妹剣って感じかもね」

 

「そうね。あ、ついでにアスナ達のも作ってみたわ。アスナにはフルール・ド・リス。どっかの国のシンボルになってるんだっけ?性能は細剣ソードスキルの威力1.5倍に俊敏に+30補正ね。次にシリカちゃん。名前はエクセリオンで短剣ソードスキルの威力1.8倍に、これはもはやシリカちゃん専用になっちゃうんだけど、使い魔のHP+2000の効果があるわね。最後にサチ。名前は炎槍・素戔嗚。槍ソードスキルの威力1.8倍に高確率の麻痺効果。確率は下がるみたいだけどボスにも有効みたいね。はっきり言ってどれもチート級の武器よ。今最前線で使われてる物でも良くてソードスキル威力1.3倍くらいだから、下手したら100層まで武器の新調はしなくても良いかもしれないわ」

 

リズベッドの説明に今度は俺たちが驚く番だった。つまりは今後は無理にレアドロップを狙わなくてもレベルさえ上げておけば攻略で危険を犯す必要がないということだ。

これは今後、下手したら俺たちだけでボスに挑んでも行けるかもしれない。

 

「そいつはありがたいな。・・・あ、そうだ、リズベッドはギルドには入ってるのか?」

 

「ギルド?入ってないけど」

 

「なら、うちのギルドに入らないか?特典としてはそうだな・・・今倉庫にある素材や今回手に入れた素材、更に今後手に入る素材を自由に使って良い。もし、必要な素材があるなら俺たちの中で手の空いてる奴が取ってくる。こんなところか?」

 

「ちょ、ちょっと待って!え、そんな条件出しちゃって良いの?今回手に入れた素材とか売ったら物凄い金額になるわよ?」

 

「問題ない。サチ、今のギルド資金っていくらくらいあったっけ?」

 

「前回計算した時点では4000kはあったはずだよ」

 

「よ、4000!?」

 

「つい最近までフィールドボスからクエストから総ナメにしてたからね。使わないレアドロップとかはエギルって商人経由で売ってたし」

 

「あ・・・あ・・・・・」

 

リズベッドは口を開けたまま固まってしまった。まぁ、急な話だったしなぁ・・・返事は後日にした方が良いかな?

 

「返事は今すぐじゃなくても、

 

「是非入らせていただきます!!!」

 

「お、おう。じゃあ工房をどうするかとかは後日話し合うとして、今日はありがとな、リズ。またギルドで会おう」

 

俺たちはそう言ってリズの店を出た。少し歩くと店内から、

 

『やったああああああああああ!!!』

 

という叫びが聞こえた気がしたが気のせいだろう。

こうして俺たちは、新たな仲間と武器を手に入れたのだった。




はい、いかがでしたでしょうか?

ユニークスキル『血槍』については次回お披露目できるかと思います。多分。
早くユイちゃん出したいなぁ・・・。

この辺でこの作品でねユウキとランについて少し語りましょう。

紺野木綿季 15歳(6話時点)

はい、年齢改変してます。

紺野藍子 15歳(6話時点)

ぶっちゃけ年齢改変について書いておきたかっただけです。すみませんw
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