第二十五話「デバイスと意外な仲間」
駒王町のとあるビルの屋上。
「はあ……はあ……どうなってやがる! 兵藤一誠がこんなに強いなんて!」
俺、兵藤一誠の目の前には精霊使いの剣舞に出てくる白い聖剣、魔王殺しの聖剣と黒い魔剣、真実を貫く魔剣を装備した男がいる。
死神仕事の帰る途中、殺気を感じて避けるとこいつがいた。こいつは「てめえを殺して俺がハーレム王になってやる」と言ってきた。転生者だ……。
俺はここに誘い込み、戦いを始めたのだが……。
「弱いな」
そう、弱いのだ。こいつはたぶん、強い特典をもらい修行をせずにいたのだろう。
「そ、そんなことはねえよ! 俺は最強の剣姫なんだ! 絶剣技! 終の型! 天絶閃衝!」
男は最強の技を放とうとしたが……。
「ぐっ!」
放とうとした技に男の体がついて行けなかったのか、男は地面に倒れた。
「哀れだな。……先輩として楽にしてやる」
「なっ!」
俺はそいつの心臓に刀を突き刺した。すると、男の体は砂になり消えてふた振りの剣だけ残った。その剣も光の粒子になって消えた。
「……帰るか」
そう言って俺は家に帰った。今日、初めて俺は転生者を倒した。
「……ここは?」
気がつくと俺は炎が燃えさかる場所にいた。……これは夢なのか?
『よう、相棒』
「ドライグ? どうしたんだ?」
そこには俺の相棒のドライグがいた。
『お前に忠告しようと思ってな』
「忠告?」
『ああ、炎の鳥が近づいている』
炎の鳥……そうかフェニックス編か……
そんなことを考えていると、炎が消えた。
「今度はどうしたんだ……」
「は~い、みんなのアイドル……」
「何のようだよウルスラグナ」
そうそこにはあの駄神、ウルスラグナがいた。
「つれないねえ、君に頼みたいものがあってね。リリカルなのはのキャラ達のデバイスを預かってくれんか? お主専用のデバイスも用意したから安心してくれ。それとお主の頭にデバイスの制作方法を叩き込んでおくから必要な時に活用してくれい」
「はい?」
すると、ウルスラグナの手が光り、俺の体にいろいろな情報が入ってきた。さらに、俺の保管空間に色々なものが入ってきて俺の目の前には一冊の本が現れた。
「その本は創世の書、お主のデバイスじゃ。用はここまでじゃ。もう帰ってそいつを使ってみるがよい」
「ちょっと待て!」
俺はウルスラグナを引き留めようとしたが、目が覚めてしまった。時刻は4時……。
俺の手には赤い外装で表紙に銀色の剣十字が付いてる本があった。
「これが俺のデバイスか……」
俺はクリスタルを展開し、そこで本を開こうとした。
すると、いきなり本が光り出した。
『マイスター登録完了、管制人格を起動させますか?』
こんな音声が流れ出し、ページが現れた。
俺は困惑しながら了承した。すると、本はさらに輝き、銀髪の美少女が現れた。
「えええええええっ!?」
「初めまして主一誠」
「ええと、君は?」
「私は創世の書の管理人格、リインフォース・アインスといいます」
「リインフォース・アインス?」
「はい、私はあなたのユニゾンデバイスです」
ユニゾンデバイス? ええと、確かもらった知識によると、融合することで力を発動するデバイスだっけ?
「主一誠、ユニゾン・インと叫んで貰えますか?」
「ああ、ユニゾン・イン!」
俺がそう叫ぶと、リインフォース・アインスの体が光り出して俺の体と融合した。俺の体は白いコートを羽織り、銀色の三対六枚の翼が生えて、左目にモノクルを装備していた。
「へえ、これがユニゾンか……っ!」
すると、俺の右腕が熱くなってきた。ユニゾンを解いてみると、そこには見慣れない金色の籠手が現れた。
「なっ!? なんなんだこれ!?」
俺が驚愕していると、目の前が光り出した。
目が覚めると、俺はドライグと話す空間にいた。
「な、何だよ! 何が起こってるんだ!」
「落ち着いてください」
俺がパニックに陥っていると、誰かが話しかけてきた。振り返ってみると、リインフォース・アインスとウルスラグナと金色の髪をストレートに下ろして六対十二枚の翼を生やした美少女と、悪魔の翼を生やした四人の美少女達、悪魔の翼を生やした女の子の中には篠ノ之束、シャルロット・デュノア、エルザ・スカーレットに似た女性が……ってちょと待てや。
「何で篠ノ之束とシャルロット・デュノアにエルザ・スカーレットがいるんじゃ!」
「げふっ!」
俺はウルスラグナを蹴り飛ばした。
「このクソ神が! 今までたくさんのミスしてきたのにまだミスをするか!」
「待つのじゃ! 彼女たちは本人じゃない! 二天龍を封印したときに力尽きた四大魔王なのじゃ!」
「はあっ!?」
こいつ、何言ってるんだ?
「私はエルザ・ルシファー。先代のルシファーだ」
「僕はシャルロット・レヴィアタン。先代のレヴィアタンだよ」
「天才のターニャ・ベルゼブブだよ~」
「私はチェリー・アスモデウス」
はい?
「はいいいいいいいいっ!?」
「で、この人は聖書の神、メイビス」
「な、何だって!? 何で死んだはずの神と魔王が!?」
「それはね……」
ちらりとウルスラグナとリインフォース・アインスを見る魔王と神。
「二天龍を封印して力尽きた魔王と神の魂を私が導き、ウルスラグナさんに神器に封印してもらったのです」
「もともと、お主には神と魔王を封印した神器を持ってもらうはずじゃった。お主はオリ主としてこの世界で兵藤一誠を助けてもらいたかったんじゃ」
「そうだったのか……」
俺は右腕の籠手を見た。これが本来俺の持つべき神器か。
「その神器の名は
「そうか……」
「ってか、お主は何とも思わないのか?」
「はい?」
「チェリー・アスモデウスはフェイト/ステイナイトの間桐 桜、神は「真・恋姫無双」の劉備こと桃香をもとにしたんじゃよ?」
聞いたこともないな。
「誰だよ」
「知らんのか!?」
「ああ、俺は興味のない物は見ないから」
「性格束か?!」
うん、よく言われた。
「あと、リインフォース・アインスについて話しておこう」
「えっ?」
話を聞くと、彼女はリリカルなのはの世界の人物で主であるはやてという少女のために自らの命を捨て、消滅しかけたとき、ウルスラグナに助けてもらったそうだ。
「そんなことがあったのか……」
「ですが、私はあなたのデバイスです。これからはあなたの力として戦います」
「ああ、よろしくなリン」
「リン?」
「ああ、リインフォース・アインスだと長いからな。愛称でな」
「分かりました。主一誠」
なんか少し恥ずかしいな。
「イッセー、創造神の篭手を使ってみてくれ」
「どうやって使うんだ?」
「ああ、こう叫んで……」
ふぬふぬ、成る程。
「じゃあ、行くぞメイビス!」
「はい、ご主人様」
うん? 何か可笑しくね?
メイビスの体は消えて籠手と同化した。
「歴戦の戦士は神器をも創造する! セイクリッド・クリエイト!」
俺は無効脛と籠手を組み合わせて、ある主人公の姿を思い浮かべた。
『Creation!』
「完成、
俺は俺の尊敬する主人公の技と同じ名前の新たな神器を創造した。無効脛でもかっこいいけどこっちでもかっこいいな。
「へえ、凄いな。そう言えば、魔王たちはなんで神器の中に入らないんだ?」
「私たちはリインフォース・アインスと同じユニゾンデバイスとして復活したんだ」
「っていうことは俺とユニゾン出来るのか?」
「ああ」
へえ、そうか。どんな姿になるのかな?
すると、四大魔王と神器からでてきた神が俺の前で跪いた。
「な、何なんだ!?」
「我々はあなたにお仕えします」
「あなたは仕えるに値する人間だと判断しました」
「俺は兵藤一誠の人生を奪ったんだぞ」
俺がそう言うと、五人は関係ないと言った顔をしている。
「知っています。あなたの心の闇も」
「ですが、あなたはこの世界を救おうとしています」
「僕たちはそんなあなたの力になりたい」
五人の目を見る俺、いいのかな。
「じゃあ、よろしくな。エルザ、シャル、チェリー、ターニャ、メイビス」
今日、新たに六人の仲間が出来た。
「そういえば、仲が良さそうに見えるけど、お前ら戦争していたんじゃないのか?」
「ああ、あれね。あれは部下達が勝手に始めたから~」
「元々私たちは仲がいいんだよ」
「へ、へえ~」
意外な真実が分かったな。
「ところでユニゾンのかけ声って変えられないのか?」
今回は転生者との戦いとリインフォース・アインスと先代四大魔王と神を出しました。
新たな力を手に入れたイッセーはどうするのでしょうか?
次回からフェニックス編です!