兵藤一誠に憑依して死神になりました   作:汰灘 勇一

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第三十九話「話し合い」

 ジャンヌが俺の家にやってきた次の日、いつものように俺たちは学校に向かう。

 

 クラスに入りかけるまで何もなかったのだが・・・・・・。

 

「「イッセー!!!!!!!!!!!!!!」」

 

 松田と元浜がものすごいスピードでやってきた。

 

「うん? どうしたんだ二人とも」

 

 俺は何で二人がそんなスピードで来たのか気になった。

 

「ちょっと来てくれ!」

 

 松田は俺の腕を掴み、人の目に付かないところに移動する。・・・・・・誰かに聞かれたくないのか? ということはもしかして悪魔関連?

 

「で、どうしたんだ?」

 

「・・・・・・昨日、俺と元浜で悪魔の仕事で依頼人の元へ行ったんだ」

 

「・・・・・・行ったのは良いんだけど」

 

「良いんだけど?」

 

「「依頼人が某世紀末漫画に出てくる巨体の男で何故か女装していて、しかも魔法少女の格好で、語尾に「にょっ」って付ける猫耳を付けミルたんって漢女だった」」

 

 ・・・・・・あのミルたんかよ

 

 それはハイスクールD×Dの中でも特に謎に包まれた存在。セラフォルー・レヴィアタン様の魔法が効かなかったし、いつの間にか姿が消えてたし・・・・・・別世界に転移したことがあるらしいし・・・・・・・

 

 リゼヴィムが何でこいつに興味を持たないのか可笑しいぐらい不思議な奴だ。

 

「「ミルたんって何なんだ!!!!!!!!!!!!!」」

 

 ・・・・・・初対面であんなの見たら誰もがそう言うだろう。

 

「・・・・・・すまない。あれは俺も分からない」

 

「イッセー、あいつ知ってるのか?」

 

「・・・・・・ああ、何度か会ってるんだけど、俺も苦手だなあいつは」

 

「そうか・・・・・・」

 

 ・・・・・・初めての仕事の依頼人があんな変態だったことに凹んでいる二人。

 

「まあ、俺も何かあったら相談に乗るから頑張れよ。お前らには上級悪魔になりたいって目標があるんだろ? 俺でなら力になるからさ」

 

「・・・・・・ありがとうなイッセー」

 

「助かるぜ・・・・・・」

 

「気にするな。俺たちは友達だろ? 友達のピンチを助けるのは当然のことだろ?」

 

 落ち込んでいる二人に元気を出して貰おうと俺は励ます。

 

「イッセー!」

 

「そうだな! 俺たちはどんなことがあろうと友達だ!」

 

「おう!」

 

 俺と松田と元浜はがっちりと堅い握手をする。俺たちの友情は不滅だ!

 

「・・・・・・暑苦しいにゃ」

 

「・・・・・・男の友情ってよく分かりません」

 

「そうですね」

 

「あははは・・・・・・」

 

 俺と一緒に登校してきた黒歌達はあきれている。まあ、女の子には男と男の友情は分からないだろうな。俺たちも女同士の友情とかもあまり分からないし。

 

 その後はホームルームが始まるから俺たちは教室に戻った。

 

 

 

 

 

「ジャンヌ・ダルクです。よろしくお願いします」

 

「アリシア・テスタロッサだよ! よろしく!」

 

 ホームルーム終了後、先生は転校生を紹介すると言って二人の生徒を連れて来た。

 

 二人の生徒は予想通り、ジャンヌとアリシアだった。俺たちと同じクラスになるようにリアス部長が手を回したんだろう。

 

「二人とも美人だな・・・・・・」

 

「スタイルも良いし・・・・・・」

 

「羨ましいな・・・・・・」

 

「っ・・・・・・」

 

「フェイトちゃん・・・・・・?」

 

 クラスメイト達はそれぞれ違った反応をしている。ただ、アリサとすずかは信じられない物を見たという表情でアリシアを見る。・・・・・・そりゃあ、驚くだろうな。フェイトとそっくりな女の子がいるんだから。

 

「ヤッホーイッセー! 今日から同じクラスだよ。よろしく!」

 

 アリシアは俺の方を向いて声をかける。するとクラスメイトの視線が俺に集中する。

 

「はい、取りあえず二人とも席に座って-」

 

 先生が二人を席に座らせる。その後、休み時間になり、授業が始まるまで転校生の質問タイムが始まる。

 

「イッセー、ちょっと来なさい!」

 

 俺はアリサとすずかに連れ去られる。

 

「イッセー、あんた、アリシアのこと知ってるの? あの子は何でフェイトとそっくりなの!?」

 

「あ、アリサちゃん、いきなりすぎだよ」

 

 ストレートにアリサは詰め寄ってくる。すずかはちょっと戸惑っている。

 

 ・・・・・・聞かれるとは思ってたから特に驚かないけどちょっと強引だよな。

 

「・・・・・・悪い、詳しいことは昼休みに話す。もうすぐ授業も始まるし、アリシアと後一人くわえて五人で話そう」

 

「・・・・・・それもそうね」

 

 俺の意見に納得したのかアリサは下がる。

 

 そして、俺たちは教室に戻り、授業を受ける。

 

 

 

 

 

 

 昼休みになると、俺はアリシアとプレシアさん、それにすずかとアリサを旧校舎のある一室に呼んだ。

 

 プレシアさんは俺たちの学年の担当の先生だが、午前中はプレシアさんの担当の授業がなかったのでアリサとすずかはプレシアさんのことを知らなかった。

 

 なので、プレシアさんを見たときも驚いていた。今のプレシアさんは見た目が髪の色が黒いフェイトだから無理もないと思うが・・・・・・

 

「・・・・・・私達がフェイトと似てることに驚いてるのよね? 私達の口から説明するから聞いて欲しいの。私はフェイトの母親・・・・・・プレシア・テスタロッサよ」

 

『っ!』

 

 プレシアさんの告白にアリサとすずかは目を見開いて驚く。

 

 ・・・・・・フェイトから母親に虐待されていたことは聞いていたんだろうな。

 

「あんたが・・・・・・!」

 

 アリサはプレシアさんに殴りかかろうとした。俺はアリサの腕を掴み、やめさせる。

 

「っ! イッセー!」

 

「落ち着けアリサ。話は最後まで聞け」

 

「・・・・・・そうね」

 

 俺に言われてアリサは不満そうにしながらも、腕を引っ込める。

 

「・・・・・・話を続けるわ。アリシアがフェイトとそっくりなのは、アリシアはフェイトの元になったオリジナル。ジュエルシードの力でアルハザードに行って蘇らそうとしたのはこの子」

 

「「えっ?」」

 

「そうだよ。私は一度死んだけど、お母さんとこの世界にやってきたときに生き返ったんだ」

 

 プレシアとアリシアの告白に二人は驚く。

 

「・・・・・・アリシアを復活させるために私はフェイトを作った。そして、気に入らないことがあるとフェイトに当たっていたことをこの世界に来てからアリシアに怒られたわ・・・・・・私の妹に何をするの! って・・・・・・・」

 

「・・・・・・私ね、死んじゃう前にお母さんにお願いしたの。妹が欲しいって・・・・・・だから、私はお母さんが約束を守ってフェイトを作ったんだって思ったんだけど、お母さんがフェイトを傷つけてることが悲しかった・・・・・・」

 

「アリシアに怒られて気がついた・・・・・・私はとんでもない罪を犯したと・・・・・・だけど、気がついたときには遅かった。私は後悔を背負って生きていくしかなかったと思ったの」

 

「だけど、イッセーに会ってこの世界にフェイトがいるって分かったの!」

 

「私達はイッセーに頼んでフェイトに会わせて貰ったの。フェイトに謝るために」

 

 二人の告白は続く。アリサとすずかは何も言わずに聞き続ける。

 

「フェイトに会った私はフェイトに謝ったわ・・・・・・謝って済むことじゃないのは分かっていた。だけど、フェイトはこんな私を許してくれた」

 

「そして、フェイトは私達を家族として受け入れてくれた。イッセーがフェイトと会わせてくれたおかげで」

 

「・・・・・・フェイトは私を許してくれたけど、私の罪が消えたわけじゃない。私は罪を背負って・・・・・・罪を数えて生きていくわ」

 

「私達の話はコレで終わりだよ」

 

 二人の話はここで終わった。

 

「そうだったんですか・・・・・・」

 

「フェイトが許してるならアタシが口出すのは間違ってるわね・・・・・・プレシアさん、さっきは殴ろうとしてすいませんでした」

 

「いいのよアリサちゃん。殴られても文句を言えないことを私はしたんだから」

 

 アリサはプレシアさんに殴ろうとしたことを謝った。プレシアさんはそんなアリサちゃんを笑顔で許した。

 

「ねえ、アリサ、すずか。私と友達になってくれる?」

 

「もちろんよ! アリシア」

 

「私達は友達だよ!」

 

「うん!」

 

 三人は笑顔で握手する。

 

 ・・・・・・うん、こうやって友達になるのっていいよね。

 

 その後、授業が始まりそうになったので急いで教室に戻った。

 

「・・・・・・イッセー、どこ行ってたにゃ」

 

 教室に戻ると黒歌に捕まった。

 

「・・・・・・別にどこに行っていても問題ないだろ。ちょっとすずか達と一緒に話してた。それだけだ」

 

「ふ~ん、私達には内緒の話かにゃ?」

 

「・・・・・・まあな」

 

 ・・・・・・すずかたちが異世界の人間だったことを伝えられないからごまかす。

 

「まあ、いいにゃ。小さいことを気にしてると嫌われそうだし」

 

「ありがとう。そうそう、アリサ、すずか。二人に言い忘れてたことがあった」

 

「・・・・・・何よ」

 

 俺は昨日、リアス部長に言われたことを思い出した。

 

「今日の部活、俺の家でやるから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これはイッセーが初めて仮面ライダーのおもちゃを買って貰ったときの写真ね」

 

「うわあ、すごく嬉しそうだね」

 

 旧校舎が清掃のため、今日の部活は俺の家ですることに・・・・・・予想通り、母さんが俺の写真が入ったアルバムを持ってきてみんなに見せた。

 

「イッセーってエロには興味ないが、特撮は大好きだよな」

 

「その方が健全よ」

 

 松田が不満そうに言うが、桐生が正論を言う。

 

 ・・・・・・言えない。もう、俺が卒業してるなんて。

 

「しっかし、色んな変身道具があるな・・・・・・」

 

 元浜は俺の部屋にあるおもちゃの変身道具を見る。一応、仮面ライダー、ウルトラマン、スーパー戦隊の変身道具がある。どれも平成シリーズのだけど

 

「うん? これは・・・・・・」

 

『タナトス』

 

 松田が黒いガイアメモリを拾って鳴らした。それはターニャに頼んで作って貰った本物のガイアメモリだ!

 

「こんなメモリあったっけ?」

 

「ええと、それは・・・・・・」

 

 俺がどう説明しようか迷ったその時・・・・・・

 

「小さいイッセー小さいイッセー小さいイッセー小さいイッセー小さいイッセー・・・・・・」

 

 リアス部長が小さい頃の俺の写真を熱心に見ている・・・・・・。

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

 俺と松田と元浜、桐生は軽く引いている。学校ではクールな部長のこんな姿を見たらな・・・・・・

 

「部長さんの気持ち分かります!」

 

 アーシアは顔をキラキラさせて同意している。

 

 ・・・・・・同意しちゃ、ダメじゃね?

 

「・・・・・・何となく分かるわね」

 

「ふふふ、小さい頃のイッセー君、可愛いね」

 

「確かに可愛いですね」

 

「イッセーにもこういう顔があったのね」

 

 アリサ、すずか、レイナーレ、ジャンヌものほほんと写真を見ている。

 

「こっちは白音が仮面ライダーの映画を見て泣き出したときの写真にゃ」

 

「姉様! そんな写真を見せないでください!」

 

 黒歌も白音の恥ずかしい写真を見せて楽しそうにしている。

 

 白音は顔を真っ赤にして写真を奪おうとしている。・・・・・・あれは確か、アギトの映画を見たときだったな・・・・・・。まあ、あれが出てきたら怖がるよな

 

「ふふふ、こういうの楽しいよねイッセー君」

 

「ああ、・・・・・・なにげにお前も見てるんだな」

 

 木場は俺の写真を見ながら楽しそうに笑っていた・・・・・・のだが、ある写真をみて表情を凍らせる。

 

 俺は木場の見ていた写真を見る。

 

 その写真は俺が幼稚園児の時の写真で俺と、イリナ。イリナのお父さんが写った写真で、イリナのお父さんの手には一本の西洋の剣が・・・・・・聖剣が握られていた。

 

「イッセー君、この写真は?」

 

「ああ、俺の幼なじみのイリナと撮った写真だ。他に写ってるこの男性はイリナのお父さんで教会の関係者だったらしい」

 

「あっ、イリナさんですね!」

 

 俺が木場に写真のことを説明すると、アーシアも写真を見る。

 

「・・・・・・アーシア先輩は、この方を知っているのですか」

 

「はい、イギリスにいたときの友達です!」

 

「白音と黒歌は知らないと思うが、イリナは俺が幼稚園児の時にこの町に住んでいた友達で俺のファースト幼なじみだ。小学校に入る前にイギリスに引っ越したんだ」

 

「そうだったんですか・・・・・・」

 

「にゃるほどね」

 

 アーシアと俺が軽く白音に説明する。

 

 白音と黒歌は納得する。

 

「・・・・・・ねえ、イッセー君、この剣は」

 

「ああ、お前の予想通りだ」

 

「_____________聖剣だ」

 

 木場は憎しみの炎を燃やしながら聖剣を見ていた。

 

 ・・・・・・ライザーを倒し、しばらく立っている。それに聖剣ということは、聖剣事件の始まりか・・・・・・

 

 ということは、この前の連絡通りイリナとゼノヴィアがこの町に来るな。

 

 ・・・・・・この時、俺は知らなかった。この事件の総てが原作通りではないことを、新たな出会いをすることになることを・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日本に向かうとある飛行機、その乗客の中のある五人組・・・・・・一人は栗色の髪にツインテールの女性、その女性の隣の女性は青い髪にメッシュが入った鋭い目の女性。そして、白銀の髪の男性、その隣には長い茶髪の女性がいた。もう一人は金髪の女性でアイマスクをして寝ている。

 

「日本か~仕事とはいえ、久しぶりだな~」

 

「そういえば、イリナの故郷なんだよねこれから行く所は」

 

「うん、そこには幼なじみがいるんだ」

 

「確か、兵藤一誠君だっけ、イリナが好きな男の子」

 

「う、うん・・・・・・」

 

 栗色の髪の女性、イリナは銀髪の男性と茶髪の女性に頬を染めながら説明する。

 

「今回は仕事だから会えるか分からないけど・・・・・・」

 

「まあ、一目会うぐらいなら良いんじゃないか?」

 

「そうだよ! 好きな人に会うぐらいなら主も許してくれるわ!」

 

「・・・・・・私はどうでも良いがな」

 

 少し、イリナは表情を曇らせるが、男性と女性が励ます。・・・・・・青髪の女性、ゼノヴィアは興味がなさそうだった。

 

 

「・・・・・・会いたいよ、イッセー君」

 




どうも、作者の米田です

今回はアリサとすずかとアリシアとプレシアの話し合いを書いてみました。他にもイッセーの家での部活動などを書きました。

次回からは聖剣事件編が本格的に始まります

イッセー「木場、お前、大丈夫か?」

あの写真を見てからボーっとすることが多くなった木場

イリナ「イッセー君、久しぶり!」

 再会する幼なじみ

????「・・・・・・弟が迷惑をかけたみたいだな。すまない」

グレモリー眷属に謝罪する銀髪の男



次はインフィニットライダーの更新・・・・・・の前にコレと同時に書いていた登場人物紹介を載せます
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