兵藤一誠に憑依して死神になりました   作:汰灘 勇一

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第三十五話「観覧席と再会と……」

 グレモリー眷属VSライザー眷属のレーティングゲームが始まった頃の観覧席。

 

「まったく、イッセーは何で逃げたのよ!」

 

「アリサちゃん、落ち着いて。イッセー君はこの試合が終わったら説明してくれるって言ってたから」

 

 怒っているアリサをすずかがなだめる。

 

 なのは達が観覧席に着くとそこにはアーシアの他に黒い長い髪の少女、白い髪の毛の女の子、短い黒髪の女の子。あと、執事服を着た男性。メイド服を着た女の人がいた。

 

「黒歌ちゃんたちも来てたんだ」

 

「にゃ~すずかたちも来てたんだ」

 

「すずかちゃん、この人たちと知り合いなの?」

 

 親しそうに話す女の子とすずかを見てなのはは首を傾げている。

 

「うん、この子達はアーシアちゃんと同じでイッセー君の家に居候している……」

 

「塔城黒歌にゃ、駒王学園の二年生でイッセーとアリサ、すずかとはクラスメイトにゃ」

 

「……塔城白音です。黒歌姉様の妹で、駒王学園一年生、イッセー兄様の後輩です」

 

「我は竜宮辰美。白音と同じ一年生」

 

「私は兵藤一誠様に仕える執事、ドーナシークです」

 

「イッセー様にお仕えするメイド兼同居人のレイナーレです」

 

 なのは達に自己紹介する黒歌達。

 

「黒歌ちゃん達は人間じゃないんだよね」

 

「人間じゃない? どう言うことや、すずかちゃん?」

 

 すずかの言葉に首を傾げるはやて。

 

「ええと、黒歌ちゃんと白音ちゃんは猫又なの」

 

「ドーナシークとレイナーレは堕天使よ」

 

「え? それって本当なのすずか?」

 

 フェイトの質問に黒歌と白音はネコミミと尻尾を、ドーナシークとレイナーレは黒い翼を展開する。

 

「こ、これはすごいな……」

 

「それだけじゃないわ」

 

「辰美ちゃんは無限の龍神、オーフィスなの」

 

「はい?」

 

 すずかに言われて一瞬呆れた顔になるはやてたちヴァルキリー達。辰美は黒いオーラを体中から発する。

 

「このオーラ、確かに龍のオーラだね」

 

「それで、あなた達は何者なんですか?」

 

 白音はなのは達に聞く。

 

「私たちはオーディン様お付きのヴァルキリーです。私の名はロスヴァイセです。イッセー君に命を救われました」

 

「私は高町なのはです。喫茶翠屋の娘です」

 

「フェイト・テスタロッサです。なのはの幼なじみで、ロスヴァイセさんと同じくイッセーに助けて貰いました」

 

「八神はやてです。なのはちゃんやすずかちゃんとは親友です」

 

「八神シグナムだ。主はやての守護騎士だ」

 

「八神ヴィータだ。シグナムと一緒ではやての守護騎士だ」

 

「八神シャマルです。私も守護騎士で兼、医師をしています」

 

「……ザフィーラだ。主はやての守護聖獣だ」

 

「リインフォース・ツヴァイです~」

 

 なのはたちは白音達に自己紹介する。白音達はイッセーとの関係を聞こうとしたが、レーティングゲームが始まった。

 

 イッセーは体育館に入って行った。そして、ライザー眷属と戦い始める。イッセーはライザー眷属の攻撃を避け、見知らぬ魔法で撃退する。さらに、イッセーはライザー眷属のチェーンソーの刃を食べた。

 

「ちょっと、イッセーの奴チェーンソーの刃を食べちゃったわよ!?」

 

「ふぇ~イッセー君、鉄を食べちゃうなんて凄い歯だよね~」

 

「いや、すずかちゃん。そう言う問題ちゃうと思うで?」

 

 イッセーがチェーンソーの刃を食べて慌てるアリサ。よく分からなくて感心するだけのすずかをはやてが突っ込む。

 

「……食べた鉄を力に変えたみたいだけど、どう言う身体なんだろう?」

 

「それに、鉄を口から吹き出して砲撃に使ってるね。凄い威力みたいだし」

 

「あれも魔法なのか? だけど、あんな魔法見たことも聞いたこともないぞ」

 

「……ベルカ式でも、ミッド式でもなさそうだな」

 

 フェイト、なのは、ヴィータ、ザフィーラは魔導師としての意見を述べる。

 

「あれは滅竜魔法です」

 

「滅竜魔法? そんな魔法、聞いたこともないけど、どんな魔法ですか?」

 

「竜を倒す魔法、滅竜魔法。炎の竜は炎を喰らい、鉄の竜は鉄を喰らう。雷の竜なら雷を喰らう。水の竜は水を喰らう。氷の竜なら氷を喰らう。そして、自分の魔力へ変換する古の魔法にゃ」

 

「龍を倒す魔法? そんな魔法聞いたこともないけど……」

 

「……イッセー兄様が漫画で読んで再現した魔法です」

 

「漫画の魔法を再現!? どんだけすごいねん!」

 

 なのはたちに、滅竜魔法について教える白音たち、それを聞いてはやては驚いていた。

 

 画面に視線を戻すと、イッセーのいた体育館はがれきの山となっていて、イッセーはライザーの女王と対峙していたが、グレモリー眷属の女王、姫島朱乃が割り込み、イッセーはその場を朱乃にまかせて、校庭へ行き、グレモリー眷属の騎士、木場祐斗と合流した。

 

 そこで、イッセーはライザー眷属の戦車と戦い、滅竜魔法で倒した。そして、ライザーの妹のレイヴェル・フェニックスに向かって、

 

『通りすがりの死神だ。よく覚えておけ!』

 

 そう叫んで指をさす。そんなイッセーを見て頬を赤くするレイヴェル。

 

「イッセー君……」

 

「イッセー、また堕としたわね?」

 

「イッセー君のアレって無自覚なのかな?」

 

「なのはちゃん、私に聞かんで」

 

 レイヴェルを堕としたイッセーを見てちょっと嫉妬しているすずか。怒っているアリサ。明らかに嫉妬しているなのはとはやて。フェイト? フェイトは……。

 

「……イッセー、後でお話聞かせて貰わないと」

 

 こちらは黒いオーラを出しながら嫉妬している。

 

 次にイッセーは、見たこともない剣でライザーの騎士と僧侶を倒した。そのあとに、木場祐斗がもう一人の騎士を黒い甲冑を纏い、倒した。

 

「ふふ、兵藤もあのグレモリーの騎士も強そうだ。今度、勝負を申し込もうか」

 

「シグナム、お前はどこに行っても変わらねえな。しかし、あの木場ってやつの甲冑も何だか気になるな」

 

「……そうだな。あれはデバイスとどこか似ている」

 

 相変わらずなシグナム。ヴィータとザフィーラはAIDに注目していた。シャマル? シャマルはイッセーの活躍に夢中のようです。

 

 敵を倒して油断した木場に火炎弾が降り注ぎ、木場がリタイア。ライザーの女王が現れ、朱乃が落ちてくる。イッセーは朱乃を受け止め、治療しようとしたが、朱乃は拒否した。朱乃は自分の全魔力を託してリタイアした。

 

 イッセーは雷をまとい、女王をいともたやすく倒して、ライザーのもとに行き、ライザーとの勝負を始めた。イッセーはそこである人物を呼び出し、ユニゾンした。

 

「如何してアノ人がイッセーと?」

 

「は、はやてちゃん? アソコでイッセー君と一緒に居るのって」

 

「リ、リイン、フォース?」

 

「馬鹿なッ!? リインフォースはあの時に消滅した筈だ!?」

 

「そうよ、あの時はやてちゃんや私達、なのはちゃんとフェイトちゃんが見送ったんだから」

 

「ソレが何でアソコに居るんだよ!!? しかもアイツとユニゾンしてるし!?」

 

「それは判らんが、全ての謎は兵藤が握っているのだろうな」

 

 その人物とは、初代リインフォース。かつて、なのはやはやてたちと共に戦い、はやての身を案じ、消滅したはずだった。さらにイッセーとユニゾンしたことに驚きを隠せないなのはたちである。

 

「リインに似てるですぅ~ はやてちゃん、あの人は誰ですか~?」

 

「・・・・・・彼女はリインフォース、初代祝福の風でリインにとっては姉やろうな」

 

「お姉ちゃんですか~?」

 

 この中で一人だけ、直接本人と会ったことのないヴォルケンリッターの一員、リインフォース・ツヴァイは不思議そうにしている。そんなリインにはやてが説明する。

 

 とりあえず、試合が終わるまで待ち、終わったところでイッセーにそのことを聞くことになった。

 

 イッセーはライザーの炎を喰らい、見知らぬ魔法でライザーにダメージを与え、一方的な展開になっている。さらに、イッセーはライザーをバインドで動きを封じ……

 

『「咎人達に、滅びの光を。星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ。貫け! 閃光! スターライト・ブレイカー!!」』

 

 某白い悪魔の必殺技をぶっ放った。某白い悪魔と違い、魔力の色は紅いが威力は強大で、ライザーを跡形もなく、消し飛ばした。

 

『『何だあの馬鹿げた魔法は』』

 

 どこからかそんな声が聞こえた。

 

「うわ~、イッセー君のあの魔法、凄いね~」

 

「良くあんなえげつない魔法を思い付くわね。イッセーが考えたのかしら?」

 

 イッセーの放ったスターライトブレイカーを見て驚くすずかとアリサ。

 

「なのはちゃん」

 

「高町」

 

「なのはちゃん」

 

「なのは、色々言われてるぞ?」

 

 はやてとシグナムを始めとするヴォルケンリッターにジトめでみられるなのは。

 

「もうっ、皆酷いです! ……あれ? フェイトちゃん、如何したの?」

 

「……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

 フェイトは耳をふさいでブルブルと怯えている。無理もない。彼女は白い悪魔の放ったスターライトブレイカーの最初の被害者なのだから。

 

 ライザーは灰の中から復活したが、ライザーはイッセーへの恐怖でもう戦えなさそうだ。

 

 イッセーの腕に聖なるエネルギーが集まり、命乞いをライザーはするが、イッセーは聞く耳を持たなかった。

 

『お前らの理想なんて知らねえよ。ただ、お前らの理想でリアス部長が泣くっていうのなら俺はその理想をこの右手でぶち殺す!』

 

 そう叫び、ライザーを殴り飛ばし、ライザーは倒れ、動かなくなりリタイアした。

 

 イッセーの、リアス・グレモリーの勝利だった。

 

 最初から最後まで、イッセーの圧倒的な勝利だった。

 

「イッセー兄様はここまで強くなったんですね……私も強くならないと。もう、守っていられるだけではだめです」

 

 イッセーの戦いを見て、白音がつぶやく。だけど、なのはたちは一目散に部屋を出てイッセーの元へと向かった。

 

 

 

イッセーSIDE

 

 部長……リアスが俺にキスしてから俺は身動きが出来なかった。

 

「よし、殺そう」

 

「私の剣の錆になりたいのか。そうかそうか」

 

「先輩の初めてをよくも!!」

 

「ふふふ、お仕置きが必要だね」

 

「聖なる力をお見舞いしましょうか?」

 

 俺の中でシャル、エルザ、チェリー、ターニャ、メイビスがキレて体中から黒いオーラを出している。やめてくれ、みんなが暴れたら俺でもとめられない。

 

 

 

「イッセー君!!」

 

「はやて、それになのは達か。如何した? そんなに急いで来て」

 

 いきなり、はやてやなのは、すずか達、リリカルなのはメンバーが俺の部屋に入ってきた。あ~リンのことだな。

 

「如何したもこうしたも、如何してあの子が、リインフォースが生きとるんや!? あの子は私等の世界で消えた筈や! それなのに如何して生きて、イッセー君の融合騎として傍に居るんや!?」

 

「その事か。それに関してはリンに訊くべきだな」

 

 俺は創世の書を開いてリンを召喚する。

 

「お久し振りです、主はやて」

 

「リインフォース、生きて、生きてたんやったら如何して教えてくれへんかったんや!?」

 

 召喚されたリンにはやては問い詰める。……無理もないか。死んだと思っていたのに生きてたんだから。

 

「その件に関しては済みません。確かに私はあの時消滅しました。しかし、消滅した時の魂を回収し、私の中に存在したバグを完全に修復した存在によって私は現主一誠の持つ魔導書「創世の書」の管制人格として新たな命を与えられたのです。」

 

「バグが修復された? ッてことはもうリインフォースは消えたりしないって事なんか?」

 

「はい。私はもう消滅せず、ずっと存在する事が可能となりました」

 

「創世の書?」

 

 はやてに何で蘇ったのかを説明するリン。なのはは聞いた事のない名前を聞いて首をかしげる。

 

「ああ、コレだな。コレは俺にお前達のデバイスを預けた奴が俺専用に創り出したデバイスで分類としてははやての夜天の書の姉妹機らしい。もっと言うと創世の書のデータからはやてが持つ夜天の書が創られたらしいな」

 

 俺はそう言って持つデバイスを見せる。

 

「イッセー君、こんな事を言うのは変かも知れへんけど言わせてな?」

 

「何だ?」

 

「リインフォースの事、宜しくお願いします」

 

 はやては真剣な顔で俺に頼む。

 

「主はやて……」

 

「判った。リンの事は心配するな」

 

「ありがとうな」

 

 はやての頼みを聞き、俺は答える。すると、リインフォース・ツヴァイがリンに近づく。

 

「初めまして~リインフォース・ツヴァイです~」

 

「ああ、君が二代目祝福の風か。私はリインフォース・アインスだ、よろしくな?」

 

「はいです~お姉ちゃん」

 

「お姉ちゃん!?」

 

 ツヴァイにお姉ちゃんと言われてリンは目を見開く。

 

「はいです~はやてちゃんにお姉ちゃんみたいな人って言われました~」

 

「そ、そうか。まあ、好きなように呼びなさい」

 

「はいです~」

 

 リンはツヴァイの頭を優しく撫でる。

 

 ……そろそろ、説明を始めるか。

 

「……さてと、次は何でお前たちのデバイスを持っていたかを話す」

 

 俺は結界を張り、この部屋にいる人以外に話が聞こえないようにした。

 

「イッセー君、なんで結界を張るん?」

 

「……これから話す内容はロスヴァイセさんや俺の仲間に聞かれるといろいろ厄介なんだよ」

 

「……まあ、ええわ。説明頼むな」

 

 はやてに言われ、俺は体を死神化させる。

 

「イッセー、その姿は?」

 

「これは死神。といっても、グリムリーパーとは別の存在だ。死者の魂をソウル・ソサエティという世界に導き、虚という化け物から人々を守る存在だ。すずかとアリサは一度、見たことがあるだろ?」

 

「でも、なんでその姿を見せたの?」

 

「それは、この力は本来この世界には存在しない力だからだよ」

 

『えっ?』

 

 驚く彼女たちに、俺は前から考えていた嘘の説明を話した。

 

 

「この世界は元々バラバラな三つの世界がある事件で一つになった世界なんだ。俺の住んでいた世界、他の世界ではハイスクールD×Dの世界って言われている。死神という存在が虚という化け物と戦ってるブリーチという世界、それに君たちの世界が融合した世界だ」

 

「三つの世界が融合した世界……」

 

「そうだ。俺の住む世界がベースとなり、君たちはこの世界に合うように調整されて、年齢が変わっているんだ」

 

「じゃあ、何で、イッセーはそのことを知ってるのよ」

 

 アリサがもっともなことを聞いてくる。

 

「それはだな、俺がこの世界の創造神に話を聞いたからだ」

 

「そ、創造神?」

 

「ああ、この三つの世界は現れるイレギュラーな存在のせいで一つになったことを聞いたんだ。何で俺に話したかっていうと、俺がそのイレギュラーと戦うのに適任だったらしい」

 

「じゃあ、もしかして死神の力は……」

 

「ああ、俺は世界の創造神からこの世界に現れるイレギュラーな存在からこの世界を守るために色々な魔法を教えて貰い、死神の力を貰った。デバイスやリンはこの時預かったんだ」

 

「なるほど……」

 

 俺の説明に納得してくれたようだ。さてと、結界を解くか。

 

「ねえ、イッセー君、一ついいかな?」

 

「何だ、すずか」

 

「このこと、白音ちゃんたちは知ってるの?」

 

「……いや、白音達は知らないよ。全て俺一人でやっている。白音たちを危険なことに巻き込みたくないんだ」

 

 すずかに聞かれて俺は視線をそらす。

 

「それでいいの? 白音ちゃんや黒歌ちゃん達は心配してるんじゃないの? それでも言わないの?」

 

「……何時かは話すさ。今はその時じゃないから」

 

「それじゃあ、イッセー君はこれからも一人で戦い続けるんか?」

 

「……そうだな」

 

「そんなんじゃ、イッセーの身が持たないよ!」

 

 フェイトがそう言っているが、俺はそれで構わないと思っている。何故なら、それが俺に架せられた罰なのだから。

 

「ハハ、別に、壊れたっていいさ……俺が死んでも悲しむやつなんていないさ」

 

 俺は苦笑気味にそんなことを言う。すると……

 

 パン!

 

 アリサに頬を叩かれた。

 

「あ、アリサ?」

 

「壊れたって良い何て言わないで! あんたは自覚してないと思うけど、あんたはたくさんの人を救ってる。あんたのことが大切で、死んだら悲しむ人がいるんだから!」

 

 ……アリサは目に涙をためながら言っている。

 

「悪い、一応、無理はしないように気をつけているから大丈夫だよ」

 

「……イッセー、私で手伝えることがあったら、言ってくれる? もう、これ以上、大切な人が傷つくのは嫌なんだ」

 

 フェイトが俺にそう言って来る。そういえば、リリなのの世界ではなのはが無茶をして大怪我をしたんだよな。

 

「私も、誰かが戦っているのに、何もしないっていうのは嫌だな」

 

「せやな。私もイッセー君の力になるで。リインフォースのことで借りもあるしな」

 

「なのは、はやて」

 

「まあ、はやてがお前の力になりたいっていうなら、アタシたちの力を貸してやってもいいぜ」

 

「そうだな。いつか、私と戦ってもらうぞ兵藤」

 

「ヴィータ、シグナム」

 

 なのはを始め、はやてやシグナム、ヴィータを初めとするヴォルケンリッターの面々も頷いている。

 

「ありがとう、もし、何かあったらなのはたちの力を借りるよ。……今日はもう遅いから、帰ろう」

 

 俺は結界を解除した。

 

 すると、誰かが俺達の居る部屋をノックした。

 

「イッセー、入るぞ」

 

「オーディン様!? 何でしょうか!」

 

 部屋に入ってきたのはなんと、オーディン様だった。何でオーディン様がここに?

 

「少しお前と話がしたくてきたんじゃよ。その前にどうやら内緒の話をしていたらしいが……」

 

 いいっ!? ばれてる!? もしかして話の内容もばれてるんじゃ……

 

「それについては特に詮索しない。イッセー」

 

「はい、何でしょうかオーディン様」

 

「もし、何かあったらワシを頼れ。ワシは、いや、ヴァルハラはお前の味方をしよう」

 

「えっ?」

 

 俺は一瞬、ほうけてしまった。

 

「さてと、ワシはそろそろ帰っておっぱいパブに行こうか……」

 

『行かせませんよ!!』

 

「じゃあ、イッセー、また、今度ね!」

 

「お、おう……」

 

 部屋を出ていったオーディン様を追いかけるなのは達ヴァルキリーとヴォルケンリッター。

 

「……さてと、俺達も帰るか」

 

 俺がそう言うと、すずかとアリサは頷き、帰っていった。

 

 

 俺は真っ直ぐ家へ帰りベッドに倒れ込んだ。今日は魔力をたくさん使ったから、疲れているんだな……。

 

『いっくん、ちょっといい?』

 

「ターニャ? どうしたんだ?」

 

 急にターニャから念話を貰った。

 

『良いから来て欲しいの』

 

「うん、わかった」

 

 俺は言われるまま、精神世界に行く。

 

 

「ターニャ、どうしたんだ?」

 

「うん、いっくんにこれを見て欲しくてね」

 

「これ?」

 

「そう、いでよ!」

 

ターニャがそう言って、片手をあげると空(?)から何かが墜ちてくる。それは紅く、顔が二つあるどこか見たことがある巨大なロボットだった。って!

 

「グレンラガンじゃねえか!!」

 

 

 そうこれは天元突破するロボットグレンラガンだった。

 

「前、いっくんが作れるかって言ってたから作ってみたよ。あと、AID版のグレンラガンも作ったよ」

 

 

「そ、そうなのか……」

 

 ターニャはすごいな。だけど、俺は早くグレンラガンに乗りたいと考えていた。

 

「ふふ、グレンラガンに乗りたくて仕方ないって顔だね。いっくんはどっちに乗りたいの?」

 

「そりゃあ、グレンに決まってるだろ! カミナの兄貴のポジションだ!」

 

「やっぱりね。グレンラガンも出来たし、次はライダーデバイスを作ろうかな」

 

「ライダーデバイス?」

 

 俺はターニャがデバイス名のようなものを言ったのを聞き、思い出す。

 

「仮面ライダーの力をデバイス化したものだよ。いまのところ、クウガが完成しそうだよ~。あと、ファイズ、カイザ、デルタ、オーガ、サイガを制作してるところだよ~」

 

 

「やっぱり!? てか、どんな選択してるんだよ!」

 

 ついにここまできたかこいつの天災ぶりは! まあ、さすがに変身はできなさそうだけどな……

 

「ちなみに、ちゃんと変身できるよ? それぞれのバイクもちゃんと作ってるよ~。あとオリジナルメモリとロストドライバーを作ろうかなって」

 

「どこまで規格外なんだよお前!?」

 

 本当に呆れてしまう。どこまでいくんだよこいつ!

 

「とりあえず、完成したらいっくん、テスト運転よろしくね」

 

「りょーかい。一度は仮面ライダーに変身してみたいと思ってたし」

 

 だけど、どうやって仮面ライダーのデータを取ったんだ?

 

 俺はあいつの顔を思い出した。ターニャ、もしかしてお前、あいつの世界に行ってデータを取ってないよな?

 

 俺がそんなことを考えていると、突然バチリと聞こえ、意識が消えた。

 

 

 

 目が覚めたとき、俺は何故かベッドに寝かされていて腕と脚を拘束されていた。

 

「……何がどうなっている」

 

「あっ、いっくんが目を覚ました~」

 

「ターニャどうな……」

 

 ターニャの声が聞こえて振り返ると、そこにはターニャの他にもエルザ、シャル、チェリー、メイビス、リンがいた。だが、それは問題ではない。問題は彼女達が……裸だったんだ。

 

「何してるんだお前ら~!」

 

「何っていっくんを襲おうと思って」

 

「イッセーの唇はリアスに奪われたが」

 

「イッセーはまだあっちの方は未経験だからね」

 

「ですから私たちで公平に先輩と関係をもつことにしました」

 

「ご主人様に私たちの初めてを捧げます」

 

「貰ってくれイッセー!」

 

 ターニャ達が顔を赤らめて言っている。いや、顔を赤らめても! ってか、何で拘束するんだよ!

 

「何で俺を拘束するんだよ! 雰囲気というものをだな……」

 

「「「「「「いただきまーす!」」」」」」

 

「俺の話を聞けー!!」

 

 俺はそのまま喰われた。

 

 ……イッセー、すまないお前より先に卒業してしまった。




テストや旅行があって更新が遅れました。

今回、ライザー戦を見ていたなのは達の反応を書きました。ターニャが何かチート過ぎますね。最後のやつは……察してください。もしかしたらR-18版を書くかもしれませんので……気が向いたら

次回はイッセーの目の前にあるリリなのキャラが二人現れる。その二人は意外な奴だった!

もしかしたらその前に一周年記念小説を書くかもしれません。それにはゲストとして忍になりしイッセーの一閃、原作D×Dの兵藤一誠が出る予定です
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