仮面ライダー対プリキュア   作:狼と踊る男

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『ストロンガー対ダークドリーム!? 首領の最後!!』

 

 

 

 

 

『二人の藤兵衛』事件からしばらくが経ち『城 茂』達は苦戦しながらも遂に『百目タイタン』を倒し、ブラックサタンの最高幹部『デッドライオン』が茂達の前に姿を現したのだ

 

危うくデッドライオンの罠にはまり、電気椅子で処刑されそうになった茂はダークドリームの助けにより無事、事無きを得、一同は一先ず宿泊しているホテルに戻り、プールのカフェテラスに集まっていたのだ

 

茂  「このペンダントにはブラックサタンに関する秘密が秘められているはずだ?」

 

茂の言うペンダント。それは大幹部『デッドライオン』が身に着けていたペンダントの事である。

狙った訳ではなかったが偶然にもデッドライオンからペンダントを手にし、デッドライオンの様子からブラックサタンに関する重要な秘密が眠っている事はまず間違いないという推測だ?

 

藤兵衛「ちょっと見せてくれ?」

 

のぞむ「タイタン以上の幹部。デッドライオンの持つペンダント・・・・・・ねぇ茂?」

 

茂  「ん?」

 

のぞむ「このペンダント、私に預けてくれない?」

 

茂  「構わんが、どうする気だ?」

 

のぞむ「このペンダントの事に詳しそうな人に心当たりがあるのよ?」

 

茂  「何だって?一体誰なんだ?」

 

のぞむの思わぬ発言に3人の注意はのぞむに向いていた。その間にペンダントを持っていた藤兵衛の足元には不審な凶器が音を立てずに迫っており、得物を捉えた凶器は藤兵衛の足に咬みつき、痛がる藤兵衛を救出するため、3人がかりで凶器を外し、茂が投げ飛ばすと、どこかで遠隔操作しているのか?ひとりでにどこかへと飛んでいくのであった

 

茂  「今のはデッドライオンの・・・」

 

戦闘員一同「ニュゥッ!!」

 

茂がデッドライオンの仕業と気付くと同時に、周囲を戦闘員達が囲み、明らかにペンダント狙いだと言う事に気付き、茂がペンダントを首に掛け戦闘員を引き付ける

 

戦闘員の狙いがほとんど茂に向いている間にのぞむ達も戦闘員を蹴散らしていくが、とにかくしつこい・・・

 

よほど重要なペンダントだったのか戦闘員が更に増え続け、キリが無い事から4人は一度戦闘員を撒くことにし、近くの林に身をひそめる事で戦闘員をやり過ごしていたが、逃げた先に実は『ゼネラル・シャドウ』が先回りしていたのだった

 

シャドウ「久しぶりだな『城 茂』」

 

茂  「シャドウ・・・貴様先回りしてたのか!?」

 

シャドウ「まぁ待て?今はお前達と争う気はない」

 

茂  「何?・・・そんな言葉が信じられると思うか?」

 

のぞむ「待って茂?・・・シャドウ。あなたこのペンダントについて何か知ってるんじゃないの?」

 

藤兵衛「おいおいのぞむ?ブラックサタンのこいつがわざわざ秘密を教える訳が?」

 

シャドウ「察しの通りだ。俺はそのペンダントの秘密を知っている」

 

のぞむ「やっぱり・・・教えて?このペンダントにはどんな秘密があるの?」

 

茂  「やめとけのぞむ?シャドウが本当の事を言うかも怪しいもんだからな?」

 

シャドウ「ほ~ぅ?ずいぶんと信用されていないのだな俺は?」

 

藤兵衛「どの口が言うんだ!?」

 

のぞむ「黙って藤兵衛!?・・・今はシャドウの言葉を信じるしかないと思う」

 

茂  「シャドウの言葉を?悪いが俺はとても信用できないね?」

 

シャドウ「それはひどい話だな『城 茂』?お前達の命の恩人だというのにな?」

 

ユリ子「シャドウが恩人?とても信じられないわ?」

 

のぞむ「嘘じゃないわ・・・さっき私がデッドライオンのアジトの場所を突き止められたのもシャドウのおかげだから?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は遡り、茂が奇怪人アルマジロンと初めて交戦していた最中の事である・・・

 

藤兵衛とユリ子はロープウェーに乗り込み、脱出できない状況下でデッドライオンに襲われ捕まったが、その時茂と行動を共にしていたのぞむは戦闘員の団体と交戦しており、その戦闘員を追いかけ、森の中にまで入り込んでいたのだ

 

Dドリーム「たぁ!!」

 

戦闘員A「ニュゥッ~!?」

 

戦闘員B「ニュゥッ~!?・・・」

 

Dドリーム「えっ?・・・」

 

戦闘員AはDドリームが倒した。だが戦闘員Bは突然倒れた。背中を見るとトランプが刺さっており、これで致命傷になったようだ?

 

Dドリーム「シャドウ!?」

 

Dドリームの前に突如現れた『ゼネラル・シャドウ』・・・剣を抜かないところを見ると、すぐに戦闘という訳でもなさそうである

 

シャドウ「どうだ?ここは一度『休戦』というのはどうかな?」

 

Dドリーム「『休戦』?笑わせないで!?そんな見え透いた嘘」

 

シャドウ「言ったはずだ。『俺は根っからのブラックサタンではない』とな?」

 

Dドリーム「そうだっけ?」

 

シャドウ「大首領は俺に何の断りも無しに新たなブラックサタン大幹部を日本に寄越した。散々俺をおだてて利用してきたくせに全く腹ただしい・・・ならば俺にも考えがある」

 

Dドリーム「ブラックサタンを裏切るって事?」

 

シャドウ「俺は元々一生ブラックサタンに席を置くつもりは無い。裏切るとは違うな?」

 

Dドリーム「それを信じろって?無理があるんじゃない?」

 

シャドウ「無理は承知。そこで、俺が知るブラックサタンの情報をお前に教えよう。無論信じるも信じないもお前の自由だがな?」

 

Dドリーム「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤兵衛「それでシャドウの言葉を鵜呑みにしたってのか?」

 

のぞむ「もちろんすべて信じた訳じゃなかったわ?ただシャドウもブラックサタンの壊滅が狙いだって事は嘘じゃないらしいし、デッドライオンの事も知っている限りの情報は本当に教えてくれたから?さっきのデッドライオンのアジトに捕まった皆を助けに行けたのもシャドウの情報通りだったし?」

 

シャドウ「どうだ?これでも俺が信用できないかな?」

 

のぞむ「正直信用しきれないってのが本音ね?でも今は利害が一致しているみたいだから利用させてもらう」

 

シャドウ「ふんっまぁいいだろう?」

 

茂  「それじゃあ聞かせてもらおうかシャドウ・・・デッドライオンが持っていたこのペンダントは一体なんだ?」

 

シャドウが口を開きかけたその瞬間、シャドウは剣を構え、茂達の背後に回る。剣を振るうと剣先には先に藤兵衛の足を掴んだ凶器が刺さっておりどうやら茂達を助けたようだ?

 

シャドウ「デッドライオン!!お前の出る幕では無い!!」

 

剣を振るいデッドライオンのデッドハンドを投げ飛ばすシャドウ。姿は見えなかったが、シャドウの妨害によりデッドライオンは撤退したようで周辺には一切気配が感じられないようだ?

 

シャドウ「そのペンダントはブラックサタンの謎を解くカギだ」

 

シャドウはその一言を残しトランプフェイドでこの場から消えてしまった・・・もっと深い情報を得る事が出来なかったのは残念だが、ついに大首領と決着を着ける事が出来る道しるべになる事は間違いない事が分かっただけでも収穫はあった

 

茂  「行ってみるしかないな?」

 

藤兵衛「行くって何処へ?」

 

茂  「俺達を捕えたデッドライオンのアジトだ」

 

先の戦いでデッドライオンと奇怪人アルマジロンのコンビとの戦いが終わった後もアジトは爆破されることが無かった。それを知っていたからこそ「あそこにはまだ何かある」と踏んで4人は再びデッドライオンのアジトへと急行する事にしたのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳で再びデッドライオンのアジトへとやってきた4人・・・不思議な事に戦闘員の一人とも遭遇する事も無くアジト内を歩き回れていた。逆に不気味なぐらいである

 

ユリ子「引き払ったのかしら?」

 

藤兵衛「鼠(ねずみ)一匹いやしないな?」

 

茂  「ここに何かあるのは間違いないはずなんだが?」

 

のぞむ「どうして?もう誰もいないし私達にアジトの所在がばれて放棄したんじゃ?」

 

茂  「だったらいつものように爆破でもしてるはずだ?それをしていないという事は『爆破出来ない』もしくは『しない』理由があるのかもしれん?」

 

藤兵衛「理由って・・・どんな?」

 

茂  「デッドライオンはタイタン以上のブラックサタン大幹部だ。そんな奴のアジトだから爆破しないのか?それともこのアジトにはまだ利用価値があるからなのか?あるいは・・・」

 

のぞむ「あるいは?」

 

茂  「大首領のそばにはデッドライオンがいる。デッドライオンのアジトでもあるこの基地には大首領が潜んでいるのやもしれん?」

 

のぞむ「アジトを処分しないのもそれが理由!?」

 

茂  「かもしれんな?とにかくしらみつぶしに調べるしかないだろうな?」

 

茂の仮説で一層警戒しながら4人はアジトの中に手掛かりを求めてさまよう・・・一同が訪れたのは洞窟内の『奇怪人の墓場』である。今までストロンガーが倒してきた奇怪人が何体も無造作に転がっており特に何もないという事でここを去ろうとしたが、藤兵衛が遅れて茂達の後を追おうとした直後、死体だと思っていた奇怪人が動き出し、どうやら再生手術を受けた後だったようである

 

いつの間にか外に出ていた一同。茂・ユリ子・のぞむはすでに変身を終えていて、ストロンガーが先駆けてカマキリ奇怪人・ハゲタカン・カメレオーン・奇怪人エレキイカ・アリジゴクの5体と戦い始め、その最中デッドライオンまでもが戦闘員も従えて姿を現したのだ

 

ストロンガー「デッドライオン!!」

 

デッドライオン「ストロンガー!!今度こそお前達を殺してやる!!」

 

Dドリーム「こっちは任せて!!」

 

ストロンガー「分かった!!」

 

デッドライオンの相手をストロンガーに任せたダークドリームはタックル・藤兵衛と協力して再生怪人軍団と戦う

 

戦闘員は主に藤兵衛が戦い、タックルは戦闘員・再生怪人と戦い、ダークドリームはほとんどの再生怪人と戦っているため負担が大きい・・・

 

Dドリーム「たぁ!!うぅっ!?」

 

背後にいたカマキリ奇怪人に右肘を打ち込むが、正面にいたアリジゴクに蹴りを叩き込まれ数歩後ろに下がってしまう

 

Dドリーム「『再生怪人』でも、こう数が多くちゃ厄介ね?」

 

シャドウ「トランプショット!!」

 

エレキイカ「ビビッ!?」

 

Dドリーム「シャドウ!?」

 

突如飛んできたトランプで奇怪人エレキイカの腕の鞭(ムチ)が切り裂かれ、ダークドリームが振り返ると『ゼネラル・シャドウ』がやって来ていたのだ。本当に神出鬼没(しんしゅつきぼつ)な男だ

 

シャドウ「こんな雑魚共にいつまで手間取っているつもりだ?」

 

Dドリーム「五月蝿いわよ!?こんなやつら私一人でだって!!」

 

シャドウ「ふん。お前一人に任せていたら何時まで掛るか分からんな?仕方のない奴だ。この雑魚共は俺が引き受けよう?」

 

Dドリーム「あなたが?」

 

シャドウ「デッドライオンはあれでもブラックサタンのナンバー2だ。それに大首領までも相手をするとなれば、ストロンガー一人では荷が重いかもな?速く行ってやれ?」

 

Dドリーム「信じていいの?」

 

シャドウ「一方的な展開が面白くないだけだ。どうせ動くなら面白い方が良い。それにストロンガーはともかく、お前や『岬 ユリ子』・『立花 藤兵衛』はいつでも始末出来る」

 

Dドリーム「むかつくけど分かった。任せるわよ!!」

 

敵である『ゼネラル・シャドウ』にこの場を任せ、ダークドリームはデッドライオンを追っていったストロンガーを追いかけるためこの場を後にする。癪(しゃく)だがシャドウの実力は折り紙付きで、まず再生怪人では倒せないであろうという複雑な気持ちの信用があるため任せられたのだ

 

シャドウ「さて。憂さ晴らしに付き合ってもらおうか?」

 

再生怪人5体に対してシャドウは一人・・・いや2人!?・4人!?最終的に5人に増え、5人の『ゼネラル・シャドウ』が戸惑う再生怪人達に向き合い、トランプを構えるシャドウ・剣を構えるシャドウと動きもばらけており、一撃位は『防ぐ』か『躱(かわ)す』でやり過ごした再生怪人達であるが、次の一撃で簡単に倒されてしまうのであった。しかも誤差はほんの1秒で収まる程度かもしれない・・・

 

シャドウ「さてと、俺が手を出すのもここまでだな?後はお前次第だストロンガー。ふふふふっ」

 

タックル「シャドウが消えた!?」

 

藤兵衛「おい!!見て見ろ?・・・こんなちっぽけな虫が奇怪人達を操ってたのか?」

 

藤兵衛が拾ったのは真っ二つに切り裂かれたサタン虫であり、こうなってはもう息絶えているであろう・・・消えたシャドウの事も気になるが、二人もストロンガーとダークドリームを追うため、再びデッドライオンのアジトへと向かって行く事を決めたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デッドライオン「おのれストロンガー!!」

 

戦闘員を率いているデッドライオンと単身戦っているストロンガー。デッドハンドの破壊に成功し、一度はデッドライオンを追い詰めたのだが逃げられてしまい、もう一度アジトへと調べに戻ったストロンガーだったのだが、デッドライオンに襲われ、ペンダントを使われたのだが、いつの間にかアジトの外へと瞬間移動したかのように移動されており、気が付いたと同時に大量の戦闘員が茂を襲う。隙をついてストロンガーへと変身を果たし、デッドハンドを新調したデッドライオンとの最後の決戦に挑んでいた所だ

 

デッドライオン「行け!!デッドハンド!!ギエェェッーー!!」

 

ストロンガー「むっ!?・・・消えた?・・・」

 

突然正面にいたデッドライオンとデッドハンドが消え、周囲を見渡すストロンガーの背後に衝撃が走る。振り返るとデッドハンドがストロンガーに攻撃を仕掛け、まるでラジコンで浮遊しているかのようにフラフラと動き、そのデッドハンドに向かってストロンガーは手技・蹴りを放つが、中々当たらない・・・

 

ストロンガー「エレクトロ!!パーンチ!!」

 

『エレクトロパンチ』が浮遊するデッドハンドに決まり、主の元にデッドハンドが戻っていく。岩陰に消えるデッドライオンを追いかたストロンガーであったが、姿どころか気配も消えており、周囲を見渡すがデッドライオンは見つからない・・・

 

ストロンガー「おかしい・・・確かにここに消えたはずなんだが・・・ん?」

 

ストロンガーの視界の隅に、ピンク色の粒子が散っていくのが見えた。それを思わず追いかけていき、その正体は『小さいモノ』だったようだ?

 

ストロンガー「おやっ?綺麗な蝶(ちょう)だ?」

 

ピンク色の蝶がピンク色の鱗粉(りんぷん)?をまき散らしながらストロンガーの前を飛んでいく・・・不思議と魅了された蝶を追いかけていくと、怪しさを感じさせる洞窟が見え、ストロンガーはまるで導かれるかのようにその洞窟に足を踏み入れていき、洞窟内を探索し始める・・・

 

ストロンガー「これはデッドライオンのデッドハンド?」

 

デッドハンドが岩壁に張り付きそれを掴もうとするが、それと同時に消えてしまい、周辺を警戒するが何も無い・・・

 

ストロンガー「・・・・・・」

 

警戒し続けるが本当に気配を感じない・・・

 

ストロンガー「ん?・・・さっきの蝶だ・・・」

 

洞窟に先に入っていた蝶を見つけたストロンガーは、飛んでいく蝶々を追いかけ洞窟の奥へと進んでいく・・・

 

しばらく追い続けたストロンガーの前で蝶々は壁の向こうへと消えていき、ストロンガーが触ると、ちゃんと実態がある岩の壁であった

 

ストロンガー「あの蝶はこの壁の向こうに消えていった。ここには何かあるはずなんだが・・・よし。このペンダントを試してみるか?・・・」

 

ストロンガーはペンダントをかざしながら洞窟の奥へと進んでいく。すると不思議な事にまるで実体の無い壁だったようにすり抜けていき、再びデッドライオンのアジトの一室にたどり着くのだった

 

ストロンガー「またここか・・・」

 

一度来た場所だったことで若干拍子抜けしたが、突如聞こえてきたブラックサタン大首領の声に警戒し、壁に写った首領の影らしきものに攻撃を仕掛けるが全く効果が見られないようだ・・・

 

しかし、背後の机の何かの装置に視線を移すと、そこには影の正体らしき『モノ』に気付いたが、それは何度か見たモノだったようだ?

 

ストロンガー「サタン虫?・・・そうか。大首領の正体はサタン虫だったのか・・・」

 

大首領「おのれストロンガー!!よくも私の正体を見たな?」

 

ブラックサタンの大首領の正体はどうやら『サタン虫』のようだ?背後からストロンガーの前に現れたのは人間サイズのサタン虫のようで、その姿は不気味という言葉がしっくりとくる

 

大首領「世界中にサタン虫を繁殖させ、世界中の人間達を意のままに操るのだ!!」

 

ストロンガー「黙れ!!貴様こそ人間の敵だ!!行くぞ!!」

 

大首領に飛び掛かろうとしたストロンガーであったが、その瞬間ストロンガーが苦しみだした。しかも明後日の方向へと拳を向け始め、大首領を捉える事が出来ていない。どうやら神経を何か特殊能力でやられたらしい?ストロンガーを放置して大首領はこの場から逃亡し、アジトの外へと脱出していたのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外へと脱出した大首領・・・余裕があるのかゆっくりとどこかへと向かっていくが、その前に『大鷲(おおわし)』が彫られたベルトを腰に巻いた『狼』と『イカ』の怪人が現れ、襲い掛かってきたのだ。攻撃をかわし、再び向かい合うと更に眼鏡を掛けた一人の青白い肌の青年がゆっくりと現れ、大首領はその人物を知っている様子がうかがえたのだ

 

大首領「おっお前は!?」

 

青年 「やぁ?こうしてその姿で会うのは初めてだね?ブラックサタンの大首領?」

 

大首領「そうか!?そうだったのか!?まさか『お前達』がもうここまで乗り込んでいたとは!?」

 

青年 「ははっ白々(しらじら)しい?『ゼネラル・シャドウ』が君のところで派遣社員をしていた時点で薄々は気付いていたんじゃないのかな?」

 

大首領「黙れ!!奴も計画が順調であれば操ってやったものを!!」

 

青年 「へぇ~?やっぱり『仮面ライダーストロンガー』は『ブラックサタン』よりは骨がある相手って事かな?」

 

大首領「うぬぼれるな!!奴を殺し、ブラックサタンは必ず復興する!!お前達の好きに出来ると思うな!!」

 

青年 「あいにく僕はどう転んでも構いやしないさ?われらが主『デウスマスト』が復活するまでの暇つぶしだしね?ただ、ちょっとストロンガーに興味が沸いてきた処だけどね?ところで、追手が来たようだよ?」

 

大首領「何!?」

 

大首領が振り返ると、復帰してきたストロンガーがすでに追いつき、今相手をしていた青年と怪人二体も姿を消していた。大首領は『嵌められた』ような気分になり、こうなったらとストロンガーに最後の戦いを挑むようだ?

 

ストロンガー「行くぞ!!」

 

距離が空いていた大首領に向かって駆け出し、跳び蹴りを仕掛けるストロンガー。しかし大首領は瞬間移動で姿を消し、消えた先にストロンガーが追いかけるという流れが数回繰り返されていく・・・

流石にブラックサタン大首領というだけあり一筋縄ではいかないようだ?

 

ストロンガー「いかん・・・このままでは大首領を捉えることが出来ない?よ~し誘いの攻撃だ!!」

 

ストロンガーは少し駆け出し、その場で空高くジャンプし、着地すると同時に何もないはずの背後に向かって回し蹴りを繰り出す。すると、背後に回っていたのか?大首領がストロンガーの回し蹴りを受け、転倒するのだった

 

ストロンガー「・・・電パンチ!!」

 

転倒する大首領を追いかけ、蹴りを一発→電パンチを放ち大首領はかなりのダメージを受けた様子で動きが鈍い・・・どうやら勝負は見えたっぽいぞ?

 

Dドリーム「ストロンガー!!」

 

突如崖からダークドリームが姿を現し、飛び降りてストロンガーと挟み込むように大首領の前に着地する。サタン虫によく似た姿にどういう奇怪人なのかわからずであったが、ストロンガーの『ブラックサタンの大首領だ!!』という簡単な説明ですぐに理解してくれたのは手間が省ける

 

大首領「ダークドリームまでもが来たか?そうだ!!」

 

大首領はダークドリーム目掛けて駆け出し、ダークドリームは反撃に拳を突き出すが瞬間移動で消え、ダークドリームの背後を取り、あの腕で器用に羽交い絞めを掛ける。ダークドリームは中々振り払えないようで、まるで蜘蛛の巣に掛かった蝶々のようだ?

 

大首領「サタン虫乗り移り!!」

 

大首領はなんと奇怪人がよく使った『奇怪人乗り移り』をダークドリームに使った。耳の穴から脳に寄生し、ストロンガーに向かって構える姿を見て、最悪の展開が容易に想像できた様子だ?

 

ストロンガー「大首領がダークドリームに!?」

 

大首領(DD)「ははははっ!!ストロンガー!!仲間の手に掛かって死ねぇぇーー!!」

 

体はダークドリーム。しかし聞こえる声は大首領・・・そんなややこしい状態であるが、大首領(DD(ダークドリーム))はストロンガーとの距離を縮め、歩幅2歩分まで近づくと蹴り→回し気蹴り2回を放ち、それらがすべて躱されストロンガーに飛び掛かり、ストロンガーは投げ飛ばされ、転倒してしまう

 

大首領(DD)「どうしたストロンガー?得意の電気パワーは使わないのか?」

 

ストロンガー「いかん・・・ダークドリーム相手に電気は使えない・・・」

 

大首領(DD)「こないのならこちらから行くぞ!!喰らえダークネスアタック!!」

 

体がダークドリームなのでダークドリームの技が使えるようだ?ダークネスアタックを数発放たれ、側転して躱すが、着弾地点には小さいながらも爆発が起こり、いかにストロンガーでもまともに受ければ大ダメージは避けられない・・・

 

大首領(DD)「ならばこれはどうだ?ダークネス手裏剣!!」

 

大首領(DD)はダークネス手裏剣をブーメランのように横に向かって振り投げ、曲を描きながらストロンガーに向かって飛んでいく

 

側面から来たせいか?ストロンガーの左腕に刺さってしまい、流血してしまっている。その証拠にポタポタと指先から血が垂れていき、左腕も庇っている

 

ストロンガー「いかん・・・このままではやられるのを待つだけだ・・・」

 

八方塞がりのストロンガー。正面にいる大首領(DD)に視線を合わせているが、そのストロンガーの視線の前にまたしても不思議なピンクの蝶々が羽ばたいてきており、草木の上に停まる。思わず視線を移していたストロンガーは一瞬とはいえ隙を見せてしまったのだ

 

大首領(DD)「これで終わりだストロンガー!!」

 

少し距離が離れていた大首領(DD)は駆け出し、直接止めを刺そうと向かってくる。ストロンガーとの距離が歩幅3歩分にまで迫ると同時にピンクの蝶々が突如信じられないほどに発光し始め、二人はその眩しさに目を伏せているが、何故か大首領(DD)は苦しそうでもある?

 

ストロンガー「大首領はどうしたというんだ?」

 

少しの間様子を見ていたストロンガーに苦しそうではあるが声をかける人物が一人いる。それは操られているはずのダークドリーム本人の声であった。ただストロンガーの名前を弱弱しくも呼び続けるダークドリームは意識を再び大首領に奪われそうになり、必死に腕を交差させて、拳を強く握りしめ始めたのだ

 

Dドリーム「エネルギー・・・全開!!」

 

ダークドリームは自分のすべてのエネルギーを体中に巡らせ、無茶な力の使い方をしたのだ。これでは自分にも反動が返ってきてダメージが大きい・・・しかし、それは体内にいる大首領のサタン虫にも影響があったようで、痛みに叫びながらダークドリームの体内から這い出てきて、ダークドリームが正面に倒れると同時に再び人間サイズへと姿を現した大首領が苦しんでいる

 

ストロンガー「のぞむ!?しっかりしろ!?」

 

のぞむ「大、丈・・・夫・・・私に構わず・・・今のうちに大首領を・・・」

 

ストロンガー「分かった。ぬぅ・・・」

 

のぞむの捨て身の技を無駄にしないため、のぞむを寝かしつけたストロンガーは大首領に再び向かっていく・・・

 

歩幅2歩分にまで距離を縮め、回し蹴りを2発放ち、もう一発右フックを放ち再び転倒する大首領。その動きはもうフラフラで、のぞむの捨て身の攻撃がかなり効いているようだ?

 

ストロンガー「とぉっ!!・・・ストロンガァァーー!!・・・電~!!キィィッーク!!」

 

大首領「ヌオオォォッ~~!?」

 

ストロンガー「・・・・・・」

 

大首領「見事だストロンガー。私は死ぬ。だが、これで終わりではない!!私よりももっと恐ろしい奴らが今に貴様の前に姿を現すであろう?」

 

ストロンガー「何?」

 

大首領「ストロンガー!!先に地獄で待っているぞ?ブラックサタン!!バンザァァ~~イ!!」

 

大首領はストロンガーの電キックを受けて爆死した。それと同時に残ったブラックサタンのアジトも連鎖的に爆発し始め、それには生き残った戦闘員も巻き添えである。正直残された者には迷惑な話だ?

 

ストロンガー「・・・ん?・・・さっきの蝶か?」

 

のぞむ「ストロンガー・・・」

 

ストロンガー「のぞむ?大丈夫なのか?」

 

のぞむ「少し休めば大丈夫。ところでその蝶々・・・」

 

二人が見ていたからなのか?ピンクの蝶々はどこかへと飛んで行ってしまう。二人はただその様子を見送っており、その不思議な蝶々の事が気になってしまっているようだ?

 

ストロンガー「あの蝶は一体?・・・」

 

のぞむ「分からない・・・けれどもしかしたら」

 

ストロンガー「ん?」

 

のぞむ「本当の『希望の光』・・・だったのかもしれないわね?」

 

ストロンガー「『希望の蝶』か・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『乾ぱぁぁっ~い!!』

 

ホテルの近くの港だったのか?そこで簡易だが祝勝パーティーを藤兵衛主宰で開いていた一同。特に藤兵衛が上機嫌だ?まぁそれもそうだ?『ブラックサタン』が遂に壊滅したのだから

 

藤兵衛「ブラックサタンのいない平和な世界だ!!」

 

ユリ子「ねぇのぞむ?そういえばあなたはこれからどうするの?ってのぞむ?茂も?」

 

藤兵衛「おいおいどうした?んっ?・・・」

 

港から見える海を神妙な表情で見つめる茂・のぞむを不思議そうに見つめるユリ子と藤兵衛。藤兵衛はその手にもったジョッキのビールを飲みながらである

 

茂  「どうしてもブラックサタン大首領が最後に残した言葉が気に掛ってしょうがないんだ?」

 

藤兵衛「首領の最後?」

 

茂  「大首領よりももっと恐ろしい奴らがいずれ現れる・・・一体あのブラックサタン大首領ですら恐れるほどの『奴ら』とは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャドウ「ふふふふっクーデターは成功。無事ブラックサタンの乗っ取りも終わった。いよいよ、俺達が地球を征服する時が来た」

 

どこかの洞窟なのか?それともどこかの異空間なのか?マントを羽織(はお)った『ゼネラル・シャドウ』は不気味な笑みを浮かべ、その背後からはいくつもの不気味な足音が響いてくるのであった・・・・・・

 

 





次回『ウルトラサイクロン』(仮)

『スカイライダー』の章にて、ライダー1号とアマゾンのライダースターカラーペンをどちらに使ってもらうか?

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