「いよいよか……」
俺はベッドに寝転がっていた。明日から山で修行だ。十日間でどれだけ強くさせることが出来るだろうか?
「俺はあいつに勝てるのか?」
『大丈夫ですよ。主一誠なら勝てます』
『お前には私たちがいる』
「ああ……そうだったな」
少し、不安になっていたがリンとエルザのお陰で少し、自信が出てきた。
「さて、今回、お前らの力を借りるからな。頼むぜ」
『かしこまりました主一誠』
『まかせろ』
『僕たちなら勝てるよ』
『そうそう、天才ターニャさんに任せなさい』
『がんばります!』
『ご主人様のためにもがんばります!』
『まあ、これだけの戦力があれば俺の力はいらないかな?』
そんなことないと思うぜドライグ。
「さてと、今日は風呂に入って寝るか。総隊長に有給願いだしたし」
修行中は死神の仕事が出来そうにないから一応、有休届を出しておいた。さてと、汗を流すか。
この時、俺は油断しきっていた。風呂場に行き、服を脱ぎ、風呂に入ろうとした。
「「「「「イッセー(さん)(兄様)(様)?」」」」」
「えっ?」
風呂場で裸のアーシア、黒歌、白音、オーフィス、レイナーレと遭遇してしまった。やべっ!忘れてた!
「わ、悪い!すぐに出るから!」
「「「「「待(つにゃ)(ってください)(て)!」」」」」
逃げ出そうとする俺は五人に捕まった。
「な、何だよ!」
「「「「「一緒に入る(にゃ)(りましょう)」」」」」
「はいいいいいいっ!?」
何故!? Why!?
「クラスメイトの桐生さんに聞きました。男女は裸の付き合いが大事だって……」
桐生ぅぅぅぅぅ!何て事教えてるんだよ!俺の可愛いアーシアちゃんに変なこと教えんなよ!
「そ、そうにゃ!裸の付き合いは大事にゃ!」
「入りましょう……」
「お背中洗い流します」
「拒否権はない」
これが、四面楚歌か……。
俺がへたり込むと、黒歌が後ろに回り込み、抱きついてきた!俺の背中に黒歌の柔らかい胸が当たってルウうっ!
「くくく黒歌!?」
「むっ!?」
すると、対抗意識を燃やしたのか、オーフィスまで抱きついてきた!?うおおっ柔らけええ!?
「私も!」
するとレイナーレまで!?落ち着け!?こういうときは素数を……。
我、目覚めるは覇の理を神から……
『相棒!落ち着け!それは素数じゃない!覇龍の呪文だ!』
やばっ!危ない……覇龍になるところだった。
「あのな、こういうことはだね……」
俺が五人を落ち着かせようとしたその時、
「みんな、タオルはここにおいて……」
タイミング悪く、母親が風呂場に入ってきました。
「し、失礼しました」
母さんはロボットのような動きをしてドアを閉め、
「おとうさーん!孫が五人出来るわよ!」
そんなことを叫び、ディスカウントショップに走っていった。
俺は瞬歩で逃げました。
「いいですか、年頃の女の子が無闇に男の人に素肌を見せてはいけません」
翌日、俺は五人を集めて説教をしている。母さん達? 俺が何を言っても信じないで「初孫は女の子かしら」と言っている。
「「「「「で、でも……」」」」」
「でもじゃない!」
俺は本当に怒った。原作のイッセーには良いと思うが、俺は……こいつらに愛される資格はない。
「あら、朝から痴話喧嘩?」
「リアス部長、もう時間ですか?」
「ええ、準備は出来てる?」
今日から、俺はリアス部長達と山で修行をすることになった。最初はアーシア達を置いていく予定だったが、我が儘を言い付いてくることになった。
「はい、行きましょう」
「……ごめんなさいね。私の問題にあなたを巻き込んでしまって」
「気にしないでください。俺があいつのことを嫌って自ら望んだことですから」
申し訳なさそうにするリアス部長に俺は笑って答える。
「「「「「むうっ……」」」」」
俺とリアス部長を見て不機嫌になるアーシア達。
『やっほー!』
山を歩いていると、どこからか山彦が聞こえる。
俺はアーシア達の荷物を担いでいる。あと、ドーナシークにも修行の手伝いをして貰うために来て貰っている。
「……イッセー君、余裕そうだね」
「そうか?」
「うん、僕よりたくさん荷物を持ってるのにイノシシを狩ってくるなんて」
俺の横に歩く木場に言われて考えてみる。確かにそうだが、正直言うと浦原さんや夜一さんの扱きに比べたら大したことがない。
とある山にあるグレモリー家の別荘についた俺達は、荷物を置き広場に集合した。
修行を始める前に、俺の力を知って貰うためにリアス部長、朱乃さん、木場の三人と模擬戦をすることにした。ミッテルトとカラワーナも参加させようとしたが、遠慮した。
「イッセー、いいの?私たち三人をいっぺんに相手するなんて」
「大丈夫ですよ。それに三人でこないと勝負になりませんよ……何時でも来てください」
俺はテン・コマンドメンツを構えた。それに対し、木場も魔剣を構えた。朱乃さんも巫女服に姿を変えた。
「じゃあ、僕から行こうかな!」
まず、動いたのは木場だった。目にも留まらぬ速さで剣を振るう。俺はそれをテン・コマンドメンツで防いだ。
「っ!やっぱりすごいね!」
「まあな!」
「でも、これはどうかな?凍えよ!」
木場がそう叫ぶと、魔剣の形が変わり俺の剣が凍り付いていく。……普通の剣だったらやばかった。だけど、この剣は……。
「
「がはっ!」
テン・コマンドメンツをエクスプロージョンに変え、木場を爆発で吹き飛ばす。
「雷よ!」
今度は朱乃さんが雷を飛ばしてくる。俺は避けようとせず、その雷を滅竜魔法で喰らう。
「なっ!」
「……食ったら力が湧いてきた!吹き飛べ!雷竜の咆吼!」
驚く朱乃さんに俺は威力を低めにしたブレスを放つ。
「きゃあっ!」
「朱乃!」
朱乃さんが吹き飛び、リアス部長はそちらに意識を向けたがすぐに、意識を集中させ、俺に魔力弾をはなつ。
「
俺はルーン・セイブで無効化して瞬時に部長に近づき、剣がぎりぎり当たる直前に止めた。
「……負けたわ。強いと思ってたけど、これ程とは……」
「イッセー君、私の雷を食べたあれは何ですか?」
アーシアに怪我を回復して貰った朱乃さんが滅竜魔法について聞いてきた。そう言えば、説明してなかったな。
「あれは滅竜魔法。同じ属性の魔法を喰らい、自分の魔力に変換する。そして、竜を殺すために作られた魔法です」
「竜を殺す魔法……初めて聞きますわ」
朱乃さんは顎に手を置き、考える。それもそのはず、俺が神から貰った特典で使える魔法だから。元はマンガの魔法だし。
「ええと、リアス部長、いいですか?」
「何、イッセー」
「俺は今回の修行の特訓について色々考えました。リアス部長達にそれぞれのカテキョーをつけて特訓をします。まず、ミッテルト、カラワーナはレイナーレとドーナシークと模擬戦をしてくれ」
「分かった」
「了解した」
俺が二人の方に顔を向けると、ミッテルトとカラワーナは了承してくれた。
「部長はオーフィスと訓練してください。龍神と特訓したら必ず次のステップへ行きます」
「分かったわ。よろしくね、オーフィス」
「我、厳しい。覚悟しろ」
……オーフィス、死なない程度にしてくれ。
次に朱乃さんとアーシアに告げる。
「朱乃さんとついでにアーシアは黒歌と修行して魔力を高めてください」
「うふふ、分かりました」
「よ、よろしくお願いします!」
「よろしくにゃ~」
いつも通りのニコニコ顔の朱乃さん、緊張してるアーシア。大丈夫かな?
「それで、最後に木場は俺と白音で修行をつける。俺が剣、白音が反射神経の修行をする」
「よろしくね。イッセー君、白音ちゃん」
「……よろしくお願いします」
「これで全員のカテキョーが決まった。あとはそれぞれの場所で修行してくれ」
俺がそう言うと、それぞれのカテキョーの指示に従い移動した。さてと、俺も行くか。
今回はリアス達にイッセーの実力を知って貰いました。
次回はリアスのもう一つの悩みとリアス眷属、イッセーのあらたな力。
運命の闘いへと近づいて行く。