あと割とどうでもいいですが最近紫天の書の子達と出掛ける夢を見ました。目が覚めた時に夢だったと気付いて絶望しました。
「なんだか今日、嫌な事が起きる予感がします」
「急に何言い出すんだ?いいから早くご飯食べなって。ほっぺに米粒ついてるぞ」
「ああ、すみません。ありがとうございます」
いつもの朝食。なにやらリニスが嫌な事が起きると言っているが、現状のジュエルシードが嫌な事なので正直どうでもいいと思っている。
「そういえば、フェイトはちゃんとご飯を食べているんでしょうか?」
「知らない。アルフが作ってるなら大丈夫だろうけど」
「あの子達、私が知っている限りだとどっちも料理出来ないんですよ…」
「なら冷凍食品なり外食なりしてるでしょ。たぶん大丈夫だと思うぞ」
さすがにパンだけとかそういった生活はしてないでしょ。
そして、なのはがリニスに魔法技術を教わりに。俺とユーノは森に出てジュエルシードを探していた。
「なあユーノ、手っ取り早くジュエルシード見つける方法ってないのか?」
「強制発動くらいしかないし、それもある程度場所が分かってないと無意味だよ。そして、それは前にフェイトが街でやってる」
「なるほど。森に直接撃ち込むのは?」
「別にいいけど、どれだけ落ちてるのかが分からないから、最悪の場合残った全部が発動するかもしれない」
「うわ、なら地道に探すしかないのか」
そろそろゆっくりしたいんだけど…早く管理局来ないかな…
結局その日は見つけられず、次の日になった。レイジングハートの修復は終わったようで、なのはも今日は一緒に探すことになった。
「そういえば、フェイトちゃんはどうしてるんだろう?」
「向こうのデバイスも修復終わってるだろうから、ジュエルシードを見つければ出てくると思うぞ」
「そっか…よし!早く見つけよう!」
「あ、ちょっと、なのは!」
「そこまでフェイトに会いたいのか…百合か?」
幼馴染みが百合かぁ…すっげぇ複雑。
「あ、あったよ、ジュエルシード!」
「発動しかけてるけどな。そして反対側にフェイト達発見。よかったな、ちゃんと会えたぞ」
「あ、本当だ!フェイトちゃーん!」
なのはは嬉しそうに手を振りながら呼び掛けたが、フェイトはなんの反応も示さなかった。まあフェイトに取ってはどうでもいいだろうしな。
「ほらお前ら、早く封印しておけ。…くれぐれも、この間みたいに放置したまま戦ったりするなよ?」
「は、はいなの」
「う、うん」
…ただ注意するようにって意味なだけで、別にそこまで怯えなくてもいいと思うんだけど。
「ディバィンバスター!」
「サンダーレイジ!」
あ、可哀想。発動しそうだったのに2人の魔法くらってすぐ封印されてる。
「あ、蒼くん。ジュエルシード持っててくれる?」
「ん、了解」
なんかトントン拍子で進んでる気がしないでもないが…まあいいか。
「フェイトちゃん…私、フェイトちゃんとお話がしたいの」
「…私には関係ない。貴女が持っているジュエルシードを渡して」
フェイトが構えた。初っ端から話し合いが成立しない。
どうやらお話からOHANASHIに切り替えたようで、なのはも構える。そして、2人が互いにぶつかり合った。
「ストップだ!ここでの戦闘行為は危険すぎる!」
と思ったのだが、なんか真っ黒な奴が転移で割り込んできた。おまけに、なのはとフェイトに同時にバインドをかけている。
「時空管理局、クロノ・ハラオウンだ。詳しい話を聞かせてもらおうか」
あ、管理局の方ですか。かなり遅く出てきたくせにすっごい上から目線で凄いですね。
「そこの君も、ジュエルシードを渡してもらおうか」
「…あ、俺か。はいはい」
なのはとフェイトが「えっ」みたいな顔をしているが、そもそも持っててくれと言われただけで誰にも渡すななんて言われてないし。
で、渡そうと歩き出したら、アルフがクロノを攻撃した。
「フェイト、逃げるよ!」
そう言いながら、クロノに向けて魔力弾を撃ち込む。なのはが近くにいるせいか、防御魔法で防いでいる。その際に、2人のバインドが外れた。
「フェイト早く!」
「っ!」
と、フェイトはアルフを見たが、すぐさまこちらに向かってきた。狙いは俺の持っているジュエルシードだろう。が、クロノがフェイトに魔力弾を当てた。
「きゃあ!」
「…いや、非殺傷設定しとけよ」
フェイトの腕から血が流れ出した。…うん、さすがに見過ごせない。クロノはまた攻撃しようとしたが…
「やめて!フェイトちゃんに攻撃しないで!」
なのはがクロノの前に出てフェイトを庇った。クロノは何が起きているか分からないような表情をして動揺しているが…ありがとう、なのは。時間が稼げた。
「フリーズランサー、射出!」
「セイバースラッシュ!」
…んん?なんか我が家にいるはずの使い魔の声が聞こえたような…気の所為だよn「フェイト、アルフ!早く逃げてください!」うん気の所為じゃなかったね。
「り、リニス!?」
「り、リニス!アンタ、生きて…」
「話は後です!今は逃げてください!」
「そうそう、その腕の怪我、放置しとくと酷いことになるぞ。いやー、女の子の体に下手したら残るような傷つけるなんて、管理局の方って凄いんですねー」
「な!?ち、違う!僕は」
取り敢えず気をこちらに逸らさせている間に、フェイト達は転移で逃げたようだ。
「…で、リニス?これからどうするつもりだ?」
「えーっと…そのー…」
「なあ、俺ってさ、フェイトと話してる時に…まあ知ったのは最近だけどさ?トラブル起こさないようにリニスの話題は絶対に出さないように気をつけてたんだよ?お前が知られると面倒なことになる、みたいなこと言ってたんだから。なのに、お前から、しかも知人の目の前に出て行くのってどういうつもりなんだ?なあリニス?」
「だって…フェイトが怪我をしたのを見てしまって、つい…」
…うん、なんかリニスって優秀だけどときどきポンコツになってるよな。
「君達、少しいいか?」
「ん?ああ、女の子に怪我させた管理局のクロノさんですか。何か用ですか?」
「う…この世界で、今まで起きたことや、ジュエルシードについて色々話を聞きたいんだ。そこの女の子にも話を聞くつもりだが、君達の方からも話を聞かせてもらいたいんだ。同行してくれるか?」
ここでNOと答えたら、面倒なことになるんだろうなぁ…
「嫌です」
「そうか、ありが…ちょっと待ってくれ」
「蒼、逆になってますよ」
おっと、つい間違えてしまった。
「というのは冗談で、同行しますよ」
「…はあ。なら、ついて来てくれ」
ため息をつかれた後に、魔法陣を展開した。おそらく、クロノの拠点に転移するのだろう。
と思っていたら、何処かの通路に出て来た。
「あれ、ここは?」
「次元航行船、アースラだ。今から艦長のところに案内するが…それよりも、そろそろバリアジャケットを解除しても大丈夫だぞ」
「あ、そっか」
そう言い、なのはとリニスは私服に戻る。
「君もバリアジャケットを解除した方が…」
「ん?ああ、俺はバリアジャケット使ってないから。これ私服」
「…は?」
「気にしないでそのまま案内してくれ」
「……まあいい。そこの君も、元の姿に戻ったらどうだ?」
「ああ、そうだね」
誰のことだ?と思ったら、ユーノのことだった。少し光ったなーと思ったら、人の姿になっていた。あ、なんかなのは固まってる。
「ふう…なのはと蒼にこの姿を見せるのは、初めて会ったとき以来だっけ」
「いや、初めて見るぞ」
「そ、そうだよ!ユーノ君、男の子だったの!?」
「…あ、そういえば」
どうやらユーノも一度もこの姿を見せていなかったことに気づいたらしい。…そういえば、なんかなのはの顔が赤くなってるな…
「なのは、どうした?」
「にゃ!?な、何でもないの」
「大丈夫ですか?顔赤いですけど…」
「だ、大丈夫です!」
…あ、そっか、そういうことか。
「なあユーノ、お前ってなのはの着替えみたりしてたか?温泉の時に一緒に入ったりしてたか?」
「え、ええ!な、何言い出すんだよ蒼!そんなこと…」
「正直に言えよ、そうなんだろ?」
「う…うん…」
なるほど。だからか。なのははユーノにディバインバスター撃っても許されると思う。
「…君達の間にどんな認識の違いがあったのかは知らないが、取り敢えずついて来てくれないか?」
おっと、忘れてた。
で、ついたんだけどさ。
「なあ、なんだこの、外国人が日本の文化すっごい勘違いした感じの部屋」
「ちょ、蒼くん、静かに!」
いや、だってさぁ…機械的な部屋に畳置いて掛け軸かけて、鹿威し(竹に水入れて水の重さで傾くやつ。カコーンって音がする)が室内に置いてあって…なんか、取り敢えず色々置きましたみたいな感じがする。なんだこれ。
「ようこそ、なのはさん、蒼くん、ユーノくん、リニスさん。私は次元航行船アースラの艦長、リンディ・ハラオウンです」
「あ、はい、どうも」
取り敢えず挨拶をされたのでこちらも軽くではあるが挨拶をする。挨拶をしないやつは悪人になるからな。
「…あれ、リンディさん、それ…」
「ああ、お茶のこと?」
「あ、いえ…その…」
リンディさんがお茶に砂糖とミルクを入れているのを見てなのはが引いているけど…ぶっちゃけ不味くはないからな。何も知らない日本人が見ると引くだろうし、そもそも和菓子とは合わないだろうけど。
「さて、それじゃあ、お話をしましょうか」
「ユーノ頼む。発見者のお前が代表して話してくれ」
「うん。分かった」
ちゃんと足りない部分が出てきたら話すよ。決して自分で説明するのが面倒だったとかそういうのじゃない。
「なるほど。責任を感じて1人で来たと。立派ね」
「だが、同時に無謀でもある。現に民間人を巻き込んでいる」
まあ、管理局の動きが遅いからユーノ1人で来たんだけどね。
「と、いうことで。これからは、我々管理局がこの件に当たります」
「君達は、元の生活に戻るといい」
「え?」
「りょーかーい。リニス、帰ろう」
「はい」
いやー、長かった。早く帰って昼寝でもしよう。
「…でも、さすがに急に言われても戸惑うだろうから一度帰ってゆっくり考えて、また後日返事を聞かせてもらえないかしら?」
おい今なんつったこのアマ。
「なあ艦長さん?一つ質問があるんだが」
「何かしら?」
「この件は危険なことなんだよな。民間人を巻き込ませるのも相当なことなんだよな?」
「ええ、そうよ」
クロノとリンディさんの頬に汗が流れるが、このまま話し続ける。
「なのに、どうして、ゆっくり考えて返事する必要があるんだ?危険なら民間人を巻き込まないようにするべきなのに、まるでその民間人に協力してほしそうじゃないか」
「え?」
なのははよく分かっていないみたいだが、ユーノははっとした顔をしてリンディを見る。リニスは俺の後ろで黙っている。
「戦力ならクロノがいる。不意打ちとはいえ、なのはとフェイトに同時にバインドをかけられる程の腕なんだから。それでも俺達を引き込みたいってのは、人手が足りないってことなんだろ?だから、俺達を戦力として使いたいんだ。それも、自分達は何も言わず、俺達から言わせることで、都合のいい条件を付けるために」
「それは…」
「君は本当に9歳なのか?」
「こんなことを艦長と一緒に考えてる貴方に言われたくないです。で、どうなんですか?」
「…ええ、その通りよ」
そして、何故こんな回りくどいことをしたのかを教えてくれた。
自分の立場上、自分達から民間人に協力をするのはダメらしいが、民間人が自分から協力を申し出るのはなんやかんやでOKらしい。正直言って何が違うのかはよく分からない。
で、俺の予想通り戦力が足りないので、何とか俺達を引き込もうとしたらしい。
「騙すようなことをして、本当にごめんなさい」
「んー、まあいいですよ。ここで降りるってのもアレですし」
「はい。私も、まだフェイトちゃんとお話出来てないですし」
「…そういえば、蒼の使い魔はあの子達と知り合いのようだったが…どういう関係なんだ?」
と、皆の視線がリニスに向く。
「俺は何にも知らない。リニスの過去に関しては何も聞いてないから」
「…そうですね。さすがにこれ以上黙っているのも無理でしょうから、話します」
ふむ。一体どういうことなんだろうな。
当初はクロノもリンディの思惑に気付いてない設定で進めようとしましたが、よくよく考えてみたら、クロノってフェイトが海でジュエルシードを強制発動させた時に見捨ててたからこの時も割と気付いててスルーしたんじゃないかと思って進めました。
次回、フェイトの過去すっ飛ばす可能性あり。だって皆知ってると思うし…