定食屋兼居酒屋の店主になった俺の店に知り合いばかり来店するんだが 作:やましょー
「…暇だな」
「暇ですね…」
日曜日の黄昏時…ではなく時計は21時を回っているのもあり客は先ほど帰った常連さんが最後に残っていた客で店にはもう誰もいなかった。
「もう大介上がってもいいよ。明日学校あるんだからさ」
「じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらいますね」
日曜日のこの時間帯は客の出入りが少なく今日の様に誰も客がいないということは然程珍しい事でもないので今日バイトに入っていてくれていた村雨 大介(むらさめ だいすけ)には上がってもらうことにした。
「ついでに夕飯作ってやるから食べていっていいぞ」
「流石にそれは悪いですよ」
「遠慮とかしなくていいから食ってけ。それに試作品の味見も兼ねてもらうから」
「じゃあお言葉に甘えさせてもらいますね。何を作るんですか?」
「それはだな…」
もったいつけてから言おうと思ったがもったいつけている間にまた面倒な客が来てしまったようだ。
ガラガラッと引き戸を開けて入ってきたのはμ’Sが誇る最強最高のツンデレお姫様、西木野真姫である。真姫がこの店に一人で来るときには必ず何か嫌なことがあったか日頃のストレスを発散するために来る。所謂八つ当たりってやつだな。
「いらしゃいませ~」
「……」
あぁこれはヤバい奴だ。真姫殿はお怒りですぞおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!。とあるお坊さんの真似を心の中でしていると真姫からギロっと睨まれた。
「真姫さん今日はどうされたんですか?」
「ヴえぇ!だ、大介いたの?ひ、久しぶりね」
いやいやなんで俺と大介でそんなに対応の差が生まれるんですかね?真姫は隠しているつもりなのかもしれないが大介の事が好きというのはみんなが知っていることである。だが大介自身はまさか真姫が自分のことを好きだなんて思っていないらしく前に冗談で
「もしも真姫がお前のことを好きだと言ったらどうする?」
と聞いてみたことがあるが大介の返答は
「まさかそんなことがある訳ないじゃないですかぁ~」
と冗談なのか本音なのかよくわからない答えが返ってきた。
真姫とはそこそこ長い付き合いだと思うが始めたあった頃はこんなにも積極的になるなんて全く思ってもいなかったしそれは穂乃果達も全く同じ意見だと聞いた。
てかこんな美少女にアプローチされてもまだ自分のことなんか好きなわけないと思っている大介は相当やばいと思う。うん。末期だなこれは。
真姫だけになぁ!!!!
(あ、作者はこのネタ?が偶然に出来てめっちゃテンション上がっていたらしいよ。うんキモイね!そりゃあ部活でにっこにっこにぃ~!って叫ぶぐらいだから当たり前だな!)
まあそんなことばっかり考えていると真姫が視線で人が殺せそうなほど睨んできた。仕方ない、ここは何か作って機嫌を直してもらおう。
「で?私に何を食べさせてくれるのかしら?」
「真姫ってそんなキャラだったっけ?」
「いいからさっさと作りなさいよ!」
「むちゃくちゃだなホント」
「真姫さん落ち着いてください。僕でよければ話相手になりますよ」
「そ、そうね。じゃあ話聞いてもらってもいいかしら?」
「はい。喜んで!」
………ちょろい。あまりにもちょろ過ぎる。ちょろ過ぎるぞ西木野真姫!お前大介の言うこと全部聞いてしまうんじゃないか?!あんなことやこんなこと、〇〇〇や〇〇〇なことまで!
っとそんなことを考えながら冷蔵庫の中身を確認しているがいかんせん使えるものが少ない。どうしようかと迷ったが面倒なのでカマンベールチーズとベーコンを取り出した。
あれだよ。考えるのはやめた!脳細胞がバックギアだぜ!ってやつだよ。
え?それは現さんのセリフだって?知ってるよ、ロリショージョだろ?
さあ今回用意するものは
スーパーで売っている市販の丸いカマンベールチーズ1つか2つ。
(なるべくカットされていないほうがいい)
スーパーで売っている市販のスライスベーコン
(カマンベールチーズが包める量)
以上。少なくてお手頃!食べ過ぎるときっとメタボ街道まっしぐらの料理を作っていこう!
まずカマンベールチーズがベーコンで見えなくなるように全体に巻いていく。
ベーコンが見えなくなるように包めばどんな包み方でもok。
次はフライパンを温めフライパンに油をひきます。そうそう油を先にひいたらいけないの?と思う方もいるかもしれない。もし最初に油をひいてしまうとフライパンが温まるにつれ油の温度も上がり油がとても高温になってしまう。そんな状態で焼こうものならすぐに焦げてしまい場合によっては火柱が上がることもあるので大変危険です!
はやとは フライパンに ベーコンを いれた!
フライパンと あぶらの 合体こうげき!
フライパンと あぶらは メラガイアーを となえた!
はやとは 999ポイントの ダメージをうけてしまった!
ベーコンは 999ポイントの ダメージをうけてしまった!
はやとは しんでしまった!
はやとたちは ぜんめつしてしまった!
皆さんは決してこんなことにならないように!
さあベーコンで包んだカマンベールチーズを焼いていこう!
ベーコンの焼けるにおいと包んだベーコンの隙間から溶けて漏れ出したチーズの焦げたにおいが混ざりとてもいい香りが辺りに漂っていく。
更にベーコンがジュウジュウパチパチと奏でる音がさらに食欲を誘ってくる。
トングを使い前面をこんがりと、そしてカリッと焼き上げていく。
焼きあがったら熱々のうちに食べてもらうためにお皿に盛り付け二人の前にもっていく。
「さあ出来たぞ~。カマンベールチーズのベーコン包み焼きだ!」
「うわぁ~美味しそうですね真姫さん!」
「えぇ!美味しそうね…。でもなんで1つしかないの?それとこの時間にこんなもの食べたら太るじゃない!」
「そっかぁ~残念だなぁ~じゃあ大介。全部食べちまえ」
「わかりました!じゃあいただきます!」
大介がチーズの包み焼きにナイフを入れ半分に切ると溶けたチーズが文字通りトロッと溢れ出た。
更に一口サイズに切りフォークで突き刺し大介が口に運ぼうとすると
「待って!やっぱりちょっとだけなら食べてもいいかなぁ~って。も、勿論大介がいいって言うならだけど」
そんな真姫をまるで孫を見るおじいちゃんのような優しい笑顔で見ていた大介は突き刺したチーズの包み焼きを真姫の口元に持っていき
「はい。どうぞ」
「ヴえぇ!え!?いや流石にそれは…」
真姫は耳まで真っ赤にさせ今までに見たことない程焦っていた。それよりそんなことをやっちゃう大介やばいな。
「じゃ、じゃあ…あーん」
「はいどーぞ」
真姫が口を開けそこに大介がフォークを入れてあげる。つまりあーんてやつだね!全く砂糖をどれだけ吐かせるつもりなんだろうかね!
俺はつい耐えられなくて普段滅多に飲まない缶コーヒーを取りに厨房まで向かった。
本音はあの2人がこれからどうなるのか楽しみな所はある。
如何してかって?あの2人は2人が一緒にいるときの笑顔がとても俺には眩しく、そしてちょっぴり羨ましく見えるからかもしれないな…。
個人的なお知らせで申し訳ないのですが今年作者は高校3年。つまり受験生なので更新が月1になるかもしれません。なるべく多く更新出来るように頑張りますのでどうかよろしくお願いします。