太一side
「もしかしたらと思って、兄を先に行かせて正解だったな。あんまり漁りとしないでくれよ」
『ごめんなさい』
今、二階に行った女性陣に説教中
兄貴の方も扉に鍵を掛け厳重にする
「太一、もう反省してんだから。早くしようぜ」
キャップは、そう言っているが
目の前に並んでいるピザとストロベリーサンデーが食べたくて仕方ないって言うのは分かる
だって涎出てるんだぜ?
「はぁ…分かった」
女性陣が説教を終え、全員飲み物が入ったグラスを持つ
「じゃあ…太一と狂助が帰って来た事に祝して」
『かんぱ~~い!!』
全員グラス同士を接触させる
そして各々ピザや菓子をつまみ始める
「さて、そろそろ旅の話を聞かして貰うぞ。それとあの顔面の剣の事も」
しばらくしてキャップが言い始める
皆も手を止め、俺と兄貴、そして黙って壁に飾られているアグニ&ルドラを見る
「じゃあ俺から話す」
先に俺の話からする
―――あれは兄貴と別れて国内に旅をしていた頃、俺は西に向かっていた
「あれ?狂助と一緒じゃなかったの?」
「俺と兄貴は目的は一緒だったけど、別々に行動してたからな。そこも含めて話す」
―――俺と兄貴が旅に出たのはある物を手に入れる事だった。それは魔具と呼ばれた武器だ
「魔具?」
「ワン子は一度見たことあるだろ。兄貴が使ったトランク」
「あぁ!」
「あの大爆発って狂助の仕業だったのかよ」
「まぁ子供の頃、壁を垂直で走ったりしてたけどね」
―――ガクトとモロが納得してるから話戻すぞ。俺も魔具を集めに行く前に、ある物を探していたんだ
それは妖刀と呼ばれた刀だ
「妖刀とは、聞いただけで物騒ですね」
「いや若、物騒で済むレベルじゃないでしょ」
―――準の言うとおり、その妖刀は「人と魔を分かつ」とも、「闇を切り裂き食らい尽くす」とも言われている刀だ。その刀の名は『閻魔刀』
「閻魔刀?聞いたこと無いな。まゆっちは」
「少し位なら………妖刀・閻魔刀、その刀は強者だけが扱うことが出来ると言われ、それ以外の者が手にした時、閻魔刀の刃が襲うと言われています」
「要するに認めさせれば良いのか」
―――それは違うぞキャップ。いくら力が強いと言っても、それが本当の強さじゃない。閻魔刀自身がその力に屈服しなければならない。モモ先輩だったらギリギリ持てるぐらいだろうな
そう思いさっきの部屋から持ってきた物を取り出す
竹刀袋に何重にも紐が結ばれている
「一つ言っとくぞ。気抜くなよ」
俺はそう言って竹刀袋の紐を解き始める
そして、そこから刀を取り出す。白の柄に金の鍔、黒の鞘に黄色の紐が通った装飾
スパーダの形見でもあるバージルの愛刀『閻魔刀』
竹刀袋から出した瞬間、武士娘達が顔を強張る
「凄まじいな」
「はわわわわ…凄い気ッ!!」
「……強いよ」
「何か僕、近づきたくない」
「何という圧だ」
モモ先輩、ワン子、京、ユキ、クリスが閻魔刀を見ただけで恐れる
すると由紀江が神妙な顔をして
「太一さん。その妖刀・閻魔刀を見せて貰っても」
「あぁいいぞ。けど、ほんの少しだからな」
俺はゆっくりと閻魔刀閻魔刀を鞘から抜く
すると右腕が勝手にデビルブリンガーになり、俺の気が徐々に上がっていく
上がった気は体から放出され、閻魔刀の刀身も光を出し、気を出し続ける
やばいッ!これ以上はアレが発動する!?
「ッ!?…も、もう結構です!!」
由紀江は慌てて鞘から抜く事を止める
俺も急いで閻魔刀を鞘に納め、竹刀袋に入れる
俺は閻魔刀に当てられた気で、顔から汗が出る
女性陣もそうだが、男性陣もだった。兄貴以外は
「た、太一さん。大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。大丈夫だ」
正直言って平気ではない
もしあのまま抜き続ければどうなっていたか分からない
「気が使えない俺達ですら危ないって分かったぞ」
「あぁ。あれは危険だな」
「俺様の筋肉の美貌すら霞める程の存在感だったぜ」
「僕も意識失いそうだったしね」
「あれが刀とは、世の中は広いですね」
「改めてお前等の規格外差に圧倒されるな」
男性人が各々感想を言ってくる
そして、空気を変えるため、今度は兄貴との話をした
話的にはモモ先輩クラス以上でしか進むことが出来ない場所が幾つもあるという事
そして、何故魔具を集めに旅に出たのか?っと聞いてきたから兄貴が「面白そうだな」という理由で振り回されたっと言ったら全員納得してくれた
話してる内に楽しい時間が過ぎていった
狂助side
Partyが終わり、夜空の下を歩いていた
ファミリー全員帰って行き、太一も九鬼に戻った
明日ぐらいで引越しが完了し、あの家に住める
そんな俺は、百代と一緒に川神院に向かっている。ワン子は先に帰った
「綺麗だな」
「そうだな。隣に美女でも居れば最高なんだがな」
「お前の隣には絶世の美少女が居るぞ~」
「さぁ~てどこに居るのやら」
星が輝く夜空を見ながら歩く
百代のからかいもしながら
「…いい加減私に構え」
「言ったろ。Ladyとしてならって」
そう言うと百代は不貞腐れてしまった
おれはやれやれと仕草を見せながら手を差し出す
「エスコートしましょうか?Lady」
するとパッと振り向くと差し出した手を掴む―――
ことなく腕に抱きついてきた。それにより腕に百代の胸の感触が
ハッキリ言ってGood!と心の中で思う
「これはどういう事で」
「私からのアプローチだ。嬉しいか?」
「…悪くないが、どうやらsweetな時間は終わりだな。そうだろ揚羽」
俺、後ろから感じる気を察知し、その持ち主の名を言う
すると暗いの道の街灯から姿を現したのは九鬼揚羽だった
「流石だな狂助。いつも修行をサボっていながらというのに」
「男が女より弱いなんて嫌なんでね」
「そうか。それより狂助、少し百代と話がしたい。先に戻れ」
俺は黙って百代の抱き付から離れ、一人夜道を帰る
百代side
「…揚羽さん。どうしたんです、こんな時間に」
「あぁ、早いうちに話しておいた方がいいと思ってな、百代」
揚羽さんは、いつものと違い真剣な顔をした
「お前は狂助の事が好きか?」
「ッ!?ア、アイツの事が好きな訳」
「だが、奴の腕にしがみついた時のお前の顔は満更ではなかったぞ」
うぅ!狂助にどんな願いをしようか考えてたから気づか…ってちょっと待て
何で狂助の事を揚羽さんが
「ま、まさか揚羽さん。アイツの事」
「あぁ、我は狂助の事が好きだ」
直球だった
まさかの事だった
揚羽さんも狂助の事を
「それに我だけじゃない。あずみや九鬼のメイド達も同じだぞ」
はぁ!?
アイツ、九鬼のメイドまで手出したのかよ!?
「恐らくだが、他にも女も作ってる筈だ。はぁ~~……それで、百代はどうなんだ?」
「…私は」
急にあいつの事で頭が一杯になり始める
アイツが居ない時期、ファミリー全員と集まったが何かが足りなかった
良いぜ。俺がお前の事を心の底から惚れた時、お前の言う事、何でも聞いてやる。それも一つだけじゃなく、ずっとな
言ったな?後悔するなよ。お前がすぐにその気にさせるぐらいの女になってやる
あぁ、楽しみにしてるぜ
あの後、何かが心の中を満たした気がした
それと同時に恥ずかしさもあったが、それも幸せに感じた
…なんだ、アイツより先に
「好きです。あいつの事が」
私が引き寄せられたじゃないか
「……そうか。だが言っとくぞ百代」
「はい?」
「狂助は我の伴侶だ。誰にも渡さん、例えお前でもな」
「望むところですよ。私が先に振り向かせますから」
この日、私と揚羽さんは共に競う武人として
そして恋のライバルとして認め合った
揚羽さんの口調がわかりません
というより原作キャラの口調がいまいち掴めません