なぎさ「と言う訳で、本郷さん、一文字さん私達を弟子にしてください!!」
本郷 「・・・どうした?二人共?・・・」
一文字「ほのかまで・・・」
トカゲロン・ピラザウルスに敗北して一晩ぐっすり寝て体を休めていたはずの二人が、朝一番に本郷・一文字に会うなり土下座して頼み込んでいた。
なぎさ「どうしたもこうしたも無いですよ二人共!!お二人に私達の師匠になって欲しいんです!!」
本郷・一文字「・・・・・」
当の本郷達は唖然としていてほのかも土下座したままの状態でまだ土下座したままのなぎさに小声で話しかける。
ほのか「ねぇ、なぎさ・・・」
なぎさ「ん?何?」
ほのか「昨日なぎさが言ってた「アレ」ってこれのこと!?」
なぎさ「そう!!やっぱりヒーローが敵に負けた時は「修行」でしょ。んで、修行といえば「師匠」でしょ。」
ほのか「それを本郷さんと一文字さんにしてもらおうと・・・」
なぎさは「そう!!」と自信満々に話してもう一度本郷達に「お願いします!!」とまた頭を下げる。ほのかも一応なぎさにつられる形で頭を下げる。本郷達は最初は戸惑っていたが、
そこに藤兵衛がやって来た。
藤兵衛「おぉ二人共、なぎさ達の様子はどうだ?って・・何をしとるんだ二人は?・・・」
一文字はやって来た藤兵衛を見てあることを思いついた。そして、それをそのまま藤兵衛に話すと何やら生き生きとしながらとりあえずなぎさ達にご飯を食べて着替えたらある場所に来る
ように伝えて、地図を書いて藤兵衛・本郷・一文字の三人はせっせと出掛けていった。
食事を済ませ、私服に着替えて、地図の場所に着いたと同時にパッと見誰もいなかったのでなぎさが大声で藤兵衛の名前を叫んで呼んでみる。しばらく返事がなかったのでもう少し待っ
てみようと話した直後に藤兵衛が高い坂から姿を現し、二人を呼ぶ。
藤兵衛「よく来たなぁー二人共!!待っとったぞぉ!!」
二人は何故藤兵衛がそんなところにいたのか解らず困惑していたが、お構いなしに藤兵衛の後ろから二つの影が飛び出し、空中で何度か回転してなぎさとほのかの目の前に着地する。
影の正体は仮面ライダー1号と2号だった。ライダーが少女達の前に着地したのを見届けると藤兵衛が本題を叫び、話しかけていく。
藤兵衛「今からお前達二人には、1号と2号にそれぞれ技を教わってもらう!!なぎさは1号から、ほのかは2号から技を伝授してもらえ!!技の出来はわしが観る!!」
1号 「とっいうわけだ。」
2号 「さぁ、二人共変身しろ。俺達がみっちり鍛えてやる!!」
ライダー二人が変身するように二人を促すとそれに答えるように自分達の変身アイテム「ハートフルコミューン」に手を伸ばす。
二人 「デュアル・オーロラ・ウェーブ!!」
藤兵衛「んおっ!?こりゃ一体!?」
1号 「これは!?・・・」
2号 「あの時、蜘蛛男を追いかけていた時の光はこれだったのか・・・」
ブラック「光の使者、キュアブラック!!」
ホワイト「光の使者、キュアホワイト!!」
二人 「ふたりはプリキュア!!」
藤兵衛「ほぉーこれがプリキュアか・・・なるほど確かにこりゃライダーとは違うなぁ~。」
ライダーの二人もなぎさ達が変身したところは見たこともなく、藤兵衛に至っていてはプリキュアの姿すら見たことなかったのだから「ライダーとは明らかに違う」と言った本郷の言葉
に納得していた。
ホワイト「闇の力の下僕たちよ!!」
ブラック「とっととおウチに帰りなさい!!」
ライダー「・・・・」
藤兵衛「・・・・・」
三人は少しの間無言だった。確かにライダーは元を正せば「ショッカー」の改造人間ではあるのだが、こう面と向かって言われるとちょっと複雑なものを感じていた。藤兵衛に至っては「何を言っとるんだ?」と小声で喋っていた。少しバツが悪そうに苦笑いを浮かべながらブラックが切り出す。
ブラック「えっと・・・あの・・これは・・私達が変身するといつも勝手に口走っちゃうんですよねぇ~あはは・・・」
2号 「そっそをいうものなのか?」
1号 「本当に何もかも俺達とは違うんだな。」
ホワイト「あはは・・・」
プリキュアの二人はただ乾いた笑いを浮かべるだけだったが気を取り直して二人は目の前の勇ましい男達に向き直り「よろしくお願いします!!」と上半身を90度曲げて改めて頼み込む。二人の切り替えの速さに三人もつられるかのように切り替えて、それぞれ特訓を開始した。
ブラック「本郷さんいえ1号ライダー!!よろしくお願いします!!」
1号 「おう!!なぎさいや、今はキュアブラックと呼ぶべきか。まず君には私の技を覚えてもらう。」
ブラック「はい!!・・・って具体的にはどんな技を?・・・」
1号 「私の強力な投げ技とキックの一つだ。それを会得してもらう。」
ブラック「はい!!」
ホワイト「一文字さん。私はどんな風に鍛えるんですか?」
2号 「うん。初めて君と戦った時から思っていたが、君は純粋に「力」だけはなぎさを上回っているようだ。そこで君の力を最大限に高められる技がある。この「力の2号」とっておきの「力技」を・・・」
ホワイト「はい!!」
具体的にどうするかの方針が決まりそれぞれ特訓を始める。
1号はブラックに自分が教えている技をかけてその体で、技のキレ・力・フォームそして受けるダメージを受け止め、体で感じ、そして己の技として完成させるために何度も技を受けては1号がその強靭な体でブラックが放つ技を受け止め、またかけられ、かけ直すの繰り返しだった。
2号はホワイトに目の前の2メートルはありそうな大きな岩をきりもみキックで砕いてみるように促す。だが、ホワイトの攻撃は岩には対したダメージを受けた様子がなかった。
2号は「見ていろ。」と言うとお手本と言わんばかりにホワイトの回転よりも早く、力強さを感じさせ、ホワイトのきりもみ回転を「風」と例えると2号のきりもみ回転は「嵐」ほどの
力強さの違いあった。2号のきりもみキックを受けた岩は粉々に砕かれ跡形も無くなっていた。ホワイトはその威力に自分と2号の力の差を改めて痛感した。
時折、二人に藤兵衛は厳しいダメ出しと的確なアドバイスを出していく。
藤兵衛「なぎさー!!1号のその技はそんな力任せに振り回すものじゃない!!手で回すんじゃなく、腕で回すんだぁ!!」
ブラック「はい!!」
藤兵衛「ほのか!!なんだその回転は!!回転は足だけでやるんじゃない!!体全身を使って回るんだぁ!!」
ホワイト「はい!!」
そして終(しま)いには・・・
藤兵衛「ダメだダメだ!!そんなんじゃ怪人は愚か、ライダーには勝てんぞ!!もっと気合を込めるんだぁ!!」
プリキュア「はい!!」
そしてライダーの二人は心の中で藤兵衛に突っ込んだ。
ライダー(俺達って、敵なのか?・・・)
ヘトヘトになったなぎさとほのかに肩を貸しながら帰路に着いていた本郷達だったが、途中で眼鏡屋を見つけた藤兵衛の足が止まった。
藤兵衛「猛・隼人。すまんが、二人をわしの家に送ってってくれんか?ちょっとそこの眼鏡屋に寄って行きたくてな。」
本郷 「えぇ、わかりました。」
一文字「任せてください。」
なぎさ・ほのか「行ってらっしゃ~い。」
藤兵衛「あぁ、すぐに帰るから、んじゃ。」
なぎさ「立花さんって、眼鏡なんてかけてましたっけ?」
本郷 「いや、かけないはずだが・・・」
一文字「まぁ、おやっさんもいい年だからなぁ。あっちの眼鏡を見に行ったんじゃないか?」
本郷 「はは、そうかもしれないなぁ。」
ほのか「お二人共、立花さんが聞いたら怒りますよ?」
一文字「だな。」
本郷 「違いない。」
そう言って眼鏡屋に入っていった藤兵衛を見送って、藤兵衛の家に向かった4人だった。
店主 「あっいらっしゃいませ。」
店にお客が入ったのを見て、営業スマイルを浮かべながら入ってきたお客、「立花 藤兵衛」に近づいていく。
藤兵衛「あの~すいません。ちょっと~老眼鏡を探しているんですが~わしにぴったりの物~ありますかねぇ~」
そう言って店主は店の端のブースに向かっていった。店を見渡してみると他にお客がいたようでスーツの男性がいて他の店員と眼鏡の確認をしていた。黒いフレームの細長いタイプの
老眼鏡を渡されて、鏡を見て確認してみたが、本人も気にいったらしくこれに決めたそうだ。そして、会計を済ませ店を後にした藤兵衛だったが、さきに店に来ていて買ったばかりの
眼鏡をかけていた男性が目の前を歩いていたが、どうも歩き方がおぼついていておかしいと思い声をかけてみた。
藤兵衛「ちょっと!!どうかしたんですか!?」
男性 「・・・・・・」
しかし男性は答えなかった。だが、藤兵衛に体を揺すられて、まるで眠りから覚めたばかりで状況が理解できていないかのような反応だった。
男性 「おぉ!?なんだ!?私は一体!?・・・確か、この眼鏡が私を・・・・・・」
藤兵衛「眼鏡が?・・・・・・」
すると男性がまた頭を抱えて苦しみだした。そして、男性の頭の中に自分を呼ぶ声が響いてきた。
???「ショッカーがお前を必要としている。さぁ、来るのだ!!・・・・・・」
男性の頭の中に女の声が響き、その女が手招きをする様子が頭に浮かんできていた。次の瞬間、男性の意識が無くなり、藤兵衛を振り払いまたどこかに歩き出していった。藤兵衛はせっ
かく買った眼鏡と愛用しているパイプをこの時、落っことしてしまったのに気づかずに男性の方に向き直った。
藤兵衛「おっおい!?一体、どうなっとるんだ?・・・よし!!」
男性を不審に思った藤兵衛は、思いきって後をつけてみることにした。すると、廃棄された建物に着いたようだ。そして、そのまま地下の方に向かっていった。
藤兵衛「なんでこんなところに降りってったんだ?」
地下へと続く階段を下りていき、最下層と思われるところに来て奥に妙な施設があることに気がついた。
藤兵衛「なんだこりゃ!? まさかここは・・・・・・」
「ここは「ショッカー」のアジトでは!!」と思った矢先、数人の戦闘員が何処からともなく現れて藤兵衛を囲んだ。
藤兵衛「お前らは!? やっぱりショッカーのアジトだったか!!」
???「ふふふふ。その通りだ。立花 藤兵衛。」
藤兵衛「誰だ!?」
奥の施設から戦闘員を更に複数人連れて蜂を思わせる女が現れた。藤兵衛はこの女の正体をすぐに理解した。
藤兵衛「お前は、蜂女!?」
蜂女 「ははははは、馬鹿な奴。わざわざこんなところに一人で来るとはな。立花 藤兵衛を引っ捕えよ!!」
戦闘員「イッー!!」
蜂女の命令で戦闘員は藤兵衛を捕まえようと一斉に動き出した。もちろん藤兵衛もそれなりに抵抗はしたが、多勢に無勢。あっさり捕まってしまいそのまま施設の奥に連れて行かれてし
まった。
藤兵衛と別れて先に藤兵衛の家に戻っていた本郷達だったが、あまりにも帰りが遅い藤兵衛の事が気になってきていた。
本郷 「おやっさん遅いな・・・・・・」
一文字「あれからもう3時間位経つのか・・・・・・」
ほのか「幾ら何でもちょっと掛かりすぎですよね? 眼鏡一つ見るだけで。」
なぎさ「もしかして、立花さんに何かあったんじゃ? ショッカーのこともありますし・・・・・・」
本郷 「かもしれないな・・・よし。俺が探しに行ってくる。」
一文字「俺も行こう。」
なぎさ「私達も行きます!!」
ほのか「うん。」
そうして4人で藤兵衛を探しに出て行った。本郷となぎさは公園の方、一文字とほのかは商店街の方へ二手に分かれて探しに行った。
公園について、とりあえず藤兵衛の名前を呼び続けた。
なぎさ「立花さーーん!!」
本郷 「おやっさーーん!!」
返事がない。ここにはいないのかと思い始めていた時だった。
なぎさ「ん? あれ?」
本郷 「どうした? なぎさ?」
なぎさ「本郷さんあれって~・・・・・・」
本郷 「ん?」
なぎさの指差す方を見てみると、そこには眼鏡とパイプが落ちていた。それを拾って見てみると、それが誰の物なのか直ぐに分かった。
本郷 「これは、おやっさんのパイプだ!?」
なぎさ「ぱいぷ?って・・・何ですか?」
本郷 「あぁ、タバコのような物だ。これが落ちているということはこの眼鏡も、恐らくおやっさんの物だろう・・・・・・」
本郷は眼鏡を見ると険しい顔になり、眼鏡を耳に近づけた。
メップル「ん? なぎさ。 猛は何してるんだメポ?」
なぎさ「あたしが分かるわけないでしょ。 本郷さん何してるんですか? 眼鏡を耳に近づけたりなんかして・・・・・・」
本郷に行動の真意を聞こうとしたら、「シッ」と言って、静かにするようにジェスチャーもしていた。
本郷 「・・・やはりそうか。 この眼鏡から、人間には聞こえない音が出ている。」
なぎさ「人間には聞こえない音・・・ですか?」
本郷 「あぁ、犬笛と同じで、犬やコウモリといった動物にしか聞き取れない音の周波数の事だ。」
なぎさ「あれ? じゃあなんで本郷さんはそれが聞き取れるんですか?」
本郷 「それは、改造人間になってから、そをいう音も聞き分けられるようになったからさ、それよりも・・・・・・」
本郷は、この眼鏡から発せられている音波には聞き覚えがあった。まだ、仮面ライダーになったばかりの頃に戦った怪人の作戦の時と同じ手口だったからだ。
本郷 「なぎさ。俺はこの眼鏡から発せられている音波を辿ってみる。君はこのことを隼人に伝えてきてくれ。」
なぎさ「わかりました。行くよメップル。」
メップル「わかったメポ!!」
なぎさはそのままほのかと一文字の方へと向かっていき、本郷はなぎさとは真逆の方向に走っていった。
一文字「おやっさーーん!!」
ほのか「立花さーーん!!」
ミップル「返事がないミポ。」
ほのか「この辺りにはいないのかしら?」
一文字「ん?」
ほのか「どうかしました一文字さん?」
一文字「あれは・・・なぎさじゃないか?」
一文字の指差す方を見てみると、なぎさがこちらに向かってきているのが見えた。なぎさもほのか達を見つけて、走る速度を上げてきた。
ほのか「なぎさ!?」
一文字「なぎさどうしてここに? 本郷はどうした?」
なぎさ「はぁーはぁーそれが・・・はぁーはぁー本郷さんが公園の方で立花さんのパイプと眼鏡を見つけて・・・なんか・・・その眼鏡から・・・シュークリームが出てるって・・・」
ほのか「はぁー!?」
一文字「・・・なぎさ。それはもしかして、「周波数」のことじゃないのか?」
なぎさ「そうです、それです。」
ほのか「ちょっと待ってなぎさ。 なんで眼鏡から周波数なんて出てくるのよ? そんなわけないじゃない。」
なぎさ「でも、本郷さんが眼鏡からそんな音が出てるって言ってたよ。」
一文字「そういえば、俺がまだ改造される前に本郷が戦った怪人が眼鏡を使った作戦を指揮していたと言う話を聞いたことがある。 しもかしたら・・・・・・」
ほのか「それでなぎさ。本郷さんは今どこに?」
なぎさ「本郷さんは、その眼鏡の音波を辿って行くってさっき分かれてきた処。」
一文字「よし二人共。俺達も後を追うぞ。」
なぎさ・ほのか「はい。」
その頃、本郷は藤兵衛が訪れた廃墟にたどり着いた。 そして、それを監視カメラ越しに見ていた者がいた。
蜂女 「ほほほほ、馬鹿な奴。わざわざやられにやってくるとは・・・・・・」
本郷 「音波はこの建物から出ているようだな・・・さて、ここには何があるのやら・・・・・・」
辺りを見てみると、地下に続く階段が見えたのでとりあえず降りてみることにしてみた。降りきった時に、奥の方に藤兵衛が見たのと同じ施設が見えたのでその中に入ってみることに
した。
本郷 「ここは・・・やはりショッカーのアジトか・・・うん?」
適当に探っていた時、司令室のような部屋に入り部屋の中央に進んだとき突然、女の声が響き渡ってきた。
???「ほほほほ、本郷 猛たった一人でやってくるとは、よほど死にたいと見える。」
本郷 「この声は!? 蜂女か!?」
蜂女の名前を呼ぶと、物陰から蜂女が姿を現した。
蜂女 「ふふふふ、ひさしぶりだな仮面ライダー。」
本郷 「蜂女まで蘇っていたとは、蜂女!! ここで何を企んでいる。」
蜂女 「ほほほほ、まもなくやってくる我々の理想の世界。その住人となる我々怪人軍団のための労働力を集めいていたのだ。」
本郷 「何!? 貴様懲りずにまたそんなことを、そんなこと、この俺がさせん!!」
蜂女 「ふん。威勢はいいが、貴様は袋のネズミだということを忘れるな。やれ!!」
戦闘員「イッー!!」
蜂女が合図を出すと、何処からともなく戦闘員達が現れて本郷を囲みだした。
本郷 「おう!! とう!! でいやー!!」
戦闘員の繰り出すパンチをはたき射なし、ナイフを突き出した戦闘員の手を蹴り上げ、ナイフを無くした戦闘員の腕を掴みそのまま背負い投げで投げ飛ばし、ポールを持った戦闘員のポ
ールを掴みながら、何度か腹部を蹴り続け、ついにポールを放した戦闘員はそのまま右斜め前に転がっていき、そのままそのポールで他の戦闘員と戦う。蜂女が、愛用の武器の「レイ
ピア」を構えながら本郷に歩んできた、本郷はポールを残りの戦闘員に投げ飛ばして戦闘員は倒れた。残りは蜂女だけとなった。
本郷 「・・・・・・来い。蜂女!!」
蜂女 「ほほほほ、馬鹿な奴。計画があったからこそ貴様をここにわざわざ追い込んだということがわからないとはな。」
本郷 「何!?」
突然、蜂女の後ろのモニターが動き出し、牢屋と思われる場所が映し出されて、そこには藤兵衛と他にここに連れてこられた人達が映っていた。
本郷 「おやっさん!?」
蜂女 「本郷。立花 藤兵衛達の命が惜しくば、おとなしくしてもらおうか!!」
本郷は歯を噛み締めながら、捕まることを承諾した。新しく部屋に入ってきた戦闘員達に連行された本郷を見送った蜂女は笑いながら、次のターゲットの事を考えていた。
蜂女 「ほほほほ、本郷 猛はこれで捉えた。後は、一文字 隼人と、この二人・・・「プリキュア」と言う二人の小娘か。」
牢屋の映し出されていた画面には、蜘蛛男と戦っているプリキュアの録画を見ながら、蜂女は残りのターゲットの対策を考えていた。
その頃、本郷を追いかけて来た一文字となぎさ・ほのかの三人は廃墟の近くの荒野に差し掛かったところだった。
なぎさ「一文字さん。本郷さんは本当にこっちに来たんですか?」
一文字「あぁ、間違いない。俺には分かる。」
メップル「メポー!!」
ミップル「ミポー!!」
ほのか「ミップル!?どうかしたの?」
メップル「なぎさ・ほのか・隼人気をつけるメポ!!」
ミップル「何か嫌な雰囲気が近づいてきているミポ。」
なぎさ・ほのか「えっ!?」
一文字「何!?・・・ん? あれは!?・・・・・・」
前方を見ると、オートバイに乗った戦闘員複数と豹(ヒョウ)を思わせられる怪人が現れて、一時停止した。
一文字「お前はジャガーマン!!」
ジャガーマン「一文字 隼人!! 貴様をここから先には通さん。かかれー!!」
ジャガーマンの合図とともに戦闘員オートバイ部隊も動き出した。
一文字「二人共、変身しろ!! 変ー身!!どお!!」
二人 「はい!! デュアル・オーロラ・ウェーブ!!」
ブラック「光の使者、キュアブラック!!」
ホワイト「光の使者、キュアホワイト!!」
二人 「ふたりはプリキュア!!」
ホワイト「闇の力の下僕たちよ!!」
ブラック「とっととおウチに帰りなさい!!」」
ジャガーマン「誰が、帰るか。行けーー!!」
戦闘員「イッーー!!」
2号はジャンプしてサイクロン号に乗り込み、ジャガーマンを相手にオートバイ戦を繰り広げていた。
2号 「ん!! どお!! ちぃっ!?」
ジャガーマン「ビョオー!!」
ライダーが激しいオートバイ戦を繰り広げていたとき、プリキュアの二人はオートバイに乗った戦闘員達に翻弄されていた。
戦闘員「イッーー!!」
ブラック「わわちょっちょっと!? 危な!?」
ブラックに向かって突っ込んできた戦闘員。
戦闘員「イッーー!!」
ホワイト「きゃあぁぁーー!!」
ホワイトの頭上を飛び越えてきた戦闘員。
ブラックはスレスレのところでバイクをかわして、ホワイトは咄嗟に伏せてかわした。縦横無尽に動き回るオートバイ部隊に中々決定打を与えることができずに動けずにいた。
ブラック「ホワイト。どうする?」
ホワイト「どうするも何も、何とか隙を伺って叩くしかないわ。」
プリキュアが苦戦している間にも2号とジャガーマンの死闘は続いていた。
ジャガーマン「ビョオー死ねー!!ライダー!!」
2号 「ん!?」
真正面からぶつかった両者だが、すれ違いざまにジャガーマンは鉤爪(かぎづめ)で2号を切りつけてきたのだ。そのダメージのせいか2号はふらついた動きを見せて、物陰の方に
そのまま走り続けて、姿が隠れたところで爆発が起こった。それを見たジャガーマンは「ライダーを倒した。」と豪語し、プリキュアは言葉を失った。
ブラック「2号!!」
ホワイト「2号ライダーーー!!」
ブラック「嘘でしょ・・・・・・」
膝をついて正気を失いそうになってしまいそうになったが、メップル・ミップルに呼びかけられて、何とか意識を保っていた。
ジャガーマン「オートバイ部隊よ。後はそこの娘達を始末しろ。」
戦闘員「イッーー!!」
メップル「ブラックー立つメポー!!」
ミップル「ホワイトーー!!」
ホワイト「くっ・・・ブラック。今は逃げるのよ!! 早く!!」
ブラック「分かった・・・・・・」
プリキュアは高い崖や林などを利用して、何とかジャガーマンとオートバイ部隊を撒くことに成功した。
戦闘員「イッー申し訳ありません。見失いました。」
ジャガーマン「ええい。役立たず共がーまあいい。この俺様と、オートバイ部隊がいる限り、奴らに勝ち目などないわビョオー!!」
何とか、ジャガーマン達の追撃を振り切り、「アミーゴ」に着いたなぎさ達だったが、本郷も戻らず、一文字はジャガーマンにやられてしまい途方にくれていた。
なぎさ「・・・・・・」
ほのか「・・・・・・」
メップル「なぎさ・ほのか!! 二人が落ち込んでいてどうするメポ!!」
ミップル「そうミポ!! あの二人も、ほのか達に引けを取らない位強いからきっと大丈夫ミポ!!」
メップル達の言葉を聞いて、突然なぎさは自分の両頬をバシバシ叩いて喝(かつ)をいれた。
ほのか「なぎさ?・・・・・・」
なぎさ「ほのか!! メップル達の言う通りだよ。一文字さんは分からないけど・・・でも本郷さんと立花さんはもしかしたら「ショッカー」の連中に捕まってるのかもしれないし、
今、皆を助けられるのは私達しかいないんだよ!! だからここで、しょぼくれてる暇なんてない!! でしょ。」
ほのか「なぎさ・・・そうね。 ここで、気を落としていたら、一文字さんと立花さんになんて言われるか・・・・・・」
なぎさ「私も、本郷さんになんて言われていることか。 とにかく、もう一度、二人で頑張ろう!! 昨日のピラザウルスとトカゲロンの時みたいに、今度は私達が・・・」
ほのか「うん!!」
メップル「っで、具体的にはどうするメポ?」
四人は「う~ん・・・」と唸っていた。まず、本郷が向かったと思われる場所は大体、見当(けんとう)がついていた。それも、ジャガーマンと戦った場所からそう離れてもいない
場所だった。だが、問題はジャガーマンとオートバイ部隊だった。サイクロンを駆る「仮面ライダー」ならともかく、「プリキュア」の二人は当たり前だがバイクなんて持っている
はずもなく、これなら下手に数の多い敵と戦ったほうがまだマシだと言えた。
???「こんにちは。ん? あの人はいないのか・・・・・・」
しばらく考え込んでいた二人だったが、突然店の出入り口が開き、二十歳前後に見える青年が入ってきた。妖精の姿になっていたメップル・ミップルは咄嗟にコミューンとなって隠れて、
二人に気付いた青年は二人に話しかけてきた。
なぎさ「ん? 誰だろう?」
ほのか「お客さん・・・でしょうね。」
なぎさ「あ!!そっか。」
???「あれ? 君達・・・ここのマスター・・・立花さんはいないのかい?」
なぎさ「あっえっと~・・・・・・」
ほのか「立花さんは今ちょっとお店を留守にしていていないんです。 立花さんに御用ですか?」
???「あっいや。どちらかというと、ここの常連の「本郷」って人に用があったんだが・・・」
なぎさ「えっ!? 本郷さんのお知り合いですか!?」
???「ああそうだが・・・君達も本郷さんの事、知ってるのか?」
なぎさ「はい。よく・・・・・・」
ほのか「あの、あなたはどちら様で?」
風見 「ああ、俺は志郎。「風見 志郎」だ。」
ほのか「あの、本郷さんにどういったご要件なんですか?それに、本郷さんとはどういった関係で・・・・・・」
風見 「ああ、俺は本郷さんの大学の後輩でな。ちょっと見てもらいたい物があって、来たんだが・・・いないみたいだな。」
ほのか達は後輩ということでなるほどと納得した。そして、風見と名乗る青年は二人にあることを提案した。
風見 「そうだ。君達まだしばらくここにいるかい?」
なぎさ「えっええまぁ・・・・・・」
ほのか「居ますけど?」
風見 「悪いんだが、このノートと外に置いてあるものを本郷さんが来たら見てもらうように言っといてくれないかな?俺もこれからまた大学の方に急いで戻らないといけなくてな。」
ほのか「まぁ・・・それぐらいでしたら・・・・・・」
風見 「すまない。助かるよ。今度お礼に、ここのコーヒーでも奢らせてくれ。ここのマスター立花さんの淹れたコーヒーはうまいと評判だからな。」
そう言うと、「風見 志郎」は店を後にして、バイクで城南大学に戻っていった。
ほのか「風見さんっか・・・・・・」
なぎさ「なんだか、かっこいい人だったね。」
この時、出会った男「風見 志郎」こそが後に誕生した「仮面ライダーV3」本人だということを二人は知るはずもなく、その後、彼が「デストロン」と戦う日々を送ることになるのは
また別の話。
なぎさ「んで、なんのノートなの?」
ほのかが風見から受け取ったノートを見ようとなぎさが顔を覗かせると、さっとほのかが横にずらす。なぎさが「えっ!?」と変顔を浮かべてほのかに問いただすと、本郷宛のものを勝手に見るのを勿論ヨシとしないということでノートをなぎさから守っていた。
二人 「あっ・・・・・・」
しかし、勢いよく左肩上に右腕を伸ばしたときにうっかりノートを手放してしまったため、ノートが開き床に落ちた。その開いたページのイラストを見た二人は思わず目を疑った。
なぎさ「これって・・・・・・」
ほのか「サイクロン!!」
なぎさ「サイクロンって確かライダー達が乗ってたバイクの名前だったよね?」
ほのか「ええそのはずよ。一体なんて記(しる)しているのかしら?」
ノートを速い速度で読んでいたにも関わらず、ほのかは目を大きく見開き、とても興味を惹かれていた。そして色々な性能やらなんやらを知った。言うまでもないがなぎさは、案の定、変顔になりながら「う~ん・・・」と唸っていた。
そして、バイクのサイクロンのイラストと一緒に、スケートボードのイラストが書いてあった。しかし、ただのスケートボードではなくそれは、改造されたスケートボードだった。
イラストのあったページの一番上の欄にスケートボードの名前が書いてあった。
ほのか「トルネード・・・・・・」
なぎさ「・・・もしかして・・・・・・」
なぎさはアミーゴの外に出ると、何かを抱えながら戻ってきた。二つの板上の物だったが、ノートに描かれていたスケートボードと全く同じものだった。
ほのか「なぎさそれって・・・・・・」
なぎさ「うん。さっき風見さんが言ってたでしょ。「外に置いてあるもの」ってさ。それでもしかしてと思って・・・・・・」
ほのかはなぎさから「トルネード」を受け取り、もう一度ノートをくまなく読んでみた。そこには、「トルネード」はバイク同様の機能を搭載したスケートボードであり、操縦方法も載っていた。
ほのか「すごいわこれ。・・・これを使えばジャガーマン達にも対抗できるかも・・・・・・」
なぎさ「本当!?」
ほのかが頷くと、なぎさはじゃあ早速と動き出そうとしたが「待って」とほのかが止めるとなぎさは「あらっ!?」とずっこけた。ほのかに理由を聞くと「まだ説明を読んだだけで、練習しないと使えない。」と言われたのだ。というわけでなぎさは早速ほのかを連れて何処かに出掛けていった。
着いた先は、さっきまでライダー達と特訓していた場所とは別の場所に来ていた。普段、本郷達がレースのトレーニングに使っていた場所に来ていた。なんでなぎさがその場所を知っていたのかというと、以前藤兵衛から聞いていたからだ。
メップル「なぎさ。こんなところに来てどうするんだメポ?」
なぎさ「もっちろん練習するためだよ!!」
ほのか「練習ってまさかトルネードの?」
なぎさ「そお!!今使えないんなら使えるように練習するしかないでしょ。ほのかも言ってたじゃん。ジャガーマンに対抗するにはこれしかないって。」
ほのか「言ったけど・・・・・・」
ほのかはなぎさの目を見て、「確かにこれしか手はない。」と腹をくくって練習に励むことにした。
プリキュアに変身してから練習を始め、トルネードの操縦は最初こそ手間取ったが、機械には強く、説明書をくまなく読んでいたホワイトは意外にもブラックよりも上達が早く、ブラックも多少遅れたが、運動神経がいいのか感覚をすぐに掴みホワイトと同等の腕になった。因みに操縦方法は某「見た目は子供、頭脳は大人」な小学生も愛用していたスケートボードと同じだった。
二人は、トルネードを完全にモノにして再びジャガーマンの待つ荒野に向かった。それを監視カメラから見ていたのは蜂女とジャガーマンだった。
蜂女 「ん?来たか。馬鹿な奴らめ。わざわざ死にに来るとは。ジャガーマン!!」
ジャガーマン「ビオォー!!解っている。俺に任せておけ!!」
そう言ってジャガーマンはプリキュア迎撃に出撃していった。
プリキュアは一度トルネードを一時停止させて、目的地であると思われる廃墟を見ていた。
ブラック「あそこに、本郷さんと立花さんがいるんだよね?」
ホワイト「多分ね。」
ブラック「ここから先にはジャガーマン達もいるはずだから気を引き締めないとね!!」
メップル「うう!?ブラック・ホワイト!!気をつけるメポ!!嫌な気配が近づいてくるメポ!!」
ミップル「ミップルも感じるミポ!!複数くるミポ!!」
メップルたちの言葉を聞き、辺りを見渡してみると、正面と後ろからオートバイ部隊が何処からともなく現れて、最後に正面からオートバイに乗ったジャガーマンが姿を現した。
ブラック「あらら、手荒い歓迎。」
ホワイト「現れたわねジャガーマン!!」
ジャガーマン「プリキュア!!そんな板切れを持ってきたところでこのジャガーマン率いるオートバイ部隊に敵うと思っているのか!?」
ホワイト「思っていると言ったら・・・・・・」
ジャガーマン「ええい生意気な!!かかれ!!」
戦闘員「イッーー!!」
ホワイト「行きましょうブラック!!」
ブラック「OK!!」
戦闘員達が動き出すよりも少し遅れてプリキュアもトルネードのエンジンをかける。まずは正面の敵と対峙した。そのままお互い隙間を通り過ぎていってしまっただけで、そのままプリキュアはUターンして、再びオートバイ部隊に向かっていった。ブラックは岩肌が露出して坂になっていた場所を上り、戦闘員の真上を飛んでいき着地したと同時に、後ろに居た戦闘員2名が互いにぶつかってバイクから転倒。ホワイトは速度を上げて、前方を走る戦闘員二人の隙間に入り、右と左に一発づつチョップを繰り出し、攻撃を受けた戦闘員はそのままバイクから転倒した。その後も、ブラックが真横をバイクにぶつかるギリギリの位置まで近づき、そのまま素早く曲がって離れると転倒する戦闘員がいたり、ホワイトを追いかけていて、後ろから一人、左右から一人ずつ挟み撃ちにしようとしたがタイミングがずれ、戦闘員三人が自滅したりと次々戦闘員の数が減っていく。この光景にはジャガーマンも苛立っていた。
プリキュアは一度パートナーの元に集まって、ホワイトがある提案をする。
ブラック「よし!!これなら行ける!!」
ホワイト「・・・ブラック。ここは私に任せてくれないかしら?」
ブラック「えっ!?何で・・・・・・」
ホワイト「ジャガーマンは一文字さんの敵なの!!憎しみの思いで戦うつもりなんてないけど、ジャガーマンは私が倒す!!」
ブラック「ホワイト・・・解った。気を付けてね。本郷さんと立花さんは任せて!!」
ホワイト「うん!!」
ブラックは本郷達がいると思われる廃墟に向かい。ホワイトは残ってジャガーマンと戦う事にした。二人は同時にトルネードを発進させて、正面にいたジャガーマンもこれに対抗してきた。
ジャガーマン「行かせるものかーー!!」
ジャガーマンが突撃してきたと同時に二人はトルネードごとジャンプしてそのままジャガーマンを追い越していった。着地したブラックはそのまま廃墟に向かい、ホワイトはUターンして、ジャガーマンに向き直る。ジャガーマンもホワイトに向き直り、両者のにらみ合いが始まった。
ジャガーマン「そこをどけー!!」
ホワイト「どくわけないじゃない!!あなたの相手は私よジャガーマン!!」
ジャガーマン「面白い。貴様一人で俺様に勝てると思うな小娘ビオォー!!」
二人は互のマシンのエンジンをかけ、再び激突した。
ブラック「ここか・・・・・・」
ジャガーマンを退けたブラックは廃墟にたどり着き、トルネードを置いて行き、地下に続く階段を見つけそのまま降りていった。
ブラック「薄暗いな~ここ・・・・・・」
メップル「ブラック、気をつけるメポ。この奥から嫌な気配がしてくるメポ。」
ブラック「やな事言わないでよメップル。ただでさえ薄気味悪いのにさぁ~・・・」
言いながらも奥に進んで行くと幾つかの扉を通り、一番奥の部屋にたどり着いたと思ったらそこにはこの基地の責任者である「蜂女」が待ち構えていた。
ブラック「ん?誰?」
メップル「ブラック!!気をつけるメポ!!こいつから強い嫌な気配を感じるメポ!!」
蜂女 「はははは、ついにここまで来たかプリキュア!!」
レイピアを突きつけられながらも目の前の怪人をキッと睨みつけながらもブラックは今、聞きたい情報を聞き出そうとする。
ブラック「あんたは誰!?名前ぐらいあるでしょ!?後、本郷さんと立花さんは何処?」
蜂女 「ほほほほ、我が名は「蜂女」。にっくき男「本郷 猛」と「立花 藤兵衛」はこのアジトで預かっている。見よ!!」
蜂女は自分の後ろのモニターの電源をつけるとそこには一人だけ小部屋にいた本郷と何人かの囚われた一般人と一緒にいた藤兵衛が映っていた。
ブラック「本郷さん!!立花さん!!あんた、皆を放しなさいよ!!」
蜂女はブラックを嘲笑(あざわら)いながらレイピアを突きつける。
蜂女 「わざわざ捉えた人質を解放する馬鹿がどこにいる!!かかれー!!」
戦闘員「イッーー!!」
蜂女が合図すると後ろの扉から戦闘員の群れがやって来た。何人かの戦闘員をいなした後、こっそりメップルに話しかけた。
ブラック「メップル。ここは私が引きつけておくから本郷さん達を助けに行って。いつ本郷さん達を盾に使われるかわかんないから。」
メップル「解ったメポ!!」
ブラック「それじゃあメップルごめん!!それーー!!」
メップル「メポーー!?」
戦闘員「イッ!?」
ブラックはコミューン状態のメップルを扉の前にいた戦闘員目掛けて投げつけた。顔面に直撃したせいか戦闘員は伸びていたが、メップルは素早く妖精の姿に代わり、部屋を抜け出した。
しかも運が良く、蜂女も他の戦闘員もメップルのことに気づいていないようだった。
ブラック「(よし。行ったわね。)さぁ、どっからでもかかってきなさい!!」
蜂女 「小娘がいきがるな。やれー!!」
戦闘員「イッーー!!」
ブラック(メップル。頼んだよ!!)
ブラックに本郷達のことを任されたメップルはとにかく本郷の気配を追って、基地内を走り続けて、一つの部屋の前にたどり着いた。幸運なことに、本郷の気配がする部屋はさっきの司令室とあまり離れていなかった。
メップル「ここから、猛の気配がするメポ。」
扉は自動ドアだったためメップルが近づくと勝手に空いて、その中には見張りの戦闘員が一人いたのを見ると咄嗟に物陰に隠れた。戦闘員は誰もいないはずなのに何故か開いた扉の前に様子を見に来た。
メップル(まずいメポ。早くしないとブラックが危ないメポ!!)
メップルは部屋の周りを見渡すと、鉄パイプが数本立てかけていたのを見つけ、これを利用することにした。
メップル(あれを使えばなんとかなるかもしれないメポ。チャンスは一度っきりよ~し・・・・・・)
戦闘員が扉の前にまだいる今がチャンスとメップルは鉄パイプに向かってジャンプして、そのまま鉄パイプを床に向かって倒れさせる。その音を聞きつけた戦闘員が部屋の中央に歩き出したと同時にメップルが飛び出し、戦闘員の顔にへばりついた。騒がしいと思い部屋についていた小窓からこの騒ぎを見ていた人物がいた。その人物こそが「本郷 猛」だった。
本郷 「なんだ?ん!?あれは!?メップル!?」
戦闘員「イッ!?こら離せ!!」
メップル「離さないメポ!!」
戦闘員「イッ!?ギャッ!?」
戦闘員は前がよく見えず、メップルの転がした鉄パイプに足を取られ、転倒、後頭部強打で伸びてしまった。戦闘員を倒したことを確認すると、小窓から本郷がメップルに話しかけてきた。
本郷 「メップル!!」
メップル「メポ!?どこだメポ!?」
本郷 「ここだ!!この扉についている小窓からだ!!」
メップル「猛!!ようやく見つけたメポ!!」
本郷 「メップル。すまないが、そこの戦闘員がこの扉を開ける鍵を持っているハズだ。それを使ってここを開けてくれ!!」
メップル「解ったメポ!!」
メップルは早速、鍵を探し始めた。腰に鍵らしきものを持っていたのでそれを使い。扉の鍵を開けて本郷を開放した。
本郷 「メップル。おかげ助かった。なぎさはどうした?」
メップル「ブラックは今、蜂女とか言う怪人と一人で戦っているメポ。僕はブラックに頼まれて猛と藤兵衛を助けてくるように言われたメポ。」
本郷 「一人だと?隼人とほのかはどうした?」
メップル「ホワイトは今、ジャガーマンとか言う怪人と戦っているメポ。だけど・・・隼人は・・・・・・」
一文字の話になった途端メップルの顔が暗くなった見て、察しがついたがそれでも本郷は笑って答えた。
本郷 「メップル。何を見たかは大方察しはついた。だが、俺はあいつが死んだなんてこれっぽっちも思っていない。」
メップル「メポ?」
本郷 「あいつも俺と同じ・・・仮面ライダーだからな!!」
ジャガーマン「ビオォー!!」
戦闘員A「イッーー!!」
戦闘員B「イッーー!!」
ホワイト「くっ・・・ひつこい!!」
ジャガーマン「逃げられると思っているのか?このまま追いこめ!!」
ホワイトは何とかジャガーマン達と渡り合っていたが、戦闘員はともかく中々ジャガーマンに決定打を与えられずに苦戦していた。戦闘員もブラックと別れてからも次々と現れ、持久戦となりこちらが明らかに不利だった。
ミップル「ホワイト!!前!!」
ホワイト「えっ!?何!?」
ホワイトの前方やほんの数センチ横が突然、爆発を起こし始めたのだ。ショッカーお得意の地雷だ。これにはさすがにすぐに対応できずにトルネードから転倒してしまった。
ホワイト「きゅあぁぁーー!!痛っつつ・・・ハッ、しまった!!」
ジャガーマン「マシンから落ちたぞ!!このまま始末しろー!!」
ジャガーマンの命令を受け、戦闘員二人は速度を上げ、ホワイト目掛けて直進してきた。思わず目を瞑ったホワイトだったが、別の方向からオートバイの駆る音が聞こえてきた。
そして、そのオートバイの主はそのまま戦闘員を横切り、突然の乱入者に翻弄され互いにぶつかり、そのまま転倒した。そして、戦闘員に目もくれず突然現れた乱入者を見た途端ジャガーマンは顔を強ばらせ、ホワイトは口を両手で塞ぎ、涙を浮かべていた。
ジャガーマン「ん!?貴様は!?」
ホワイト「あっ・・・・・・一文字さん!!」
2号 「よう。待たせたな。」
ジャガーマン「くそう。生きていたか仮面ライダー2号!!」
2号 「私は死なん!!この世にキサマらのような悪がいる限りな!!」
ジャガーマン「その減らず口を今度こそ叩けなくしてくれる~!!」
2号 「ホワイト!!まだ行けるか!?」
ホワイト「グスッ・・・はい!!トルネード!!」
ホワイトはトルネードの名前を叫び、サイクロンのように自動で動き、ホワイトはジャンプして乗り込み、2号の横に並んだ。
2号 「行くぞホワイト!!」
ホワイト「はい!!」
ジャガーマン「二人まとめて殺してやる!!」
2号を加え、再びジャガーマン率いるオートバイ部隊と2号・ホワイトのオートバイ戦が始まった。
本郷を救出したメップルは本郷を藤兵衛の気配がする牢屋にナビゲートしていた。見張りの戦闘員がまたいたので戦闘員を片付けて、牢屋の鍵を開けて、囚われていた一般人と藤兵衛を救出した。藤兵衛に解放された人々のことを任せて、メップルとともに蜂女と戦っているブラックのもとに向かっていった。
一方、ブラックの方は戦闘員を片付けて、蜂女と対峙していた。ブラックはレイピアを突きつける蜂女にあまり積極的に攻め込もうとしてこなかった。以前、「美墨 なぎさ」の状態で剣を持った騎士ザケンナーと戦ったことがあったが、その時は長剣で、自分も剣を持っていたから上手く戦えていた。だが、今はプリキュアになっているとはいえ丸腰で、相手の蜂女は明らかに騎士ザケンナーよりも強く、連続で放ってくる突きの連撃に翻弄されている。しかも、今下手に手を出せば囚われた人達がどんな目に遭うか判らない恐怖から自然と避けるか防ぐかになっていった。
ブラック(もうー!!メップルまだなの!?こっちはそろそろ持ちそうにないよー!!)
蜂女 「ふふふふ、中々粘るな。だが、それもここまでだ!!やぁー!!」
ブラック「おおっと!!」
蜂女 「ん!?離せ!!」
ブラック「ふん!!だぁ!!」
蜂女 「ああぁー!!」
蜂女が一突き放ってきたのを見切り、そのまま蜂女の右腕を掴み、蜂女に背中を見せる体勢になってしまったが、ブラックが離すまいと力を込めて掴んでいるため、蜂女はブラックを引き離そうと左手で引っ張る。そのままブラックは蜂女の右腕を掴みながら自分の正面に蜂女を引き寄せて、右腕を放したと同時に腹部に蹴りを一撃放つ。まともに入った一撃に蜂女は後ろにあった段数の低い階段を転げ落ちていき、起き上がったところにまたブラックは飛び蹴りを放つ。再び蜂女は後ろに転倒する。
起き上がった蜂女と再び対峙していたブラックだったが、また二人今度は蜂女と同じレイピアを持った戦闘員が部屋に入ってきた。
こちらに近づこうとしてきた戦闘員だったが、遂に1号ライダーが到着した。
戦闘員「イッ!?」
1号 「とう!!とう!!」
戦闘員A「イッ!?」
戦闘員B「イッ!?」
1号は部屋に入ったと同時に1号から見て左の戦闘員に蹴りを放ち、右にいた戦闘員のレイピアを叩き落とし、右腕だけでチョップとパンチを数発繰り出す。左腕にはメップルを抱えていたため左腕が動かなせなかったからだ。叩き落としたレイピアを拾い上げ、ブラックの横に立つとメップルはコミューンの姿に戻り、ブラックの腰のポーチの中に戻っていった。
ブラック「1号!!」
1号 「待たせたな。」
蜂女 「仮面ライダー!!貴様、何故ここに!?」
1号 「蜂女!!おやっさん達も返してもらったぞ!!」
ブラック「立花さん達も助かったんだ!!良かった~。・・・・・・」
ブラックは少し考え込み、1号に話しかける。
ブラック「1号。ここは私に任せてもらえない?」
1号「ん!?」
ブラックが言うには、逃げているのは藤兵衛を含めた一般人だけだった。もし怪人が蜂女とジャガーマンだけではなかったらまた捕まってしまうのではないかということと、何となく女の意地ともいえる何かが沸き起こっていたのだった。
ブラック「だから1号!!ここは私に任せて、立花さん達をお願いします。」
1号 「・・・解った!!気をつけろ!!」
一号は持っていたレイピアをブラックに託すと、そのまま部屋を後にする。
蜂女 「待て!!」
ブラック「ちょっと待った!!アンタの相手は私よパチモンがー!!」
蜂女 「蜂女だ!!誰が偽物だ!!」
ブラック「あっあれ?うっうん・・・アンタの相手は私よ蜂女!!」
蜂女 「来い!!プリキュア!!」
先に逃げた一般人組は、新しい怪人にこそ出くわさなかったが、戦闘員達が逃がさまいと襲いかかってきたが応戦していたのは藤兵衛ただ一人だった。
皆、すっかり怯えて尻ごんでしまっていたからだ。
藤兵衛は、パンチを放ち、蹴りも繰り出し、戦闘員を掴み引っ張り転倒せさせる。一人の戦闘員と取っ組み合いになったところで1号ライダーが駆けつけてきた。
藤兵衛「このっ!!こいつ!!」
戦闘員「イッー!!」
1号 「とお!!おやっさん!!」
藤兵衛「ライダー!?なぎさはどうした?」
1号 「蜂女と戦っています。おやっさん達を守ってほしいと言って俺に託したんです。」
藤兵衛「わかった!!頼む!!」
1号 「わかりました。・・・さぁ、来い!!」
戦闘員「イッーー!!」
1号は戦闘員達に向かっていった。
2号 「とお!!」
ジャガーマン「ビオォー!!」
2号とジャガーマンはUターンを繰り返しながら、何度も何度も互のマシン同士でぶつかりあった。そして、もう一度マシン同士がぶつかり、そのままジャガーマンが走り続けたその先には、2号の後ろをトルネードで走っていた。2号と激しいオートバイ戦を繰り広げていたため、ホワイトへの注意力が疎(おろそ)かになっていた。そのため、ホワイトが2号の後ろを走って
いたことに気付かなかったのだ。
ホワイト「ハァッ!!テェヤー!!」
ホワイトはトルネードからジャンプして、きりもみキックをジャガーマンにぶつけ、ジャガーマンをオートバイから引きずり下ろした。それを見計らったかのように既にUターンして、ジャガーマンに向かってサイクロンの速度を上げていった。
ジャガーマン「ぬうぅ~・・・」
2号 「サイクローーン!!」
ジャガーマン「ビオォー!?」
2号 「アッターーク!!」
ジャガーマン「ビオォーー!?」
サイクロンアタックをまともに受けて、ジャガーマンは吹き飛び、谷底に落ちていき、爆死した。
ミップル「やったミポ!!」
ホワイト「ええ!!」
2号はサイクロンに乗ったままホワイトに近づいて、親指を立てて、握りこぶしを作るサムズアップをホワイトに送った。ホワイトもサムズアップでお返しする。
ジャガーマンとの死闘が終わった頃、ブラックと蜂女の戦いも佳境に入っていた。人質という足かせが無くなり、レイピアを手にして積極的に責められるようになり、ブラックの方が蜂女を押していた。さながら今のブラックは「黒騎士」とでも言わんばかりに様になっていた。何時の間にか、基地から、廃墟の屋上に移動していて、更にレイピア同士の鍔競(つばせ)り合いが続いていた。
ブラック「ふっ、ふっ、ふん!!はぁっ!!」
蜂女 「ふん!!ふん!!負けるかぁーー!!」
ブラックと蜂女のレイピアが絡まり、ブラックが力いっぱい振り上げると蜂女のレイピアが宙を舞い、ブラックは蜂女に自分のレイピアの切っ先を突きつける。
ブラック「蜂女!!もう終わりよ!!観念しなさい!!」
蜂女 「何を小癪(こしゃく)な!!」
ブラック「だったら!!ふん!!」
蜂女 「ああ!!ぐうう~~」
ブラックはレイピアを蜂女の腹部に突き刺し、その場で思っきりジャンプした。
ブラック「ハアァー!!(見よう見まねだけど・・・これで決める!!)」
ブラックは空中で何回か回転して、右足を前に突き出す。
ブラック「ライダーーキィィーーク!!」
蜂女 「あああぁぁぁーーー!!」
ブラックの見よう見まねではあったが、綺麗なフォームで「ライダー?キック」が決まった。蜂女はそのまま屋上から落ちていき、そのまま、液体となって消えていった。
ブラック「・・・勝った・・・・・・」
しばらくすると、ジャガーマンを倒したホワイトと2号がやってきて、ブラックと合流。その後、1号から無事に藤兵衛達を逃がすことができたと言う連絡が入ってきたのだった。
どうでしたか?後、ここで一つ訂正があります。怪人の「ヤモゲラス」を間違えて「ヤモリゲス」と間違って書いていていやぁ~恥ずかしい。後、一つ訂正じゃないですけど
、大したことではないのですがネタバレになってしまうので知りたくない人は約30クリック下には行かないでください。
ピラザウルスはピラニアではなく、「ピラザウルス」というトカゲをモチーフにしているのは知っているんですけど。ほのかが間違えてしまったという伏線のつもりで書いたんです。
『スカイライダー』の章にて、ライダー1号とアマゾンのライダースターカラーペンをどちらに使ってもらうか?
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