オネェ料理長物語   作:椿リンカ

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皇帝陛下「えいえい!怒ったか?」
アン「怒ってないですよ♡」

オネスト大臣「えいえい!怒りましたか?」
アン「」(無言でオネスト大臣へラリアットをかました後にスープレックスを決行)


ナイトレイドたちは決意し、ブドー大将軍は覚悟を決める

 

 

タツミとラバック(ついでに言えばシュラ)が厨房の手伝いをさせられてからすでに1か月が経過していた。この間に革命軍は帝都近くの関所まで進軍することができた。

 

しかし、そこにはブドー大将軍直轄の部隊が防衛戦線を張っていたのだ。そしてブドー本人も時折訪れて革命軍を牽制していたのだが・・・

革命軍はそこで、ナイトレイドに指示を出した。

 

 

【ブドー大将軍の暗殺、直轄の部下の暗殺】

 

 

ブドー大将軍は最強だと名高い将軍である。武人であり、彼が鍛えた直属の部隊も一人一人が強い。

痺れを切らした革命軍は、そんな大将軍、ひいては直轄の部下の暗殺を依頼したのだ。

 

「ラバックとタツミが不在なのが痛いが・・・仕方ない」

「大将軍相手に暗殺って、無茶ぶりしすぎよね」

 

ナジェンダの言葉にマインがあからさまに呆れながらコメントをするが、少しばかり不安そうにはなっている。それもそうだろう、相手はブドー大将軍、帝具使いでもあり、素の武人としての腕も高い

 

こちらはラバックとタツミを欠いた状態であり、マインとアカメ、レオーネとナジェンダだけでやらねばならない。

 

「仕方ないさ、どうにかしないと革命軍が進軍できないんだろ?なら、やるしかないさ」

「・・・あぁ、タツミたちがいない今、私たちがやるしかない」

 

レオーネとアカメの言葉に、ナジェンダも「そうだ」と応える。

 

「・・・それに、革命軍も帝具使いや諜報員を派遣すると聞いた。私も近辺の盗賊たちを利用した策を使ってやるさ」

「それで勝てたらいいわね。私もパンプキンのメンテナンスをしたから、いけるわよ」

 

「アタシだって負けないさ。しっかりとお仕事はさせてもらう!」

「・・・任務なら斬るだけだ」

 

ナイトレイドのメンバーは全員、強敵への暗殺に覚悟を決めたのだった・・・

 

 

 

 

______________一方、帝都宮殿にて

 

 

「あら、ブドーちゃん、お・は・な・し、聞いたわよ?」

「・・・料理長か」

 

宮殿内の廊下にて、アン料理長はブドー大将軍に声を掛けた。時間は深夜帯に近しいが、どうやらアンは先ほどまでオネスト大臣に何かの料理を出していたらしい。カートの上には白い布がかけられていた。

 

ブドーは少し訝しりながらも、アンへと向き直る。

 

「いっつも皇帝陛下を守るって宮殿の中にいたのに、今度は革命軍を倒すために防衛してるところから進軍するって」

「・・・オネストの奴が漏らしたのか」

 

「ただの雑談よ、雑談」

 

運んでいた料理らしき何かの残骸をしっかりと布で隠しつつ、アンはブドーにそう弁明する。ブドーも何か・・・そう、その残骸が何かを察しながらも、話を続ける。

 

「・・・国を滅ぼそうとする輩を倒した後、国を腐らせているオネストたちを粛清する」

「あらそう」

 

「・・・そうなればお前は、皇族に復帰できる。皇帝陛下のために、ずっと傍にいるならば・・・そのほうがいい」

 

静かに、珍しく情を乗せた声色で語ったブドーに、少し呆気にとられたアンだったが、すぐに小さく笑って見せた。

 

「だめよ、仮にそれができたとしても私は料理人として生きるために皇族を棄てたのだし・・・それに、私だってもう皇族でいれるほどお綺麗じゃないの。分かってるでしょ?」

「・・・・・・・・・それは」

 

「確かにそうね、陛下に真実を伝えれば・・・きっと私が皇族として傍にいることを良しとするわ。でも駄目よ、一度自分の我儘を通したんだから」

「・・・・・・」

 

ブドーの言葉にそう答えて、彼は「それじゃあ、遠征がんばってね。無事に帰ってきたら是非ともお話を聞きたいわ、出来れば貴方の部屋でね?」と軽口を言いながら、そのままブドーの隣を通り過ぎて行った。

 

「・・・」

 

ブドーは静かに、彼の背中を眺める。

 

「(・・・・・・陛下のために尽くすなら、死ぬ覚悟じゃなくて生きる覚悟をしろ)」

 

 

 

 

______________一方その頃

 

 

「おいドロテア、他の奴等はどうだ?」

「うむ、イゾウは妾の護衛をしておるし、コスミナの改造も順調じゃ」

 

厨房前にて、シュラとドロテアがこっそりと会話していた。アン料理長が不在であり、タツミとラバックが寝たのを見計らって、シュラは仲間であるドロテアと会話をすることができたのだ。

 

「お主、そろそろ戻ってこんか?」

「・・・」

 

「どうした?」

 

首を傾げるドロテアに対して、シュラが苦虫を噛み潰した表情になる。

 

 

「勝手に戻ったら、今度こそ下着まで女装する羽目になる」

 

 

「本当に何があった!?!?」

 

 

シュラの言葉に慌てるドロテアだったが、シュラが手短に説明するとすぐに納得した。納得はしたが、正直引いてはいる。

 

「厨房が危ない危ない言われていたが・・・思った以上に自由度が高いのぅ」

「仕方ないだろ、自治権は厨房にあるんだからよ」

 

「・・・で、ナイトレイドの小僧どもは?」

「同僚、下手に手を出したら・・・」

 

「あー・・・そりゃ大変じゃな。まー、こっちはこっちでオネスト大臣の指示で動く。あとは任しておけ」

「・・・任せた。俺はナイトレイドでも見張るわ」

 




次回予告

たいへん!ついにナイトレイドがブドー大将軍の暗殺に乗り出しちゃったの!

でもブドー大将軍はとても強くて大ピンチ・・・!

助けてタツミ!ラバック!

血濡れ色ガールズドロップ第333話

「決戦!ブドー大将軍とアイカツ対決!」

来週も恋にドロップドロップ♡

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