真剣でCrazyな兄弟に恋しなさい!S   作:銃剣

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MISSION 12 ~各々の考え~ It is a thought as an idea【学園生活を堪能しろ】

第三者side

 

 

時刻は放課後

ほとんどの生徒が下校する時間である

他にも部活などの活気な声。それとは逆に静まり返っている場所―――図書室

武道に定評のある川神学園だが、図書室の蔵書量も普通の学園より遥かに多い(学長談)

 

本来なら静寂に包まれた空間だが、今は少し騒がしい

 

 

「おい、清楚ちゃんが読書してるぞ」

 

 

「呼んでるのは、ジャック・フィニイだ。いいセンスじゃねぇか…短編の”愛の手紙”は名作だよな。古風だがそこがいい」

 

 

「はぁ…可愛いよなぁ…清楚ちゃんマジ清楚」

 

 

読書する清楚の姿が文学少女好きの心を掴んでいる

 

 

「図書館では静かにしたまえよ」

 

 

3-Sの京極の正論に、浮かれている皆が我に返った

再び静寂になると京極は清楚の立ち振る舞いやカリスマ性を観察する

清楚が、京極の姿に気付いて小さく手を振る

京極も扇子を振り、挨拶を返した

 

しばらくすると騒ぎが沸く

それは男子ではなく、女子もだった

女子の注目を集めていたのは太一。清楚とは違う席に座り、伊達眼鏡を掛け、ヘッドホンで曲を聴きながら読書していた

 

 

「あぁ太一君の読書姿、カッコイイ」

 

 

「伊達眼鏡なんて様になってるわ」

 

 

「ねぇ話しかけてきなよ」

 

 

「えぇでも」

 

 

清楚は男子、太一は女子の注目の的になっていた

 

 

 

 

 

 

太一side

 

 

非常に視線を感じる。主に女子から

朝から強い気を感じたが、別に気にする事はなく登校した

授業を終え、放課後に図書室に行ったらこうなった

 

 

「はぁ…(トントン)…ん?」

 

 

誰かが肩を叩かれた

一端本を閉じ、ヘッドホンを外しながら振り返る

叩いたのは清楚だった

 

 

「清楚じゃないか。どうかしたか?」

 

 

「うん、太一の事見かけたからついね」

 

 

「まぁこうして話すのは久しぶりだしな」

 

 

俺と清楚が親しげに話していると

 

 

「己ぇぇぇ!!よくも俺達の清楚ちゃんを!!?」

 

 

「確かあいつは2年に編入した戦道!!」

 

 

「ちくしょぉぉぉ!俺もお話したいぃぃぃぃ!!」

 

 

「神よ!今こそ奴に天誅を下したまえ!!」

 

 

…とまぁこんな感じで嫉妬の目が来るんだが、俺は気にせず清楚と話す

 

 

 

 

 

 

 

 

清楚と話をして、すっかり日が落ちてしまった

図書室を出るまで痛い視線があったが気にしない

借りた本を手にして靴箱に向かっていると

 

 

「ん?大和と弁慶?」

 

 

「あぁ太一。図書室で本借りたのか?」

 

 

「面白そうな本があったからな」

 

 

「太~~一」

 

 

弁慶が俺を呼びながら腕に抱きついてくる

 

 

「弁慶、急に抱きつくのやめろって」

 

 

「いいじゃないか。私と太一の仲だし」

 

 

いや、そんな関係になった覚えはないぞ

 

 

「お…?靴箱に手紙が入っていたなう」

 

 

弁慶が自分の靴箱を開けると手紙が入っていた

 

 

「ラブレターか決闘状か」

 

 

「ラブの方だ。3年生から…年上に興味ないんだよねー。あと、手紙は気持ちが伝わりにくい気がしてどうも…」

 

 

そう言って俺の方に向く

…俺に向かっていうのも困るんだが

 

 

「ん?」

 

 

俺も自分の靴箱を開けると弁慶よりも多く手紙が入っていた

 

 

「まさか太一も」

 

 

「Loveだな」

 

 

どう見ても決闘とかそうじゃなかった

 

 

「………」

 

 

無言で睨んでくる弁慶が怖い

とりあえずこれは開けずに持っておこう

 

 

「とりあえず、帰ろうぜ」

 

 

俺は誤魔化し、靴を履き替えグラウンドを出る

するとグラウンドでは、ギャラリーの大歓声が起きていた

 

 

「おおっ、まだ決闘やってるのか?」

 

 

「おや、三人とも今お帰りで」

 

 

「まぁな。戦ってるのは義経とワン子か」

 

 

「今も白熱中だぜ」

 

 

観戦していた冬馬と準が俺達に気づいた

義経の太刀とワン子の薙刀が激しく繰り出され火花が散っていた

 

 

「なんという激しさ!義経は驚愕した!」

 

 

義経は薙刀を太刀で捌きつつ、ワン子に賞賛を送る

 

 

「(この重い一撃はガードできないわよっ!)」

 

 

ワン子が怒涛の一撃を打ち込む

しかし、義経は攻撃を見切り、防がずに後ろへと跳ぶ

着地と同時に前に突撃し、ワン子を斬りつける

 

 

「うわぁっ!!」

 

 

これにはワン子も対応できず、倒れる

ギャラリーの大歓声が赤く染まっている校庭に響き渡った

 

 

 

 

 

 

30分後、200人近くいたギャラリーは散る

義経とワン子は互いに健闘を称えていた。ワン子には再戦、クリスには初戦を約束する

俺達も下校しようと校門を通ると紋白が同じクラスの生徒達に挨拶されている姿が見えた

 

 

「よぉ紋白」

 

 

「おぉ!太一ではないか!」

 

 

紋白は俺に気づき、喜びながら近づく

それを見ていた準が鬼のような形相をしていたが無視する

 

 

「すごいな紋白は!義経はいたく感激した!義経達は、あそこまで、まだ皆と仲良くなっていない」

 

 

「何言ってんだよ義経。Fiendならもう居るだろ」

 

 

「そうよ。義経は、もうバイバーイって言える連中いるでしょ?」

 

 

俺とワン子はドンッ、っと自分の胸を叩く

クリスも笑顔で頷いた

 

 

「…そうか。ありがとう!」

 

 

義経は元気になり、いつもの笑顔に戻った

 

 

「さぁさぁ、ここの連中を紹介してくれ」

 

 

「あぁ。こちら川神一子さん」

 

 

「よろしくね!」

 

 

ワン子が元気良く、紋白に挨拶する

 

 

「兄からいつも話は聞いている、川神一子」

 

 

「あ、あはは…そっか…」

 

 

あの元気一杯のワン子も英雄の事を聞いたら苦笑いする

それに関しては分かる。俺もあのハイテンションには付いていけない

揚羽さんの事は兄貴に任せっぱなしだがな

 

 

「こちらは椎名京さん、弓の名手だそうだ」

 

 

「それほどでもない。苗字は椎名。…まぁよろしくね」

 

 

「…ふむ。椎名京か」

 

 

「?」

 

「将来の夢は決まっているのか?」

 

 

「愛する人に嫁ぐこと。夢というか決定事項?」

 

 

そう言って俺の方を見る

好意は嬉しいが友達で

 

 

「では、嫁ぎながら、九鬼財閥で働く気はないか!」

 

 

「私が?」

 

 

「ああ。優遇するぞ!九鬼は人材を求めているのだ!」

 

 

紋白は名刺を渡たしながらそう言う

これには流石の京もビックリしていた

 

 

「こちらはクリスさん」

 

 

「クリスティアーネ・フリードリヒだよろしく」

 

 

「うむ。こちらこそな」

 

 

「………」

 

 

「………」

 

 

紋白…せめて何か言ってやれ。何も無いのは一番ダメだぞ

見てみろクリスがちょっと悲しそうだぞ

 

 

「それで、こちらが直江大和さん」

 

 

「お前とは一度、目があったな。よろしく…えーと」

 

 

「紋様と呼ぶがいい」

 

 

「はは、よろしく紋様」

 

 

「うむ!」

 

 

…だからせめて何か言ってやれ。特に何もないのはダメだって

その後、全員の紹介を終えると義経達と別れる

そのあとに由紀江と合流し、下校した

 

 

 

 

 

 

多馬大橋の所までやって来た

橋の下では、モモ先輩がスッキリした顔でピーチジュースを飲んでいた

その近くに挑戦者達が使ったと思われる武器の山に座りながらトマトジュースを飲む兄貴

 

 

「いやぁ楽しかった!決闘につぐ決闘で満足だ」

 

 

「百代。少しは俺にも寄越せよな」

 

 

「そう言うなら私と戦え」

 

 

「嫌だね」

 

 

モモ先輩と兄貴が話してる中

俺達は橋の下に行く

 

 

「放課後からずっと戦っていたのね、お姉様」

 

 

「そう。なんせ全国から挑戦者が来ているからな」

 

 

「その途中で何故か俺も戦うことになったがな」

 

 

「あんな挑発すれば誰だって怒るだろ」

 

 

兄貴の挑発は誰しも怒らせるからな

放課後になっても居なかったのはモモ先輩に付き添っていたのか

そう思っているとヒューム現れた

 

 

「遠くから見ていた。嬉しそうに戦うんだなお前は」

 

 

「実に満足です。…ヒュームさんとも戦ってみたいなぁ」

 

 

モモ先輩がそんな事を言った途端

 

 

「……ぐはっはっはっはっ!!笑わせるなよ小娘!」

 

 

「む」

 

 

ヒュームは笑いだした

その反応にモモ先輩はムッとする

 

 

「予言をしておいてやる。いずれお前は負ける。九鬼が用意した、ある対戦相手によってな!」

 

 

「私の対戦相手…?」

 

 

「冬までにお前が無敗だったら喜んで相手してやろう」

 

 

「誰だが知らないが、楽しみですね」

 

 

そしてヒュームは瞬間回復の事を指摘する

技の対処や倒し方などを言ってから姿を消す。モモ先輩はボコボコに言われた事に腹が立ち

ワン子と共にトレーニングすべく、風のように走り去った

俺も家に帰ろうとしたら、兄貴に鍵を渡さる。兄貴の話だと今日の夕方には荷物が全て移動したので今日から、あの家に住む事になったらしい

 

 

 

 

 

 

狂助side

 

 

俺は太一に鍵を渡し、一足先に帰らせる

さてと…

 

 

「居るんだろヒューム」

 

 

「……ふんっ」

 

 

俺の後ろにヒュームが現れる

 

 

「対戦相手が居るって言ったが、もしかして」

 

 

「お前じゃない。少なくともな」

 

 

「まぁお前から頼まれてもやらないが」

 

 

「それはこっちの台詞だ」

 

 

あぁいつ話してもコイツとは仲良くしたくない

イライラしてきた。絶対に一泡ふかしてやる

 

 

「お前はどうする気だ」

 

 

「What?」

 

 

ヒュームが急に意味深な顔をし出す

 

 

「あの小娘が何も変わらなかった時、お前は戦うのか?」

 

 

「…Noだ」

 

 

俺は百代と戦わないのは単に面倒+からかう為じゃない

分からせてやる為だ

 

 

「力に固執ばかりしてちゃ、いつか大事なもんを無くす。それが分かるまで俺は戦わん」

 

 

「…そうか」

 

 

ヒュームは納得し、その場から消える

俺も何事も無かったかのように帰った

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