兵藤一誠に憑依して死神になりました   作:汰灘 勇一

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第三十三話「VSライザー眷属その三」

「なっ……雷を喰らっただと!? 何をしたんだ!」

 

 雷を食べた俺を見てユーベルーナはとても驚いていた。

 

「これは雷を喰らい、雷を纏い、竜を倒す魔法。滅竜魔法だ」

 

「そんな魔法は聞いたことがないぞ!」

 

「ごっちゃごちゃうるせえよ。お前は俺に倒されるんだからよ!」

 

 俺は体を雷に変化させてユーベルーナを掴み、壁に叩きつけ。地面に落とす。

 

「がはああっ!」

 

「どうしたんだよ! フェニックス家、ライザー眷属の女王がただの人間。しかも神器を使ってもいないのに手も足もでねえのかよ!」

 

「黙れ! このくそガキが!!」

 

 頭から血を流しているユーベルーナは魔法陣を展開して俺に向けて巨大な火炎弾を放つ。

 

 俺は避けずに素手でその火炎弾をかき消した。

 

「なっ!」

 

 片手で火炎弾をかき消した俺を見て、ユーベルーナは驚くと同時に俺を畏怖した。

 

「貴様、一体何者なんだ! 化け物か!?」

 

「俺か? 貴様を死に導く通りすがりの死神だ! これで吹っ飛べ!! 雷竜の……咆吼!!」

 

 俺はおびえるユーベルーナに雷竜の咆吼を放つ。ユーベルーナはとっさに防御魔法陣を展開するが、防ぎきれず、雷の塊に呑まれていった。

 

『ライザー・フェニックス様の女王、リタイア』

 

 アナウンスが流れる。あとはライザーだけか。

 

 俺はライザーを倒すだけか。

 

 ライザーの場所に行こうとした。

 

「待ってください!」

 

 すると、レイヴェルが俺を止めてきた。

 

「何だよレイヴェル・フェニックス」

 

「あなた、お兄さまを倒そうとしてるのですか!? 無理ですよ! 私たち、フェニックスは不死! 絶対に死にません! あなたがいくら強くてもお兄さまを倒せませんわ!」

 

 ……この子は不死が絶対と思っているのか。

 

「そんなことはないさ。フェニックスでも、精神をすり減らされたら復活できなくなる。神をも殺せる一撃で攻撃したら、フェニックスでも一溜まりもないさ」

 

「できるのですか? あなたにその両方のうちの一つが!」

 

 そうだな……精神を削ることも、神をも殺す攻撃もできるな。

 

「できるさ。俺ならな。俺は……神殺しの赤龍帝だからな」

 

「えっ?」

 

「気になるなら、俺についてこい。俺がライザーと戦うところを見せてやるよ」

 

「無理ですわ! 今、リアス様とお兄さまは一騎打ちしている頃です! 今更、行っても無駄ですわ!」

 

「無駄かどうかは、やってみないと分からないぜ」

 

 俺は体を雷化して空へ飛んだ。

 

 そして、学校の屋上へと向かった。

 

リアスSiDE

 

「はあ、はあ……」

 

 私はライザーと一騎打ちをしていた。イッセー達が戦っているのに、私が何もしない何て嫌だった。

 

「リアス、諦めろ、君に俺は倒せないさ」

 

「私は諦めない! まだ、イッセーがいる!」

 

「赤龍帝か、幾ら伝説の存在でも俺達フェニックスを倒すことは出来ない。あいつはただの人間だからな」

 

 好き勝手言って……彼の、イッセーの強さ、それに優しさを知らないで!

 

 イッセー……、あなたは私を上級悪魔の一人じゃなくて、一人の女性として見てくれた。

 

「イッセー……」

 

 私は彼の名を呟いた。

 

「呼びましたか?」

 

 すると、イッセーの声が聞こえた。

 

 ドカァアアアン!

 

「ぐうっ!」

 

 ライザーと私の間に雷が落ちてきた。

 

「俺、参上!」

 

 煙が晴れると、そこには歌舞伎のポーズをしたイッセーがいた。

 

イッセーSiDE

 

 俺が屋上に着くと、そこにはライザーとボロボロになっている部長がいた。

 

「イッセー……ごめんなさい。あなたの足を引っ張ってしまって」

 

「気にしないでください。俺が、ライザーを倒せばすむことですから」

 

 申し訳なさそうにする部長を俺は慰めて、ライザーの方を見る。

 

「来たか、赤龍帝の小僧!! 貴様程度の人間なぞ、我がフェニックスの炎の前では塵も同然!! 覚悟するがいい!!」

 

 俺に向けて偉そうなことをいうライザー。

 

「よう、ライザー。お前、俺に釣られてみるか?」

 

「何だと!? 誰が貴様の様な小僧に釣られるか?!」

 

 俺の冗談を真に受けて、切れるライザー。こいつ、冗談が通じないのか?

 

「俺の強さにお前が泣くんだ、涙はコレで拭いたら如何だ?」

 

 俺は懐から紙を取り出して投げる。

 

「何を偉そうな事を、泣きを見るのは貴様の方だ!!」

 

「お前、倒すけど良いよな? 答えは聞いて無いけどな!!」

 

 俺は、ライザーを指さして宣言する。

 

 ってか、ライザーこのネタ分かるかな?

 

「イッセー……」

 

 部長は不安そうな顔をしてる。

 

「大丈夫ですよ。俺は負けませんから」

 

 俺がそう言って、笑顔を部長に向ける。そして、ライザーに向けて歩き出す。

 

「リアス部長! 俺は悪魔じゃありません! 上級悪魔の考えてることは分かりません! 理解したいとも思いません! だけど、あなたが泣くなら俺が涙を止めて、リアス部長の笑顔を取り戻します! リン! ユニゾンだ!」

 

「はい、我が主!」

 

 俺はリアス部長にそう叫び、リンを召喚する。そして、リンの体は光り出す。

 

「えっ!?」

 

「何だそいつは!」

 

 リンを見て驚く部長とライザー。だけど、今はそんなことどうでもいい!

 

「死神と妖精が交わりしとき、誰にも負けない想いが生まれる!」

 

 俺はそう言うと、リンの体はさらに光り出す。

 

「その想いを掲げ、私は道を切り開く!」

 

 リンが言い、リンの体は光の粒子になって俺と一つになって、身体は白いコートを纏い、左目にモノクルを装備して背中から銀色の六対十二枚の翼が生えた。

 

「「我等が想いを力に変える! 創世融合! ウィザードフォーム!」」

 

 俺はカンフーのポーズで決める。

 

「「我らを誰だと思ってる!」」

 

 俺とリンはライザーに向けて指さす。

 

「さあ、ショータイムだ!」

 

 ここから本当に始まる。ライザーとの戦いが、何があっても絶対に勝たないと!!




今回はイッセーVSユーベルーナとライザー戦の前振りを書きました。

次回はライザー戦を書きます。
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