どうも兵藤一誠です。今、俺は……。
「美味い! 美味いです!」
絶賛の食事中。
修行を終えた俺と木場、白音を待っていたのは、部長、朱乃さん、黒歌の手料理だった。
「そう、口にあって良かったわ」
「部長って何でこんなに料理が旨いんですか?」
「一応、一人暮らしをしてるからこれぐらいの家事能力を身につけておかないとね」
「成る程……」
本当に美味い。これならいくらでも腹に入りそうだ。
「い、イッセーさん」
「うん? どうしたアーシア?」
アーシアが顔を真っ赤にして味噌汁を出してきた。これは?
「ぶ、部長さんに教えて貰って作りました! ど、どうかた、食べてください」
「おう、いただくよ」
俺はアーシアからお椀を受け取り、一口味噌汁を飲む。……うん。
「おいしいよアーシア。これなら良いお嫁さんになれるな」
「お、お嫁さん……はうっ!」
すると、アーシアは顔を真っ赤にして倒れ込んだ。
「アーシア!? 大丈夫か!?」
俺は慌ててアーシアを支える。
「だ、大丈夫です……」
「そ、そうか……」
その後は問題なく食事を取った。そして……。
「さてと、みんな食べ終わったことだし、みんなでお風呂に入りましょうか」
リアス部長がお風呂の提案してきた。……い、嫌な予感がする。
俺はこっそりと逃げようとしたが……。
「「「「「一緒に入る(にゃ)(りましょう)」」」」」
黒歌達に捕まりました。
「お、落ち着け! ほ、ほら、ぶ、部長達がいるだろ? 部長達が嫌がるだろうし……」
「あら? 私は別に良いわよ。朱乃は?」
「うふふ、私は問題ありませんわ。イッセー君のお背中を流して差し上げますわ」
「ノーッ!」
あっさりと二人の許可が出たよ! だ、だけど、彼氏もちのミッテルトとカラワーナは嫌がるだろ!
「私たちは後ではいるから問題ありません」
こちらも陥落! どうする?! あれしかないか!?
「さあ、どうするのイッセー?」
「……」
俺は瞬歩で逃げ出した。
リアス部長から逃げてきた俺は……。
「……何やってるんだよターニャ」
クリスタルの中に入ってターニャ達の様子を見に来た。
「あっ、いっくん」
「ターニャ、何を作ってるんだ?」
タ-ニャは作業を中断してこちらを見てくる。何か機械的なものを作っているようだけど……。
「う~んとね、いっくん専用のIえ……」
「アウトーっ!」
俺は思いっきり突っ込んだ。何この人!? 元ネタの人が作るものを作っちゃったよ!
「冗談だよいっくん。これはAIDだよ」
「AID?」
何だ、それ、聞いたことがないな。
「そうだよ。正式名称はアーマード・インテリジェント・デバイスって言っていっくんの世界のロボットを基にしたデバイスだよ。まず、セットアップの掛け声で武器を展開する。そしてリミットブレイクの掛け声で鎧が展開されるの。ちなみにこのAIDはいっくんので名前はアルトアイゼン・リーゼ」
「そ、そうか……どこをどうみてもISにしか見えないんだが」
だけど、これは貴重な戦力だ。そうだ。
「ターニャ」
「分かってるよいっくん、全員は無理かもしれないけど、リアス眷属の分のインテリジェント・デバイスとAIDを作るよ。でも、その代わり……」
「ああ、俺も手伝うぜ」
「じゃあ、明日からよろしくね~」
「ああ」
俺はターニャ達に別れを告げて自分の部屋に戻った。
そして、俺達が修行を始めて一週間経った。部長はオーフィスとの修行で破滅の力をさらに鍛えることが出来た。朱乃さんとアーシアは黒歌の修行で魔力が上がった。木場の剣技はより高度なものになった。だけど、まだまだだ。今はライザー戦を勝ち抜くレベルでいいが、その後は俺が死んでも問題ないようなレベルに強くしないと。
そんなことを考えていると目が覚めて眠れない……水でも飲むか。
台所に行こうとすると、リビングでリアス部長と会った。
「あら、起きたの?」
「リアス部長、どうしたんですか?」
「ええ、ちょっとライザーの対戦記録を見ていたの。ライザーは今までのレーティングゲームは家の事情以外だと無敗だわ。ライザーは強いし不死身。勝てる要素がないわ」
絶望的な表情を浮かべるリアス部長。
「そうでもありませんよ、神を倒せるほどの力で倒せば死なないにしても動けなくなる。もしくは精神を傷つければフェニックスでも倒すことが出来ます」
「……ねえ、イッセー。一つ聞いてもいいかしら?」
「はい」
急に真剣な表情になる部長。今度はどうしたんだろう?
「あなたは、何でそんなに私のことを気にしてくれるの? あなたには関係のない事よね? それなのに何故?」
何故、力を貸すのか……か。イッセーの代わりにこの世界を守りたいからか? いや、違う。
「それは、あなたの笑顔を守りたいからです」
「私の……笑顔?」
「ええ、俺はあなたの笑顔を見ているのが好きです。俺はあなたの笑顔を見てると幸せになれます。あなたの笑顔を守れるなら、俺は……ってどうしたんですか?顔が真っ赤ですよ」
気が付くとリアス部長は顔を真っ赤にしている。どうしたんだろう。
「な、何でもないわ。……イッセー、私の小さな夢を聞いてくれる?」
「はい」
「……私は肩書きのない、リアスとして、ただ一人の女性として愛してくれる男性と結婚すること。ただ、それだけなの。可笑しいかしら?」
「そんなことはありません! 素敵な夢ですし、必ず叶います!」
「そうね、そのためにはライザーに勝たないとね」
「ええ、俺もがんばります!」
俺がそういうと、リアス部長は顔を赤くしながら「ありがとう」と言った。俺は自分の部屋に戻って行った。
『……リアスも私たちと一緒だな』
「エルザ? どういうことだ?」
帰る途中、エルザに話しかけられた。私たちと一緒?どういうことだ?
『僕たちも、僕たち個人として受け入れて欲しかった』
『でも、みんな私たちを魔王として、神としてしか見てなかった』
『それでも、私たちはいっくんに会えた。いっくんは私たちを個人として見てくれた』
『私たちにはリアスさんの気持ちがよく分かります』
『絶対に勝ちましょうね』
「……そうだな」
ライザー戦に勝つのは通過点の一つだ。
『あっ、いっくん! AIDが完成したよ!』
「っ! そうか」
今日まで俺は修行の合間合間にターニャと一緒にAIDとインテリジェントデバイスを作成していた。
「ありがとうな。ターニャ。お前に苦労かけて」
『気にしないでいっくん! いっくんのためなら何でも作れるよ!』
「何でもって……例えばグレンラガンも作れるのか?本物の動くやつを一分の一スケールで」
『作れるよ! 天才ターニャさんの辞書に不可能という文字はない!』
「そっか」
『なんならいっくんとの赤ちゃんを……あれ? エルザちゃんどうしたの? あ~れ~』
急にターニャの声が聞こえなくなったな。
この時、俺は冗談だと思った。だけど……。
翌日、俺はみんなを集めた。
「イッセー、どうしたの?」
「ええ、みんなに新しい力を授けたいんです」
「新しい力?」
「はい」
リアス部長達が首を傾げている間に俺は異空間に仕舞ってるデバイスを取り出した。
「イッセー、これは?」
「これはデバイスと言って俺が作り出した武器です。リアス部長には「ライン・ヴァイスリッター」、朱乃さんには「アンジュルグ」、木場には「ヴァイサーガ」このデバイスはAIDと呼ばれる鎧と武器を展開するデバイスです。そしてミッテルトには槍のデバイス「シルバーレイ」、カラワーナは「ツインランサー」という槍のデバイス。これらのデバイスは俺が色々なアニメやマンガの武器を元にしました」
「そうなんだ……」
俺はみんなにデバイスを配った。マジマジとデバイスを見るリアス部長達。
「では、今日と明日はデバイスに慣れましょう」
「ええ」
俺の指示で残りの二日間はデバイスの訓練を行い、俺達は修行を終えた。
明日は……運命のライザー戦。絶対に勝たないと。あの人の笑顔を守るためにも。
今回は部長の悩みと新しい戦力について書きました。
次回からライザー戦……その前に魔法少女と守護騎士が登場します。あと、魔王様も……。
ライザー戦でドライグは活躍するのでしょうか?