突如、出現したゴーレムに乗っているフードを被っている人物が、トリスティン王国で噂になっている貴族だけ狙うと言う盗賊、土くれのフーケと言う盗賊らしく、同じ義賊だったハリムからその情報を仕入れていた赤髪の少年達は何も躊躇もしないで追いかけて行ってしまったので、ルイズは空気を呼んで、近くにいた、トリスティン魔学院に遊びに来ていた天使の少女、マール・アンビシャスの相棒兼保護者代わりの神鳥、ぽっぽに飛び乗って、一緒に追いかけることにしたのである。
「タバサ‼」
「うん」
どうやら、ルイズがぽっぽに飛び乗って追いかけて行くところを見ていた悪友二人も一緒にタバサの使い魔のシルフィードに跨って、追いかけてきたのである。
「逃げられないわよ‼」
「しつこいんだよ‼」
「わたしに任せて‼
「嘘でしょΣ(゚Д゚)‼ あのゴーレムを一撃で‼」
「ぽっぽ‼ 行くよ~‼」
やはりゴーレムだけあってすぐに追いついたので、キャトラが観念してお縄に着けと投降を求めたが、やはりフーケはゴーレムで反撃してきたので、槍を構えていた、ハルカ・グレイヘヴンの攻撃によって、普通ならトリスティンの魔法では破壊できないゴーレムが、いとも簡単に、まるで、豆腐のように崩れて、タダの土と化してしまったのである。
ルイズは、ハルカの攻撃を目の当たりして、言葉が出なかったのである。
そして、好機を逃すまいと、マールとぽっぽの怒涛の攻撃が始まり、ルイズも、デルフブリンガーを抜刀したのである。
「ふふふ、こっちには、破壊の杖が」
「それ、返してもらうよ~ん」
「ぎゃああああΣ(゚Д゚)‼」
「遅いのよ‼ イシュプール‼」
「まぁまぁ、この杖が無事に取り戻せたのだから、いいじゃないか」
「オレ達の出番なし・・・」
ゴーレムに乗っていた土くれのフーケも一緒に地上に落下していたのだが、なんと見たことのある顔だと思っていたら、オールド・オスマンの秘書のロングビルだったのである。
土くれのフーケこと、ロングビルは盗んだ破壊の杖であろう、目玉の付いた禍々しい杖を構えて、振りかざした瞬間、銀髪に白い蛇のような男がロングビルの背後から現れて、ロングビルが持っている破壊の杖を奪い返したのである。
やはり、遅れてきたことに、女性陣は怒っていたのだが、イシュプールはいつも通りの態度を取っていたのである。
ルイズ達が、自分達の存在意義があったのかと、考えさせらることになってしまったのであった。