仮面ライダー対プリキュア   作:狼と踊る男

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巨大な力を持つ世界『ダークフォール』に襲われた『美翔 舞』であったが、『泉の里』の精霊のチョッピに体を張って巨悪に自分を守るために立ち向かう姿に心を打たれた舞は『キュアイーグレット』となった。『時計の里』の事件の後に何が起こったのか?そして『神 敬介』とは?・・・『滅びの力』に立ち向かう『キュアイーグレット』!!




XライダーのOPのナレーションを参照


『スプラッシュスター』
X編『暗殺毒蜘蛛作戦! ヘラクレス対美翔舞』


1974年・・・車道を走る二台のバイクがあった。前方を走るのは黒ずくめの男と後方からその黒ずくめを追跡する一人の男がいた・・・・・・

 

男性 「涼子(りょうこ)さん!?」

 

バイクに乗っていた男性は突如転倒する。ライフルで狙撃されたのだ。狙った相手は男性の知り合いだったようで、姿を見かけるとその女性はすぐさま逃げ出し、姿をくらます。

それを追いかける男性はどこかの工場かどこかの民家に侵入してしまい、物陰から先まで追跡していた黒ずくめと全く同じ格好をした者がマシンガンを構えそれを放つが、距離が近かったためかすぐに取り押さえられるのであった

 

男性 「おい!!涼子さんは何処に行った!!」

 

黒ずくめ「ヂィッ!!失敗したあの女はやがてGOD(ゴッド)の名の下に処刑だ!!」

 

男性 「何っ!?」

 

黒ずくめ「『神 敬介(じん けいすけ)』、GODを甘く見るな!!」

 

ふと『神 敬介』は背後から殺気を感じ、振り返ると他の黒ずくめがマシンガンを構え放つと、敬介は黒ずくめを盾にして銃弾を避ける。そして、マシンガンを撃った黒ずくめも撃ち尽くしたのか、すかさずその場を離れる。その黒ずくめを追いかけようとしたが、すぐに見失ってしまい追跡を断念せざるをえなかったが、通信機のような機械から何か連絡が入ってくるのに気付き、それを聞いていた

 

通信機「コールナンバー4、コールナンバー4・・・羽田空港13時、羽田空港13時・・・」

 

敬介 「よし!!これでGODの動きが掴めたぞ!!羽田空港13時か・・・後5分しかない!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所が変わり羽田空港にて銃声が響き、その後悲鳴が上がる・・・・・・

 

拳銃を持っていた男性が頭から大量の出血をして、倒れこんだのだ。そして、その男性の前に立っていたのは二つの顔を持つ異形の怪物であった・・・

 

怪物 「噛み殺せ!!毒蜘蛛(どくぐも)!!殺せ・・・殺すのだ」

 

怪物は懐から一匹の蜘蛛を取り出し、男性の遺体に置くと蜘蛛は3匹に増え遺体が食われたのかスーと消えていく。怪物はその様をあざ笑っていたようであったが、突如聞こえてきた少女の悲鳴を聞くと振り返り、その視線の先には一人の少女が立ちすくんでいた・・・

 

怪物 「見たなぁ!!」

 

少女は「助けてぇ~!!」と叫びながら逃げようとするがすぐに転倒して気を失ってしまう・・・

 

怪物 「娘、一緒に来い!!えぇい大人しくしろ!!」

 

???「てやっ!!」

 

転倒した少女に近寄り首根っこを掴みどこかへと連れて行こうとしたが、その怪物に蹴りを入れる人物がいた・・・

その人物は、白を中心とした衣装を着こみ、紫色の長いポニーテールの特徴を持ち、蹴りを入れた後すぐにしゃがみ込み少女を守るように体を寄せ、怪物を睨み付ける。

 

怪物 「小娘!!貴様何者だ!?」

 

少女 「あなたこそ誰!?また『ダークフォール』の人なの!?この子をどうする気!?」

 

怪物 「『だーくふぉーる』?何の事だ?まあいい、そこの娘同様、俺の姿を見たからには消す!!うふぅぅ~~!!」

 

白い少女は繰り出されるトゲこん棒を少女を抱えて避ける。一発だけ蹴りを入れると、物陰に少女を移して「ここにいて」と怪物の方へと再び駆けて行く。

 

怪物 「うふぅっ!!」

 

白い少女「ふっ!!ぅっ!!てやっ!!うっ!?・・・」

 

怪物 「ふっふっふっ・・・」

 

白い少女「・・・・・・」

 

白い少女は怪物の左右に繰り出すこん棒を避けると、蹴りを一発叩きこもうとするが、怪物の持っていた『GOD』と刻印されている盾に阻まれ、逆にはじき返されてしまう。

そして、怪物はこん棒を上下に回しながら白い少女にゆっくりと近づいていき余裕を見せつける。反対に白い少女は全く気が抜けない相手に対して、構えながらゆっくりと後ろに

下がっていく・・・・・・

 

ヘラクレス「ふっふっふっお前ごときの力でこの『怪力ヘラクレス』の攻撃を受けきれるかな?」

 

白い少女「確かにあなたの力は強い。それでも、私は負けられない!!来なさい!!」

 

ヘラクレス「ふっふっふっんっ!?・・・しまったぁ!!思った以上に時間を取られた!?ぬぅぅ~小娘、命拾いしたなぁ~今度会った時こそお前の命はもらうぞ!!うふぅっ!!」

 

白い少女「待ちなさい!!」

 

ヘラクレスはふと町中にある時計を見ると、13時20分ほどであった。どうやら予定よりも時間を使ってしまっていたようで、やむなしにこの場を去ろうと駆け出していく。白い少女もその後を追いかけると、その場には気絶した少女だけが残ってしまっていた・・・

そして、そこに一つの人影がやってくる。『神 敬介』であった。彼は周囲を見渡し、何かを探していたようであった・・・・・・

 

敬介 「・・・変だな?・・・確かにここで誰か争っているような声が聞こえたと思ったんだが・・・んっ?」

 

敬介は先の白い少女とヘラクレスと名乗る怪人の争い声が聞こえていたようで、それを辿(たど)ってここまで来たようだ。しかし、もうそこには二人の姿がなく、代わりに敬介は気絶した少女を発見し、「この子が何かを見たのかも?」と考え呼びかけるが、中々目を覚ましてくれない。そこでやむをえず抱きかかえ、近くに止めた自身のバイクにまで運んでいくのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い少女「待ちなさい!!」

 

ヘラクレス「ふっふっふっ・・・」

 

白い少女「・・・・・・おかしいわ?・・・確かにこっちに来たと思ったんだけど・・・・・・」

 

ヘラクレスを追いかけて来た白い少女は曲がり角の所に差し掛かったと同時にヘラクレスの姿を完全に見失ってしまったのであった。少女は辺りを見渡してみるがやはり何も見つからない・・・すると、他に誰もいないはずなのにその白い少女とは別の声が突如白い少女に問いかけてきた。「どうするチョピ?」と・・・

 

白い少女「仕方が無いわ。一度戻りましょう。さっきの子が狙われているのは確かだし、あの子があの怪人について何か知っているかも?」

 

白い少女は元来た道を戻っていく。そして、走りながら考えていたあの怪人の正体について・・・・・・

 

白い少女(それにしてもさっきの怪人・・・『ダークフォール』の人じゃないみたいだけど、一体何なのかしら?それに何で私『イーグレット』に変身しているんだろう?・・・)

 

白い少女は戻ってきた。先の狙われた少女の所に。しかし、戻ってくる直前に敬介が少女をバイクに乗せて、発進してしまったため、入れ替わりのようになってしまったのだ。白い少女ではなく、白い少女に話しかけていた別の声が少女を見つけたようで、「あれ!?」と声をかけると、白い少女も少女を見つけたようでそのバイクをじ~と見つめていた・・・・・・

 

白い少女(あのバイクの人・・・・・・)

 

白い少女はチラッとだがバイクの運転手を顔を見れた。若い青年のようで、町の方へ向かって進んでいくのが見えた事である推測が出来た。誘拐だとしたらあんな目立つ行動をするとは思えない。何より先のヘラクレスの仲間だとしたらあそこで殺しているか・・・どちらにしても普通に連れて行くとは考えられなかったからだ。そこから考えられたのはたまたま見かけて病院にでも連れて行ったのか、知り合いだったのかのどちらかであろうということだ。とはいえあの少女はヘラクレスに狙われているのに変わりがないので人目を避けるために建物の屋上にでも飛び移りながらバイクを追いかけていくのであった

・・・・・・そして、ここでどこからか誰かが解説のような事を言いながら少女の事を紹介していた・・・・・・

 

ナレーター「彼女の名は『美翔 舞(みしょう まい)』。またの名を『キュアイーグレット』。かつて数年前にこの世界に訪れた『ふたりはプリキュア』の二代目に当たる『ふたりはプリキュアスプラッシュスター』の片割れの少女である。何故30年以上先の未来にいるはずの彼女がここにいるのか?その謎を解くには、彼女の時間から時を遡る必要がある・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は2006年の冬・・・彼女達はこの世界『緑の里』とは別の世界『時計の里』に訪れていた。遊びに来たわけではなく、ある男によって世界の時間を止められそうになった事件を解決に来ていたのだ。戦いは見事プリキュアの勝利に終わり、世界の時間をつかさどる『無限時計』を完全に復活させる直前、短い針の役目を果たす『アワーズ』そして長い針の役割を果たす『ミニッツ』が「プリキュアみたいに手を繋ぎたい」と言い出しアワーズも「しょうがないなぁ~」とミニッツと手を繋ぎ舞達を『緑の里』へと帰してくれた・・・

 

・・・はずだった・・・・・・

 

次に彼女が目を覚ました時に彼女が見た光景と自身の状況はすぐには理解できなかった・・・何せ周りの景色は全く見覚えのないところで、何故か変身を解いていたはずなに再び『キュアイーグレット』へと変身していたのだったから・・・・・・

 

イーグレット「ここは・・・空港のそば!?それに私何でイーグレットになっているの!?」

 

チョッピ「イーグレット!!」

 

イーグレット「チョッピ!?良かった。無事なのね?・・・咲とフラッピそれにムープとフープは?・・・」

 

イーグレットは辺りを見渡すと、飛行機がすぐ近くで見える事からここが空港だとすぐに確信し、自分のパートナーを探す彼女・・・チョッピも付近に同じ精霊であるフラッピ達の気配を感じない事を話すと取り合えず場所を変えて仲間達を探し出そうとした直後であった。突如、銃声と男性の悲鳴が聞こえてきてすぐさまその方向に向かって駆け出していく。そして、彼女が駆け付け時にはヘラクレスを追ってきたインターポールの男性は殺され、少女がヘラクレスに首根っこを掴まれたところであったのだ。そして、現在に至る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び時は過去の世界に戻り、病院の個室にて、『神 敬介』は気絶していた少女『さよこ』とその母親と一緒にいた。そして、さよこがあの場所で何を見たのか聞き出していた所であった。

 

さよこ「外国の偉い人を殺すって・・・」

 

敬介 「外国の偉い人?その人の名前は?・・・」

 

敬介の問いにさよこも答えたいところだが、記憶が曖昧(あいまい)なせいか「う~~と・・・う~~と・・・」と思い出せないでいた・・・

 

 

 

 

 

同時刻、場所は変わり、病院近くのビルの屋上にて、イーグレットは少女がこの病院に運び込まれたところまでは突き止めたのだが、どの部屋にいまいるのかまでは全く分からなかったのだ。なので遠目から窓越しに見て探すしか出来なかった・・・

 

イーグレット「・・・やっぱり窓の隙間からじゃ見えない・・・」

 

チョッピ「イーグレット。一度変身を解いたらいいんじゃ・・・」

 

イーグレット「今はそれは出来ないわ。一度変身を解いたら咲とフラッピがいないと変身できないもの」

 

イーグレットの発言にチョッピも中々変身を解かない訳に納得した。先代プリキュアのなぎさ・ほのか同様彼女も『日向 咲(ひゅうが さき)』とフラッピがいないと変身が出来ないのだ。そのためこんな回りくどいやり方をしていたのだ

 

イーグレット(本当に何処に行っちゃったの?・・・咲・・・)

 

イーグレットは未だ合流できないパートナーの事を気にかけ、表情が曇っていたが、それはすぐに険しい表情に変わる。近くの建物の屋上から黒ずくめの男がライフルを構え狙撃の準備を整えていたのだ。それに気付いたイーグレットは足に意識を集中させて青や黄色といった様々な光を出しながら跳び立つ。

 

イーグレット「待ちなさい!!・・・ふっ!!」

 

黒ずくめA「ヂィッ!?」

 

イーグレット「ぅぅっ~・・・あっ!?」

 

空中から黒ずくめに飛びついたイーグレットは黒づくめの持っていたライフルを掴み、膠着状態に陥る。だが、向こうも与えられた任務を遂行しようと一瞬の隙をついて、一発弾を打ち出されてしまう。

 

 

 

 

 

敬介 「危ない!!」

 

同じ頃、敬介はふと殺気のようなものを感じたのか、さよこを抱え、ベッドから降ろす。すると枕に直撃し、小さいが火が出て燃えていた。敬介はカーテンを開け、弾丸がやってきたと思わしき方向を見て見るとそこには背中を向けていたライフルを持った黒ずくめが居たのが見える。しかし、敬介は気付いていなかった。その場には黒ずくめだけではなく一人の少女がいた事に、なぜならちょうど黒ずくめが壁になって見えなかった上に「怪我の功名」かさよこが思い出せないでいた偉い人の名前を思い出しそれを伝えようと敬介を呼び出したからだ。

 

さよこ「思い出したわ!!キバラ!!キバラって言ってた!!」

 

敬介 「キバラ!!さよこちゃんありがとう。すぐに戻ってくるからね」

 

 

 

 

 

敬介が病室を飛び出たその頃、イーグレットも黒ずくめのライフルを奪い、放り投げ普段ならやらない首のあたりに腕を強引に押し当てるという荒技を黒ずくめにして、情報を聞き出そうとしていた真っ最中であった。

 

イーグレット「教えて!!何故必要にあの子を狙うの?」

 

黒ずくめA「ヂィッ!!あの娘は我々『GOD』の姿を見た!!生かしてはおけん!!」

 

イーグレット「『ごっど』?・・・あなた達の姿を見た。たったそれだけの理由であの子を!?」

 

戦闘員A「ヂィッ!!我々にとってはそれだけで殺すには十分だ!!お前も我々の邪魔をしたからには『GOD』の名の下に処刑だ!!」

 

イーグレット「何ですって!?あなた達はそれでも人間なの!?ぁっ!?」

 

突如、イーグレット目掛けてトゲのこん棒が振り落とされる。それを咄嗟に避けたイーグレットだったが、戦闘員Aには命中したようで苦しみながら倒れこむ。イーグレットの視線の先には姿をくらましたヘラクレスが立っていた。

 

イーグレット「ヘラクレス!?」

 

ヘラクレス「ふっふっふっ小娘、今度会った時こそお前の命はもらうと言ったはずだ!!うふぅっ!!」

 

イーグレット「ぅぁっ!?」

 

ヘラクレスはこん棒を振り回し、イーグレットを攻撃する。対するイーグレットもそれを避け、最後に突きで繰り出された攻撃も咄嗟に後転して回避してヘラクレスをにらむ・・・

 

イーグレット「てやっ!!・・・はぁっ!!ぅっ!?・・・」

 

ヘラクレス「ふっふっふっ」

 

イーグレット「・・・・・・」

 

イーグレットは一発づつ右フック左フックで攻撃し、最後に蹴りを放つが、ヘラクレスの体が硬いのか思わずはじき返されて知ったかのような感触があり、どれもヘラクレスにはあまり効果が見られず、涼しい顔をしていた。そして、ヘラクレスの後方からやってきた増援の戦闘員2名がある報告をヘラクレスの耳に入れていた

 

ヘラクレス「何?『神 敬介』がこっち向かっている?そうか、それは面白い!!また命拾いしたな小娘。お前との勝負はまた次の機会だ」

 

イーグレット「待ちなさい!!逃げる気!?」

 

ヘラクレス「ふっふっふっ我々『GOD』にとって最大の邪魔者はお前のような小娘ではなく『神 敬介』なのでな。お前の相手はその次だ。うふぅっ~!!」

 

イーグレット「待ちなさい!!」

 

戦闘員B・C「ヂィッ!!」

 

イーグレット「つっ!!てやっ!!はぁっ!!」

 

戦闘員C「ヂィッ!?」

 

ジャンプしてその場を離れたヘラクレスを追いかけようとしたイーグレットに戦闘員2名が立ちはだかる。イーグレットは戦闘員Bの正拳突きをかわし、正拳突きをした腕に向けてチョップ、そのまま一発横顔に向けて水平チョップを放ち、そのままほんの少し駆け出して両足で蹴り込みを入れる。それでその二人の戦闘員を片付けたが、更にまた次々と戦闘員が今度は3名ほど一度に姿を現す。しかも今度は先端によく見ると『GOD』と刻印された槍を持って武装していた。

 

イーグレット「行かせないつもりね!!早くこの人達を片付けないとヘラクレスの言っていた『神 敬介』さんが危ない!!」

 

戦闘員D・E・F「ヂィッ!!」

 

戦闘員3名は同時に槍を突き出し、イーグレットを串刺しにしようとする。しかし、それも難なくかわし、反撃に出ようと隙を伺っていたが、さらに奥から今度はマシンガンを持った戦闘員Gが現れ、銃を放つ。それを後転して回避したイーグレットであるが、仲間である3人の戦闘員に命中し、同士討ちになってしまうであった。

 

戦闘員G「ヂィッ!!」

 

イーグレット「ふっ!!・・・はあっ~!!」

 

戦闘員G「ヂィッ~~!?・・・」

 

イーグレットは起き上がると同時に今度は手に意識を集中させ勢いよくその場で一回転する。すると、光がマシンガンの弾を相殺し、弾は地面に落ち、その中の何発かが戦闘員Gに向かって飛んでいき、その銃弾に当たることによって、その戦闘員は倒れるのであった。

 

イーグレット「急がないと!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敬介 「・・・・・・おっ!?」

 

その頃、『神 敬介』はバイクを走らせ、『GOD』を追っていた。その最中、何処からか何個も岩が頭上から降って来て、その岩が敬介を襲う。それにより思わずバイクから転倒し、上を見上げると、そこにはイーグレットを撒いたヘラクレスと戦闘員2名がいた

 

敬介 「出たな!!・・・お前は『GOD』の新怪人か!!」

 

ヘラクレス「ふっふっふっお前が『神 敬介』だな?俺は『GOD』の怪力ヘラクレス。お前の命は俺がもらう!!・・・うふぅっ!!」

 

敬介 「おっ!?」

 

ヘラクレスは再び岩を敬介に向かって何個も投げつける。それも何とかかわす敬介は、勇ましく立ち上がったと思ったらいつの間にか腰にベルトを装着して特定のポーズを取りながら叫び出す。

 

敬介 「セッタァァップッ!!」

 

X  「とぉっ!!・・・ライドルホイップ!!・・・ライダーX!!」

 

敬介はもう一つの姿『仮面ライダーX』へと変身し、剣の形態である武器『ライドルホイップ』を空気に向かって斜め十字に射線を描きX字を描く。ヘラクレスはこん棒と盾を、戦闘員は槍を構え応戦する。

 

X  「ライドルスティィック!!」

 

戦闘員を退(しりぞ)けたXライダーはヘラクレスに向けてライドルを剣の『ホイップ』からポールの『スティック』へと形状を変え向かって行く。Xライダーとヘラクレスはライドルスティック越しに取っ組み合いとなり、ヘラクレスは力任せにXライダーを振り払い、Xライダーは壁に向かって吹き飛ばされる。

 

ヘラクレス「うぅぅぅっ~~!!・・・」

 

X  「貴様の力でも折れまい!!とおっ!!・・・」

 

ヘラクレス「ふっふっふっうわぁ!!」

 

ヘラクレスはXライダーが手放したライドルをへし折ろうと力を込めるが、ヘラクレスの怪力でも折れないほどの頑丈さを誇るため、Xライダーもそのまま反撃に出る。

蹴りを一発・拳で2・3発放つが、ヘラクレスに手首と腹部を掴まれ、空中に放り投げられる。地面に激突し、それを追ってきたヘラクレスも追撃に出るが、転びながらそれを回避し、段になっていた場所に落ち、上手く着地したXライダーは空中に跳ぶ。そして、着地した場所は木製の橋で、すぐそばには幾つかの船が並ぶ場所であった。ヘラクレスもいつの間にかXライダーに追い付いており、再びXライダーと交戦に入る。

 

ヘラクレス「ライダーアレを見ろ!!」

 

ヘラクレスの指さす方を見ると、橋に吊り下げられている二つの人影が見える。さよことその母親であった。いつの間にか病院から連れ出していたのであった。

 

X  「とおっ!!」

 

Xライダーはヘラクレスの隙を突き、橋の上にジャンプして親子の救出(きゅうしゅつ)に向かう。途中人一人通るのがやっとの狭い通路でGODの戦闘員と交戦したが、難なく突破し親子に近づく。しかし、いつの間にか先回りしていたヘラクレスが立ちはだかり、「GODはすべてお見通しだ!!」と戦闘員に合図を送り、親子のぶら下がっている縄にナイフを突き立てる。

 

ヘラクレス「うふぅっ!!」

 

X  「おわっ!!」

 

ヘラクレス「うふっ!!」

 

X  「おっ!?」

 

ヘラクレス「うふぅっ!!」

 

X  「うっ!?」

 

ヘラクレス「落ちろぉぉ~!!」

 

X  「あぁっ!!」

 

親子を人質に取られ下手に反撃が出来ないXライダーをあざ笑うかのようにヘラクレスはこん棒を叩きつけ、Xライダーは通路の横の下手したら下に真っ逆さまの場所に身を移してしまいそこからヘラクレスは更にこん棒をぐりぐりと首筋に当て、ついに力尽きたのかXライダーは橋から落ちていき、水面に叩きつけられるのであった

 

ヘラクレス「やったぞ!!ライダーXの最後だ!!ふっふっふっ・・・」

 

 

 

 

 

イーグレット「あの人がXライダー・・・なんとかしてあの親子を助け出さないと・・・」

 

 

 

 

 

時間をほんの少し遡り、Xライダーが水面に転落する少し前・・・イーグレットは何とかヘラクレスの行方を掴みその付近にまでやってきて、ヘラクレスの姿を視界に入れることが出来たが、咄嗟に物陰に隠れた。その理由はヘラクレスが他の誰かと戦っている姿を見て、更にヘラクレスに襲われていた少女さよこが宙づりになっていたためだ。ほどなくして水面に落ちた人物の名前をヘラクレスが叫んだことでその人物が『Xライダー』だという事が分かり、何とか彼の救出に行きたかったが、あの親子の方も今助け出さなければ、間違いなく殺されると考えたイーグレットはそのまま親子の救出に向かった。残酷かもしれないが、かなりの高さから水面に叩きつけられて生きている保証もなかったからの判断であったからだ

 

 

 

 

 

ヘラクレス「・・・・・・」

 

像  「GOD総司令からの入電、ヘラクレスよ。キバラ特使は新日本ホテルに滞在している。直ちに特使を誘拐せよ!!」

 

ヘラクレス「了解!!」

 

ヘラクレスは螺旋階段(らせんかいだん)に置いてあった人形に視線を移すと、ヘラクレス宛に一つのメッセージが流れる。それを聞き終えたのち人形は自爆し、GODマークの入ったカセットテープが残ったがそれもスッと消えてしまい痕跡(こんせき)は完全に消えてしまっていた。ヘラクレスは戦闘員達に親子も「連れていけ!!」と命令を出し、ヘラクレスの後ろからついて行く。しかし、ヘラクレスの前方から一人の少女が道をふさいだ。

 

ヘラクレス「んっ!?お前はさっきの小娘!!」

 

イーグレット「ヘラクレス!!行くならその親子を置いて行ってもらいましょうか!!」

 

ヘラクレス「ふっふっふっXライダーも死んだ今、我々の邪魔をするのもお前だけだ。今度こそ地獄に送ってやる!!」

 

イーグレット「そうはいかないわ!!Xライダーの仇は私が取る!!」

 

向かってくるイーグレットに対してヘラクレスはこん棒をまた斜め左右から振り下ろし応戦する。螺旋階段という狭い足場に野外とはいえ狭い空間、避けるには厳しい場所で何とか避けていくが、それも長くは続かないであろう・・・

 

ヘラクレス「うわぁっ!!」

 

イーグレット「ふっ!!ぇっ!?きゃあっ!?」

 

ヘラクレス「ふっふっふっ・・・」

 

イーグレット「何で!?精霊の光が小さい!?咲が近くにいないから?うっ!?」

 

ヘラクレス「ふっふっふっ」

 

イーグレット「うぅぅっっぅっ~~!!・・・」

 

ヘラクレス「ふっふっふっうわぁっ!!」

 

イーグレット「あぁっ!?」

 

ヘラクレス「・・・よぉし!!『神 敬介』もあの妙な小娘も死んだな!!これで邪魔者はいなくなった。ふっふっふっ」

 

ヘラクレスのこん棒を防御しようと、両手を前に出すと、青と黄色の小さい光が少し出るが、それを破りイーグレットにこん棒が命中する。光が多少ダメージをやわらげたようで直撃は避けられたが、衝撃で螺旋階段の手すりに沿うように体が回転して、思わず膝を着き、普段よりも力が弱まっている事に気付く。その動揺から出来た隙を狙ってヘラクレスはイーグレットに向けてこん棒の先端を首筋に押し付け、立ち上がったイーグレットは螺旋階段の手すりに背中を預け階段から落とされまいと必死にもがく。今の状態で落とされれば普通に10メートルほどありそうな高さもあり危険な状態である。しかし、ヘラクレスは構わず、一度こん棒を引き抜き、右下から思いっきりこん棒をイーグレットに振るいその衝撃でイーグレットは水面に頭から落ちてしまったのであった。その様子を見て、水面から姿を現さないのを確認したヘラクレスはそのまま親子と共に車に乗り込みその場を後にするのであった。

 

 

 

 

 

X  「・・・なんとかして、あの親子を救い出さないと・・・ん?・・・」

 

ヘラクレスがこの場を離れてすぐだった。Xライダーはなんとか一命をとりとめており、ヘラクレスに見つからないように水中深くから先の木製の橋に向かって泳いでいたのだ。

そして、橋へと辿り着き、上がるとどこからか誰かの名前を呼ぶ声が聞こえてくる。Xライダーに限らず、仮面ライダーは『力』だけではなく『聴力(ちょうりょく)』や他にも普通の人間よりも優れているところがたくさんあるのだ。聞こえた内容は「舞!!・・・舞!!」と何度も繰り返されていた。

 

X 「・・・・・・あれは!?・・・ライドロ~~プ!!」

 

水面に浮かぶ人影を見つけたXライダーはライドルを引き抜き、縄状の形態『ライドロープ』へと変え、自身の腰と橋にロープを巻き付け水面に飛び込む。そして、泳いで人影の方へと向かい人影の近くに来るとほんの少しだけ煙が上がったような気がしたが一瞬だったため気のせいだと思いそのまま人影の方へと泳ぎ続ける。そして、浮かんでいる人の下へと辿り着き体を抱きしめ、ロープを伝(つた)いながら橋へと戻っていく。そして、再び橋の上へと上がるとその人物の体を揺さぶり正気を戻そうとする。その人物はどうやら少女のようであった

 

X  「君!!君!!駄目か・・・気を失っている。それにしても何でこんな子があんな場所に浮かんでいたんだ?・・・」

 

この後、Xライダーは少女を病院に連れて行き、自分はキバラ特使の下へ急ぐため新日本ホテルへと急行する。そしてこの時に助けた少女こそがキュアイーグレットではなく、変身前の姿『美翔 舞(みしょう まい)』なのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞  「・・・・・・ん?・・・んんっ~・・・ここは?・・・」

 

チョッピ「舞!!」

 

舞  「チョッピ!?良かった。無事だったのね?・・・ここは・・・病院?」

 

舞はチョッピに尋ねた。何故自分達が病院にいるのか?そして、誰が病院に運んでくれたのか?それから自分がどれぐらい眠っていたのか?・・・

舞は気絶していたから気付いていなかったようだが、ヘラクレスの攻撃を受けた後、Xライダーが近づいてきたことで慌てて姿を隠したチョッピはあれからXライダーが変身を解き、病院に運んでその時の手続きやら何やらでその男性が『神 敬介』と名乗っていた事を聞き、そして、舞が目を覚ましたのは丁度『神 敬介』が病院を離れた直後であった。もう5分早く目が覚めていればお礼も言えたであろうが、もう一つ更に気にかかっていたことがあった。『変身が解けた』事と『精霊の光が弱まっていた』事であった。

変身が解けたのは簡単であった。単純に強大なダメージを追ったせいで変身が強制解除されたためだ。もう一つの『精霊の光が弱まった理由』はこう述べていた

 

チョッピ「多分、フラッピと咲がこの近くにいないせいチョピ」

 

舞  「やっぱり・・・でもただ近くにいないだけでこんなに影響が出るなんて・・・」

 

チョッピ「距離の問題じゃないチョピ」

 

舞  「距離じゃない?・・・」

 

チョッピ「ここに来てからず~とフラッピも咲の気配を全く感じなくなっているチョピ。もしかしたらここにはいないかもしれないチョピ」

 

舞  「ここにはいない・・・距離の問題じゃない・・・だとしたらまさか・・・」

 

舞は起き上がると、病人が着るパジャマみたいな服を脱ぎ捨て、腕の包帯は外し頭の包帯はそのままにクローゼットに掛かっていたいつの間にか乾燥までされていた自分の服を取り出し、それに着替える。しかし、途中ふらつき思わず膝が着く。

 

チョッピ「舞!?無理しちゃダメチョピ!!安静にしてないと」

 

舞  「ありがとうチョッピ。でも行かなきゃ・・・今こうしている時も、敬介さん・・・Xライダーが戦って、あの親子も危険な状態なの」

 

チョッピ「でも・・・」

 

舞  「チョッピ。こんな時、咲なら私が今のチョッピの立場だったら絶対止めてた。でも、咲だったら無茶してでも行こうとしてた。だったら私も、今危険な目に遭っている人達のために私も多少の無茶をしたいの」

 

チョッピ「でも、今の舞は変身出来ないチョピ」

 

舞  「例え変身出来なくても・・・私は咲の・・・『キュアブルーム』のパートナー『キュアイーグレット』なの。ここで大人しく寝ているだけ何てしたら、私はもう胸を張って咲の友達だって言えない!!」

 

舞の覚悟に満ちた目を見るとチョッピも何かを覚悟したようで、舞の行動を後押しするかのように激励(げきれい)の言葉をかけていく。それに「ありがとう」とお礼を言いながら舞はこの世界に来る前から来ていた自分の私服に着替えよろつきながらも病院を抜け出し、チョッピがヘラクレスの気配を感知してそれをナビゲートとして向かって行く・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり廃車が無数に積み重なっているスクラップ工場にて、ヘラクレスと戦闘員に取り押さえられながら連れてこられている一人の男性の姿があった。その人物こそがアダブ王国から日本に石油の取引にやってきた『キバラ特使』であった。特使はヘラクレスの要求する「日本に石油を輸出するのを止めろ」という内容を拒み続けたが、戦闘員の一人が「死刑執行の準備完了」とヘラクレスに連絡して、ヘラクレスはキバラ特使に「見せしめだ」と一台の廃車をプレス機に運ぶため、フォークリフトのような装置を起動させる。

その廃車の中にはさよこと母親が乗っており、二人は恐怖におびえ、廃車の中で身動きが取れずにいた。

 

キバラ「あの親子に何の罪がある!?」

 

ヘラクレス「罪?罪はあなたにある特使」

 

キバラ「アタシに?」

 

ヘラクレス「そうだ。あなたが嫌と言い続けるからあの親子は死ななければならない」

 

そうこうしている内にとうとう廃車がプレス機の中に投入され今まさにプレス機が起動して、廃車を鉄くずにしようとしている。その様を見たキバラ特使も「要求を呑む!!」と何度も懇願(こんがん)したがヘラクレスは「止めろ」と言わない。「約束が違う!!」とヘラクレスに申し立てるが、「GODに逆らう者は皆こうなる」と聞く耳持たずであった。

 

???「キバラ特使!!脅しに乗ってはいけない!!」

 

ヘラクレス「Xライダー!?何処だ!?」

 

スクラップ工場に何度もヘラクレスを呼ぶXライダーの声が4回ほど山彦(やまびこ)のようにこだまする・・・

Xライダーを探すヘラクレスは辺りを見渡すが中々見つからない。「出てこい!!」と急かすヘラクレスに対してXライダーのマシン『クルーザー』が自動操縦で走って来て、更に「ここだ!!ヘラクレス!!」と自身の居場所を声を上げて示す。

そして、ヘラクレスを始めとして他の者達も工場の屋上を見上げると、そこにはXライダーが勇ましく立っておりヘラクレスを睨み付ける。

 

ヘラクレス「Xライダー!?」

 

X  「行くぞ!!ヘラクレス!!とおっ!!」

 

Xライダーを追いかけるためキバラ特使から離れるヘラクレスと戦闘員達、屋上からXライダーは跳び下りるとXライダーはプレス機を片手で押し上げ人が通るには十分な幅を作りそこで動かないように留める。

 

X  「さぁ早く三人で逃げて下さい」

 

キバラ「どなたか存じませんが、感謝します!!」

 

Xライダーがプレス機を押さえている間に人質の親子を救出したキバラ特使は二人と共にこの場を離れようとする。プレス機から手を放したXライダーは迫ってきていた戦闘員を倒すと、今度は戦闘員がプレス機に巻き込まれ潰れてしまう。

そして、更に他の戦闘員が迫ってきたためその戦闘員と対峙していたXライダーであったが、さよこの悲鳴が響き渡る。悲鳴がした方向を見て見ると、他の戦闘員がキバラ特使と親子を取り囲み槍を構えていたのだ・・・

 

X  「しまった!!」

 

ヘラクレス「ふっふっふっXライダーお前の相手は俺だ!!」

 

X  「くそぉ~!!」

 

戦闘員はたった3人・・・しかし、戦う事なんてまずできない一般人と、特使にあらがう術も考えも浮かばず、この状況を打破する事が中々かなわなかった。そして、一人の戦闘員が槍を突き出そうとしたその時、この場にいた全員が予想もしなかった乱入者の少女『美翔 舞』が現れ、その槍を突き出そうとした戦闘員の肩に自身の体重をかけて、飛び蹴りを一発放つ。

 

舞  「てやぁっ!!ふっふっふっ!!」

 

戦闘員B「ヂィッ!?ヂィッ~!?」

 

舞  「Xライダー!!」

 

戦闘員Aを飛び蹴りで倒し、肩を借りた戦闘員Bには腹部を3発・最後に頭部に一発正拳突きを放ち、突如響き渡ったこの場にいなかったはずの第三者のXライダーを呼ぶ声にXライダーとヘラクレスは思わず舞の方へと顔を向ける。ヘラクレスはイーグレットとは違う別の見覚えのない少女の登場に「誰だ?」と言わんばかりの視線を向け、反対にXライダーはイーグレットは知らず、舞の姿を見ていた訳であるのだから病院にいるはずの彼女が「何故ここに!?」と驚愕していた。

 

X  「なぜ君がここに!?」

 

舞  「この人達の事は私に任せてください!!あなたは思う存分戦って!!」

 

X  「良し分かった!!」

 

舞  「うん・・・ふっ!!てやっ!!」

 

戦闘員C「ヂィッ~!?」

 

Xライダーにこの場を託し、舞は戦闘員Cにつかみかかり、持っていた槍を奪い、その槍で刃ではなく、逆のカ所で戦闘員Cの腹部に突き出し、戦闘員Cをひるませその隙に「こっちへ!!」と三人を誘導し、この場を後にする。しかし、ヘラクレスもこのまま逃がすつもりもないようで、すかせず追いかけようと駆け出す。しかし、Xライダーはその場でジャンプし、ヘラクレスと舞達の間に着地する。

 

ヘラクレス「ぬぅぅっ~~!!」

 

X  「貴様の相手は私のはずだヘラクレス!!」

 

ヘラクレス「小癪(こしゃく)な!!ふんっ!!」

 

X  「とおっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘員D「ヂィッ!!」

 

舞  「ふっ!!・・・ぅっ・・・うん!!てやぁっ!!ふっ!!ふんっ!!・・・」

 

戦闘員E「ヂィッ~!?・・・」

 

舞は槍を構えていた戦闘員Dに対し、同じく槍で応戦し、切っ先で薙ぎ払うかのように切り捨て、背後に迫ってきていた戦闘員Eに左脚を軸にして、右足のみで回し蹴りを左右に二発振って放ち、三発目に戦闘員Eの腹部に蹴りをぶつける。そうして追っ手の戦闘員はすべて倒し、舞は槍を投げ捨てもう追手が来ていないことを来た方向を見て確認する。

 

舞  「・・・もう大丈夫です。追っては振り切ったみたいです。」

 

さよこ「お姉ちゃんありがとう!!」

 

さよこの母「本当にありがとうございます!!」

 

舞  「お礼何ていいですよ。皆さん無事でよかった・・・すみません。この人達の事をお願いします!!」

 

キバラ「えっ!?」

 

舞  「私は戻ります!!それじゃ!!」

 

キバラ「君!!待ちなさい!!危ないぞ!!」

 

舞  「危険なのは覚悟の上です!!それに・・・彼だけを・・・Xライダーだけに戦わせたくないんです!!」

 

キバラ「君!!」

 

舞はキバラ特使の静止を振り切り、来た道を戻っていく。特使も舞の後を追いかけようとしたが、さよことその母親を置いていく訳にもいかず、二人を連れてこの場を後にするのであった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

X  「とおっ!!」

 

戦闘員F「ヂィッ~!?・・・」

 

ヘラクレス「ライダーX!!」

 

戦闘員達と交戦していたXライダーであったが、最後の一人を倒したところでヘラクレスが廃車を持ち上げ今まさにXライダー目掛けて放り投げようとしている。構えるXライダーもヘラクレスの思わぬほどの怪力にたじろぎ、投げ飛ばされた廃車を何とか避ける事には成功したが、ヘラクレスは再びこん棒と盾を装備して襲い掛かる。

 

ヘラクレス「うふぅっ!!どうだぁ!!」

 

X  「おわぁっ!?」

 

ヘラクレス「うわぁっ!!」

 

ヘラクレスはXライダーの脇腹を狙いこん棒を叩きこむ。一発目はライドルスティックで防御したが、2発・3発目の攻撃は直撃してしまい思わず転倒してしまう。

 

ヘラクレス「うわぁっ!!」

 

ヘラクレスはそのまま倒れているXライダーに向かってこん棒を叩きつけようとするが、左右に体を動かしそれを避ける。3発目に繰り出された攻撃は両足をクロスしてヘラクレスの手首を引っかけて止める。離してその反動ですかさず起き上がったが、ヘラクレスは更なる追撃に出る。

 

ヘラクレス「うふぅっ!!」

 

X  「おっ!?」

 

ヘラクレス「それっ!!ほれっ!!」

 

X  「おっ!?」

 

ヘラクレス「ふっふっふっ・・・むっ!?」

 

X  「とおっ!!」

 

ヘラクレスはそころに転がっていたタイヤをXライダーに向けてまるで輪投げのように投げていく。一発命中したことで次々と他のタイヤも命中していき、Xライダーの体が完全にタイヤに埋もれてしまっていて余裕を見せたヘラクレスであったがタイヤすべてに亀裂が入り一瞬にしてXライダーはタイヤから脱出した。

 

ヘラクレス「くそぉ~!!」

 

X  「・・・とおっ!!・・・エックスキィィック!!」

 

ヘラクレス「うっふぅぅっぅっ~~!?」

 

X  「おっ!?・・・・・・消えた!?・・・・・・」

 

 

 

 

 

舞  「何とか間に合った・・・ヘラクレスがいない?・・・あっ!?」

 

ヘラクレス「・・・ふっふっふっ」

 

Xライダーは『Xキック』をヘラクレスにぶつける。それによって大きく吹き飛び廃車の一つにぶつかったヘラクレスは突如姿を消してしまう。それを探し回っているXライダーの近くにはキバラ特使達を逃がした舞もこの場に戻ってきた処であった。しかし、舞が着いたのは丁度ヘラクレスが消えた直後であった。最初は「もう倒してしまったのか」と考えたが、Xライダーのすぐ後ろの廃車から突如姿を現し腰に備(そな)えている剣を抜きXライダーを狙っているのが見えた。

 

舞  「いけない!?今叫んでも間に合わない!!ん?これだわ!!んんっ!!・・・・・・はあっ!!」

 

ヘラクレス「ぎぃやぁぁぁっ~~!!うぅぅっぅっっ~~!?」

 

X  「ん!?・・・ヘラクレス!?」

 

舞はふと自分の足元にある者と物に目が行った。それはXライダーに倒された戦闘員と持っていた槍であった。叫んでも間に合いそうにない。そう考えたからこそイチかバチか、上手くいけばヘラクレスにもダメージを与える事が出来、Xライダーに攻撃をさせるための隙を作ることも出来る方法を取った。槍を取り上げ、逆手に槍を持ち直し、頭ほどの高さまで上げて投槍の構えを取る。そして、狙いを定めて一気にヘラクレス目掛けて投げつけたのだ。舞の思惑は見事成功し、ヘラクレスの背中に槍が刺さり緑色の血を流しながら苦しんでいた。

 

舞  「Xライダー!!今よ!!」

 

X  「・・・とおっ!!・・・・・・エッッックス!!・・・キィィック!!」

 

ヘラクレス「うぅぅっぅっぅぅ~~!!」

 

Xライダーは再び空中に跳び、ライドルスティックを両手でしっかりと掴みながら、まるで体操選手の鉄棒のようにぐるぐると何周か回る。そして、ライドルを手放し、空中で体をX字に伸ばしキックの体勢に移行する。それをまともに受けたヘラクレスは空中に跳ぶが前のめりに倒れ舞はXライダーのそばに駆け寄る。

 

ヘラクレス「うぅぅっぅっ~~!!・・・」

 

舞  「ヘラクレス。あなたは目の錯覚を利用した」

 

X  「車にぶつかった反動で逆の方向に跳ぶ。上手い手だったが、詰めが甘かったな。ヘラクレス、私の力が分かったか!!」

 

ヘラクレス「きっ貴様達を甘く見ていた俺の負けだ。しかし、Xライダー今回勝てたのはその妙な小娘のおかげだという事を忘れるな。俺が見た他の白い妙な小娘共々『GOD』は必ずお前達を倒すぞ。ヘラクレスの剣を受けよ・・・行くぞ!!Xライダー死ねぇぇ!!」

 

X・舞「おっ!?・ぁっ!?」

 

ヘラクレス「俺の死にざまを見よぉぉ・・・ぐぉっ・・・」

 

X・舞「・・・・・・」

 

ヘラクレス「・・・ぐぉっ・・・」

 

ヘラクレスは最後の力を振り絞って剣を取り出し、Xライダーと刺し違えようとしたが、あっさりと避けられ空振りになってしまう。舞は咄嗟にXライダーに抱きかかえられ守られたようで、倒れたヘラクレスは口から大量の泡を吹き出し最後には小規模の爆発が起こり、小さいながらも炎(ほのお)が上がっていた・・・

 

舞  「ヘラクレスの最後ですね」

 

X  「あぁ・・・ヘラクレス・・・恐ろしい敵だった・・・ところで君、怪我は無いかい?」

 

舞  「はい。大丈夫です。」

 

「そうか」とXライダーは舞を放し、Xライダーは何故怪我人である彼女がここにいるのかを訪ねていた。しかもこんな危ない場所で、あたかもヘラクレスの事を知っていて来ていたかのようであったのはどう考えても不自然に思えたからだ。そうでなくても普通怪我人がこんなところに来るか?という話でもあるだけに・・・

 

舞  「私もあの親子を助けたかった。そして、敬介さん・・・『Xライダー』の力になりたかった・・・それでは理由になりませんか?」

 

X  「・・・君は一体?」

 

舞  「私は『美翔 舞』って言います。」

 

X  「俺はX。『仮面ライダーX』」

 

舞  「仮面ライダー・・・X」

 

舞は右手を差し出し、握手を求める。その意図(いと)がすぐ分かったXも右手を差し出し、舞はしっかりと、反対にXライダーは力が強すぎるためかなり抑えめに握り返す。

仮面の下で笑顔を向けているのを何となく感じ取った舞も笑顔を返し、Xライダーが更に詳しい話を聞こうとしたが、突如舞の体が光だし、体が薄くなっていったのであった。

思わず両者は手を放し、舞は両手を見て自身に何が起こっているのかさっぱり分からない状況であった。

 

X  「これは!?」

 

舞  「一体・・・何が?・・・敬介さ!!」

 

X  「おっ!?・・・消えた?・・・・・・『美翔 舞』不思議な子だったな・・・ん?・・・俺は彼女にいつ『敬介』だって言ったんだ?・・・」

 

舞は「敬介さん」と言い終わる前に消えてしまい完全に行方をくらましてしまった。そしてXライダーは気付く、彼女にいつ自分が『神 敬介』だと名乗ったのか?とそんな覚えは全くなく、助け出した時も完全に意識がない状態であったのだから・・・・・・

 

そして、謎はもう一つ残っていた。舞のパートナーである少女『日向 咲』の行方は依然、不明のままであったのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゼロ大帝が率いる謎の組織『ガランダー』、彼の指揮のもと黒い従者達が暗躍し、東京の各地に火の手が上がる。東京中が火の海だ!!急げアマゾン!!怒(いか)れブルーム!!

      次回『仮面ライダー対プリキュア』アマゾン編
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『スカイライダー』の章にて、ライダー1号とアマゾンのライダースターカラーペンをどちらに使ってもらうか?

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