「ふあああぁぁぁっ」
翌日、俺は何事もなかったように学校に来ている。だが、昨日のアレのせいで寝不足だ。
「どうしたのイッセー君」
「ああ、ちょっとな」
「ふ~ん」
俺達(俺、黒歌、白音、オーフィス、アーシア)は途中で木場と合流して部室に向かっている。
「……イッセー兄様」
「強い気配を感じるにゃ」
「……僕がここまでこないと気づかないなんて」
「お前らも感じたか」
そう、とても強い霊圧、魔力を感じた。この霊圧はグレイフィアさんだな。
部室内に入ると、不機嫌そうな部長、ニコニコとしているが、冷たいオーラを纏った朱乃さん。そして銀髪の美女メイド、グレイフィアさん。何というか、空気が重々しい。
「みんな、揃ったわね。部活を始める前に話があるの」
リアス部長がそう言おうとしたその時、魔法陣が発動されている。炎のような紋章……フェニックス?
すると、予想通りで、魔法陣から炎が吹き荒れる。
「ふう、久し振りの人間界だな」
そして、ネクタイをはずし、服を着崩している男。種鳥こと焼き鳥ライザー君だ。
「愛しのリアス会いに来たぜ」
ライザーは馴れ馴れしくリアス部長の肩を抱く。キレかかるが何とか押さえる。
「さて、リアス、式の会場を見に行こう。日取りも決まっている。早め早めが良い」
「離してちょうだい、ライザー」
リアス部長はいやがってる。俺は乱暴にライザーの手を取った。
「離せよ、リアス部長が嫌がってるだろ?」
「あん? だれだ手前」
「俺は兵藤一誠。オカルト研究部の部員だ」
「あっ、そう」
ライザーは興味無さそうだ。
「ったく、上級悪魔はみんなこんなに性格悪いのか?」
「うん? 俺が誰だが知ってるのか?」
「ああ、上級悪魔のフェニックス家の三男でリアス・グレモリーの婚約者。もっともフェニックスの才能を受け継いでいて将来を有望しされているが、ほとんどを不死の力に頼ってるざんねん坊ちゃん」
「てめえ! 喧嘩売ってんのか!?」
ライザーが切れて襲いかかろうとしたが、グレイフィアさんに取り押さえられた。
「……リアスの女王が入れてくれたお茶はうまいな」
「痛み入りますわ」
不機嫌そうなライザーと体から冷たいオーラがあふれ出ている朱乃さん。
ソファに座るリアス部長の隣に座るライザー。リアス部長の肩を抱くライザーだが、あからさまリアス部長はいやがっている。
「ライザー、もう一度言うけど私はあなたと結婚するつもりはないわ!」
「そう言うなよリアス。俺達は上級悪魔の未来を背負っているんだぜ。グレモリー家を断絶させるわけには行かないだろ?」
「家を潰すつもりはないわ。私は私の好きな人と結婚する!大体、お兄さまやお父様は私が大学を出るまでは自由にして良いと約束したわ!」
「そうだが、事情が変わったんだよ」
俺は少し苛立っていた。原作読んだ時も思ったことだが、本当にいやだな。嫌がっているのに無理やり結婚しようとしているなんて。
『ええ、まったくです。嫌がる女性と無理やり結婚しようとする男は最低です』
『……今の話を聞くとグレモリー卿とサーゼクスは約束を破ったことになるな』
まあ、そうだな。
『あとでお説教が必要ですね』
……頼むからあまり問題を起こすなよ。ってかするな。お前ら、死んだことになってるんだから。せめてもう少ししてからだ。これ以上カオスな雰囲気にするな。
「お嬢様、こうなったら、最終段階でレーティングゲームを行い、リアスお嬢様が勝った場合、婚約破棄、ライザー様が勝った場合はリアスお嬢様との結婚。これでいいですか?」
「ええ」
「構わん」
気がつくと、話は進んでいた。……これじゃな。
「異議あり!」
「……兵藤一誠様、何が不満なのですか?」
「これじゃあ、リアス部長が不利ですよ。相手はうわさで十五人。こちらは眷属メンバーは四人。勝てるわけない」
「では、どうするのですか?」
グレイフィアさんは怪訝そうに聞いてきた。そこで、俺は前から考えていた提案をした。
「俺を、リアス眷属の助っ人としてレーティングゲームに出場させてください。そしてリアス部長が勝ったら、結婚はリアス部長が好きな人と結婚させてください」
「……少し、お待ちください。……はい、分かりました。今、サーゼクスさまと連絡を取り、許可をもらいました。今回のレーティングゲーム、赤龍帝、兵藤一誠様が参加します。両名、異論はありませんか?」
「え、ええ……でもいいのイッセー?これは私の……」
「そんなの関係ありませんよ。俺が戦いたいだけですから」
「俺は構わない。人間が一人、増えたところで俺が負けるはずがない」
リアス部長はやや困惑している。ライザーはやけに自信たっぷりだが、後で後悔するぞ? 俺を敵に回したことを。
「リアス、お前たちの下僕で俺のかわいい下僕を倒せそうなのは雷の巫女しかいないな」
ライザーはパチンと指を鳴らすと床に魔法陣が現れて、十五人の女の子が現れた。
「どうだ俺の眷属は。羨ましいだろ小僧?」
……俺を挑発してくるけど、羨ましいと思えない。ってか、ハーレムに自分の妹を入れるなよ。この変態焼き鳥。
「ぜんぜん羨ましくない。弱そうだし」
「な、何だと!? 俺の眷属が弱いだと!? 雪蘭、ミラ! こいつを倒せ!」
「「はっ!」」
切れたライザーの命令で、俺に向かってくる兵士と戦車。確か、原作だと、ミラだけだよな? まあ、いいか。
手加減して迎撃しようとしたその時、
「「きゃあっ!?」」
「「イッセー(兄さま)を傷つけようとするやつはゆるさない(にゃ)!」」
白音と黒歌に二人が殴り飛ばされ、壁にのめりこんだ。
「ちょお、白音、黒歌!? 何するんだよ!」
「貴様らよくも俺の下僕を!」
ライザーが逆切れして攻撃しようとした瞬間……、
「我も怒ってる。貴様ら、生きて帰れると思うなよ」
オーフィスまで切れかかってる!?
さすがのライザーもオーフィスの殺気にはビビっている。
「落ち着いてください皆様、ゲームは10日後でよろしいでしょうか?」
「あ、ああ……」
「私も問題ないわ」
戦争へと突入しそうになったのをグレイフィアさんが止めた。た、助かった。
「では、私はサーゼクス様に報告するので失礼します」
「……リアス、覚悟を決めておくんだな?」
そう言い残しグレイフィアさんとライザーは帰って行った。さて、俺も帰るか。
「サーゼクス様、何故、彼、兵藤一誠をゲームに参加させたのですか?」
「……彼ならリアスを自由にしてくれると思ったからだよ。彼ならフェニックスを倒せる。神殺しの赤龍帝」
その後、各勢力にライザー・フェニックスとリアス・グレモリーのレーティングゲーム開催の知らせが届き、赤龍帝が参加する皆も伝えられた。
なのはSIDE
「お主ら、暇か……なんじゃ、ロスヴァイセその眼は」
「いえ、また厄介事が来るのかなと思いまして」
「……お主はわしをどう思ってるのじゃ」
私、フェイトちゃん、はやてちゃん、ロスヴァイセ先輩の四人で休んでいると、オーディン様がやってきた。
「まあ、よい。ロスヴァイセ、フェイト、日本に行くから護衛で来い」
「護衛ですか?」
「オーディン様に護衛はいらないと思うのですが」
「……そうか、まあ、よい。嫌ならこんでも」
うん、二人ともやる気がなさそう。
「すいません、私たちは仕事が残っているのでなのは、はやて、代わりに行ってくれる?」
「えっ?」
「二人とも、しばらくの間日本に帰ってないでしょ? ヴィヴィオは私が面倒みるから里帰りしてきなよ」
「確かにそうだけど……」
良いのかな帰っちゃって。もし帰ってもお見合いの話をしてきそうだな。
「私もちょうど、日本に行きたいと思っとったからええで」
「じゃあ、私も……」
「そうか……なのはとはやてか。残念じゃのぅ、せっかくイッセーと会えるチャンスじゃったのに」
「「どういうことですか!?」」
オーディン様がそういうと、二人はオーディン様に掴みかかって行った。
「うむ、なぜかグレモリーの娘とフェニックスのボンボンとのレーティングゲームにイッセーがグレモリー側の助っ人として出るようじゃ。最初は行く気になれんかったが、行こうと思ってな。しかし残念じゃ。休みを与えて会わせようとしたのに」
「「行きます! 行かせてください!!」」
必死にお願いするフェイトちゃんとロスヴァイセさん。そんなに会いたいの?
「ほほう、噂のイッセー君に会えるんか、楽しみやな」
「は、はやて!?」
「こうなったら行かせて貰おうやないか。二人の思い人の顔、見させてもらうで」
「でも、二人とも仕事残ってなかった?」
「「っ!」」
そう、仕事がすごく残ってる。
「そうか、試合は10日後じゃが、終わってなかったら連れていけんの」
「「っ!」」
その後、二人は目にも止まらぬ速さで仕事を一日で終えた。そこまでしても会いたいんだね……。
今回はライザーこと、種鳥、焼き鳥が出てきました。
レーティングゲームに出ることになったイッセー。彼はどうゲームを攻略するのか。そして、リリなのきゃらはどうかかわっていくのか?
次回は修行編!