兵藤一誠に憑依して死神になりました   作:汰灘 勇一

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第十一話「イッセーvsハーデス」

「くっ……どこだここは」

 

 気がつくと、俺は見知らぬ大広間にいた。確か俺はオルクスを倒して落ちて……。

 

「目覚めたな、小僧」

 

 声の聞こえた方を見てみると、肉がない骸骨の男(?)がいた。

 

「……あんたは誰だ」

 

「我が名はハーデス。冥界を束ねる神なり」

 

 俺は骸骨の名前を聞いて驚いた。こいつがハーデスか。

 

「小僧よ。神に名を聞いて自分は答えないのか」

 

「……兵藤一誠だ。死神代行兼赤龍帝」

 

「何!?」

 

 今度はハーデスが驚いていた。そうだよな。まさか、死神の中に神滅具(ロンギネス)使いがいるなんて思わなかったんだろうな。

 

「……貴様が赤龍帝というならその証拠を見せてみよ」

 

「ああ、いいぜ。赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!」

 

 俺がそう叫ぶと、俺の左腕に赤龍帝の籠手が現れた。

 

「ふぬ、成る程。確かに赤龍帝の籠手だ」

 

「信じてくれたみたいだな。ハーデス、もう、戦争を終わりにしよう。これ以上戦っても無駄に犠牲者が出るだけだ」

 

「戦争を終わりにしろだと? 貴様、まさか我に勝てると思っておるのか? 貴様らに負けるハーデスではない!」

 

 和平交渉をしようとする俺にハーデスは巨大な鎌を振り上げた。……やっぱり、こうなるか。悪い、総隊長。勝手に判断して戦います。

 

「仕方ねえな。卍解……無幻霧隠れ」

 

「ほう、霊圧が変わったか。これが卍解というやつか」

 

「まあな。卍解、大紅蓮氷輪丸!」

 

 俺は日番谷隊長の卍解を使用した。すると、腕から翼のある氷の龍を纏った姿になった。ただ、日番谷隊長と違い、氷華はない。完成(ジ・エンド)の影響か俺は大紅蓮表輪丸を長時間使える。

 

 

「……姿が変わった?」

 

「いくぞ! 群鳥氷柱!」

 

 まず、小手調べに大量の氷柱を放ってみた。

 

「ふん」

 

 ハーデスは鎌を振るっただけで氷柱を一瞬で砕いた。そしてそのまま鎌で俺に斬りつけた。

 

「ぐっ!」

 

 俺は後ろに飛んだ。……やっぱり神様だから強いな。

 

『相棒……』

 

「何だドライグ」

 

 すると、ドライグが話しかけてきた。どうしたんだ。

 

『すまないが俺の力を使って戦ってくれ。あんな強敵と戦うのは久しぶりなんだ。たまには俺の力を使ってくれ!』

 

 ……それでもいいんだが、無駄に霊力使うからな。まあ、いっか。

 

「仕方ねえな。いくぞ、ドライグ!」

 

『Welsh Drgon Balnse Braker!!』

 

禁手化(バランスブレイカー)! 赤龍帝の鎧(ブースッテッド・ギア・スケアメイル)!」

 

 俺は赤い鎧を纏った。まあ、卍解だけでも十分だと思うんだけど相棒の頼みだからな。

 

「なんと、貴様、禁手化に至っていたのか!?」

 

「ああ、これで終わりにしてやる! ドライグ!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

「うおおおおおっ!」

 

 瞬時にハーデスに近づきぶん殴る。さらにドラゴンショットを放つ。

 

「ぐはっ!」

 

「おらあっ!」

 

 さらにぶん殴るがこれは防がれる。そのまま俺は踵落としを放つが弾き飛ばされる。

 

「はあ、やっぱ強いな。あれを試すか」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

『Transfer!』

 

「炎神の怒号!!」

 

 俺は倍加させた力を譲渡して、滅神魔法を放った。この世界の神様……てか本当に神様に効くのか?

 

「っ、ぐあああああっ!」

 

 滅神魔法は直撃してハーデスに大ダメージを与えていた。……効くんだな。

 

「き、貴様これはなんだ!」

 

「これは滅神魔法。お前ら神を倒す魔法だ」

 

「くそっ! なら、これでどうだ!」

 

 すると、ハーデスの手には黒い魔力が集まった。あれが放たれたらどうなるんだろう。興味深いな。

 

『一誠様、私の力も使ってみてください』

 

「霧隠れ……なるほどな。卍解、天鎖斬月」

 

 俺は霧隠れに言われたとおりに天鎖斬月を手にして、虚の仮面を装着した。

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoost!』

 

赤龍帝の贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)!」

 

『Transfer』

 

 俺は倍加させた力を天鎖斬月に譲渡した。それにより、膨大な力が天鎖斬月に流れこんできた。

 

「月牙天衝!!」

 

 放たれた月牙天衝は、虚の仮面の効果で強化されてさらに倍の力で強化されていた。

 

「ぐ、クソおおおおおっ!」

 

 ハーデスは魔力で相殺しようかとしたが、できず肩から斜めに切られた。

 

「が、がはっ! き、貴様! いっ、一体何者なんだ!」

 

 ハーデスは俺のことを睨んでいた。何者って言われてもな。

 

「通りすがりの主人公(ヒーロー)だ。覚えておけ!」

 

「そうか……」

 

 俺がそう言うとハーデスはつぶやき、塵となって消えた。あー、こんな所でも原作ブレイクしてしまった。

 

 ため息を付いて地面に降り立ったが、俺の攻撃のせいで大広間が崩れ去った。や、やっちまったか?

 

「イッセー! すぐに逃げるぞ!」

 

「一護先輩、平子隊長!」

 

 すると、一護先輩たちが来てくれて慌てて穿界門を開いてくれた。俺たちは崩れ去る寸前に脱出できた。

 

「何か反論はあるか?」

 

「いえ、何もありません。申し訳ございません」

 

 俺は今、一番隊舎で総隊長の前に正座している。勝手にハーデスと戦い倒してしまってことで説教を受けている。

 

 ちなみに、残った戦闘派のグリムリッリッパーは降参して、プルートがハーデスの代わりに冥界の王となった。

 

 ベンニーアたち、非戦闘派はひっそりと冥界で平和に暮らしてるそうです。

 

「……お前の功績は認める。だが、命令を違反したのは事実。なので、お前に罰を与える」

 

「はい……」

 

 いったい、どんな罰があたえられるんだろう?

 

「お前に一週間の休暇を与える」

 

「はい?」

 

 どういう意味だ!?

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はハーデスと戦いました。

次回は休暇ということで高1の春休みでイッセーがヨーロッパに旅行に行きます。そしてあの原作キャラと会います。
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