悪をぶっとばす青年探偵×2   作:ルシエド

3 / 4
絶技詠唱は元の詠唱からどこまでいじればいいものなのか


Kの者達/絆の相棒

 ジョーカーの変身は解除され、光太郎は肩から大量の血を流している。

 CAX(サイクロンアクセルエクストリーム)になっているリターンズ・ドーパント、絶技と呼ばれる超常の力を使うスカル・ドーパント、三体のオーマ・ドーパントもまだ健在だ。

 体を隠している雪絵は、当然戦力にならない。

 絶体絶命の状況だった。

 

「……世界は……」

 

 しかし、玖珂光太郎は立ち上がる。

 

「コータローっ……!」

 

「世界の明日は、悪党が決めていいもんじゃない……!」

 

 光太郎は肩に空いた大穴を抑え、ダメージで動けなくなっている翔太郎を庇うように立つ。

 そして微塵も悪に屈していない心の状態を滲ませながら、アインに問いかける。

 

「なんでこんなことをしようとするんだ、この野郎!」

 

 アインは翔太郎を、泥の中に見つけた宝石を見るような目で見ながら、静かに語り始める。

 

「復讐だ」

 

「……復讐?」

 

「俺は元ガイアメモリ適合研究用被験体。

 こっちのツヴァイは、NEVER試用被験体。そう言えば、分かるか?」

 

「!」

 

「名前もそれっぽいだろう。……俺達には、この名前しかないからな」

 

 財団Xは、様々な研究機関や悪の組織に資金援助を行い、その見返りに資金援助を行った組織の技術の一部を吸収している財団だ。

 そして吸収した技術を自分達なりに確立するために、当然のように人体実験も行っている。

 ここ風都にあった悪の組織ミュージアムの、ガイアメモリ技術もそう。

 死亡確定固体復環術NECRO-OVER……略してNEVERもそうだ。

 

 アインは、ガイアメモリに適合させるために、体を玩具のように弄くられた人間。

 ツヴァイは、死体を生き返らせ不死身の兵士にするため、危険な施術を繰り返された人間。

 この二人は人間の悪意を受け、人間の悪意に傷めつけられた人間である。

 ゆえに人間と、人間が生きる世界を憎んでいた。

 

「地獄だった……苦しくて、痛くて、辛くて……

 何度世界を滅ぼそうと思ったことか。

 何度全ての人間を滅ぼしてやると憎んだことか。

 その夢が、願いが、祈りが、望みが、ようやく形になる時が来た」

 

 この世界の人類の悪意が、この世界の人類を滅ぼすかもしれない者を生み出してしまった。

 

「俺は度重なる実験で、リターンズのメモリ以外とは適合できなくなった……

 だが、ツヴァイは!

 こいつに至っては、実験のためだけに殺され!

 未完成のNECRO-OVER技術のせいで、人間性の全てを一瞬で失ってしまったのだ!」

 

「!」

 

 アインとツヴァイは研究所で兄妹と呼ばれていた。

 血が繋がっているからではない。

 アインより前の番号の被験体が100人ほど死んでいて、ツヴァイより後の番号の被験体も100人程死んでいて、番号が並んでいたこの二人を、研究員達がなんとなくでそう呼び始めたからだ。

 

 二人は兄妹ではない。

 血の繋がった実の兄妹よりも強く繋がっている。

 研究所で流れた血が、この二人を強く結んでいるからだ。

 ツヴァイがまだ人間性を持っていた頃、長い時を共に過ごした二人の間にあった絆は、兄妹のそれではなく、男女のそれで―――

 

「これは復讐だ! 俺達から全てを奪った! 俺からこいつを奪った、世界への!」

 

 アインは傍らに居たツヴァイを優しく抱き寄せ、悲痛に叫ぶ。

 彼女は何の反応も示さない。何の感情も顔に浮かべない。

 その時だけは、悪そのものであったアインの語調に、ほんの少し悲しみが感じられた。

 

「お前達にだって分かるだろう! 記憶があろうとなかろうと!

 半身でも! 兄でも! 式神でも! 『相棒』を失った悲しみは、同じであるはずだ!」

 

「―――っ」

 

 そして、その言葉は、悪党の言葉であるというのに、翔太郎達の胸に突き刺さる。

 

「普通に生きる権利を持っていたというだけで、許されない罪だ! 死ぬべき重罪だ!」

 

「生きてるだけで罪になることなんて、あるわけねえだろっ!」

 

「罪になる! なるのだ! 俺達が数えたお前達の罪を、俺達が忘れることはない!」

 

 アインが叫び、光太郎が叫び、アインが叫ぶ。

 罪を数えない人間には、誰かが「罪を数えろ」という必要がある。

 未熟な若造が男になるためには、自分の罪を数える必要がある。

 アインは、今この世界に生きている人間の罪を数え、それを突き付けていた。

 

 たとえそれが、この世界の人間の大半にとって理不尽な罪の宣告であったとしても。

 

「苦しかった昨日を理由に、関係のない人の明日を奪うんじゃねえ!」

 

「俺にとっては! 関係のない人間など、憎くない人間など、この世界のどこにも居ない!」

 

「ぐ、づ、ぐあぁっ!」

 

 サイクロンアクセルエクストリームが、エンジンのメモリで剣先から衝撃波を放つ。

 光太郎はそれを受け止めるも、右肩に穴が開いている状態で受け止めきれるはずもない。

 血だるまになりながらゴロゴロと転がり、光太郎は翔太郎の隣に並べられてしまった。

 

「……まだ、やれるかい、仮面ライダージョーカー……!」

 

「……お前と同じくらいにはな、コータロー……!」

 

 男二人は減らず口を叩くが、動いているのは口だけだ。

 死にかけのイモムシのように、地を這いずることしかできていない。

 

「死ぬがいい、仮面ライダー。そしてこの世界の人間も全て、滅びるがいい!」

 

 剣を振り上げ、複数のメモリの力をそこに込めるサイクロンアクセルエクストリーム。

 次の一撃でジョーカーは蒸発し、アインはセプテントリオンから戦力の支援を受け、この世界を地獄と化すだろう。

 もはやそれを止めるだけの力は、翔太郎の中にも光太郎の中にも残っていなかった。

 

(もう、ダメなのか……!)

 

 詰み。

 終わり。

 負け。

 手立てなし。

 滅亡。

 現状を表すネガティブな言葉が、翔太郎の脳裏に浮かんでは消える。

 

 だが、何もかもが終わりかけた……その瞬間。

 

 

 

「左ぃっ!」

 

 

 

 この街を守るもう一人の仮面ライダー、アクセルが颯爽と推参した。

 

「何!?」

 

 アクセルはその身をバイクの形状にして突撃。

 更には支援車両リボルギャリー&ガンナーAも同時に突撃させ、戦場をしっちゃかめっちゃかにかき回していた。

 自分で何かを考えることが出来ないツヴァイ、遠方から見守っているだけだったオーマ・ドーパント達は、この展開に有効な対応を行うことができなかった。

 

 アクセルの変身者、照井竜は本来ならばここでアインに立ち向かう人間である。

 だが問題は、時間経過で死にかねない光太郎と翔太郎の二人だった。

 怪我人を放って戦うわけにはいかない。

 

 そのため、照井(アクセル)は最初に撹乱の一手を打ち、仲間を回収してすぐさま逃走するという作戦を立て、実行に移していた。

 

 ガンナーAが玖珂光太郎を拾う。

 照井がバイク形態を維持したまま、左翔太郎を拾う。

 そして最後にリボルギャリーが雪絵を回収し、全員揃って逃走する……はずだった。

 

「おっと、そうは問屋が卸さない」

 

 にひっ、とおぞましく笑い、アインがヒートトリガーエクストリームに姿を変える。

 遠距離火力だけならばサイクロンアクセルエクストリームを超える、火力特化形態が銃を持ち、銃口が派手に火を吹いた。

 リボルギャリーはその一撃で吹っ飛ばされ、引っくり返されてしまう。

 

「あっ」

 

 ガンナーAは光太郎を拾った。

 照井は翔太郎を拾った。

 結果、引っくり返ったリボルギャリーと、須藤雪絵だけが残される形となる。

 

「ぐ……照井! 雪絵さんの方に」

 

「ああ、行くぞ!」

 

 翔太郎は肉も、骨も、内臓も傷んでいる体で。体力も、気力も、血も足りていない体で。バイクになった照井に跨がりながら、雪絵に向かって手を伸ばす。

 迫って来る照井と翔太郎を見て、雪絵も同じく手を伸ばした。

 

「雪絵さん!」

 

「しょうた―――」

 

 なのに。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()の跳躍力で、アインは二人の間に割って入る。

 

「今のお前の気持ちが、俺があの頃常に感じていた気持ちだ、左翔太郎。名を、絶望と言う」

 

 翔太郎の手を掴もうとした雪絵の腕は、アインに捻じり上げられる。

 

「痛っ!」

 

「雪絵さんッ!」

 

 照井はそれを見て、ブレーキではなく、アクセルを吹かす。

 すれ違いざまに翔太郎が雪絵を抱きかかえてそのまま逃げる予定だった。

 けれどもアインの妨害の結果、照井はハンドルを切りつつアクセルを吹かし、すれ違うように須藤雪絵から離れていく形となった。

 

「戻れ照井!」

 

「ダメだ、間に合わない!」

 

「あの人は! 俺の依頼人なんだよ!」

 

「……っ!」

 

 『依頼人は絶対に守る』。

 左翔太郎のその信念を知っているがために、照井は仮面の奥で強く歯を噛み締める。

 アインはそんな翔太郎達を嘲笑うように、含み笑い一つ。

 そして、複数の形態を流動的に切り替えながら、盾から光線を、銃から火力を放ち、爆撃のごとく翔太郎達を攻め立て始めた。

 

「っ!」

 

 照井が逃げの一手を選んだのは、正解だった。

 もしもどこかで、逃げ以外の手を考えていたならば……ここで、リターンズ・ドーパントの攻撃に間違いなく飲み込まれていただろう。

 そしてアインの火力だけでなく、ここでツヴァイまでもが絶技の火力を叩き込んでくる。

 

「光輝背負うもの 秩序と法の王

 聖なる峰の頂に座す至高の王 ハーン・ハン

 秩序の軍団員 法の執行者 光おびしもの

 白にして白骨の我は要請し 根源の光もて敵を撃つ

 完成せよ 『地から伸びる光の牙』」

 

 メモリに依存しない力による、極太のビームまでもが戦場に乱立した。

 照井に運ばれながらも、翔太郎は依頼人の名を叫び続ける。

 

「雪絵さあああああああんっ!!」

 

 その内、ダメージのあまりの大きさに、翔太郎は気絶してしまった。

 

 

 

 

 

 逃げ去っていく翔太郎達の背中を見ながら、アインは銃口を下ろす。

 まだ翔太郎達はアインの攻撃範囲の中に居る。なのに、直前まで苛烈に攻めておきながら、アインは彼らの逃走を見逃していた。

 赤いオーマ・ドーパントが現れ、そんなアインに話しかける。

 

「追撃しますか?」

 

「無理をする必要はない。あの類の人種の行動は、とても分かりやすいものだ。

 ……玖珂光太郎、須藤雪絵。

 予想外のイレギュラーの情報を短時間で集めてきたお前の手際、助かったぞ」

 

「はっ」

 

 アインは躊躇なく、かつ殺さない程度に手加減して殴り、雪絵を気絶させる。

 そして気絶させた雪絵を、赤いドーパントに手渡した。

 

「この女を連れて行け。丁重に」

 

「……ああ、なるほど」

 

「この女が我々の手の中にある限り、奴らは来る。必ずな」

 

 赤いドーパントは雪絵を抱え、歩き始めたアインの後に続いていく。

 黒のオーマ・ドーパント、黄のオーマ・ドーパント、無言のツヴァイもその後に続く。

 

「さて」

 

 アインは手の中の『再来の記憶(リターンズ・メモリ)』と、雪絵を見て、面白そうに呟く。

 

「リターンズメモリの力で、この女が持っていた兄の喪失の記憶が蘇れば、どうなると思う?」

 

 仮面ライダーとの決戦を彩るスパイスを、彼は見つけたようだ。

 どうなるか分からないが面白そうだ、と思いながら、彼は手の中でメモリを転がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真っ白な空間。

 ひと目で夢の中だと分かるような、そんな空間。

 翔太郎はそこで、どこかに歩み去っていく園咲霧彦の背中を見た。

 叫ぶ翔太郎。

 

「霧彦! なんでだ!

 なんで雪絵さんに、困った事があれば鳴海探偵事務所に行け、なんて言ったんだ!」

 

 園咲霧彦は、死の直前に妹である須藤雪絵に電話し、何かあれば鳴海探偵事務所に行けという言葉を――事実上の遺言を――遺した。

 鳴海探偵事務所において、霧彦と交流があったのは左翔太郎ただ一人。

 ならば、その言葉の意味はおのずと察せるというものだ。

 

 それは血の繋がった妹を、愛する家族を託す行為。

 生半可な信用で行えることではない。

 翔太郎には分からなかった。

 霧彦が何故、そこまで自分を信じてくれたのか。

 

 夢の中の霧彦は、翔太郎に背を向けたまま手を軽く振り、一言だけ、言葉を紡ぐ。

 

「お前が、私と同じ街を愛した男だからだ」

 

 翔太郎は霧彦を、霧彦は翔太郎を信じていた。それはきっと、今も―――

 

 

 

 

 

 そうして、翔太郎は目を覚ました。

 

「霧彦っ!」

 

 目覚めてすぐに状況確認。翔太郎は自分がベンチに寝かされていたこと、自分の怪我の手当てがされていたこと、ここが公園であること、そして近くに虫の息の照井が居ることに気がついた。

 

「……起きたか、左」

 

「照井……ってお前、その怪我は!?」

 

「ふざけた火力だ……見逃されたのだと思うと、尚更に苛立つ」

 

 照井竜は、翔太郎と光太郎を連れて逃げる過程で、リターンズ・ドーパントの火力により重傷を負わされていた。

 照井は光太郎と翔太郎の傷の手当てをし、自分の怪我の手当てもしたのだろうが、彼の傷はおそらく翔太郎以上に重く深い。

 動くこともできなくなっていた二人を助けるため、どれだけ無理をしたのかが伺える。

 

「すまねえ、照井……助けられちまったな」

 

「左」

 

 倒すべき敵に負け、依頼人を奪われ、仲間に助けられた翔太郎の雰囲気は暗い。

 あるいは、半年前までのフィリップが居た頃の翔太郎ならば、こういうことがあっても平常運転で前に進めていたかもしれない。

 けれど今の翔太郎は、そう在れていなかった。

 そんな翔太郎に照井は詰め寄り、その胸ぐらを掴み上げる。

 

「もう少ししゃんとしろ」

 

「照井?」

 

 仮面ライダーアクセルは、仮面ライダー(ダブル)とも、仮面ライダージョーカーとも、共闘したことのある仮面ライダーだ。

 そんな彼だからこそ、言えることがある。

 

「本来のお前なら、もう少しマシな流れになっていたはずだ」

 

「何を……」

 

 フィリップを知り、"左翔太郎の流儀"に敬意を払う照井だからこそ、フィリップを無くした後の翔太郎に言えることがある。

 

「アクセルとジョーカーなら、アクセルの方が強い。

 だがフィリップは、風都の未来をお前に託した。

 照井竜ではなく、左翔太郎に託したんだ。その意味が分かるか?」

 

 胸ぐらを掴む手に、力が込められる。

 

「"賭けるなら左翔太郎だ"と、フィリップが思ったからだ。……俺が、そう思っているように」

 

「―――!」

 

 その言葉に、翔太郎は目を見開いた。

 照井は掴んでいた胸ぐらを離し、青い顔で翔太郎に携帯電話を見せる。

 

「刃野刑事から連絡が入った。

 何かトラブルがあったらしい。

 俺はここで一旦抜けるが……ここを動くなよ。

 そして俺が戻って来るまでの間に、色々と考えておけ」

 

 去っていく照井の背中を見送り、翔太郎はベンチに背を預けて空を見上げる。

 

「……」

 

 思い出すのは、アインという男が叫んだ言葉。

 

―――半身でも! 兄でも! 式神でも! 『相棒』を失った悲しみは、同じであるはずだ!

 

 あの言葉を聞いた時、翔太郎はほんの少しだけ、アインに同情してしまったのだ。

 相棒を失い、その分まで街を守ろうと誓ったのが左翔太郎。

 相棒を失い、その分まで人に復讐すると誓ったのがアイン。

 そんなアインが、憎しみの(ダブル)となってこの風都で暴れている。

 なんと皮肉なことか。

 

(またお前に、ハーフボイルドだって笑われちまいそうだぜ、フィリップ……)

 

 今の翔太郎の内には、拭い去れない迷いがある。

 こういうところが、敵を悪党と断じて迷いなく叩きのめすことが時にできなくなるところが、左翔太郎のハーフボイルドたるゆえんだ。

 善と悪の境界線がはっきりとしていて、格好良くかつ迷わない光太郎とは対照的。

 人によっては甘すぎる、と言う。

 人によってはそれがいいんだ、と言う。

 

 空を見上げる翔太郎に、彼とは対照的に何も迷っていない者が、声をかけた。

 

「なーにしょげてんだ?」

 

「!」

 

「見回り終了。周囲に敵の姿なし。……って、あの刑事さんどこ行ったんだ」

 

 包帯で包まれた光太郎が、この場所には現状危険がないことを告げる。

 包帯に包まれているのは翔太郎も同じだが、肩に穴が空いている光太郎は翔太郎より重傷で、なのに翔太郎より光太郎の方が元気に見えた。

 心の在り方の問題だろうか?

 

 ふと翔太郎はあの時、アインが光太郎を見て言っていた『式神』という言葉を思い出し、それを光太郎に聞いてみた。

 

「なあコータロー、あいつが言ってた、式神って……」

 

「……ザサエさんのこと、かな」

 

 光太郎は少し悲しそうに、けれど笑って、"今はもう居ない"相棒のことを語り始める。

 

「ザサエさんは俺の式神で、俺の相棒だったんだ。

 俺と一緒に、俺の街を守ってた。

 なんだけど……俺の仲間と融合して、俺の仲間の命を助けてくれたんだ。

 あの時はよく分かってなかったけど……今なら分かる。俺の相棒は、もう居ないんだって」

 

「! ……俺の、俺の相棒も、この街を守るために……」

 

「……ジョーカーとは、初めて会った時から他人の気がしなかったんだよな」

 

「……俺もだ」

 

 二人の境遇は、とてもよく似ている。無くした相棒を、今も思い続けているというところも。

 

「俺達は街を守るため、相棒と一緒に戦って、相棒を失った探偵。

 ……違うとすりゃ、被害の大きさか。

 こっちは最初の城の時だって、6万人以上死んでた。二回目も、そんぐらいかな」

 

「コータロー……」

 

「お前は、仮面ライダーは、すげーと思う」

 

 光太郎は敵の襲撃に備え周囲を見回っていた時、夕日に照らされるこの街を見て、この街における悪をぶっとばす青年探偵が、どれほど多くのものを守ったのか認識したのだろう。

 そして自分の時の戦いで何人死んだか、少し比較してしまったのだろう。

 光太郎が翔太郎に向ける声に、少し敬意が混じったように聞こえるのは、気のせいではない。

 

「凄くなんかねえ。俺は、ハードボイルド気取りのハーフボイルドだ……」

 

 しかし光太郎から敬意を向けられている翔太郎はといえば、アインの境遇に同情してしまう気持ちから生まれた迷いからか、少し情けない姿を晒していた。

 

「コータローの方が凄えさ。

 相棒を失ってもしっかり立ってやがる。

 俺はフィリップが居なくなってから、ずっと、やせ我慢したまんまだ……」

 

「……」

 

「なあ、なんで、そんな風に強く立ってられるんだ……?」

 

 光太郎が翔太郎に向ける敬意があるように。

 翔太郎が光太郎に向ける敬意もある。

 相棒を失ってなお、凛と立つ青年探偵に、翔太郎は心の底からの疑問を叩きつけていた。

 

「俺は仲間を信じた。

 けど、ザサエさんに教えられたんだ。

 今は居ない相棒に、教えられたんだ。仲間を信じることと同じくらい、大事なものを」

 

 光太郎はドン、と胸に拳を叩きつける。

 翔太郎はその時、変身しないと見えないはずの拳の青光が、見えた気がした。

 

「誰かに信じられる前に、誰かを信じる前に。

 信じられた自分で在り続けなくちゃならないってことを」

 

「……!」

 

「俺はザサエさんに信じられた自分で在り続ける、

 相棒(ザサエさん)は、俺が俺らしく在ることを、きっと望んでくれてると思うから」

 

 光太郎の相棒・ザサエは、光太郎にこう在れと口にしたことはない。

 だが相棒というものは、言葉ではなく心で繋がるものだ。

 ザサエは光太郎を信じた。

 信じた光太郎のその在り方が、ずっと続いていくことを望んでいた。

 

 相棒が信じてくれた過去が。

 相棒が信じてくれた自分が。

 今もなお、玖珂光太郎を強く立たせ、強く輝かせている。

 

「難しいこと考えなくていいんじゃないか?

 俺も、お前も、相棒が信じてくれた自分を、相棒が肯定してくれた自分を、貫きゃいい」

 

「コータロー……」

 

「いい男は過去を忘れないけど、振り返らないんだそうだぜ。仮面ライダー」

 

 光太郎の言葉が、翔太郎の心の中に、忘れかけていた『大切な言葉』を想起させる。

 

―――だからNobody's Perfectだってば

 

「完璧な人間など居ない……互いに支え合って生きていくのが、人生というゲーム……」

 

「なんだそれ?」

 

誰も完全じゃない(Nobody's Perfect)……

 俺の探偵の師匠が……それを覚えてた俺の相棒が、俺に言ってくれた言葉だ」

 

 一人で頑張らなければと考え、やせ我慢をしていた翔太郎。

 心のどこかで、照井の力を借りることにすら後ろめたさを感じていた翔太郎。

 頑なになり、本来の良さを発揮しきれていなかった翔太郎。

 その心が、ほんの僅かに氷解する。

 

「俺達は未熟かもしれない。未完成かもしれない。

 ハーフボイルドかもしれない。だけど、一人じゃない」

 

 光太郎がそう言えば。

 

「……だな。今は、俺達がチームだ」

 

 翔太郎はそう返す。

 

「!? おい!」

 

「分かってる……なんだあれ、黒いファングメモリ……なのか!?」

 

 そして、翔太郎の心の状態の変化が、あるメモリを引き寄せる。

 エクストリームメモリやファングメモリが、人を見て勝手に判断し、人に手を貸す時の行動と同じように。その『黒いファングメモリ』は、翔太郎の前に姿を表した。

 黒いファングメモリは翔太郎と光太郎の前で、立体映像を映し出す。

 

『私のメッセンジャーメモリが起動したということは、よっぽどの事態のようね。左翔太郎』

 

「シュラウド!?」

 

 その立体映像の女性に、翔太郎は腰を抜かすほど驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アインは仮面ライダージョーカーとの決戦の場に、空き地を選んでいた。

 偶然だが、その空き地はユートピア・ドーパントと仮面ライダー(ダブル)が最後の戦いを行い、フィリップが消えた場所だった。

 

「ツヴァイ」

 

 そこでアインはオーマ・ドーパント達を控えさせながら、ツヴァイの頭を撫でていた。

 ツヴァイは何の反応も返さない。まるで人形のように。

 

「待っていろ……もう少し、もう少しで俺が……

 最大限に苦しめて殺しながら、この世界の人間全ての人間性を剥奪してやる……

 やつらを研究材料として扱い、家畜のように扱ってやる……

 俺達が、そうやって人間性を否定されたように……だから、もう少しだけ待っていてくれ」

 

 『失われた相棒』を見つめながら、アインは悲しげな顔で物騒な言葉を口にする。

 

「お前を世界で二番目に人間性のある、世界で一番不幸じゃない人間にしてやるから……」

 

 アインが漏らした"本音"の一部分、"全ての人間をツヴァイ以下の人間にする"という言葉に、この場で唯一アインの味方でない人間が揶揄するような言葉をぶつける。

 

「哀れね」

 

 アインはその言葉に反応し、ゆっくりと振り返る。

 そこには気絶していたはずの須藤雪絵が、縛られた状態でアインを睨みつけていた。

 気絶する前と後で、纏っている雰囲気がまるで違う。

 

「……開口一番それか。俺は、記憶を取り戻してやった恩人だぞ?」

 

「この街を愛する男の敵は、私の敵よ」

 

 須藤雪絵は、リターンズのメモリの効果で、全ての記憶を取り戻していた。

 全ての記憶を取り戻した彼女は、アインを"救いがない人間"と罵倒するのではなく、"哀れ"と言って同情していた。

 

「あなたは哀れよ。

 どんなに戻りたいと願っても、過去(きのう)にあなたは戻れない。

 無くなってしまった過去(きのう)の日々は、もう戻って来ない。

 あなたはみじめに過去(きのう)にすがりついているだけよ。

 何故ならあなたは、"愛する人を踏み躙られたからこそ"、人を憎んでいるのだから」

 

「……兄の復讐に走った女が、よく言う」

 

「確かに、私の復讐相手はもう居らず、私の復讐ももう終わっている。

 だけど私の復讐が終わったのは、復讐相手がいなくなったからじゃない。

 私が、仮面ライダーと……左翔太郎と会って、変えられたからよ」

 

(……!)

 

 アインは復讐鬼だが、雪絵は復讐鬼"だった"女だ。

 

「復讐で心は晴らせない。

 復讐で過去は変えられない。

 復讐で人は守れない。

 復讐で後悔は乗り越えられない。

 呪われた過去を振り切れない奴に、光は無いのよ……私がそうであったように」

 

 暗い重みのある言葉に、アインはおぞましく笑って返答を返す。

 

「光など求めた覚えはない。

 ただ、全ての人間が、俺とツヴァイより暗い場所に行けばいい」

 

「ならあなたは、きっと仮面ライダーには勝てないわ」

 

「何?」

 

 そんなアインに、雪絵はふっと笑って微笑みかける。

 

「私は変えられてしまった。

 もしもう一度あの人に会えたなら、私はこう言おうと思っている。

 『"きのう"はみつかった』と。

 『思い出せた兄との思い出はもうこの胸の中にある』と。

 『ありがとう』と。

 ……復讐鬼だった私が、こんな簡単に変えられてしまったのよ。笑っちゃうわね」

 

 翔太郎を信じきっている雪絵の様子に、微塵も揺らがぬその余裕に、アインは怪訝な顔をする。

 

「左翔太郎は十分に傷めつけた。もう俺に勝てる体の状態ではない」

 

「それでも、賭けるとするなら、私はあの人に賭けるわ」

 

 ずっと前に、鳴海荘吉がそうしたように。

 半年以前に、フィリップがそうしたように。

 ついさっき、照井竜がそうしたように。

 須藤雪絵は、左翔太郎に賭ける。

 

「悪では彼には勝てない。

 憎しみでは彼には勝てない。

 一度叩きのめしたところで、必ず立ち上がり、最後には必ず勝利する……」

 

 縛られた状態で、左翔太郎への人質に取られた状態で、それでも雪絵は堂々としている。

 堂々と生き、堂々と死んで行った兄のように。

 

「だからこその切り札(ジョーカー)なのよ」

 

 そして遠方より、バイクの音が聞こえ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒いファングメモリに映し出された立体映像のシュラウド――翔太郎の相棒フィリップの母――は、感情を出さないようにした話し方で、翔太郎に話しかける。

 

『これは記録されていた映像よ。

 左翔太郎。あなたの返答を予想し、計算し、事前に声と映像を吹き込んだもの。

 普通に話しなさい。ビデオに話しかけるようなものだけれど、会話は成り立つはずよ』

 

「シュラウドォ! それはバカな俺の返答なんざ予想は簡単だって意味かぁっ!?」

 

『バカにするつもりはないわ。あなたはそれでいいのよ。

 その単純さと、ハーフボイルドさこそ、あなたの持ち味。

 あなたの行動や言動は予想しやすいけれど、あなたはそこから必ず予想を超えた結果を出す』

 

「……お、おぉ」

 

 光太郎はシュラウドの思惑の邪魔をしないよう、押し黙る。

 翔太郎はシュラウドから割とストレートに褒められたからか、露骨に照れていた。

 

『これは、ファングメモリを模したメッセンジャーメモリ。

 私が生きていようが生きていまいが、危機には必ずあなたの目につくはずよ。

 このメモリの中には、T2ガイアメモリの試作品の改良型にあたるメモリが三つ入っている』

 

 カシュン、と黒いファングメモリが形を変える。

 するとその機体の中から、T2ガイアメモリと呼ばれる特殊なガイアメモリのラインナップの中にあった三つのメモリと同じ形で、同じ記憶を宿したメモリが現れた。

 

「このメモリは……!」

 

『どれも強度的に問題があり、安全面を考えて使い捨ての仕様にしてあるわ。

 使えるのは一度だけ。使う場所はちゃんと考えて、あなたの判断で使いなさい』

 

「一度だけ……」

 

 翔太郎がそのメモリを手に取ると、黒いファングメモリの体にヒビが入り始め、立体映像のシュラウドの姿がブレ始める。

 

『忘れないで、左翔太郎。来人が居ない今、あなたこそが街を守る唯一の切り札』

 

「シュラウド……」

 

 そうして黒いファングメモリは自壊し、立体映像は消え、シュラウドの言葉だけが響いた。

 

『たった一枚でも勝負を賭けられる。だからこその切り札(ジョーカー)なのよ』

 

 翔太郎は右手にジョーカーのメモリを。

 左手にシュラウドから託された想いのメモリを。

 それぞれ握り締め、強く歯を噛み締めた。

 

 

 

 

 

 準備運動をしている光太郎の視線を受け、愛用バイク・ハードボイルダーのエンジンを始動させながら、翔太郎はかかってきた電話に出る。

 

「照井か。どうした?」

 

『街中にドーパントが現れた。話に聞くオーマ・ドーパント……それも十数体だ』

 

「!」

 

『どこからかアインとやらが指揮しているようだが、こちらは対応で手一杯だ。

 左、こちらのドーパントは任せろ。お前はこのドーパント達の頭、主犯のアインを狙え』

 

「……照井、大丈夫なのか?

 お前怪我してるじゃねえか。その上、十数体のドーパントなんて……」

 

『俺に質問をしている暇があるなら、さっさと片付けてこい。

 この有象無象を俺が全て叩きのめし、振り切り、お前を助けに行く前にな』

 

「! へっ、生意気言いやがって。

 お前の助けなんか要らねえっての! こっちはこっちで勝つ!」

 

『死ぬなよ左。俺は勿論、死なん』

 

 少し笑って、照井からの電話を切る翔太郎。

 翔太郎はそのままバイクに跨がり、その後ろに乗った光太郎が、ニカッと笑って翔太郎に話しかけた。

 

「みんなお前を信じて、お前に全部BETしてるな」

 

「ああ、なら、負けられねえよなあ……俺は、仮面ライダーなんだ」

 

 そして、バイクを発進させた。

 敵の位置は光太郎の勘が教えてくれる。

 厳密には、光太郎の勘に囁いている精霊(リューン)が教えてくれる。

 

「なあコータロー、なんでお前は俺のことをずっとジョーカーって呼んでるんだ?」

 

「だってそれが、街を守る時のあんたの名前だろ?」

 

「……ああ、そうだよ! そうだな! そうだった!」

 

 何故こんなにも、玖珂光太郎の言葉は胸に響くのか。翔太郎は少し、不思議に思う。

 本質をごく自然に見抜き、どこまでもまっすぐに生きている光太郎の言葉は、周囲の人間をちょっとづつ、ほんのちょっとづつ、良い意味でバカにするのだ。

 人助けに全力で奔走するような、本物のバカに。

 

(見えた!)

 

 翔太郎と光太郎は、ほどなくして敵が待ち受ける空き地に辿り着く。

 そこがユートピア・ドーパントとの決戦の地であり、相棒フィリップとの別れの地であるということを、翔太郎だけが知っていた。

 学ランの位置を直す光太郎。帽子の位置を正す翔太郎。顔をあげるアイン。

 

「来たか、仮面ライダー。そして、玖珂光太郎」

 

 三体のオーマ・ドーパントに守られているツヴァイと、その四人から少し離れた位置に居るアイン、彼らの背後で縛られ猿轡を噛まされた雪絵。

 ツヴァイは豊満な胸の谷間に、アインは眉間にメモリを突き刺し、その姿を変える。

 されど、翔太郎も光太郎も全く気後れした様子が見て取れない。

 

「まず最初は」

「ああ、分かってるさ」

 

 二人は目を合わせるだけで、完璧な意思疎通を行っていた。

 

「俺の名前は左翔太郎」

「俺の名前は玖珂光太郎」

 

「「 悪をぶっとばす青年探偵! 」」

 

 そして、名乗りを上げる。翔太郎は左手を、光太郎は右手を、銃のようにして敵へと向けて。

 

「「 さあ、お前の罪を数えろ! 」」

 

 正義の味方(HERO)に、相応しい名乗りを。

 

「ツヴァイから罪を数える権利と! 人間性を奪ったこの世界を! 俺は許すものかっ!」

 

 アインが叫び、光太郎はアインから離れたツヴァイとオーマ・ドーパント達を見て、アイン以外の怪物達を引き付けるように動く。

 この展開を予想していたのか、あるいはこの展開にしたかったのか、ツヴァイ達はその誘いに乗り光太郎相手に多対一を仕掛けた。

 

「こっちは任せろ、ジョーカー!」

 

「ああ、任せた、コータロー!」

 

 翔太郎から離れた光太郎は、翔太郎から離れた所で、四体のドーパントに囲まれる。

 スカル・ドーパントが一体。オーマ・ドーパントが三体。

 その内の一人、赤色のドーパントが光太郎に話しかけた。

 

「愚かな。自殺志願者か……」

 

 そんなことを言い出す敵に、玖珂光太郎は不敵に笑い、こうのたまう。

 

「進んで怪我したいとは思わねえが……

 保身よりも優先することはある! 例えばそれは正義ってやつだ!」

 

 光太郎が拳を振るい、大きな声を響かせる。

 

「四人まとめてお縄にしてやる! 覚悟しやがれこの悪党!」

 

 空振ったはずのその拳が、世界を殴って揺らしたかのような錯覚が、オーマ・ドーパント達の中に生まれていた。

 

 

 

 

 

 アインは仮面ライダージョーカーを倒して初めて、セプテントリオンに認められる。

 彼にとって、左翔太郎は容易に倒せる一目標でしかない。

 ……なのに、何故。

 アインは翔太郎を見ると、こんなにも苛立ってしまうのだろうか。

 

「いいからさっさと死んでくれ、仮面ライダー……!」

 

「よっぽど俺に死んで欲しいみたいだな、お前」

 

「ああ、死んで欲しいな。心の底から」

 

 翔太郎はアインの殺意をその身に受けながら、強く正しい立ち姿でメモリに触れる。

 

《 JOKER! 》

 

「俺もいつかは死ぬ。

 フィリップも死んだ。

 けど、俺はフィリップと地獄の底まであいつと相乗りすると決めた。

 だからまだ死んでないだけで、俺はまだあいつと相乗りしている……!」

 

「それがどうした、仮面ライダー!」

 

「変身」

 

《 JOKER! 》

 

 翔太郎の姿がジョーカーのそれに変わり、問答無用でサイクロンアクセルエクストリームに変身したリターンズ・ドーパントが、エンジンブレードを振り上げる。

 

「俺は俺だ! フィリップに信じられた俺で在り続ける!」

 

「ならば相棒と一緒に地獄でも行くがいい! 地獄にまで相乗りしていろ!」

 

 そうして、アインは渾身の剣を振り下ろし。

 翔太郎は、シュラウドから受け取ったメモリの一つを、右腰のマキシマムドライブスロットに挿し込んだ。

 

《 XTREME! 》

 

 新たな力が。極限(エクストリーム)の力が、切り札(ジョーカー)の記憶を呼び覚ます。

 

 

 

 

 

 エンジンブレードは、翔太郎の右腕に掴み止められていた。

 

「なっ……!」

 

 シュラウドの『試作型エクストリームメモリ』……T2ガイアメモリのエクストリームメモリと同じ、USB型のメモリ。それは砕けるのと引き換えに、ジョーカーに新たな力をもたらした。

 装甲の細部はより鋭角に、頭部アンテナもより雄々しく、装甲に引かれる色のラインも多々に。

 黒色の装甲に映える紫色のラインは、よりくっきりと。

 

 そしてそれ以上に目につくのは、仮面ライダージョーカーの首にてはためく、緑色(風色)の長いマフラー。

 

「仮面ライダー ジョーカー Ver.(エクストリーム)

 

 ジョーカーメモリだけをエクストリームメモリの力で強化した、一回きりの強化形態。

 

「雪絵さんに……この街の人間に手を出したな。絶対に、許さねえ!

 お前がどんなに強くても、風都を泣かせる奴は、体一つになっても食らいついて倒す!

 それが、その心そのものが……俺がフィリップに誓った、仮面ライダーの在り方だ!」

 

 この街そのものの切り札となる仮面ライダーが、アインの前に立ち塞がっていた。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。