絶対正義は鴉のマークと共に   作:嘘吐きgogo

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長いな~、文も長いですが執筆時間も一番かかりました。主に資料探すことで。

これでも前の話しから分割したんだけどね。
もっと長くても良いよと言われたので、何時もよりかなり長めです。
いつもの約2倍w

誤字修正いたしました。
空さん、solaさん、ガラスタさん、 さん。
誤字報告ありがとうございます!



9話ー能力

「それで、どうなんだ?」

 

 ここは世界のほぼ中心に位置する、偉大なる航路にある島、マリンフォード。そこに存在する海軍本部の部屋の一つに二人の男がいた。

 片方は海軍の英雄とも言われるガープ中将。

 そして残ったもう一方、巨漢であるガープとほぼ同身長の丸い眼鏡をかけたアフロヘアーの男――仏のセンゴク事、センゴク元帥。

 センゴクの傍らにはペットの仔山羊がむしゃむしゃと紙を食べている。

 

「どうって、なんのことじゃ?」

 

 ガープは椅子に座って片手に煎餅の袋を持ち、煎餅を頬張りながらセンゴクの問いかけに答える。

 それに対してセンゴクは不満げな顔をしてガープを睨む。

 

「決まっているだろう、貴様が目にかけてる新兵の事だ」

「おぉ、あやつのことか。何か気になる事でもあるか?」

「この忙しい時に貴様がわざわざ気にかけてやるほどの者かと聞いているのだ。シキによるマリンフォード襲撃の後始末も終わってない時期に引き取るほどの者だったのだろうな?」

 

 まさか、理由をつけて他の者に仕事を押し付けたかったわけではあるまいな? とガープに更に言葉をかける。

 その実力や海軍における信念は、センゴクも認めているが、それ以外はその性格故、難有りとも思っている。普段の行いを鑑みるにその可能性も捨てきれないのだ。

 ガープは心外だと多少の不満を顔に表した後、急に真面目な顔になる。

 それを見たセンゴクも、普段からこうだと良いのだがと思いつつ、これからガープが話す事に対し真剣に耳を傾ける事にする。

 

「力はあるのぉ。それはここ一年の異例な数の海賊の捕縛数を見れば分かるじゃろ」

「それは分かっている。でなければ海軍に入って一年ほどしか立っていない若造に大尉の階級等与えん。俺が聞いているのは、お前が目にかけるほどなのかという事だ」

「あぁ、間違いないのぉ……あれは危険じゃ」

「……そこまでか?」

 

 自然と二人の顔が険しくなる。

 

「技術面や肉体面においてはたいした事は無い。あの程度何所にでもおる。しかし、あの能力だけは別じゃ」

「……」

「ワシは本気で使っている所をまだ見ておらんが、あの殲滅力は異常じゃな。希少種だからとも言えるかもしれんがワシにはよくわからん。悪魔の実に関してはお主の方が詳しいじゃろ? お主もあやつと同じ幻獣種の能力者なんじゃし」

 

 センゴクは動物系幻獣種、ヒトヒトの実モデル大仏の能力者である。

 ガープは同じ能力者ならば何か分かるだろうと思い聞いたのだが、センゴクはウツホに関する報告書を見て渋い顔をしている。

 

「幻獣種、トリトリの実モデル八咫烏……報告書を見るに間違い無いようだな」

「なんじゃ?」

 

 センゴクは目を閉じ深く考えた後、重々しく口を開いた。

 

「動物系の悪魔の実はその名の通り、モデルとなる動物がいる。幻獣種といえそれは例外では無い。ガープ。お前は八咫烏がどんな動物か知っているか?」

「知らんのぉ。白髭の所の若いのに、似たような奴がおるのは知っとるがな」

「不死鳥マルコか。確かに似ているが、あれとは似て非なる物だ。八咫烏。三本の足を持つ怪鳥だ。そして、太陽の化身とも言われている」

 

 それを聞いてガープは顔をしかめる。

 太陽――火よりも、マグマよりも熱く燃え盛る、世界最大の炎。

 もし、ウツホが太陽と同じ力を宿しているとしたら

 

「それは……やっかいじゃのぉ」

「幻獣種の動物系はその動物に変形する以外に、その伝承に基づいた特異な能力を得るが、一度、どこまでできるのか試しておいた方が良いな」

「そのことならば、任せておけ」

「お前がやるのか?」

 

 ガープはニヤリと笑い答える。

 

「いや、もっと適任な奴らがおる」

 

 

 

 

 

 

SIDEウツホ

 

「それで、何で俺はこのお嬢ちゃんと戦うんですかい?」

 

 私が聞きたいよ。というか貴方も聞かされてなかったのね。

 ガープ中将に襟元を掴まれて、いきなり訓練場に連れてこられた私は、どうやら目の前の長身の男の人と戦う事になってるらしい。

 二人して「どうして?」という視線をガープ中将に向ける。

 

「なぁに、ちょっとした力試しじゃよ。こやつがどこまでやれるのかのな」

 

 むんず、っとガープ中将が私の頭に手を乗せる。

 たぶん撫でてるんだけど、力が強過ぎて首ごと動いてしまい、撫でられてるというより頭を掴まれて振り回されてしまってる。

 こういう時、体丈夫でよかったな~と思う。たぶん普通の人だとこれは痛い。

 中将は一頻り撫でた後、手を離す。

 髪が乱れたうえ、リボンがずれたわ。鏡、無いのに。

 適当に直しておこう。

 

「本当は後、二人呼んだんじゃが今お前しか捕まらなくてのぉ」

「まぁ、やれというのならやりますがね。このお嬢ちゃん大丈夫なんですかい?」

 

 よし、たぶん直った。

 えっ? 何? 聞いてなかった。

 なんか長身の男の人と中将がこっち見てる。取りあえず曖昧に笑ってごまかそう。

 私は二人にニッコリと笑みを向ける。

 

「……本当に大丈夫なんですかい?」

「あぁ、本気でやれ。舐めとると痛い目に遭うぞ」

「冗談……じゃあ、無さそうですねえ。わかりましたよ」

 

 あっ、なんか戦う事に決まったらしい。

 長身の男の人が訓練場の真ん中に向かって行く。

 

「お前もさっさと行かんか!」

 

 ガンッ!

 

「いったーい!」

 

 殴られた。

 中将すぐ殴るんだもんな~。

 仕方なく私も訓練場の真ん中に向かい、先に待っていた長身の男の人と向かい合う形になる。

 長身の男の人は特に構えもせず、ぶらり、と自然体で立っている。

 私も特に構えは無いので、半身になって立っているだけだ。

 

「……」

「……」

「………」

「………」

「…………」

「…………」

「………………」

「………………」

「…………………」

「…………………」

 

「さっさと、始めんか!」

 

 怒られた。

 読み合いとかじゃなく、二人して何もせずに立っていただけなので、当たり前と言えば当たり前なのだけど。

 

「仕方ない。気は進まないが、いっちょやりますか」

 

 そう言うが長身の男の人は動かない。

 かかって来いってことかな?

 このままじゃ、また怒られるだけなので私から動く事にしよう。それに、そろそろウズウズしてきたしね。

 最近は力を使うのが楽しくて仕方なくなったせいか、戦うのは好きじゃなかったけど、いざ戦うとなれば自然と興奮する様になった。

 

 私は体の中の原子をクルクルと回し、体に熱を行き渡らせる。

 それだけで、私の感情が高まって行く。最近は海で能力をぶっ放すだけだったから、陸地で戦うのは久しぶりだわ。

 感情が高まりすぎないうちに、私はいつも通り羽に力を込め一気に駆け寄る。

 一年間の成果はちゃんと出ているようで、その速度は前よりも速い。

 

「ほぉう」

 

 私が一気に近寄り、右手に付けてる制御棒をその勢いのまま叩き付けようとすると、男が感嘆の息を漏らした。

 この速度に追いつけるほどの実力者みたいで、目線もちゃんと私を捉えている。

 ガープ中将以外では初めてね。

 

 一度、下がろうかと思ったが、男が何故か避ける動作をしないので、取りあえずそのまま制御棒を振り下ろす事にする。

 鉄塊の事を考慮して、打ち抜くように男の顔めがけて振り落とす。

 鉄塊程度じゃあ防げないよ!

 振り落とした制御棒は真っ直ぐ男の顔に向かい

 

 パキキッ

 

 

 

 

 ドガァ!

 

「グハッ!」

 

 男の顔にそのままの勢いでぶつかり、男を吹っ飛ばす。

 あれ? 普通にくらった。何かすると思ったんだけど。

 だけど殴った時に奇妙な感じがしたので、殴った制御棒を調べる。しかし、特に異常はない。

 なんだろう? よく知ってる感じがしたんだけど。

 

 私は追撃はせずに一度立ち止まり、男の様子をうかがう。男は吹っ飛ばされ数メートル先に倒れていたが、私が何もせず見ているとのろのろと緩慢な動作で立ち上がる。

 動作は遅いが、しっかりと立っているし、その顔を見るに今の一撃は効いていないようだ。

 男は顔の殴られた部分を摩った後、やっと視線をこちらに向け口を開く。

 

「お嬢ちゃん。その右手に付けてる棒にゃ、海楼石でも入ってるのか?」

 

 海楼石って何?

 よくわからないけど、制御棒によけいな成分は入っていないので首を横に振って答える。

 すると男は、制御棒に向けていた視線を後ろの羽に向けた。

 

「あららら、となると能力かァ。ただの動物系と思ったがどうやら違うみたいだなァ」

 

 そう言うと今度は視線を訓練場の端に居るガープ中将に向ける。

 それに対しガープ中将がにやりと笑って答える。

 

「なるほど。まったく食えないお方だ」

 

 なんだろう? よくわからないけど勝手に納得してるし。

 先ほどの速度では反応されたので、今のうちに私は原子を回す速度を上げる。

 そこら中から原子をドンドン取り込むと、クルクルと回る原子がお互いにぶつかり合い、反応速度が爆発的に加速して行く。

 ある程度の熱が溜まると、私は像の足を軽く上げて、地面を力強く踏む。

 すると

 

 ゴォウ。と像の足から私の体に向かって炎が吹き出し私を包む、その熱で訓練場の気温が一気に上昇した。

 因みにこの行為には何の意味も無い。見た目がかっこ良いのでやっているだけ。

 

「ってえ、よりにもよって炎か。こりゃまた面倒な」

 

 あっ、一応威嚇にはなったみたい。なんか相手がひるんでる。

 取りあえずこの機会を逃さずに、吹き出させた炎を消し、もう一度羽に力を込める。

 さっきのはよくわからなかったけど、私の速度に対応できているのは間違いないので、今度は空中で何度も羽を動かし上下左右に移動しながら突っ込み、横合いから制御棒を真横に振り抜く。

 ブォン、と制御棒を振り抜いた後には、その軌道に沿ってゆらりと陽炎ができている。

 

「とんでもねェ熱量だなァ。だが」

 

 男は私の攻撃を避けて、いつの間にか制御棒を振り抜いた私の真横に居た。

 とっさに私は振り抜いた制御棒をもう一回転させてぶつけ様としたが

 

 ズドンッ、っとまるで大砲でも放ったような音。

 

「かっはぁっ!」

 

 肺から勝手に空気が漏れ、息が詰まる。

 とんでもない衝撃が胸を走り、一瞬で景色が流れたかと思ったら、私はゴロゴロと無様に地面を転がっていた。そこで初めて私は蹴り飛ばされたのだと気づく。

 私は蹴られた箇所を左手で押さえ体を震わせる。

 洒落にならないほど痛い。ただの蹴りなのに私の体を打ち抜くような威力だった。

 

「体技がてんで駄目だな。能力の相性はよくてもそれじゃあ、宝の持ち腐れだ」

 

 男はこちらにゆっくりと近寄いてくる。その体からは微妙に白い霧のようなものが出ていた。

 このまま寝てるわけにはいかないので、痛みをこらえて立ち上がり、私の中でクルクルと回る原子を更に加速させる。

 

 クルクルと回す。

 

 気分が高揚し、痛みが消える。体も頭もグツグツと音を立てそうなほど熱いのに、意識の一部分だけが冴えわたり、原子の動きや反応式がより細かく理解できるようになる。

 鋭敏化した感知能力で訓練場の原子の流れを感じると、ふと気がついた。

 

 あはっ、さっき感じたのはそういうことか。

 あははははははは。

 気がついたら感情が止まらない。さっきのお返しをできるとわかっただけで脳が沸騰しそう。

 

 際限なく高まって行く感情を抑えずに、私は先ほど見せたのとはまったく別の凶悪な笑みを顔に浮かべ、自分からもう一度突撃した。

 先ほどよりも速いが、今度は愚直に突っ込み、炎を纏わせた左足を男の肩口に当たるよう、斜めに弧を描く様に叩き込む。

 

「だから、当たらねェって」

 

 もちろんそんな攻撃が当たるはずも無く、男に難なく避けられる。

 

「なっ!?」

 

 はずだった。

 ギシリっと、男の動きが急に止まり、左足に引き込まれる様に私の攻撃をまともにくらう。

 当たった左足を引き込み、男を地面が砕けるほど強く叩き付けると、派手な音を立てて男は仰向けに倒れ込む。

 今度はかなり効いたようで、男の口の端から血があふれる。

 男は何が起きたか分からないという顔をしたが、直ぐに私を払いのけ立ち上がろうとする。

 けど、それはかなわないわ。

 男を踏みつけている左足に巻き付いてる電子の玉が光を放ちながらクルクル回る。

 

「なにィ?」

 

 男が疑問に思うのも当たり前ね。だって自分の体が言う事を効かないんだもの。

 男の戸惑う表情を見て、私は顔に浮かべている凶悪な笑みを更に深め、歪める。

 

「構成はH2O、水素結合、極性有り、六方晶形の結晶構造を取っている」

「なんの……ことだ?」

「分解し水素ヘ。核融合開始」

 

 何かしようとしたのが分かったのか、男が目を見開く。

 左足の電子がいっそう輝き、ギュンギュン、と音を立てて飛び回る。

 

 

 

 

 

「メルティング浴びせ蹴り」

 

 

 

 ドガガガガガガガガガッ!

 

 左足の下で何度も何度も爆発が起きる。

 分解、分解、分解、分解、分解、分解、分解、分解、分解、分解、分解、分解!!

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 男がたまらず悲鳴を上げる。

 氷を分解して得た水素で核融合し、そのエネルギーをそのまま直接ぶつけられているのだからたまった物ではないわよね。

 氷、そうこの男の体は氷に変わる。きっと自然系の能力者なのでしょうね。合った事無いから分からなかったけど。

 能力者自体は何人か海賊にも居たから、能力者と戦った事は何度か有ったけどね。

 

 殴った時に感じた違和感はこれ。原子の動きが急に変わった事と、氷――つまりH2O。普段から使い慣れてる水素を含んでいたせい。

 原子の動きをより知覚できるようになったら、直ぐに気がついた。この男の体は普段は人と変わらないみたいだけど、ちょっとした電気信号で氷に転移する。

 電流とは電子の流れ。電子も原子の一部、核反応を操る私に扱えないはずが無い。

 人ほど構成成分が多い物は私では制御できないけど、氷になってしまえば別。原子の動きを制御してしまえば、体の自由すら効かなくなる。

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 その結果がこれ。

 相手の体を直接分解し、そのエネルギーを直接叩き込む。なんて、理想的な核融合!

 黒い太陽、八咫烏様! 私に力を与えてくださった事に感謝いたします!

 

「ああ、今日も絶賛融合中です! 元気な水素達が!」

 

 過剰に水素が反応し続け、テンションが留まる事無く上がって行く。

 男は気絶でもしたのか既に悲鳴すら上げない。

 私は止めの蹴りを放とうと左足に力を込める

 

 

 

 

 

 前に、私は訓練場に変わった原子の動きを感じその場から後ろに飛び退くと、私がさっきまで居た所に細い光のレーザーが通り過ぎる。避けたレーザーは訓練場の壁に当たると爆発を起こす。

 爆風にあおられながら私はビームが飛んできた方向に目をやると、そこには私を止めようとしたのか、腕を組んで私たちの戦いを見ていた姿勢をといたガープ中将とは別に今戦っていた男と同じぐらい背の高い二人の男がいた。

 

 

 

 

 

 

SIDEガープ

 

「さっさと、始めんか!」

 

 何をやっとるんじゃ、まったく。

 ワシは向かい合ったまま何もせんで立ち尽くしておった二人を怒鳴り、腕を組む。

 クザンの奴め、せっかく舐めるなと忠告してやったのに完全にやる気ないのぉ。まぁ、一度痛い目に遭えば真面目にやるじゃろ。

 ワシがこの戦いを組んだ理由はもちろんウツホの能力の測定のためじゃ。自然系の能力者相手にどこまで通用するか。

 もし、あやつの力がただの炎でなく、太陽の力ならば間違いなく通用するはずじゃ。

 本来ならば、呼んだ残り二人も交えての測定じゃったのだが、ちょうど本部におらんもんじゃから一番相性の悪いであろうクザンが一番手になってしもうた。

 太陽程かはわからんが、炎を使っとるのは間違いないしのぉ。氷に対してまったく通用せんという事はないはずじゃ。

 

 ドガァ!

 

「グハッ!」

 

 そうこう考えておったうちに、クザンが吹っ飛ばされおった。

 氷になって攻撃を受けようとしたんじゃろうが、予想しておった通り、無効化されたようじゃな。

 特に炎を使ったようには見えんかったが、かなりの熱を纏っておったのか、それとも太陽の化身という特性故なのか……微妙じゃな。

 

 吹っ飛ばされたクザンが立ち上がりこちらを見てきおったので、忠告を無視するからじゃ、と意味を含めて笑ってやった。

 これでもう油断はせんじゃろ。

 そう思った次の瞬間に訓練場を埋め尽くすような熱風がここまで届いてきよった。ウツホの方に目をやれば炎を吹き出して目を輝かせておる。

 あやつの方もやる気のようじゃな。

 一度目の交差でクザンの力量をある程度掴んだんじゃろうな。あやつ普段からは想像できんが、能力使い始めると急に好戦的になりおるしのぉ。凶暴性が増すのは肉食の動物系の能力者によく見られる傾向じゃし、あやつのもおそらくそうなのじゃろう。

 そのせいで稽古をつけてやっておった時はよく暴走しおった。ワシは技術面以外にも精神面も鍛えてやろうと思っておったんじゃが、結局はどちらもうまく行かんかった。

 仕方なく実戦で能力を使用する事の慣れを経験させるために任務に就かせたんじゃが、ここ一年でますます好戦的になってしもうたようじゃな。

 技術面に関しても特に伸びた様子はないのぉ。報告書を見るに陸地で何度か接近戦はしているようじゃが、捕まえた海賊のほとんどは海の上で一方的に攻撃したようじゃし。

 あやつおれば大砲いらんし、船を沈められればどんな海賊でもひとたまりも無い。

 

 やはり接近戦は駄目じゃな、今度は逆に吹っ飛ばされおった。

 クザンほどの相手になると技術の無さが致命的じゃな、能力がいくら優れていようと使えなければ関係も無い。

 陸地ではもちろんの事、能力者を無効化する海楼石もあるしのぉ。じゃから、技術を身につけさせてやりたかったのじゃが。

 クザンの蹴りを受けて震えながら地面に突っ伏してる姿を見ておると、一層そう思う。

 

 ここまでじゃろうな。

 ウツホは何とか立ち上がっておるが、クザンがやる気になった以上、能力の相性は関係無しに体技で押さえられるじゃろ。

 そう思い黙って見ておるとウツホの目が突如変わりよった。

 先ほどまでは訓練中に何度もワシが見た、戦いに興奮しどこか輝いた目だったのじゃが、今の目はワシが一度だけ見た事のある、輝きなどとはかけ離れた凶悪な目。

 ワシが初めてあやつに遇った時しておった、獲物を狙う目。一方的に弱者をいたぶる者の目じゃ。

 

 何故、今そんな目をする? 実力差は今の蹴りで分かったはずじゃが。

 もしや、ここで大規模な能力を使うつもりかとも思ったんじゃが、ウツホはもう一度クザンに向かって同じ様に飛んで行きおった。

 どうやらまた接近戦を仕掛けるようじゃが無駄じゃ。

 確かに先ほどの倍近くは速いが、真っ直ぐ突っ込むだけでは通用せんぞ。

 ワシの思う通り、クザンは、先ほどの意趣返しのつもりか蹴りを放つウツホの動きに問題なく対処しおった。

 

 

 かの様に見えた。

 しかし、ワシが目にしたのは、問題なく対処していたはずのクザンの動きが急に止まり、ウツホの蹴りをまるで吸い込まれる様にくらいそのまま地面に叩き付けられる姿じゃった。

 

 何が起きよった?

 クザンがわざとくらったわけでは無いじゃろ。それは奴の驚いておる顔を見れば分かる。

 あやつが何かをしたのは間違いないが、あれも能力なんじゃろうか?

 いったい……

 

 

 

 ドガガガガガガガガガッ!

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

「なんじゃ!?」

 

 響き渡るのはクザンの悲鳴と爆発音。

 見ればクザンを踏みつけているウツホの足が爆発しているようじゃった。

 クザンは抵抗できぬのか、抜け出せず、やがて悲鳴すら聞こえん様になった。ウツホはそれを見て、さも楽しそうに続けておる。

 

 迂闊じゃった! まさかクザンがやられるとは!

 予想もせんかった事で呆然としてしまったワシは、直ぐにウツホを止めるために駆け出す

 

 が、ワシが動く前にワシの横を通り、ウツホに向かって光の線が走る。

 ウツホはそれを避けたが、おかげでクザンからは離れたようじゃ。

 ワシは今走った光の線、それをよく知っておる。勝負に目が行っており気がつかんかったが、ワシの近くには二人の人物の気配。

 

「なんじゃお主等、今頃来おってからに。おかげで一番相性の悪い奴が戦うはめになりおったぞ」

 

 それが見んでも誰だか分かっておるワシは、今頃来た二人に愚痴を言う。

 

「すまないねェ~。ちょっと本部から離れてたから、着くのに時間がかかってしまってねェ~」

 

 間延びした独特の口調にクザンと変わらぬほどの長身。サングラスを付け、軍帽を被っている男――光の自然系能力者、ボルサリーノ中将。

 

「ワシ等には他の任務も有るんじゃ、無理を言うな。それよりクザンの奴が死にかけちょるが、これはどういう事じゃ?」

 

 同じくクザンとさほど変わらぬほどの長身。フード付きの服に将校に与えられるコートを羽織り、頭に軍帽を被り、その上に更にフード被っている男――マグマの自然系能力者、サカズキ中将。

 

 どちらもワシが呼んどった、クザンを含め海軍の中でたった三人しかおらん自然系の悪魔の実の能力者じゃ。

 ワシが二人に答える前に

 

 

 

 ゴォォォォオオオオオ!

 

 爆発的な炎がウツホを中心に吹き出し、ただでさえ熱せられていた訓練場の気温が、更に上がりおった。

 

 

「まだまだ暴れ足りないよ! 私の中の核反応がもっと暴れろと言っているわ!」

 

 あやつめやはり暴走しよったな。

 ワシが殴って止めてもよいが、クザンは直ぐに医務室に運んだ方がいいじゃろう。被害を出さんために人払いしたのが裏目に出よった。

 ちょうど二人とも来よったし、ここは当初の予定通りこやつ等に任せるとするか。

 

「お主等ちょうどいいから、突っ込んであやつを止めろ。ワシはクザンを医務室に連れて行く」

「じゃから説明をせェというに」

「ええからやらんか、これはセンゴクからの命令でもある。多少の無茶はしてかまわん! 本気でいかんとクザンと同じ目に遇うぞ!」

 

 ワシは返事を聞かず直ぐにクザンに駆け寄り、気を失っているクザンを担ぐと、そのまま訓練場を離れた。

 

 

 

 

ウツホSIDE

 

 クルクル回る。

 

 止まらない。

 過剰に取り込んだ水素が我先にと融合する。融合して得たエネルギーが私の中で暴れて今にも爆発しそうだ。

 私はたまらず外に熱を逃がす。

 

 

 ゴォォォォオオオオオ!

 

 

 真っ赤な炎が私を中心に燃え盛る。何時も吹き出している炎とは段違いの火力だ。

 あまりの熱さで地面が溶け出している。

 

 

 クルクル回る。

 

 

 それでも、止まらない。

 得たエネルギーで更に原子を取り込み、取り込んだ先から次々に融合して行く。

 私の中で回る原子達が私に訴えてくる。

 もっと! もっと! 

 

 

 

「まだまだ暴れ足りないよ! 私の中の核反応がもっと暴れろと言っているわ!」

 

 溢れ出した炎を邪魔だと制御棒を一線すると、あんなに燃え盛っていた炎が掻き消える。

 炎で隠れていた視界が開け、新たに現れた二人の男(獲物)に喜びを隠せない。

 隠すつもりも無い!

 私は新たに現れた二人の男――フードを被った男とサングラスを付けた男に向けて光弾を打ち込むため、全身を使って熱を集める。

 

 

 ドゴォォォォ!!

 

 が、私が光弾を発射するその前に、私の視界はフードの男の右手から現れた、拳の形をしたマグマに飲み込まれた。

 

「おォ~い、おォ~い、サカズキ。命令は殺せじゃ無くて、止めろだったんじゃ無かったかい~?」

「これでも、止まったじゃろ。それに本気でやれとも言われとったんじゃ、クザンにあれだけの傷を負わせた奴がこれぐらいで参るとは思えん」

 

 ボコボコッ、と音を立てるマグマを私は中からマントで振り払い、体から直径がほとんど私と同じ巨大な光弾を一つと、それを取り巻く様に回る二つの光弾を男達に向けて発射する。

 この程度の熱、私にとっては無いのも同然。太陽である私にはマグマ自体が無意味。

 発射された光弾は通った所を焼きながら二人の男に向かって行ったが、二人とも余裕を持って避ける。

 避けられた光弾は壁を溶かし、そのまま街の上空を通り海の方へと消えて行く。

 

「怖いねェ~、後ろに本部があったら大変な事になっていたんじゃないかいィ~?」

「ならば、そうなる前に潰すだけじゃ」

「君のマグマが効いてない所見るとォ~、彼女も自然系かねぇ~?」

「能力から見ると火じゃが、それならば上位であるマグマで焼けるはずじゃあ」

 

 私は今度は制御棒を構えて、制御棒からレーザーを発射するが、それも避けられる。

 

 あぁ、めんどくさいなぁ! 

 私は制御棒を振り上げるとその場で地面に叩き付け、地中で即座に核融合を開始する。

 

 

 

「ヘルゲイザー!」

 

 

 ドォンッ、と男達が立っている真下の地面から核融合エネルギーが噴出する。

 

 

 ジュワッ!!

 

「ぐう、ウッ!」

 

 サングラスの男は一瞬で移動し躱したが、フードの男には直撃し、男を焼く。

 

「怖いねェ~、サカズキを焼くなんてどんな能力だぃ~?」

 

 声がする方を見るとサングラスの男が私に人差し指を向けていた。

 この男も自然系ね。移動する時に原子が不自然に動いたのが分かる。

 

 ピカッ、とサングラスの男の指が光ると、そこから出たレーザーが私に突き刺さる。

 

 

 

 ドォォォォン!

 

 爆発。

 また避けられた。やっぱり、直接は速くてあたらないか。

 私がサングラスの男に放った光弾は男に避けられ、着弾した光弾が炸裂し基地の一部を破壊した。

 屋根に当たる部分が少し吹っ飛んだ程度なので、被害は無いだろう。

 

「おかしいねェ~」

 

 避けたサングラスの男はもう一度、私に向かって指を向けレーザーを撃つ。

 レーザーは真っ直ぐ私に向かい突き刺さる。

 しかし、レーザーは私に当たると、私を貫く事も爆発もせずにただ消えて行く。

 

「確かに当たってるよねェ~、どういう事かなァ~?」

 

 私はそれに答えず、今度は外さない様に原子を制御しようとすると

 

「ワシを忘れちょらんか?」

 

 目の前にはマグマの大波。

 フードの男がいつの間にか近づいてきており、マグマとなった腕を振るっていた。

 サングラスの男の原子の動きばっかり気にしてて気がつかなかったわ。もう倒したと思っていたし。

 大量のマグマに燃やされ、訓練場には黒い煙が大量に噴出し、私達の戦いで上がった訓練場の熱気により立ち上っている。

 

 サングラスの男は既に退避していたので、狙いを変える事にした。

 私は羽に力をこめマグマの大波に飲み込まれる前に逆に自分から突っ込み、一気にマグマを駆け抜ける。

 

「そんな火力じゃあ鳥も焼けないよ!」

 

 

 私はマグマの中を突進しながら蓄えたエネルギーを全て制御棒に移し、一気に放射させる。

 蓄えられたあまりのエネルギーによって私の体は眩しいばかりに輝いていた。

 

 

「レイディアントブレード」

 

 

 制御棒から放射されたエネルギーは、前に夜中に訓練していたときと同じ様に約二メートル近いブレード状の熱線となり、私はそれをフードの男に肩口から斬りつける。

 

「ガハァッ!」

 

 制御棒を振るった後は、刃物で斬り裂くというよりバーナーで焼き斬るように、男の体を焼き付けながら一線する。

 この技は見た目はブレード状だが、実質はエネルギーを噴射しているので相手を斬り裂かずに焼き斬る。

 

 フードの男は胸から血を流し地面に落ちる。

 少し浅かったようで、派手に血は出ているが両断はできていない。

 ブレードの噴射を止め、それに追撃をかけようと追うと、私の後ろに急速な原子の乱れを感じ一度止まり振り向く。

 振り向き様に、既に振りかぶり私に振り下ろされて来ているのが見ずにも分かっていた光の剣を、素手の左手で難なく掴む。

 握り込んだ掌の中で光でできた剣が音を立て暴れていた。

 

「これなら効くと思ったんだけどねェ~。素手で掴まれるとはァ~、怖いねェ~」

 

 核の力とは実は光の力。ただその光量があまりにも膨大なだけ。核を操る私に光で攻撃するなんて……愚かだわ。

 

 グッ、と左手に力を込め光の剣を握り潰すと、光の剣が弾ける。

 直ぐさま、光になって逃げ出そうとするサングラスの男の腹を、剣を握りつぶしたその左手で捕まえる。

 光になってくれたおかげで、逆に捕まえやすかったわ。

 左手で掴んでいる男の体の光の力を利用し、エネルギーを一点に集め、そのまま弾けさせる。

 

「ブレイクサン」

 

 男の体から爆散した光弾が辺り一面に飛び散り、既に荒れ果てた訓練場を廃墟へと変えて行く。

 サングラスの男は声も上げずに、奇しくもフードの男の近くへと吹っ飛ばされた。

 

「あははははははは、マグマと光なんて生温いわ。この力は、太陽と同じ、太陽と比べれば貴方達なんてちっぽけな存在。でも同情はしない」

 

 私は頭上に輝く太陽に向けて左手を掲げ、人差し指を向ける。

 その人差し指に核融合エネルギーを収束し、真っ赤に輝く頭ほどの大きさの収束体を生み出す。

 

 

「シューティング……」

 

 

 ズッ!!

 止めに収束体を放とうとした私の体が振動で軋む。

 

「ギッ!」

 

 体が軋む痛みに耐えきれずに、食いしばったような声が漏れる。

 

 ゴォーン!! 

 

「ガハァアア!!」

 

 体中を軋むような振動が鐘を突くような音と共に弾ける。衝撃波は何度も反響し合い私の体と意識を押しつぶす。

 収束体は制御を離れ、安定を失い私の頭上で爆発し、衝撃波で消えかけていた私の意識を完全に途絶えさせた。

 

 

 

 

 

 あれ、前もこんな事が……あった、ような……きゅぅ~。

 

 

SIDEOUT

 

「アホかぁ、貴様! 何が、任せておけだ! この忙しい時期に中将を三人も動けなくしてどういうつもりなんだ!」

「いやぁ~、スマン。まさかここまでやられるとは思っておらんかったんでな」

 

 ウツホを気絶させ、中将二人を医務室へと運んだ後、センゴクはガープに今回の事について問いつめていた。

 能力を確かめる為に自然系の能力者の相手をさせるのは良いだろう。中将相手にどこまで戦えるかというのも、未知数の戦闘能力を測るのに良い策ではある。しかし、任務に差し支えるほどの負傷をさせるというのはいくら何でも容認できない。

 それが分かっているガープも端から見ると、真面目に反省していないようには見えるが、実際はかなり真剣に反省していた。

 

「クザンとボルサリーノは重傷、サカズキもかなりの深手を負って、三人ともしばらくは動かせん。どういう事だ、ガープ? 中将三人を押さえるほどの力が有るなどとは聞いておらんぞ」

「あやつにそこまでの力は有りはせん。能力がいくら強くとも、あやつ等が負ける事はまず無かったはずじゃ。実際、クザンも対応しておった」

「では何故、クザンはあそこまでの傷を負ったのだ? サカズキとボルサリーノもだ。貴様が言った通りならば、俺が出る事は無かったはずだ」

「ワシもそう考えておった。クザンの奴に話しを聞くまではな」

 

 ガープはクザンを運んでいる最中、途中で気がついたクザンから聞いた事をセンゴクに告げる。

 

「体の自由が利かなくなった……か」

「それも海に落ちた時や海楼石を付けた時とは違い、力が抜けるといった感じとも違ったようじゃ」

「クザンの能力を無効化し、サカズキ、ボルサリーノの能力をも無効化したことで、太陽の能力を持っているのはほぼ間違いないな。サカズキが焼かれるとするならば、マグマの上位である能力だけだろうしな」

「ボルサリーノの事もそう考えられるのぉ。この世に太陽を超える光は無いじゃろう」

「しかし、上位の能力者といえど他の能力者の動きを封じることはできんはずだ」

「お主の一撃はすんなり通ったしのぉ。ワシも動きを止められた事なぞ無いぞ」

 

 となると、今までと違う事で考えられる事は

 

「自然系(ロギア)」

「じゃろうな」

 

 自然系は身体を自然物その物に変化させる。自然物の最高峰である太陽ならばその可能性は大いに有る。

 悪魔の実には、ヤミヤミの実という能力者の能力を封じる特異な実も確認されているのだから、何が有っても不思議ではない。

 

「全ての自然系を掌握できるのか、たまたま三人との相性がよかったのかもしれんが、どちらにせよ相性によっては実力を完全に無視できるという事か。相性を考えずに、能力を使わなかった場合の実力はどの程度あるのだ?」

「ギリギリ佐官クラスといった所じゃろうな。体技だけではたいした事は無い」

「……能力込みでは?」

「大佐あたりはいけるかもしれん。ただ、あやつの能力は……」

「「戦闘」より「殲滅」で最大の効果を発揮する所だな。報告書や訓練場の様子を見るにかなりの物だ。貴様が危険といった意味も分かる。最大火力次第で使いどころを考えなければならぬな」

「……どうするつもりじゃ?」

 

 ガープがいつになく真剣な顔で問う。

 センゴクは信頼できる戦友であると同時に世界の秩序を守る海軍のトップでもある。相性によっては海軍中将三人を一方的に倒せる可能性があり、大規模破壊にその真髄を置く危険分子を処分する事も考えられる。

 ガープにとってウツホは既に手のかかる娘のようなものだ。それだけは容認できない。

 センゴクもそれは分かっているのだろう、ガープの顔を見て「ふん」と不機嫌そうに鼻を鳴らし、口を開く。

 

「安心しろ、今はどんな物でも戦力が欲しい。前々から実行する予定だった作戦に、奴を参加させる事を考えただけだ」

「作戦じゃと?」

「あぁ……

 

 

 

 

 

 

 

……バスターコールだ」

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、医務室のウツホ。

 

「……う、う~ん。大仏ヘア~の紅白と白黒が~……う~ん」

 

 ……うなされていました。

 




注意!
今回はあとがきも長いです。ちょっとした説明も入ってます。

うちのウツホはよく気絶する。
暴走させると気絶させるしかないので仕方ないんですが、ウツホ化していくと暴走しやすくなる罠。いつかは何とかなるかも。

三大将の言葉遣いがまったく分からず、今回は単行本とDVDひっくり返してました。
蒼雉以外はあまり登場回数ないから大変だった。赤犬は20年前は広島弁じゃないから、口調どっちにしようか迷ったけど、めんどくさいので広島弁で統一しました。

今回は三大将(今は中将)フルボッコの回でした。
別に三大将よりウツホが強いわけでは有りません。単に相性が良かっただけです。
能力使わずに殴れば実は終わってましたね。

自然系に強いというのはこの作品作る時に考えてた物です。
ワンピの世界で一番強い自然系に有利にしようと思ってました。ただ自然系に無敵という訳でなく、相性も有ります。
三大将がたまたま太陽との相性が悪かっただけですね。

ここのウツホは逆に白兵戦が強くなる動物種との相性が悪いです。
ウツホとの相性は
自然系<超人系<動物系 
という順番になってます。

モクモクやスナスナ等は単体物でなく混合物なのでウツホには人体と一緒で制御はできません。
サカズキのマグマも混合物ですが、ワンピ原作の「能力の上下関係」に当たるので一方的になっています。

サカズキの「”自然系”じゃあいうて油断しちょりゃあせんか?」って言葉サカズキに言いたくないですか?
覇気使える奴が居るのに、「やっかい」と言うだけで、頂上決戦時、攻撃一度も避けてないんですよね。

今回、実力差があるのにウツホの攻撃が結構当たってるのは、あまり避ける事を普段からしてないと上記の理由で判断したためです。

蒼雉が一番相性悪いと思った方多かったみたいですが、実は三人の中では一番相性がましです。
一番悪いのは黄猿でした。

核の力=光の力 は疑問に思う方居ると思いますが、東方の原作で言われていた事なので自分も詳しくは分かりません。
たぶん 核の力=太陽の力=光の力 だと思います。



東方知らない人への設定

メルティング浴びせ蹴り:敵を組み敷き分解を司る左足から
            直接エネルギーを叩き込む。
            一種の投げでガード出来ない。

ヘルゲイザー:地中で核融合を発生させ、そのエネルギーを地上へ噴出させ攻撃する。

レイディアントブレード:エネルギーをチャージしつつ接近十分距離が詰まったところで
            相手へ向けて放射して攻撃する。
            突進技と射撃の中間のような技。

シューティングサン:頭上に核融合エネルギーを収束
          それを地面へ叩きつけ爆発させる。
          収束体は空の意思がある限り安定した状態のため
          爆発まで他の射撃の影響を受けない
          爆発すると火柱が上がる。

紅白:東方の主人公。霊夢の事。

白黒:東方の主人公。魔理沙の事。

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