……兵藤一誠だ。
今日はアーシアが日本に来る日。俺は街で一番高いビルの屋上からアーシアの霊圧を探している。
昨日、家に帰った俺は親と白音たちに同居人が一人増えるかもと話しておいた。白音たちが少し不機嫌になったが、みんな了承してくれた。
あとはアーシアを見つけるだけ……。
感覚を研ぎ澄ませていると、駒王町の範囲内にアーシアの霊圧を感じ取れた。
「……そこか!」
俺は瞬歩でアーシアの霊圧があった場所に向かう。
とある公園。
「アーシア!」
俺が公園に着くと、アーシアは一人、ブランコをこいでいた。
「えっ? イッセーさん?」
「よう、久しぶりだな」
俺は笑顔でアーシアに近づく。が、アーシアは急にポロポロと泣き出してしまった。
「アーシア!? どうしたんだ!?」
「す、すみません……イッセーさんを見たら急に……」
話を聞いてみると、イリナからもらった地図を頼りに俺の家を探していたが見つからず、道行く人に道を聞こうとしたが言葉が通じず困っていたらしい。
そして、教会を追い出された理由も話してきて俺はただ、話を聞く。
聖女と称されていた彼女だがある日、怪我をしていた悪魔を悪魔と知らずに治してしまったらしい。
それから彼女は魔女だと罵倒され、教会を追い出された。唯一の救いは、彼女を守ろうとしたイリナの存在だ。
「私の御祈りが足りなかったのでしょうか? だから、神は私に天罰を……」
涙を流すアーシア……。神の不在を知る俺は何も言うことができない。
「もしかしたら、私がここにいたらイッセーさんたちも危険な目にあうかもしれもしれません。私は魔女……っ!」
我慢できず、俺はアーシアを抱きしめた。
「いっ、イッセーさん?」
「アーシア、お前は聖女でも魔女でもない。アーシアはアーシアだ。俺と同じ、人間だよ」
「で、でも私がいることでイッセーさんたちに危険が……」
「んなの関係ねえよ! 教会だろうと、神だろうと魔王だろうと誰にもアーシアを傷つけさせない! アーシアを傷つけようとするやつがいるなら俺が命に代えてもアーシアを守る!!」
俺は自分の思いをすべてさらけ出した。
俺は誓ったんだ。みんなを守る。
「イッセーさん……ありがとうございます」
「行こうアーシア。俺の家に」
「はい……」
俺はアーシアを家に連れて帰った。
「……まさかあなたの知り合いが教会の関係者だなんて」
アーシアを家に連れて帰ると、部長が家にいて俺と話をすることに。俺のそばにはメイド服を着たレイナーレがいる。
「彼女を堕天使が狙うって事は?」
「なさそうですよ。その堕天使はこいつなんで」
俺はそばにいるレイナーレを指さした。疑ってるわけじゃないが、もしもの時に動きを封じる術をかけておいた。
「そ、そうなの?」
「ええ、狙うとしたら堕天使の加護を受けていたはぐれエクソシスト集団です。そちらのほうは俺が明日か明後日ぐらいに片付けます。部長達に迷惑はかけないので安心してください」
「そう……」
確認すると、部長は俺の部屋を出て行き、部室に戻っていった。アーシアの歓迎パーティをするので参加しないかと誘ったけど、仕事があるからと断られた。
夜、アーシアの歓迎パーティで遅くまで騒いでいて、寝ようと思ったら、虚が出現し退治に向かう。下級虚だったため、それほど苦労はしなかった。
その帰り道、飲み物を飲んで帰ろうと思い、自販機に近づくと殺気を感じた。
「誰だ」
俺がそういうと、暗闇から昨日倒した悪魔と同様の姿をした悪魔が出てきた。
「ひひっ、うまそうな人間だな」
「……はぐれ悪魔か」
「そうだ、貴様の命、我の糧となれ!」
悪魔の胸から、変な光線が出たが、俺はそれを避け、異空間から魔法剣を取り出し、腕を切り飛ばす。
「ぎやあああっ!」
「お前、弱いな」
「黙れ!」
「悪いが、もう終わりだ」
俺はそのまま、はぐれ悪魔を真っ二つに切った。
「……いつまで隠れているんですか」
「あれ、ばれてたの?」
俺がそう声をかけると、物陰から部長達が出てきた。
「あなたの実力が見たかったの。やはり強いわね」
「それはどうも。眠いので帰らせていただきます」
そう俺は言い残し、俺は家に帰った。
今回はアーシアが出てきました。次回はフリード……の弟が出てきます。オリキャラです。