なお、年を合わせるために、兵藤一誠に憑依して死神になりましたの兵藤一誠と一閃はハイスクールD×Dの四巻後に設定しています。もしかしたら、ネタバレになってしまうかもしれません
「ふああああっ、眠いな……」
昨日も死神の仕事で深夜遅くまで起きていたせいでとても眠い。ここんところ、ターニャの実験や仕事で睡眠時間が少ないからな。今日は早く寝られると良いな。
「取りあえず、学校に……うん?」
ぼんやりと歩いていると。空から何かが墜ちてくるのが見えて立ち止まる。
……何だろうあれ?
それはどこかで見たことがあるバズーカ砲だった。確か、これ……。
「十年バズーカ!?」
俺は墜ちてくる十年バズーカを見て驚き、逃げようとしたが、逃げられず俺はそれに当たってしまった。
「ここはどこだ?」
気が付くと、俺は見知らぬ場所にいた。確か俺は十年バズーカに当たって……。
「お、俺!?」
「うん?」
どこかで聞いたことのある声を聞いて俺が振り返ると、そこには鏡で見たときに見える俺の姿。つまり、俺自身。ああ、成る程な……こいつは平行世界の俺、いや、平行世界の兵藤一誠か。
「ああ、お前、兵藤一誠か?」
「そうだよ! そう言うお前は何者だ!」
「俺も兵藤一誠さ。ただし、平行世界の兵藤一誠だけどな」
「ど、どういう意味だよ!?」
突然、自分のいる世界からこの何だか分からない世界に飛ばされたせいか、混乱している兵藤一誠。
「ええとな……」
「……これはどういうことだ?」
説明しようとしたその時、また同じ声が聞こえた。振り返ると、黒いコートを羽織って日本刀を二振りを持った俺、兵藤一誠がいた。
「どういうことだよ……」
これは俺も困ってしまった。三人の兵藤一誠がここに集結している。
「成る程な、俺達はそれぞれ違った世界の住人でお前は別世界の俺って言うことか」
「それで、何でだが知らないが、俺達はここに集結したってことか……」
「「って信じられるか!!」」
別次元の俺は俺の説明を聞いて、俺の用意したちゃぶ台をひっくり返す。……息がピッタリだな。
「じゃあ、このことはどう説明するんだ?」
「うっ、そうだよな……」
「でも、俺らが何でここにいるかは説明できないよな?」
「ああ、それはたぶん俺の知り合いが原因だ」
俺の脳裏にあいつの顔が浮かんだ。俺を転生させたはた迷惑な駄神、ウルスラグナ。今回のこれもあいつが原因だろ。
「知り合い?」
「ああ、たぶん用事がすんだら帰してくれると思う。まあ、取りあえず自己紹介をしようか」
「そうだな。俺は駒王学園の二年生、グレモリー眷属の兵士の兵藤一誠。中級悪魔で、俺の体には滅神具、赤龍帝の籠手が宿っている」
俺の左側にいる兵藤一誠が自己紹介する。こいつは乳龍帝、原作通りの兵藤一誠か?
「なあ、お前、乳龍帝って呼ばれてないか?」
『うおおぉぉん!』
「うおっ!?」
「ど、ドライグ!? 大丈夫か!?」
俺がちょっと気になったことを口にすると、兵藤一誠の左腕の赤龍帝の籠手から悲しい声が聞こえてきた。やっぱり、こいつは原作兵藤一誠か。
「おい! ドライグは精神がもろいんだよ! 落ち込ませるな!」
「わ、悪い……」
「何でだが知らないけど、あっちのドライグは苦労してるみたいだな」
『そうだな』
黒いコートを羽織ったイッセーの腕にも赤龍帝の籠手が現れる。その籠手からは威厳が満ちあふれているし、それにこっちの兵藤一誠からは何か妙な力を感じる。もしかして、こいつは転生者か?
「じゃあ、今度は俺だ。俺は兵藤一誠。一応、駒王学園の二年生だけど、半蔵学院って言う学校にも所属している」
「はっ? それってどういう意味だ?」
原作イッセーは何を言っているか分からなさそうだった。
だけど、俺は半蔵学院と言う名前を聞いたことがあった。
「もしかして、お前は忍か?」
「うん? ああ、そうだけど」
俺が聞くと、肯定するもう一人の兵藤一誠。
やっぱり。半蔵学院、閃乱カグラという忍びの女の子たちが戦うゲームに出てくる主人公の内の一人、飛鳥が所属する学校だ。つまり、こいつはハイスクールD×Dの世界と閃乱カグラの世界がクロスした世界の住人か。
「話を戻すぜ、俺は元悪忍、今は善忍の忍、コードネームは一閃。そして、赤龍帝忍軍団の団長だ」
「赤龍帝忍軍団? どういうことだ、イッセ……いや、一閃と呼ばせて貰おうか」
「ああ、自由に呼んでくれ。赤龍帝忍軍団っていうのは、俺がライザーとのレーティングゲームで勝った賞品でサーゼクス様がくれた駒が変異してできた駒で、転生した俺の仲間達で組織した忍びの集団だよ」
「ちょっとまて! お前、ライザーを倒したのか!?」
原作イッセーは一閃がレーティングゲームでライザーを倒したと聞いて驚いていた。まあ、そうだよな。原作ではレーティングゲームの時は倒せなかったからな。
「あ、ああ。リアスのレーティングゲームに助っ人で出て、ライザーの眷属を殆ど倒して、俺とライザーの一騎打ちになったんだ。まあ、この剣のおかげで禁手化しなかったけどな」
そう言って、一閃は一振りの日本刀を見せる。その刀からは聖なるオーラを感じる。これは聖剣?
「これは天叢雲剣、ある戦いで、俺が真の力に目覚めたときにどこからか飛んできたんだ」
「ま、まじかよ。平行世界の俺は聖剣の因子を持ってるのかよ。俺もアスカロンを使ってるけど、ミカエルさん達に調整されてたからな」
「そうなのか? 俺はアスカロンの方から来たけど」
「一閃もか? 俺もアスカロンの方から来たな」
一閃が天叢雲剣を所有していたことに原作イッセーは驚いていた。俺もそれは予想外だったな。
「嘘だろ! ってことは俺だけ聖剣の因子がなかったのかよ!」
原作イッセーは一人落ち込んでいる。
「そんなに落ち込むなよ。俺は聖剣を所有しているけど、ドライグが目覚めたのは中学二年の頃だし」
「ぶはっ?!」
一閃の言葉が原作イッセーの胸に突き刺さる。
「早いじゃんかよ! 俺の方は今年になってだぞ!」
「そうなのか?」
「そうだよ!」
すごく、いらつく原作イッセー。さてと、そろそろ俺の自己紹介をするか。
「ええと、話戻そうぜ。俺は駒王学園、オカルト研究部所属の二年生で死神代行だ」
「死神代行? それってBLEACHの死神代行か?」
「うん? そうだな。他の世界だと、そんな名前の漫画に出ていたな」
一閃が知ってることに俺は少し驚いた。こいつの世界ではBLEACHがあるんだな。
「それってどんな存在なんだ?」
「うん? そうだな。簡単に言うと、死んだ人の魂を尸魂界って呼ばれている世界に導いたり虚って言う化け物から人を守ったりする存在かな」
「成る程な。お前の世界って悪魔や天使、堕天使や妖怪以外にそんな存在がいるんだな」
「そうだな。話を戻すぜ。俺はリアスの助っ人で出たレーティングゲームで駒を貰って、それを改造して死神の駒というものを作ったんだ。その駒で俺は俺を慕ってくれている仲間を眷属としたんだ。眷属名は……死神騎士団
俺は、死神の存在を知らない原作イッセーに説明し、紹介の続きをしたのだが、気が付くと、原作イッセーは一人、落ち込んでいた。何故?
「別世界の俺は全員ライザーを倒しているのかよ。しかも、眷属持ちって俺はまだ中級悪魔なのに……」
あー、一人、眷属持ちじゃないことと弱かったことを嘆いてらっしゃる。
「お前だって強いだろ? それにお前なら必ず上級悪魔になれるさ」
「そ、そうか?」
「そうだよ。胸を張れ兵藤一誠」
俺は原作イッセーを励ます。こいつには俺にはない、赤龍帝の三叉成駒って力があるしな。
「そうだよな……そういえば、お前らには恋人とかいるのか?」
俺の励ましに復活したのか、原作イッセーの方から聞いてきた。恋人か……まだ、そんな関係じゃないけどな。
「あー、俺はまだそんな関係じゃないかな?」
「俺はその……」
俺が曖昧に答えると、一閃が口ごもる。どうしたんだ?
「どうしたんだよ一閃」
「いや、俺には恋人がいるんだけど、一人じゃないんだよな……」
「マジか!? お前、ハーレム築いたのか!?」
「あ、ああ……」
一閃がハーレムを築いたことに驚き、興奮する原作イッセー。一閃は軽く引いている。
「兵藤一誠の夢はハーレムを作ることなんだよ。兵藤一誠、お前にはリアスや朱乃さんがいるだろ?」
「そりゃあ、そうだけどよ……」
「一閃は……半蔵学院の仲間の女の子たちか?」
「いや、他にもいるんだ。忍びの仲間達だけで30人以上いるかな?」
「「多すぎるわ!!」」
一閃の発言に、俺と原作イッセーは同時に突っ込んだ。どんだけハーレム築くんだよ! まだ、オカルト研究会のメンバーもいるはずだよな!?
「みんなの夜の相手をすると次の日が大変なんだよな……」
「うおおい! それは惚気か!? それとも、まだ童貞の俺への嫌みか!?」
「落ち着け! 一閃も悪気があったわけではない!」
「うるせえ! そう言うお前も卒業してるんだろ!?」
暴れ出す原作イッセーを俺は取り押さえる。……俺も卒業してるって言えないな。
「私たちのいっくんも卒業してるよ~」
「私たちが相手をしましたから」
すると、俺の神器の中からターニャやチェリー、シャルやエルザ、メイビスが現れた。
「「何故、ISのシャルロットと篠ノ之束、フェアリーテイルのエルザがいるんじゃ!」」
「あー、こいつらは本人じゃなくて、俺の世界の元四大魔王と聖書の神だよ」
「「はあっ!?」」
ターニャ達を見て予想通りのリアクションをしてくる二人に俺は説明すると、また驚いた。
「私はターニャ、ターニャ・ベルゼブブだよ~ いっくんの世界の先代ベルゼブブで冥界の二大頭脳って呼ばれてたね」
「同じく、先代ルシファー、エルザ・ルシファーだ」
「僕は先代のレヴィアタン、シャルロット・レヴィアタンだよ」
「私は先代アスモデウス、チェリー・アスモデウスです」
「私は聖書の神メイビスです」
「「嘘だろ!?」」
驚く原作イッセーと一閃。それはそうだろ。死んだはずの元魔王と神が生きてたんだから。
「本当だよ。俺も驚いたよ。まさか、神と元魔王達が生きていたなんて」
「マジかよ。お前の世界ってとことん規格外だな」
「……そうだな。俺も最近そう思ってきたよ」
「ところで、ターニャさんって篠ノ之束みたいに何か作れるのか?」
原作イッセーの言ってることに俺は同意して、一閃の質問にどう答えるか。
「うん、作ってるよ~この前はこれを作ったよ」
俺が答える前にターニャがボタンを押すと、グレンラガンが出現する。
「「グレンラガン!?」」
出てきたグレンラガンに驚く二人。この二人の世界ではグレンラガンが放送されてるんだな。
「私がいっくんのために作ったんだよ」
「い、いいな~俺も乗ってみたいぜ」
「俺もだ!」
グレンラガンを見て羨ましそうにする二人。やっぱり、憧れるよな。
「……乗ってみるか?」
「「いいのか!?」」
「あ、ああ……」
俺がそういうと、二人とも身を乗り出してきたので、俺は軽く引いてしまった。
「じゃあ、俺はグレンだ! カミナの兄貴のポジションを!」
「バカ言うな! 俺がグレンだ!」
「「やんのかコラ!?」」
どちらがグレンに乗るかラガンに乗るかで揉め、戦おうとする二人。
「だあああっ! じゃんけんで決めて順番に乗ればいいだろ!」
「「その手があったか!」」
俺が提案したら今気が付いたとそんなリアクションをする二人。
その後、二人は交代交代でグレンに乗り、時間は過ぎていった。すると、俺の携帯電話に着信が。
『どーも、君の……』
「地獄に堕ちろ」
『ひどっ!』
電話に出ると、俺を転生させた駄神ウルスラグナが出た。
『時間になったから連絡を入れたのに……』
「やっぱ、お前が原因か……」
『そうじゃよ。二人に会ったのは良い経験になったじゃろ? どうじゃ、原作の主人公、兵藤一誠とワシが作ったもう一つの世界の主人公、一閃と会ってみて』
「……がんばっているのは俺だけじゃない。そう思ったな」
そう、彼らは自分の世界で自分の守りたいもののために戦い、強くなっていく。俺も負けていられないと思った。
『そうか。じゃあ、今から空間を移動できる灰色のカーテンを出すから』
「あー、ディケイドに出てくるあれか?」
『そうそう。それを通って帰ってきてね。じゃあね♪』
ウルスラグナはそう言い残すと、電話は切れ、それと同時に灰色のカーテンが現れた。
「な、何だよあれ!」
「あれは空間を移動する手段だよ。あの中を通ればお前達の世界に帰れるさ」
「それってつまり」
「ああ、別れの時だ」
「そうか……」
別れの時が来たのが少し、残念そうな顔をする原作イッセーと一閃。
「短い時間だったけど、会えて楽しかった」
「俺もだよ。まさか、別世界の俺に会えるとは思わなかったな」
「だな。世界は広いんだと思ったよ」
それぞれ、会ってみての感想を言う俺達。ちなみに、順番は俺、原作イッセー、一閃だ。
「まあ、またいつか会えると俺は思うな」
「そうだな。それまでに俺は上級悪魔になってやる!」
「俺はもっと強くなる。仲間を守るために」
「じゃあ、お互い何かあったら助けに行こうぜ」
「そうだな。そうしようぜ」
俺達は再会の約束をし、灰色のカーテンへ向かう。
「じゃあ、俺は行くぜ」
まずは、原作イッセーが灰色のカーテンを通って自分の世界に帰っていった。
「じゃあな、死神。俺も帰るぜ」
「ああ、一閃。お前、夏休みに冥界に行ったか?」
「? いや、まだ夏休みになってないけど?」
一閃が帰る直前に俺はある質問をする。一閃は疑問を感じながら答えてくれた。
「そうか。なら、ディオドラ・アスタロトって悪魔に気をつけな」
「えっ?」
俺は一閃にある忠告をした。一閃はその忠告を聞きながら首を傾げて帰っていった。
「いっくん、私たちも帰ろう」
「だな。そうだ。グレンラガンに乗って帰るか」
「……変なところに落ちたら大変じゃない?」
「大丈夫だよ。俺の持っているクリスタルの中に転移するようにしておくから」
俺はそう言ってグレンの操縦席に、ターニャはラガンの操縦席に行く。
操縦席に行くと、一枚の写真が置いてあった。そこには俺、原作イッセー、一閃が映っていて、俺達の後ろには相棒であるドライグが映っていた。
「士……いつか、また会いに行くか」
俺は写真を懐にしまい、ロストドライバーとガイアメモリを取り出す。
『タナトス』
「さて、帰るか」
俺はグレンラガンを動かし、灰色のカーテンを通って帰ろうとしたが。
ガギィン!
グレンラガンのドリルがどこかに引っかかり、穴が空いて地面が崩れ、真っ逆様に落ちた。
「ノオオオオオオオオオ!」
真っ逆様に落ちたグレンラガンはどこかの山に墜落した。
????SIDE
俺、兵藤一誠は教員の仕事でいないロスヴァイセさんとアザゼル先生。それに一人だけ急な仕事が入ったギャー助以外のオカルト研究部メンバー+1で一緒に下校している。
「ねえ、イッセー。今夜空いてる?」
「ああ、空いてるけど」
「なら、今夜……しない? 上級悪魔の試験が終わって結果を待つだけなんだから。そろそろ私たち、肉体関係を結んでも良いんじゃないかしら?」
リアスは俺の腕に抱きついた。リアスの柔らかい胸が当たってる!
「あらあら、イッセー君。私も抱いて欲しいですわ」
そう言って朱乃も抱きついてきたああああっ!
「朱乃、私が先よ?」
「ふふ、それはどうかしら? 私がイッセー君を美味しくいただいてしまうかもしれませんわ」
「「……」」
火花を散らすリアスと朱乃。恐い……
「……私もイッセーさんに抱いて欲しいです」
「うん。何番目でもいいから抱いて欲しい」
「……私もイッセー君と関係を結びたいけど、堕天しちゃう。ああっ、主よ。私はどうしたらいいのでしょうか」
少し離れたところで見ているアーシア、ゼノヴィア、イリナの教会三人組。
「……レイヴェル、私たちはどうしよう」
「積極的に行きますわ! 私たちだけ遅れるのだけは避けたいですわ!」
「ははっ、大変そうだね」
二人で話し合う小猫ちゃんとレイヴェル。木場は苦笑してる。
「ええと、リアス、朱乃落ち着いて……」
俺が二人を落ち着かせようとしたその時、
ドカアアアアァァァァァン!
何かが裏山に落ち、地面が大きく揺れた。
「っ今の地震は!?」
「何かが裏山に落ちました!」
「もしかしたら、カオスブリゲートかもしれないわ。いきましょう!」
『はい!』
俺達は転移魔法陣で裏山へ飛んだ。
……この時、俺はこの出来事が、出会いが俺を新たな戦いに巻き込むとは思わなかった。この出会いが俺を異なる世界に導き、新しい仲間と出会わせたんだ。
今回の話はどうだったでしょうか。もうちょっと、一閃と死神イッセーの絡みを書いた方が良いかなと思いました。
もしかしたら、今後また死神イッセーと一閃はまた会うかもしれません。次回会ったときは二人の共闘があるかもしれません。
最後の方に出てきたもう一人の兵藤一誠は次作の二次小説の主人公です。
次回、「新たな主人公」お楽しみ