どうも、兵藤一誠です。罰として一週間の休暇をもらった俺は今、イギリスにいます。
ちょうど、春休みだったので思い切ってヨーロッパ旅行をすることにした。旅行資金? 死神の仕事で得たお金で足りる。
まあ、旅行に行くって言ったら黒歌と白音、オーフィスに殺されかけたけど。
「いや~、イギリスはやっぱりいいな」
思いっきりイギリス観光を満喫しています。
満喫してるんだけど、特に目的はない。さて、何をやるか。
「……では、次のターゲットは彼女ですか?」
「そうだよ。聖女を堕とすのは楽しみだよ」
名物のフィッシュアンドチップスを食べているとそんな会話が聞こえた。聖女だって?
振り返ると、そこには金髪の男性が……どこかで見たことのあるような。あっ! ハイスクールD×Dの挿絵で見たディオドラ・アスタロト! そうか。アーシアがディオドラと接触したのはこの時期なのか。……へへっ、運がいいな俺は。
「それで、いつ実行するのですか?」
「今夜だよ。まあ、君たちは待機していてよ」
話し終えたのか、ディオドラとフードをかぶった女が立ち上がった。俺は霧のボンゴレリングを出し、霧の幻覚で体を隠した。いや、他の方法もあったんだけど、ヨーロッパということでリボーンの技を……。ちなみに死神の力は今は使えない。
体を隠して二人の後をついて行くと、二人はある高級なホテルに入っていった。あそこがあいつの泊まっているホテルか。他の眷属達はそこにいるのか?
試しに魔力探知をしてみると、最上階の部屋に強い魔力が十五個。どうやら、ここが本拠地で間違いないらしい。
しばらく待つと、ディオドラだけが出てきた。
「……開匵、
俺は
「頼んだぞ、ムクロウ。場所が分かったら連絡をくれ」
そして、俺はホテルに侵入した。えっ? 何をするかだって? ディオドラ眷属を解放するためだよ。あいつら、原作ではかわいそうな目に遭ってるからな。
ホテルに侵入した俺は最上階に行き、ドアを蹴破って目的の部屋に侵入した。部屋に入ってみると、ディオドラ眷属らしき悪魔たちが武器を構えていた。
「き、貴様! いったい何者だ! 目的は何だ!」
女王らしき悪魔にそんなことを聞かれた。何者かだって?
「う~ん、とりあえず赤龍帝って名乗っておこうか。俺の目的は君たちを解放することだ」
「なっ!」
ディオドラ眷属は俺の正体を聞いて驚いたのか、それとも目的で驚いたのか。まあ、どちらでもいいか。
「君たちは、ディオドラにだまされて眷属になったのだろう? 俺は今日、そのディオドラを倒そうと思ってね。出来たら君たちとは戦いたくないと思ってね」
「だが、どうやって……」
「とりあえず、君たちを眠らせて魔法でグレモリー領に送るよ。そして、目が覚めたら伯爵に主がテロリストに襲われて眠らされて飛ばされたとでも言ってくれ。たぶん、伯爵が保護してくれるでしょう」
「あ、あなたはどうするのだ。そうしたら、あなたは追われるぞ」
「大丈夫だよ。俺は逃げ切るから」
「では……頼む」
「はいよ」
ディオドラ眷属は俺の案に乗ってくれるらしい。俺は移動用の魔法陣を作り出した。
「ええと、聞くけどディオドラが死んだら誰が次期頭主候補になるんだ?」
「そうなったら、妹君のリーシャ様がなります。眷属思いのいいお方です」
「そうか……」
それなら、大丈夫だな。
そんな話をしていると、魔法陣が完成した。
「じゃあ、転送するぞ」
「はい!」
ディオドラ眷属が全員魔法陣にのると、魔法を発動させ、意識を奪い転送させた。
「さてと、あとは……」
時は流れて夜。とある田舎にある修道院の前。そこにディオドラ・アスタロトはいた。
「ふふ、今回の標的はどれぐらいで落ちるかな?」
「……させねえよ」
「っ! 誰だ!」
ディオドラは驚いていた。人払いの魔法を使ったはずなのに何故人がいるんだと。
それは、ムクロウに場所を教えてもらい駆けつけたイッセーだった。
「……ディオドラ・アスタロト、お前の悪行はここまでだ。これ以上罪のない人を傷つけることは許さない!」
「……へえ、どうやら、僕のやってきたことを知っているみたいだね。だけど、君は勝てないよ。現れろ、我が眷属!」
ディオドラはそう叫び、魔法陣を展開するが誰も出てこない。
「なっ!」
「……お前の眷属は俺が冥界に帰した」
「っ! まあ、いい。君なんて僕一人で十分だ!」
ディオドラは強力な魔法弾を放ってきた。俺はXグローブをはめて、超死ぬ気モードになり避けた。
「……お前に俺は倒せない」
「なっ! 避けたからといって調子に乗るな!」
そういうと、また魔法弾を放ってくる……面倒だ。
「開匵、
俺は天空ライオン……ナッツを呼び出した。
「ナッツ、
『ガオッ!』
「Ⅰ世のマント《マンテッロ・ディ・ボンゴレ・プリーモ》!」
すると、ナッツは姿を変えてボンゴレプリーモのマントとなった。マントは魔法弾を調和して無効化した。
「なっ!」
「次は俺の番だ!」
俺は瞬時に近づき、連続で殴り続けた。
「く、くそ!」
ボロボロになりながらも避けたディオドラは、魔法陣を作り出し逃げようとする。
「させるか! ナッツ!」
『ガオオッ!』
俺はナッツを元の姿に戻し、ディオドラの足を地面との調和で石化させた。
「なっ! 何だこれ!」
ディオドラは驚き、動きが止まった。
「これで終わりにする。ナッツ、形態変化、
『ガオオオオオッ!』
「
グローブは究極の一撃を放つ、プリーモのガントレットへと姿を変えた。
「ビックバンアクセル!!」
俺の渾身の一撃がディオドラに炸裂した。
「ぎゃああああああっ!」
ディオドラは消滅したかと思ったその時、俺の肩に紫色の矢が刺さった。これはなんだ?
「た、ただでは死なないよ! 僕はディオドラ・アスタロト、次期頭主になる者だ! その矢は猛毒で出来ている! 苦しみながら死ね!」
そう言い残すと、ディオドラは消滅した。猛毒って……俺は毒の滅竜魔法が使えるんだし、死なないよ。
俺は矢を抜き、治癒魔法をかけた。この程度なら一晩寝たら治るだろ。
そう思って、俺は寝た。
「う~ん、あれ? ここは?」
翌日、目覚めてみると俺は見知らぬ部屋にいた。俺は確か修道院の前にいたはずじゃあ。
「あ、目が覚めましたか? よかった~」
「うん?」
聞いたことのある声を聞いて振り返ると、そこには金髪美少女シスターがいた。ま、まさか!
「ええと、俺はいったい……」
「驚きましたよ。物音が聞こえて起きてみたらあなたが倒れていたんですよ? しかも毒に侵されていましたし……。あっ、私はアーシア・アルジェントといいます。よろしくお願いします!」
や、やっぱり、アーシアだ! まさか会うことになるとは……。ちなみに、俺は魔法で英語を話している。
「お、俺は兵藤一誠だ。イッセーって呼んでくれ」
とりあえず、自己紹介をする。これから、どうなるんだ?
今回は少しだけですが、アーシア登場。イッセーはどうするんでしょうか。
次回はある幼なじみが再登場。
今回はヨーロッパということでリボーンの技を使いました。