インフィニット・ストラトス JudgementSword 作:天空を見上げる猫
それでは本編をどうぞ!
一夏達は簪が見つけた組織を潰滅させる為に乗り込んでいたが一夏は一人の女性と対峙していた。
「まさか俺達の組織がこうも簡単に潰滅に追い込まれるとはな、テメェの名前は?そうそう、俺の名前はオータムだ。俺が名乗ったからにはテメェも名乗って貰うぞ。」
「…影月一夏だ。(オータム?何処かで聞いたことがある名前だな…。)」
「影月一夏か、さて、スコールにテメェ等の目的を聞けと言われているが…その前に俺と勝負しないか?」
「何故?」
「まず、仮にも世界最強と言われてるISを生身で倒した。これだけでも興味が沸くが何よりテメェを見てると血が騒ぐ。」
「(コイツの言っている事が気になるが俺達の目的は変わらない。)わかった、その勝負承ける。」
「そうこなくっちゃな!来い!アラクネ!」
「…。」
オータムと名乗った女性は蜘蛛のようなISを纏い一夏は何も言わずに構え戦闘体勢をとった。一夏とオータムは同時に攻撃を仕掛けたが一夏だけがダメージを受け、距離を取った。
「オイオイ、あんまり俺達をガッカリさせんなよ。テメェはこんなもんか?」
「…なら、自分のISを確認してから言うんだな。」
「何?」
オータムが纏っていたISの装甲が三分の一ほど砕け散り顔などが見えるようになった。だがその顔は笑っていた。
「前言撤回だ。テメェは俺を楽しませてくれそうだ!」
オータムのISが光輝き姿を変えた。蜘蛛のような姿は残っているが先程より禍々しい姿になった。
「(姿が変わった?簪が言っていた二次移行と言う奴か?)随分と不気味な姿になったな。進化でもしたのか?」
「…いや、コイツが本来の姿だ。…そしてコイツは本来の名前と力を取り戻した。そしてテメェには更なる力を見せてやるよ。」
「何?」
「死神の鎌よ、生きる者全てに絶望を見せよ!大鎌ソウルイーター!」
オータムは言葉を発すると禍々しいオーラを出す巨大な鎌を出現させた。
「なっ!?」
「驚いてる暇がある程余裕ってか!」
オータムは一夏が驚いてる時に攻撃を仕掛けたが一夏は見事に避けたがある事を思い出していた。
「(オータムと言う名前に大鎌ソウルイーター、まさかこの人『邪神殺しの死神』のオータム・ダークレイ!?行方不明になってる英雄じゃねぇか!)チッ!聖なる力よ、我に完全なる勝利を与えよ!聖剣エクスカリバー!」
一夏も言葉を発し自身に眠る武器を解放し、オータムに斬りかかった。
「やっぱりテメェも持っていたか!しかし聖剣エクスカリバーとは強力なやつを持っているじゃねえか!」
「大鎌ソウルイーターを持っている貴女に言われると皮肉にしか聞こえない!」
「兎に角俺達を楽しませろ!」
「チッ!(確かこの人の能力は対象のステータスを極限まで高めるだったか?かなり不利な状況か…。)」
「さっさと墜ちやがれ!」
「ッ!?」
オータムが振るった鎌が一夏を掠めた。すると一夏は膝を付いてしまった。
「しくじった…。」
「どうする?邪神じゃねえからテメェ等の目的を話せば見逃してやるよ。(ま、話せばそれまでだったって事だけどな。)」
ピピッ「一夏!私と簪の方は終わったわ!そっちはどう!?」
「(最悪のタイミングだな…。)此方はかなり苦戦してる。だけど直ぐに終らせる。」
「…わかったわ。気を付けてね。」
「あぁ。」
「終わったか?」
「…何故止めを刺さなかった?」
「テメェ等の目的を聞いてないからな。それにテメェは本気を出していないだろ?」
「あぁ。だがそれは貴女も同じだろ?」
「だな。なら始めるぞ。」
「あぁ。」
「極限化!」
「邪なる力よ、その深き闇で全てを飲み込め!魔剣ダモクレス!」
「「はぁ!」」
二人は互いに本気を出し、 斬り合った。やがてオータムのISが機能を停止した為一夏の勝利になった。
「…何故ISを解除しなかった?ISを解除していれば勝てていた筈だ。」
「…コイツさ俺の専用機になる前はかなりのオーバーワークをさせられてな。それにこの姿はコアに負荷がかかる。前の奴が無茶苦茶使いやがってコイツはボロボロになった。」
「なら、尚更解除すべきじゃないのか?」
「コイツの願いを叶えた。ただ、それだけだ。」
「願い?」
「あぁ、『最後は本気で闘いたい。』それがコイツの願いだ。そしてそれは叶ったがコイツは…ネルスキュラは消滅する。」
「…それがそのISの本来の名前か?」
「あぁ。だけどコイツにはもっと色んな場所を見せてやりたかった。」
「…。」
オータムは涙を流していた。静かにそして悔しそうに、大粒の涙を流していた。一夏は何も言えずにいた。
「なか…ないで。」
「この声は?」
「ネルスキュラ…。」
「え?」
「あな…た…が…かな…しむこと…はない。」
「だけど俺のせいで!」
「あな…た…は…わた…し…を…しんぱい…して…たす…けて…くれた、ねが…い…を…かなえ…て…くれた。わた…しは…あなた…に…わらって…ほしい。」
「…わかった。これでいいか?」
オータムは笑った。死神と呼ばれた英雄の笑顔はまるで女神の様に美しかった。
「あり…がとう。そし…て、たたか…い…ば…かり…の…せか…い…から…すくっ…て…くれ…て…あり…が…」
ネルスキュラは最後まで言葉を発せる事が出来ずにに砕け散った。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「オータムさん…。」
一夏はただ泣き叫ぶオータムを見守る事しか出来なかった。