ここはとある砂漠地帯、その丁度ど真ん中辺りに一人ポツンと青年が佇んでいる、特徴を上げるとすれば砂漠地帯だと言うのに長コートを羽織り、腰のあたりには機械で出来た武器のような物が六つ装着されている。
「ここもダメ、ここもダメ、確かあっちはこの前見てハズレしか無かったから……」
何やらブツクサ言いながら地図にチェックをつけていっているらしい、そして何かしらの目処が立ったような顔をするとすぐさま歩き出した。
『彼の名前は真北結絃、能力具研究特別第2部隊に一応所属扱いの年齢不明の青年、現在は砂漠地帯に存在すると噂されている伝説の能力具を探しに来ているらしい』
「っと、そろそろ目的地だな?」
そう言い立ち止まる、だがそこには何も無い、と言うか先程から何も無いところを歩き回っている。
「さて、んじゃここはっと…………ビンゴ!」
何やら片手で小さなスマホ大の端末を操作している、ビンゴと叫んだあたり正解だったらしい、その後近くをウロウロし、細かい位置を調整すると。
「来い、レヴァンテイン・ゼロ」
そう言い手を前に突き出すと、腰に付いていた武器のような物が一つ光り結絃の手の前に現れる、それは少し大きめだが細身の剣、結絃が言ったとおり武器の名前はレヴァンテイン・ゼロ。
「はぁぁぁぁあ!!」
叫びながら勢いよく地面に剣を突き刺す、すると足元が勢いよく燃え盛る、しかし武器のような物は一切見つからない、その代わりに燃え盛っている部分が徐々に黒く侵食されていく。
「あり?もしかしてまたハズレの罠コース?んじゃなきゃなにかミスった?それとも防衛用のトラップ?」
足元まですっかり侵食されてしまった状況でとても冷静に考察を並べる、気づくと結絃の足が微妙にだが飲み込まれていることに気づく。
「あ、これマジでヤバイヤツだ、えーっと……ケーリュケイオン…違う………フランキスカ…ダメだろ…グングニル………」
色々武器の名前を言っているようだがどれもこの状況を打破できるものでは無いらしい、そんな事をしていると既に体の半分近くが飲み込まれている。
「あ、これダメなやつだ……残念、俺の冒険はここで終わってしまった」
何かを悟り、諦めきったような顔をしながら結絃の全身を黒い穴が侵食していった。
「あー、死なないように頑張ってたんだけどなー……ん?生きてる?というかめっちゃ落ちてる?」
飲み込まれていった先、そこは上空、下には大きな湖が見える。
「俺の生前の行い良すぎてもしかして天国?でも流石に紐無しバンジーは勘弁して……いや、これ現実だわ」
ふっと周りを見渡すと自分の他にも三人+一匹が落ちてきているのに気づく、自分は死んだわけでも天国に送られたわけでもなく、紐無しバンジーで異世界に招集されたらしい、と頭の中で完結させたあと。
「ざっけんなよぉぉぉぉぉお!?」
自分の持てる全力を持って、叫んだ。
こんな感じで勧めていきます、良ければ次回もヨロシクお願いしますー